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2021年11月12日 (金)


【Zeke Duex】記者会見・1st単独公演レポート!◆「この生きづらい世の中で挫折したり、苦しい思いをしたり…。でも、音楽だけは裏切らないと信じてZeke Deuxは進んでいきます。」

NEWS - 20:00:36

Scarlet ValseKakeruthe Reveude-リヴードのギター遥(Zeke DeuxではHaruka名義)が手を組み誕生したZeke Deux(ジーク・デュー)。彼らの初ライブ「Zeke Deux 1st DTリリース記念 Mini ONE MAN Zeke RestorationCode Number:00~」が、メンバーにGt:Satsuki(G)Jr.(B)Loa(Dr)を迎え、1111()に恵比寿club aimを舞台に行われた。この日は、1124日に発売になる音源「Zero」が会場先行で発売にもなった。

 

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●Zeke Deux、記者会見!!

LINE_ALBUM_20211111 photo by kwsk_211112_5

 

  この日のワンマン公演の前に、プレミアムチケットを購入した方を対象に、記者会見と撮影会が行われた。

 

 記者会見にはKakeruHarukaのみならず、3人のプロジェクトメンバーも登場。Loaは「熱いステージを届けられるように頑張ります」と。Jrは「一番目立ってやる」と。Satsukiは「本メンバーのつもりでがんばります」と挨拶。そのうえで、Harukaが「ライブ後に美味しい酒を飲めるように頑張ります」と語っていた。

 

  Kakeruは、「バンドと並行してソロも始めようかなと思いながらも、一人でやるのは心細いなと思い、自分のバースデー企画ライブのメンバーとして誘っていた旧知の仲のHarukaに、「じつはこういう思いでいて」と相談。そのバースデーライブのときに、Harukaが「一緒にやりたい」と言ってくれたことをきっかけにZeke Deuxが始まった。そのうえで、プロジェクトメンバーとして。でも、同じバンドメンバーという気持ちで、LoaJr.Satsukiに声をかけた」と、ここへ至るまでの経緯を説明してくれた。

 

  「メンバー全員が正規メンバーの意識でやっている」とKakeruも語っていたように、KakeruHarukaは、頼もしい仲間たちを得て船出をする。会見でKakeruは、「今のところライブは終始激しい感じ。でも、クラシカルな雰囲気も出してゆく」とも述べていた。

 

  他にも、記者会見の場で、ライブで熱狂を描くうえでの肝となる「Phantom Pain」の振り付け講座を実施。ライブを前に、ファンたちと一緒に気持ちを高めてゆくことも行っていた。

 

  会見の最後に、Kakeruが「君らに負けない気合で挑むので覚悟してください」と発言。さらに、「YouTube上にアップした「Zero」以外のMVの撮影も控えていれば、12月にはそのMVもアップ出来るかも。レコーディングも進めているので、そこも楽しみに」と語っていた。 

 

  その後、会見へ参加した人たちへ手渡した「写るんです」を用いたフォトセッションを行えば、最後は参加者一人一人との撮影会へと流れていった。

 

 余談的な話も記すなら、Jr.が「Zeke Deux主催の運動会をやりたい」。Loaが、「ファンのみんなとキャンプに行き、バーベキューをしたうえで、夜にたき火を囲んでアコースティックライブをやりたい」と語っていた。果たして実現するのか。さぁ、次はデビューライブだ!!

 

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●Zeke Deux1stワンマン公演!!

 

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  高陽導く荘厳なSEに乗せ、メンバーらが舞台へ姿を現した。Zeke Deuxの初ライブは、冒頭から頭を激しく振り乱す光景へと導く、ハード&シンフォニックな「Zero」から幕を開けた。頭上高く突き上げるKakeruの拳に思いを重ねるように、フロア中からも無数の拳が突き上がる。轟音を携え爆走する荘厳で雄大な交響ロック曲に乗せ、雄々しき声を上げKakeruが歌いだす。サビではHarukaとサポートギタリストのSatsukiがユニゾンで胸を熱く騒がせる旋律を重ねていた。Dメロでは、美しく壮麗な展開を見せる場面も。激しい中にも、胸をくすぐるドラマを描きだす楽曲だ。「Zero」の演奏に導かれ、フロア中の人たちが終始頭を振り乱していた。

 

  激しさとシンフォニック性、胸を熱く騒がせるメロディアスさをさらに強調。続く「Dragon Heart」は、激しさの中へ高陽感を折り込んだ楽曲だ。身体はずっと騒ぎながらも、気持ちを高ぶらせる歌に心は強く共鳴し続けていた。華やかなのに過激な演奏と、耳に強い刺激を残す強烈な歌メロ。作曲をLeoが担当したとはいえ、Kakeruの描きたい世界観をより進化/増幅させた形で描き出した楽曲なのも間違いない。

 

  次のブロックでは、2歌続けてカバー曲を披露。「お前らの心のコスモを燃えあがらせろよ!!」。最初にぶつけたのが、「聖闘士星矢」のテーマ曲「ペガサス幻想」だ。有名なアニソン曲であるのはもちろん、原曲を歌っていたMAKE-UPが、日本のハードロックシーンの一翼を担ってきたバンドだったように、Zeke Deuxが歌うのに似合う楽曲だ。彼らは、オリジナル曲へ、より激しさと重低音効かせたラウドな要素を加えてカバー。耳馴染んだ観客たちも多いのか、Kakeruの歌に合わせ、思いきり拳を振り上げ騒ぐ人たちも見受けられた。

 

  続いて披露した「紅蓮の弓矢」は,「進撃の巨人」のテーマ曲として支持を集めたLinked Horizonによる楽曲。こちらもオリジナル曲が、プログレッシブ/シンフォニック/ハードロックな要素を満載。北欧ケルト音楽の要素も組み込んだ勇壮でシンフォニックなメタル曲も、Zeke Deuxに近い音楽性だ。もちろん、原曲以上の激しさで楽曲を彩るところもZeke Deuxらしさ。観客たちも、身体を折り畳み熱狂し続けていた。

 

 これからZeke Deuxがどんなカバー曲をぶつけてゆくのか、新たな楽しみを発見した気分だ。Kakeruによると、「サザエさん」のメタルバージョンも用意しているらしいので、ぜひ耳にしたい。

 

「まだまだまだまだ暴れられるかー!!」。次に披露したのが、Harukaが曲を手がけた「Awake」。こちらも、冒頭から轟音の拳でガンガン殴りかかる暴動曲だ。背中をガシガシ突き動かす豪快な音へ押されるように、Kakeruは低音域を生かした声を雄々しく響かせてゆく。Kakeruの声へグロウルした声で掛け合うメンバーたち。ライブを通して触れている理由もあるのか、激しい演奏に刺激を受けて身体は熱く騒いでいたが、じつはメロディアスな歌も魅力にしている楽曲。途中、観客たちと気迫をぶつけあう場面も登場。暴れ曲でありながらも、歌に心惹かれるのも嬉しい。終始暴れながらも、ずっと耳から歌や演奏が離れなかったのも、良質な歌要素の強い楽曲だからこそ。

 

  最後を飾ったのが、こちらもライブ空間に拳揺れる熱狂の景色を描き出す「Phantom Pain」だ。切なさを抱いた思いをKakeruは嘆くように、でも、心の奥底からすべて吐き出すよう荒ぶる演奏に乗せてぶつけていた。激しく感情を揺さぶる轟音シンフォニックな演奏に触発され、身体を大きく折り畳む観客たち。渦巻いた気持ちを熱く吐きだすように歌う様や、嘆く心模様を絶叫の拳に変えぶつけてきたKakeruの姿に気持ちが熱く揺さぶられ続けていた。

 

  「この生きづらい世の中で挫折したり、苦しい思いをしたり。でも、音楽だけは裏切らないと信じてZeke Deuxは進んでいきます」。Kakeruの言葉を最後に、メンバーたちは舞台から降りていった。

 

 アンコールでは、観客たちによるスマホ撮影を許可。「少しでも音楽に飢えている人たちに届けばなと思っています」の言葉に続き、ふたたびZeke Deuxが演奏したのが、ライブの冒頭を飾った「Zero」。ここが、新しい熱狂を生み出すグラウンドゼロの場となる。時代を揺るがす衝撃を与えようと、Zeke Deuxはふたたびシンフォニック/ロックオペラ/様式美ハードロック/耽美メロウな要素をクロスオーバーしたドラマ曲「Zero」を、雄々しく高らかに歌い演奏していた。冒頭ではあんなに騒いでいた観客たちが、ここでは微動だにせず、必死にスマホへ映像を録画していた。それも不思議な光景だったが、きっとSNS上に多くの「Zero」のライブ映像が上がっているはずなので、ぜひ、タイムライン上を通しZeke Deuxのライブの模様を見ていただきたい。

 

  Zeke Deuxは、ここから本格的に動き出す。それぞれがバンド活動と平行しているように、けっして本数は多くない。だからこそ、11本のライブを熱く、深く味わっていただきたい。

 

  最後にKakeruは叫んでいた。「ずっと音楽を愛し続けていこう。大切な人を守るために戦い続けていこう」と。その言葉に、あなたも寄り添っていただけたら幸いだ。

 

 

PHOTO: 川崎篤彦(@a_kwsk_1985)

TEXT:長澤智典

 

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Zeke DeuxZeroMV FULL

https://www.youtube.com/watch?v=kQbCK_U4CDU

Zeke Deux twitter

https://twitter.com/ZekeD_Official

 

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<セットリスト>

 

Zero

Dragon Heart

「ペガサス幻想」

「紅蓮の弓矢」

Awake

Phantom Pain

-ENCORE-

Zero