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2023年12月08日 (金)


【ライヴレポート】<無所属単独営利目的ライヴ「廃墟遊具~点検編~」>2023年11月19日(日)渋谷REX◆退廃と進化、熱気に包まれた没入型新感覚LIVE──。

REPORT - 23:00:32

今年3月、東京キネマ倶楽部での単独公演にて惜しまれつつも活動に幕を閉じ”閉園”した『gulu gulu』。
そのボーカルの哀と、ギターの凛人が活動終了後、初のライヴとなる『無所属単独営利目的ライヴ「廃墟遊具~点検編~」』を11/19(日)渋谷REXにて行った。

 

彼らにとっては8ヶ月ぶりとなる本ライヴは前売りチケットですでに完売。
期待の高さが伺える。

開幕のブザーと共に、暗闇の中、ドールハウスに誘われたかのような美しくもどこか退廃的なメロディが会場を包む。

『廃墟遊具』という公演名に相応しいBGMに観客は固唾を飲んでいた。

BGMが盛り上がりを見せる中、幕が開き、そこにはボーカル哀を除く楽器陣がサーカスの音楽隊かの如く、物語の序章を奏でる。

 

 

 

そして、演奏も佳境を迎える中、登場した哀の号令をきっかけに、奇しくも美しい会場は激しい戦場へと色を変えた。

 

 

 

会場に集まった観客は、数ヶ月待ち望んだこの地獄絵図ともいえる光景の一部となり、およそ11月とは思えぬ熱気に会場は包まれていく。

 

 

 

▲哀(vo)

 

 

 

▲凛人(Gt)

 

 

 

 

彼らが新たに生み出した楽曲。
『不幸人形』、『疑似隠し』が初お披露目された本ライブ。
当初youtubeでのみの配信であったため、ライブでの光景を待ち望まれていたわけだが、聴覚だけで感じる印象と はまた違った作品へと姿を変え、フロアを熱気の渦へと誘った。

 

 

 

 

本公演はコロナ禍以降、
彼らが制限なく行った最初の公演であることも大きなセグメントである。

 

『よく生きてたな』
哀のその言葉は、薄っぺらい常套句ではなく、コロナという濁流の中もがき苦しんだ彼らと会場に駆けつけたオーディエンスにとっても、周りが思う以上に感慨深い再会であり、それは会場内の熱気が物語っていた。

激しいライブとは裏腹に、どこか拍子抜けのするMCも憎めない。

 

本公演の舞台、渋谷REX はステージにスクリーンを張り巡らせており、全楽曲にふんだんに映像演出を施した『没入型新感覚ライヴ』であったことも書き綴っておこう。

濃密な公演を終えた後は意外にもあっさりとステージを後にしたが、しきりに未来の話をする彼らの口ぶりから伺うに、今後も我々の心をざわざわとさせてくれるに違いない。

 

なお、今回ライブレポートを掲載するにあたって哀と凛人からメッセージが届いた。

 

『12/24、ホワイトな夜にナニかが…』

 

ナニがあるのか。詳細を待とう。

 

 

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