2022年04月16日 (土)
★必読対談企画★第肆夜【ハロ(ベル) × RiNa(ヤミテラ)】<ベル主催『サクラ大戦-REVENGE-2MAN LIVE』>次回は2022年4月22日(金)高田馬場CLUB PHASE!
NEWS - 20:00:18現在、絶賛開催中のベル主催『サクラ大戦-REVENGE-2MAN LIVE』。
2020年に開催予定もコロナ禍の影響により中止を余儀無くされた企画が、パワーアップして遂に実現した。
それを記念して、ベルのVo.ハロが各バンドのボーカリストを招いてお互いのアーティスト性や人間性を深く掘り下げる対談企画が始動。
第肆夜のゲストは、ヤミテラのRiNa。
攻めの姿勢で活動を続ける2バンドのフロントマンが熱く語り合った、“共通するマインド”とはーーー。
*次回第肆夜は4月23日(土)記事配信予定です!
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◆「2MANについて」のお話。
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ハロ:初めてヤミテラさんと対バンしたのは、2019年にベルとChantyで企画した共同主催ツアー『線香花火が暴れだす』の数公演に参加して下さった時でした。その後も、お世話になっているイベンターさんのイベントで御一緒する機会が何度かあって。この『サクラ大戦』という企画は、本来2年前に開催するはずだったものなんですね。でも、ちょうどコロナ禍が始まって初めての緊急事態宣言が発令されて全て中止になってしまった。
2年の時を経て今回のリベンジ開催を考えていた時に、そのイベンターさんから「ヤミテラが2MANの相手を探しているらしいよ。」という話を聞いたんです。僕はヤミテラというバンドに凄く興味があったし、会場のスケジュール的にもちょうど週末の金曜日が空いていて、それならお誘いしてみようかと。
イベントで対バンするだけのつかず離れずの距離感で居続ける事も可能ですけど、せっかく何度か共演してきたのに、それだけで終わるのは勿体無いなと思うんですよ。これは昨今のあまり良くない風潮ですけど、同じイベントに出演するだけで終わってしまって次に繋がらない。アーティスト側もファン側も、刹那的な満足感しか得られないんですよね。それでは意味が無いと思うので。
RiNa:そう思います。
ハロ:ヤミテラさんは「2022年は勝負の年だ。」という発信をしていて、8月6日には恵比寿LIQUID ROOMでのフリーワンマンも予定しているし。僕ら自身も攻めの姿勢で活動をしているバンドと対バンがしたいので、お互いにとって良い刺激になればと思ってお声掛けしました。
RiNa:ありがとうございます!俺らもそのイベンターさんから「(ベルと)相性が良いと思うから、一緒にやれたら良いんじゃない?」と言われていたんですけど、「やりたいですけど、きっと俺らなんかとはやってくれないですよ。」と答えて終わっていたんです。キャリア的にも上のバンドだし、やってもらえたら嬉しいけれど難しいんじゃないかなと。
ベルさんは、哀愁系の曲が多い印象じゃないですか?俺らも、作曲者の好みもあってちょっと哀愁のあるテイストの曲が多くて。以前Instagramのストーリーで「どんなバンドと2MANをして欲しいですか?」というアンケートをした時、ベルさんは1位と僅差の2位だったんですよ。
ハロ:そうなんだ!?
RiNa:実際、ベルさんのファンの方達からも「ベルと対バンしてください!」という声を頂いたりもしていたので、今回のお話を聞いた時は嬉しかったです。
ハロ:2MANをやるべきタイミングなんだろうな、と思いました。僕らも毎年が勝負だと思って活動をしているし、5人体制になった事で一層「攻めの姿勢で行くぞ!」という感覚が増しているので、音楽面・精神面共にとても相性が良さそうだなと。正直、最初は今回2MANをする5バンドさんの中で一番読めないなと思っていたんです。RiNaくんとちゃんと話すのも今日が初めてに近いし。
RiNa:挨拶くらいしか交流が無かったですよね。
ハロ:おそらく、メンバーの誰もまだちゃんとコミュニケーションを取れていないんじゃないかな。だから、この対談を通して公演前にお互いの事を知って、ボーカル同士がバンド間の架け橋になれたら。それはファンの方達も同じで、ベルのファンには「ヤミテラの曲は知っているけれど、RiNaくんがどういう人なのかはまだよく知らないな。」という人が居ると思うし、ヤミテラのファンの方にも「ベルのライヴは何回か観た事があるけれど、どういう人達なのかは全くわからないな。」という人が多いと思うんですね。そういう方達にも、この対談で2人がどういう人間なのかを知ってもらえたら。
RiNa:良いと思います!
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◆「活字離れ」と「作詞」のお話。
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ハロ:リリースの時などに、バンドでインタビューを受ける事はありますか?
RiNa:たまに、ですね。8月6日の恵比寿LIQUID ROOMフリーワンマンを決めてからは増え始めましたけど、それ以前はあまり興味が無くて。
ハロ:興味が無い理由は?
RiNa:凄く言い方が悪いですけど、当時は“今さら誰も読まないでしょ。”という感じでしたね。あとは、毎回同じように場の空気を読んだ回答をしなくてはいけなくて、あまり言いたい事を言えないんだろうなって。媒体に出た時にファンの人達は喜んでくれたので、マイナスではないとわかってはいるんですけど。
ハロ:良い尖り方をしていますね(笑)。でも、その気持ちもわかります。僕はインタビューというもの自体は肯定的に捉えているけれど、中には“ちゃんと曲を聴いてきてくれていないな。”と感じるインタビュアーさんも居たりするし、どのバンドのインタビューを読んでも同じような内容になってしまうのはつまらないなと思う。
RiNa:俺の場合、制作している最中はその作品に熱量が注がれているんですけど、インタビューがリリース後だと自分の中では既に過去の出来事になっているので、もう熱く語れなかったりするんですよね。
ハロ:それは、インタビューを受けるタイミングを早めるべきかもしれない(笑)。でも“若者の活字離れ”というのは良く耳にするワードだし、きっと読まないだろうなと思ってしまう気持ちも理解できます。
RiNa:中には、歌詞ですら読まない子達も居るくらいなので。
ハロ:え、それはどう思う?
RiNa:ビックリしました!
ハロ:その“ビックリ”という感想が、一番しっくりくる気がしますね(苦笑)。僕も、インストアイベントのサイン会でファンの方達に「どの曲が好きだった?」「どの歌詞が好き?」なんて訊いてみたら、「まだ聴いていないです。」と言われて内心驚いた事がありました。これはもう価値観の違いであって何が正解という話ではないですが、僕は自分が好きなバンドの音源はリリース日に買ってすぐに聴きたいタイプだったから、本当に人それぞれなんだなと実感しましたね。
RiNa:今の時代はサブスクリプションでいくらでも聴けてしまうし、俺らくらいのバンドだとまだ全曲は歌詞が載っていなかったりするので。CDはインストアや撮影の為に買う文化だし、封すら開けていない人も多いんですよね。参加券の為に買って、CD自体は後で売る。フリマアプリで検索したら、俺らのCDも沢山出てきますよ。きっと、どんなバンドさんでも同じだと思う。
ハロ:昔とはCDの売り方が変わってしまいましたからね。まぁ、ヴィジュアルシーンにおいての活字離れに関しては、個人的には面白いインタビュー記事が無くなったからだと思っています。テンプレートな質問が多いし、さっきRiNaくんが言った通りバンドマン側も当たり障りの無い回答しかしないし。ただ、活字との向き合い方は自分達の側から変えていかないと、ファンの方達も変わらないだろうなとも思います。「活字にして伝えたい事が沢山あるんだ!」という想いが伝われば、読んでくれる人も増えるんじゃないかな。
RiNa:確かに。ただ、俺はわりとズバッと言いたいタイプなんですけど、言い過ぎるとメンバーに怒られてしまうので。
ハロ:時と場合によるけれど、臆さずに言ったほうが良い気はするけどな。ヤミテラのライヴは何回か観ているとはいえ、初めてこうしてちゃんと話してみて、RiNaくんの尖っているところが僕は凄く好きですね。
RiNa:本当ですか!?一応、ちゃんと常識はあるはずなんですけど(笑)。
ハロ:それはわかります(笑)。あえて言葉を選ばないで言うと、“そこまで深く考えていないのかな?”と思っていた部分もあったんですよね。
RiNa:よく言われます(笑)。
ハロ:今まで対談してきたボーカリストの中で一番尖っているし、とても良い尖り方をしているなと思います。RiNaくんは、どれくらいの割合の歌詞を書いていますか?
RiNa:8.5割くらいですね。
ハロ:作詞をする時、“こういう環境じゃないと書けない。”みたいなものはあります?
RiNa:内容にもよりますけど、基本的には無いです。まずは歌が入っていない状態のデモを聴き込んで、そこに降ってきた言葉を一応残しておく。でも、意味を繋げたいし、ヴィジュアル系によくあるような病み系の歌詞にはしたくないから、自分の言葉に変えられるように色んなワードをため込みつつ段々と形成していく感じです。スラッと書ける事もあるけれど、たった1行のラップが1週間以上書けない時もあります。
ハロ:全く一緒ですね。僕もひたすらデモを聴き込んで、その曲が常に頭の中で流れているような状態を作って、そこにワードがハマる時を待つ。
RiNa:そうです!適当な英語みたいな感じで歌ってみたところから言葉が生まれて、“あ、これはハマるな。”と組んでいく感じですね。だから、歌詞のテーマを決められるのは苦手です。俺は、ラブソングがあまり書けないタイプなんですよね。ギターがサビの歌詞だけを書いてきてそこから拡げる事はありますけど、自分が書くのはヘイト的な内容だったり、成り上がり系だったりが多くて。自分が経験していない事って書きづらいんですよ。失恋ソングと言われても、ぶっちゃけ泣くほどの失恋なんてした事は無い気がするし、告白してフラれた事も無いので全然わからないんですよ。
ハロ:それは載せても大丈夫?(笑)
RiNa:大丈夫です。そんな人間が失恋の歌詞を書いても・・・。
ハロ:感情を込められないですよね。
RiNa:はい。初期の頃は“ヴィジュアル系に寄せなきゃ!”みたいな意識が少しあったから、それっぽいワードで無理に書いたりしていたんですけど、“これは誰にでも書ける歌詞だな。”と思って。ヴィジュアル系っぽい単調なラブソングなら、定番のワードを組み合わせればわりと簡単に書けると思うんですよ。それでも良い曲の場合もあるとは思うんですけど、自分達がやろうとは思わない。だから、俺が書けないテーマの時にはギターに頼んでいます。
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◆「ボーカルになった経緯」と「良いボーカルの条件」と「世界観」のお話。
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ハロ:元々はボーカルではなかったと聞いたけれど、どういう経緯でボーカリストに?
RiNa:ボーカルになったのはヤミテラからで、それまではギタリストでした。うちのバンドはギターの2人とベースが幼稚園からの幼馴染なんですね。その3人+今のドラム+俺ではないボーカルの5人がやっていたロックバンドと、俺がやっていた3ピースのメロコアバンドがあって、俺とShukaと彼のバンドのボーカルは当時同じカラオケ屋で働いていて。職場が同じだからお互いのバンドの動向も知っていたんですが、偶然にも俺のバンドの解散と彼らのバンドのボーカルの脱退が重なったんです。それで、Shukaから「RiNaさん、ボーカルをやってくれないですか?」と誘われました。
ハロ:3ピースのバンドではギターボーカル的な事をしていたんですか?
RiNa:いや、ギターだけです。ギターボーカルは、高校時代のコピーバンドでコーラスをしたくらいですね。発声も学んだ事が無いし、カラオケで率先して歌うタイプでも無かった。ただ、職場がカラオケ屋だと空き時間にちょっと歌ったりするじゃないですか?それを聴いていたShukaに「元々、高音が出るんですね!」と言われた事はありました。経験は無かったけれど、やっぱりボーカルは一番目立つし俺は目立ちたがり屋なので(笑)、面白そうだしやってみようと。
ハロ:ふたつのバンドはどちらもヴィジュアル系ではなかったのに、何故ヤミテラはヴィジュアルシーンで活動しようと?
RiNa:元々、メンバー全員がヴィジュアル系を好きだったんです。お互いにロックバンドとして活動していたものの、ヴィジュアル系のイベントにも出演してみたり、どっちつかずの感じになっていたんですよね。なので、ヤミテラではちゃんとしたヴィジュアル系をやろうと。
ハロ:ボーカリストになってみて、どうでした?
RiNa:自分が歌う立場になる前までは、ライヴ音源というものがあまり好きではなかったんです。プロも含めて、ライヴだと微妙だなとか、何かクオリティーが落ちるなと感じるような事が多くて。でも、いざ自分が歌ってみたら、ライヴで歌う事はカラオケで歌う何百倍も難しいと思い知って(苦笑)。
ハロ:カラオケとは全く別物ですよね(笑)。基本的にカラオケは何人かで行ってローテーションで歌うものだけど、ライヴはボーカルが1人で歌いっぱなしになるし、その日のライヴの流れやMCの内容の事も考えながら歌わなくてはいけないし。ライヴのセットリストは誰が決めるんですか?
RiNa:以前は俺が組んでいたんですけど、最近はメンバーで話し合って決めるようになりました。
ハロ:うちは逆で、昔は話し合って決めていたんだけど、今は僕が決めるようにしています。バンドは、ボーカルがひとつの基準だと思っていて。ボーカルが良くなければ、バンドもライヴも良くなくなってしまう。
RiNa:確かにそうですね。
ハロ:ボーカルが良ければバンドもライヴも絶対に良くなると思っているから、いかに自分がライヴ運びしやすいかを重視してセットリストを組み立てるようにしたら、本当にやりやすくなりましたね。バンドを始めた当初は、自分が無敵かのような妙な自信があったんですけど(笑)。
RiNa:わかります(笑)。
ハロ:でも、経験を重ねる中でライヴ運びやコンディションの維持の難しさを痛感するようになって。今でこそ2daysワンマンも普通だけど、昔はとても考えられなかったですから。
RiNa:同じです!
ハロ:今でも忘れられない思い出があるんだけど・・・人生で初めて組んだバンドの初ライヴを終えて、メンバー・スタッフと居酒屋で打ち上げをしていたら、同じ店の別卓に偶然某先輩アーティストの方々が来られて、当時のうちのスタッフがその中のおひとりと知り合いで「今スタッフをやっているバンドが初ライヴだったんですよ。」と挨拶に行ったら「じゃあ、一緒に飲む?」と言われて。大好きだったボーカリストの方と同席できる事になって、借りてきた猫みたいな状態で隣に座ったんだけど(笑)、歌の事を教えてもらいたいと思いつつも何を訊いたらいいのかがわからなくて。結局、「良いボーカルって何ですか?」と訊いたんです。そうしたら、「そんなのは俺にはわからないけれど、5日間連続でワンマンをやってお客さんを満足させられたなら、良いボーカルなんじゃない?」と答えて下さって。
RiNa:へぇ~!感覚とか感情の話なんですね。
ハロ:そうそう。でも、当時の僕は勘違いをして“5日間連続ワンマンで歌い続けても、嗄れない喉を作らなくちゃいけないんだ。”と思った。要は、“良い歌を届ける事=良いライヴができる事”だと理解してしまったんです。
RiNa:なるほど・・・。
ハロ:でも、良い歌を歌う事だけが良いライヴの条件ではないし、それだけを求めるなら音源を聴いていればいい。そうではなくて、5日間来てくれた人達を様々なアプローチでエンターテイメントとしてのライヴで楽しませながら、自分がボーカリストとしてステージに立ち続けられるか。それが良いボーカルの条件なんだろうな、と歌い続けてきた今は噛み砕く事ができたんですけど。その時の先輩の言葉はずっと忘れられなくて、未だに思い出しますね。
RiNa:あぁ、そういうのって良いですね。俺はヤミテラを始めた1年目とか、関係者からもお客さんからも「もっと歌を頑張らないと!」と言われる事が多くて。でも、俺は元々楽器をやっていたからわかるけれど、1年目のギタリストに「もっと上手くなれ!」と言っても無茶な話だし、明日いきなり上手くなるようなものではないじゃないですか。技術は後からついてくるものだし、最初から無理にそこで戦おうとするのではなく、まずは世界に1人しか居ない“自分”というもので勝負していかないと勝てないんじゃないかと思って。“歌で響かせるだけの技術が無いなら、感情的なライヴを心掛けて盛り上げられるだけ盛り上げてやろう!”と考えたり。それで「勢いだけだね。」と言われたとしても、“当たり前だろ!技術は後からついてくるから、黙っとけ!”みたいな気持ちでしたね(笑)。
ハロ:なるほどなぁ。今の話を聞いて、ヤミテラのライヴの勢い感はそういうところだったんだと理解できた気がする。
RiNa:そうです。勿論、上手くなる事が目標だからこそ今もボイトレに通っていますけど、対バン相手にはボーカル歴10年以上の人も沢山居るわけで、そこに勝てるわけがないじゃないですか。でも、歌もバンドもスポーツ競技みたいに点数が入って勝敗が決まるものではないから、相手には無くて自分にあるものを見つけながら戦っていく。周りと同じ事をやってもダメだなって。
ハロ:本当にその通りだと思う。
RiNa:MCにしても、掴みでは面白い事を言ったりふざけてるように見せても、最後にはバンドの核となる想いを偽り無く届けたら観てくれている人にも伝わるものだし、最初とのギャップで印象に残ったりもするし。
ハロ:MC中のRiNaというボーカリストやヤミテラというバンドは、演奏をしている時とは別のスイッチなんだろうな。対バン相手は、ライヴが始まったらスイッチが入りっぱなしのバンドが多いと思う。
RiNa:そうですね。勿論、それはそれでカッコいいんですけど。
ハロ:そこで周りのバンドを見て“自分達は別のスタイルでやろう。”と思えたのは凄い事だと思います。そういう柔軟性を持つ事は難しいし、特にイベントだと“カッコいいところを見せたい。”という意識のほうが強く働いてしまう気がするから、それができるのは強みですね。
RiNa:結成当初から、俺達は「世界観を持たない。」と言っていたんですよ。だからこそ、そういう事ができるんじゃないかと思います。その時々にやりたいと思う曲を作るし、曲によってキラキラした衣装を着たり、軍服を着たり、どんどん変わるんです。世界観を持たないという事がコンセプトというか、世界観があるとそれを邪魔に感じて嫌になる時がきてしまうそうで。それ故に「ヤミテラは何がやりたいのかわからないよ。」なんて言われる事もありますけど、内心“わかるわけないじゃないですか。”と思っています(笑)。
とはいえ、作曲するのも歌詞を書くのも同じ人間である以上、自ずとヤミテラの色というのは出てくるものだから、わざわざ世界観を掲げなくてもその色さえあれば良いんじゃないかなと。対バンによって、戦い方を自由に変えていく感じです。
ハロ:本当にフリースタイルなんですね。ベルはわりと世界観が強いタイプのバンドだから、例えばワンマンのタイトルやツアーのタイトルを決める時にはバンドの世界観を土台に置いて考えるんです。それが無いのは強みでもあるんだろうな。僕自身、ヤミテラに対して“ちょっと哀愁系の曲が多い”という事以外はいまいち掴めないなと感じていた部分があったけれど、今の話を聞いて“フリースタイルというイメージで良いんだ!”と納得できた感じがします。
RiNa:そうですね。色々な曲があり過ぎて、ワンマンのセットリストを組むとなると流れとバランスを考えるのが難しかったりしますけど、好きでやっている事なので楽しんでいます。
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◆「ライヴの日のルーティン」と「睡眠」と「スイッチ」のお話。
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ハロ:ライヴの日のルーティンはありますか?
RiNa:言うのが少し恥ずかしいですが、毎回ライヴ前にステージのお立ち台のところで「お願いします!」と手を合わせています。あ、宗教とかではないです(笑)。昔は喉のケアもしていたけれど、無茶をせず普通に生活していればそう簡単に嗄れるものではないし、変に意識し過ぎているほうが逆効果だなと感じたので今は特に何もしていません。眠る時にマスクはしないですし、エアコンをつけている事もあります。喉に違和感を覚えた時には漢方を飲んだりしますけど、ツアー中でも普通に生活していますね。
ハロ:それが一番なんだろうな。昔の僕はライヴ前のボイトレルーティンみたいに、声が出る状態をどう作っていくかの手順を書いたりもしていたんだけど、最近はストレッチと響きの確認くらいしかしないです。
RiNa:俺も、リップロールと気になる歌のキーの確認、あとは声の響きや抜ける感覚を確かめる程度です。ライヴ前というよりも、日常的に空いている時間にやっていますね。今の俺がライヴ前に発声練習をしたところで、俺の歌は50%から52%くらいに変わる程度だろうから(笑)、そういうのはもう少し自分が上手くなってからで良いと思っています。
ハロ:確かに、ライヴ前に何かをして歌が上手くなるという事は無いですね(笑)。ライヴ前にやる事は、あくまでも保険みたいなものだから。
RiNa:そう、日常的に練習している事の確認ですよね。あ、胃がもたれるとしんどいのでライヴ前は油っぽいものを食べないようにはしています。
ハロ:ボーカリストは運動量が多いから、それは大切な事だと思う。
RiNa:あとはあまり考え過ぎると逆に良くないので、ライヴの日でも日常と変わらないテンションで過ごします。だって、“明日はライヴだから、早く寝なきゃ!”と思ったら眠れないものじゃないですか。早めに支度して布団に入っても、結局は朝方まで眠れずに現場に行くとかよくありますよね。
ハロ:わかる、めちゃくちゃある!(笑)僕は、ツアー中やライヴ前日に眠れないタイプで。
RiNa:同じです。
ハロ:ただ、何年かそれを続けてきたら身体がそれに慣れてしまって、逆に沢山眠れた時に“こんなに眠ってしまった!”と不安になったりして(苦笑)。良いのか悪いのかわからないけれど、眠っていない時のほうが感覚的には研ぎ澄まされているんですよね。
RiNa:人によっては、わざと眠らないというアーティストも居ますし。
ハロ:人間の身体的には、絶対に眠ったほうが良いんだけど。ただ、眠っていない時のほうが、ナチュラルハイともまた違う特有の集中力を発揮できる。そんなものに頼ってもいけないんでしょうけど、眠れないものは仕方がない。睡眠薬だけは飲みたくないですし。
RiNa:俺も嫌です!眠れない時は“もう眠らなくていいや!”と割り切るのが大切らしいです。焦ってトラウマになるのは良くないし、今もイベントツアーで移動が忙しくて眠れなかったりするけれど、眠らなくても良いライヴはできていますしね。
ハロ:今、バンドの空気的も凄く良い状態なんでしょうね。
RiNa:そうですね。うちは、バンドの空気が悪かった事は無いです。やっぱり、メンバー内の3人が幼馴染なのが大きいですよね。その代わり、3人が恥ずかしいからという理由でライヴ前の円陣ができないです(笑)。
ハロ:バンドのイメージ的に、やっていると思っていました!
RiNa:俺はやったほうが良いと思っていたけれど、やってみた結果、微妙な空気になって逆効果だったので。まぁ、もし自分の幼馴染がバンドに3人居たとしたら、俺も同じように「円陣はしたくない。」と言うでしょうから(笑)。
ハロ:メイクの順番はどうやって決めています?
RiNa:ざっくりと決まった順番があって、それをローテーションしています。今日1番目だった人が次は2番に、2番目が3番に、3番目が4番に・・・という感じ。遠征だと運転をするメンバーの順番を変えたりイレギュラーな事もあるんですけど、大体は平等にローテーションですね。
ハロ:一番良いと思う。ベルは勝負にこだわるから、毎回じゃんけんなんです(笑)。でも、僕はメイクが終わった時に自分の中のスイッチが入るタイプだから、メイク順が5番目だったりするとスイッチを入れてからライヴ本番までの間隔が短すぎて。そうなるとトップギアに入る前にステージに上がらなくてはいけなくなるから、個人的には1~3番目のどれかが良いですね。落ち着いてステージに向かいたい。RiNaくんのライヴに向かうにあたってのスイッチは、どのタイミングで入ります?
RiNa:ライヴ当日、家を出て会場に向かっている時からですね。でも、スイッチってライヴ前にガチッと入れるというよりは、ライヴの流れによってオーバーフロー状態に入るかどうかじゃないですか?1曲目から入る時もあれば、ずっと入らない時もあるし、それがライヴの良さだと思う。声が嗄れていようと、お客さんとのコミュニケーションやボーカルにしかわからない目に見えない空気感が噛み合った時はスイッチが入るし、フロアがいくら盛り上がっていても自分が満たされない時は正直“つまらないな。”と思う事もあります。つまらないと言っても、音楽もライヴも好きでやっている事なので、大前提としての楽しさは感じているんですけど。
ハロ:わかります。“楽しい”というベースがあった上で、もう一段突き抜けられているかどうかの話ですよね。僕の場合は、自分の中で突き抜けた瞬間にゾーンに入るような感覚になる。あの状態に入った時のライヴが、ボーカリストは一番気持ちが良いと思います。
RiNa:何とも言えない無敵状態ですよね。歌のピッチなどを気にしている時は、まだそのゾーンには入れない。自分がリラックスして歌えていて、フロアのお客さんとメンバーのテンションも良くて。
ハロ:ステージの熱量とフロアの熱量が合致していて。
RiNa:そういう時は、底なしの自由の中で遊んでいるような感覚になります。
ハロ:ゾーンの話は、ボーカリストが一番わかるんじゃないかと思う。
RiNa:そうですね。ギタリストだった時は、あまりそういう感覚は無かったです。
ハロ:僕は、“バンドが売れたらボーカルのおかげ、バンドが売れなかったらボーカルのせい”と言えるくらい、ボーカリストは重要なポジションだと思っていて。ライヴでも、ボーカルがひとつ突き抜けられたらメンバーとファンのテンションもついてくるものだし、結局は自分なんだなという事は凄く感じています。
RiNa:確かに。バンドの顔ですからね。
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◆「自己価値観」のお話。
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ハロ:ボーカリストには、コンプレックスと誰にも負けない自信の両方があると思っていて。自分の中のどういう部分を肯定的・否定的に見ているか、自分の誇れる部分と嫌な部分がどこなのか、RiNaくんの自己価値観について訊いてみたいなと。
RiNa:なるほど。何だろうなぁ・・・(悩)。
ハロ:直す気があるかどうかは別として、“自分自身のこういう部分が良くないな。”とか。例えば、僕は心配性過ぎるんですね。家の鍵を閉めたか不安になる事はしょっちゅうだし、土日の2本だけのツアーなのに“気温によって着るものが変わるし、もし寒くて体調を崩したら嫌だし・・・。”なんて考えた結果、海外旅行に行けるくらいの大荷物を持って行く事になる(苦笑)。持って行くだけで大変だからやめたいと悩んでいるものの、その大荷物によって不安を潰す事がステージに活きているのであればやめられないし、ずっと悩んでいます。
あとは、そうやってひとつひとつ指差し確認をするくらいの準備で遠征をするのに、忘れ物が多い(苦笑)。この前も遠征先でライヴハウスに入りをしたら、僕だけ衣装をホテルに置いてきていて。
RiNa:えっ!?
ハロ:衣装を忘れた系の事件は何回もあるんですよ、都内でのライヴの時は電車にも忘れてしまう。
RiNa:心配性なのに・・・(笑)。
ハロ:そう、心配性なのに忘れるって意味がわからないじゃないですか(笑)。おそらく、家を出る時に「衣装を持った!」と確認したら、その時点で衣装についての心配が一度消えてしまうんですよね。で、ライヴの事を考えながら電車に乗っていると意識がそちらに集中していって、衣装を置いたまま電車を降りてライヴハウスに向かって、いざ着替えようと思ったら“無い!”みたいな(苦笑)。この間は遠征先だったからホテルの部屋までタクシーで取りに帰らなくてはならなくて、時間もお金も無駄にしているし、心配事を潰したつもりで結果的には余計な心配事を自分で増やしているし、本当にどうにかしたいんですけど。
RiNa:一種のマインドの問題ですよね。でも、俺も意外と“こうなったらどうしよう。”と考えてしまうタイプです。さっきの話にあった“眠れなかったらどうしよう。”もそうですし、緊張で胃痛になってしまったライヴを思い出して“またああなったらどうしよう。”とか考えてしまったり。そういうところは嫌だなと思います。
ハロ:自分をポジティブかネガティブかで言ったら?
RiNa:ネガティブになりたくないからポジティブで居ようと思っているタイプですね。
ハロ:根はネガティブ?
RiNa:いや、そういうわけでもないです。ネガティブな人を見た時などに“俺はああなりたくないから、もっとマインドを前向きに持って行こう。”と思って、運動をしたりサウナに行ったりする感じ。生まれ変わってももう一度自分に生まれたいと思うタイプなので、自分の事は結構好きなんですよ。“ボーカリストとして、ここが良くないな。”と明確に浮かぶものがあれば、自分の性格上、直そうと思うんですよね。だから、正直あまりこれというものが浮かばないです。勿論、細かい事を言ったらあると思いますよ。要らない事を言ってしまう、とか(笑)。
ハロ:僕も以前はわりと要らない事を言って、後々メンバーから指摘されていたタイプですよ(笑)。ここのところは無くなりましたけど。
RiNa:そうだったんですか?ヤミテラは今「8月6日の恵比寿LIQUID ROOMに300人集められなかったら解散」と掲げて活動していますけど、この間のライヴでその日に至るまでのワンマンツアーを発表したんですね。MCで「最後にこうして各地をまわる事ができて嬉しい。」みたいな発言をしたら、その“最後に”という言葉にファンの人達が悲しんでしまって。
ハロ:「300人集めるのは無理だと思っているんだ。」とか「解散するつもりなんだ。」と思われてしまったのか。
RiNa:はい。俺からしたら「今、決まっているスケジュールでは最後だし!」という話で、普段のMCやライヴを観ていたら俺がこのバンドを終わりたいと思っているわけがない事はわかるはずだと思うんですけど。でも、メンバーからは「“最後に”という言い方は、ちょっと。」と指摘されたので。
ハロ:RiNaくんの言いたい事は凄くわかる。ただ、色んな捉え方をする人が居ますからね。「最後になるかもしれない」とか「最後にしたくないから」とか、ほんの少しの違いで印象が変わるから。
RiNa:そう、そういう言い方をしたほうが良かったと言われました。指摘されてみれば“確かに。”と思いましたけど、俺としては無理に直さなくてもいいかなという気持ちもあって。
ハロ:うん、直さなくて良いと思います。間違えた時に、ちゃんと「ごめん。」が言えればいい。変に角が取れてしまうと、人間的に面白くなくなってしまうので。バンドを始めた頃は皆、尖っていたじゃないですか?だけど、活動を続ける中でファンという存在が生まれると、変に守りに入ってしまうというか、ひとつひとつの発言に気を付けるようになってきて。今の時代は簡単に炎上するし、こちらの意図とは違う伝わり方をしてしまう事もあるから、なおさら気を遣うし。それをストレスに感じる事もありました。
RiNa:十人十色、受け取り方が違いますからね。「最後に」という言葉も、“RiNaは内心ヤミテラを終わりたいと思っているんだ。”と受け取る人も居れば、“あいつの性格だから、バカ正直に「本当に最後になるかもしれない。」という意味で言っただけじゃないか。”と考える人も居て。
ハロ:そうそう。僕も一時期は発信の仕方や言葉遣いを考えなくてはと思っていたけれど、いくら気を付けていても事故に遭う時は遭うし、想像のつかないような受け取り方をされる場合もある。それならば、自分の思った事を素直に発信したほうが良いなと思います。
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◆「共通するマインド」と「4月22日」のお話。
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RiNa:でも、俺らくらいの5年目以下でバックボーンも無いバンドとでも2MANをして下さるベルさんは、良い意味で尖ったままの攻めているバンドだと思うんですよ。ベルさんくらいのキャリアのあるバンドだと、俺らが声を掛けたところでやってくれないところのほうが多いでしょうから。
ハロ:そんな事は無いと思うけどなぁ。
RiNa:言い方が悪いですけど、同じようなバンドとばかり対バンしているイメージがあって。もし俺にそれくらいのキャリアがあったら、3~4年目くらいのバンドに自ら当たりに行くのに。だって、ライヴを観た事があるファンの前でだけやっていても増やせないじゃないですか。
ハロ:ベルは今年8年になるけれど、僕らよりも長く活動を続けている多くの先輩バンドさん達に対して同じ事を思っていましたよ。皆、口々に「シーンの衰退が・・・」なんて言うわりに、自分達では盛り上げようとしないのかと感じる事も多いし。
RiNa:そうなんですよ。俺らみたいなバックボーンの無い、そしてヴィジュアル系が流行っていた時代を経験しても居ない人間から言わせてもらうと、「シーンを衰退させているのは、上の世代がダサい活動をしているからだ!」と思います。俺らがZeppをまわれるようなバンドだったら、1~2年目の若いバンドを集めてZeppで主催をして、「お前らはまだ立ったことが無い場所だろ、俺らの主催で立たせてやるよ!」くらいの事をするのに。先輩達に対して、それくらいの男気を見せてくれと言いたい。
ハロ:本当にその通りだし、凄く良いマインドだと思うよ。
RiNa:そういうイベントは上のほうの人気のあるバンドだけで集まってやっているから、下のバンドが上がっていけるスペースが無いんですよね。
ハロ:そのあたりのバンドになると事務所に所属している事も増えて、大人の事情も出てくるし。結果的に、自分達の手で可能性を狭めてしまっている場合もあるんだけどね。
RiNa:自主で活動しながら色々なバンドを主催に誘う中で、それは痛感しましたね。イメージなのか何なのか、声を掛けても出てもらえない事が多いし。だから、今回ベルさんに誘って頂けた事が本当に嬉しかったです。言い方が悪いかもしれないですけど、キャリアが長いのにまだまだ上を目指すマインドで活動している人達なんだなと伝わりました。
ハロ:良かった!でも、僕ら自身は別に長く活動してきたとは思っていないし、何なら結構ずっと若手の気持ちでいるので(笑)。お笑い芸人とかもそうだけど、バンドだって売れていないうちはずっと下積みじゃないですか?そういう意味ではまだ下積みだと思っているし、1~2年目のバンドと同じマインドで“次はどう攻めようかな?”と考えているし。守りに入るくらいなら、バンドをやめようと思っています。勿論、バンドの規模が大きくなって、求められている音楽を続ける事で自分達も皆も幸せになれる時がきたら、守りに入る事も必要になってくるだろうけど。でも、僕らはまだその段階に居ないから。
RiNa:そうなるための今なんですよね。
ハロ:うん。今回、僕らがこのサクラ大戦という企画で初めて2MANをするバンドさんを招こうと決めたのも、バンドの可能性を見たかったからこそだし。キャリアが何年でどの位置にいようが、そういう意識を持って活動していかないとダメだと思う。
RiNa:確かに。
ハロ:だから、ヤミテラとの大戦当日は先輩面するつもりは一切無いし、僕らもフレッシュな1~2年目のバンドくらいの気持ちで挑みます(笑)。サクラ大戦というタイトルからもわかる通り、対バンは生存戦争みたいなものだと思っているので。バンドもメンバーも確実に摩耗していくし老いていくわけだから、ダラダラはやりたくない。
RiNa:そうですね。俺らが8月6日の恵比寿LIQUID ROOMフリーワンマンを決めたのも、それに通じる感覚からでした。コロナ禍の影響で色々なスケジュールが延期になって、その延期先の公演に向かっている最中に、“何だか数を消化しているだけの活動だな。”と感じた事があって、機材車の中で「つまらねえな。」という話になったんです。
バンドをただ長く続けるのは、解散と言わなければいいだけだから、ある意味では簡単だと思うんです。でも、心の火を消さずに長く続ける事は本当に難しい。満足しても、無理だと感じても、どちらにしても消えてしまうパターンが多いから。俺らもコロナ禍でそれが消えかけてしまった時に、自分達をもう一度奮起させようと思ってこのワンマンを決めたんです。今はそれに向かってという目標を持って活動できているし、ファンの人達もそのマインドで一緒についてきてくれているので、決めて良かったと思っています。そして、このタイミングで今回の2MANがある事も本当にありがたい。俺らのお客さんは「あ、ベルと2MANができるんだ!」と思ってくれているはずだから。
ハロ:初めてヤミテラと対バンした頃は3人編成で、コロナ禍の中で4人になり、5人になり。今の体制になった事で、気持ち的にはまたひとつ別のスイッチが入ったというか。
RiNa:確かに、メンバーが変わると“新生”みたいな気持ちの変化がありそうですよね。
ハロ:うん。人間って、“何年生きたか”ではなくて“どんな生き方をしたか”が重要じゃない?バンドも同じで、“何年続いたか”よりも“どんな歴史を刻んできたか”のほうが大事だなと思った。
RiNa:そう思います。
ハロ:そう考えると僕らにはまだまだできる事が沢山あるし、5人になった事で本当に色々と挑戦できるようになったから。今日の対談を経て、4月22日がより楽しみになりました。バンドの温度感が凄く近いし、相性が良さそうですね。
RiNa:はい、俺も良いイベントになりそうだなと思いました。2MANって、昔は“ぶっ潰しに行こう!”という気持ちが強かったんですけど、最近はバンド同士がバチバチしてもあまり良いものは生まれないのかなと思うようになったんです。結局、対戦すべきは“ステージに立っている人間vs観てくれている人達”じゃないですか?なので、ベルさんとヤミテラで協力して勝ちに行けたら。この2MANを観てくれた人に「最高の1日だったな!」と思ってもらえたら、俺らの勝ちなんじゃないかなと思います。
ハロ:確かに!ライヴを観てくれた人に「凄く楽しかったから、またやってください!」と言われたら勝ちですね。
RiNa:それを目指したいです!事前にこの対談があった事で、気持ち的にもやりやすくなりました。
ハロ:僕らがどういうイベントにしたいのか、どういうマインドでステージに立っているのかが伝わる事で、観に来てくれる人達の感じ方も変わるんじゃないかと思うし。そして、この先もヤミテラの活動は続いていくという前提で、ゆくゆくは東名阪を2MANで一緒にまわったりもできたら。次に繋げるきっかけとなる1日にしたいと思います。
RiNa:はい!よろしくお願いします!
取材・文:富岡 美都(Squeeze Spirits/One’s COSMOS)
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初めまして限定2マン企画
「サクラ大戦-REVENGE-」
開 催 !
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「第壱夜」
4月2日(土) vs heidi. ★終了★
チケット発売:2月19日〜(e+ A1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/3565040001-P0030001
「第弐夜」
4月9日(土) vs GRIMOIRE ★終了★
チケット発売:2月20日〜(e+ A1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/3565050001-P0030001
「第参夜」
4月16日(土) vs Leetspeak monsters ★終了★
チケット発売:3月5日〜(e+ A1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/3565060001-P0030001
★次回★
「第肆夜」
4月22日(金) vs ヤミテラ
チケット発売:3月6日〜(e+ A1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/3565070001-P0030001
「第伍夜」
5月1日(日) vs Ashmaze.
チケット発売:3月12日〜(e+ A1〜)
https://eplus.jp/sf/detail/3565090001-P0030001
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★ベル OFFICIAL SITE★
★ヤミテラ OFFICIAL SITE★