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2022年06月30日 (木)


【ライヴレポート】<nurié FREE ONEMAN LIVE Guide Book Revenge>2022年6月17日(金)新宿club SCIENCE◆様々なアクシデントがふりかかってきても、決して折れることなく必ずステージに立つ彼らだからこそ信じられる言葉、“必ずまた会える”──。

REPORT - 21:00:10

5月に再始動ワンマンライブ「bouqet」を終えたばかりのnuriéが、早くも6月17日、東京、新宿 club SCIENCE 。6月23日、大阪、アメリカ村FANJtwiceで、無料ワンマンライブを行った。

昨年12月に行われるはずだったnuriéを初めて観る人たちへの意味を込めたライブ「Guide Book」。

突然の交通事故により開催できなかった思いが、今回開催された無料ライブ「Guide Book Revenge」に込められた。

ここでは新宿club SCIENCEでの模様をレポートする。

 

 

この日は、無料ワンマンライブの開催前に振りなどの動きがメンバーのSNSから発信された「Room-6-」での幕開け。

初めてnuriéを観に来ていた人たちを一人も取りこぼすことなく、nuriéのライブの世界へとあっという間に魅きこんでいく。その勢いのまま「人として人で在る様に」へ。

ヴォーカル大角龍太朗の「自由に曝け出せよ、あんたの本当の姿を」の声に導かれるように、フロアには早くも激しいヘッドバンキングが巻き起こる。ギターの廣瀬彩人もセンターでギターをかき鳴らす。

「今宵、未来の為に歌おう。」に身体を揺らし、「今晩だけのサーカス」へ。それまで会場のボルテージを高めることに全力を注いでいた大角が女性目線の歌詞に合わせるように心憂い表情へと変えていく。

一転して、「骨太もんちっちくん」では、nuriéのライブでは欠かせない、この曲に合わせたモンキーダンスを、大角が丁寧にレクチャー。客席の後ろの方までチェックして、一人も取りこぼすことなく「骨太もんちっちくん」の振りで会場を埋め尽くす。

 

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「最初の5曲からぶっ飛ばしすぎたな」という言葉からこの日のサポートベーシスト、NAOCHI(電脳ヒメカ)の紹介へ。

「Guide Book、俺たちの始まりの音をここに届けよう」の言葉から「モノローグ」。大角のメロウなヴォーカルを廣瀬のギターがさらに曲の世界観を広げるようにギターを刻む。

薄いピンク色の光が優しく照らす「カンセツショウメイ」。艶めいたギターソロに身を任せ、切ない恋心に想いを馳せていると、突如、ライブハウスが雨音に包まれる。「百鬼夜行」で、ラブストーリーから一気に憤りの闇然へ。

さっきまでの表情とは打って変わって、何かに取り憑かれたように歌う大角は、まるでもう別人だ。大角の豹変に巻き込まれるように、染谷のドラミングも強度を増し、「【ばいばい】」へ突入。

「折り畳もうか、東京」の声がオーディエンスを激しく動かす。「クソ喰らえ。」では、ここで大角がまた変化を見せる。まるで演劇のステージで大角龍太朗の一人舞台を見ているかのようなストーリー感で、歌やラップが物語を綴っていく。

「俺たちが歌っている今も世界のどこかで誰かが泣いているんだよ。そんな現実がある中で俺たちは歌っている。だったらこの瞬間を全力で愛そうぜ」という言葉から、「命に値段を貼られ生きる。」。

この日のライブは無料ということもあり、初めてnuriéを観に来た人たちも多かったが、この時点ですでにそんな雰囲気はなかった。大角が手を挙げろという声のタイミングと、観ているこちら側の手を挙げたいという思いがしっかりと噛み合い、お互いが探り合うことなく、ステージと客席の呼吸がどんどんと合っていく。

「こんな苦しい世の中で息はできているのか。アンタたちは、居場所を求めてここに集まっているんだろう。俺たちだって居場所が欲しくてここで歌っている。しっかりと息継ぎをして明日を生きようぜ」と、日常の息苦しさを全て振り切るように感情を爆発させた「生き継ぎ」。

その苦しさを解放へと向かわせる「透明に混ざる。」。イントロから光が射し込み、大角が「見えたか自分らしい色が」と言ったように、心の中にある生への渇望が彼らの音楽で潤っていくようだった。

 

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本編のラストは8月10日に全国リリースとなる4thシングル「生きてて偉い。」。曲の中で、大角は天に向かってこう伝えた。

「やひろさん、あんたの力も貸してくれよ。俺の言葉に力を乗せてくれ」。

前回、nuriéがこの新宿 club SCIENCEでライブを行ったのは、昨年2021年10月27日。大角龍太朗のバースデーライブとなったその日は、ステージの大角の隣には、12月の事故で永眠したベース小鳥遊やひろの姿があった。

上昇気流に乗っていたnuriéが、突然の事故でメンバーを失うというあまりにも衝撃的な悲劇に、世間は彼らとどう接していいかわからくなってしまった。

しかし、彼らは、その傷を隠さない。その傷さえも愛しさに変えて作り上げたのが、新曲「生きてて偉い。」だ。

「今日が終わったって必ずまた会えるからな。決して、さよならは言わねえぞ」。

バンドを結成してから新型コロナウイルスのパンデミックに事故と、様々なアクシデントがふりかかってきても、決して折れることなく、必ずステージに立つnurié。そんな彼らだからこそ、この言葉が信じられる。

不確かな世界において、「必ずまた会える」としっかりと言ってくれる存在がいることは、明日を生きる希望になる。

 

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この日の無料ワンマンライブは、ライブが始まってからも来場者が絶えることはなかった。

アンコールでステージに戻ったメンバーから、「今日初めて来た人」とステージから問いかけられたときに、入口付近から多くの手が上がっていたのがその証拠だ。

すでに会場の奥まで進めなかったために、続々と駆けつけた人たちが入口付近でこの日のライブを楽しんでいた。

アンコールでは、「晴天に吠える。」「愛を歌わせろ人生」、そして「白を溢す。」の3曲を披露。

「白を溢す。」では、廣瀬のギターの弦が実は2本切れていたというハプニングもあったが、そんな様子を全く感じさせることなく、堂々たる演奏でこの日のライブを締めくくった。

 

 

nuriéは、7月29日(金)に、池袋EDGE で3周年記念のワンマンライブ、「生きてて偉い。」を開催する。この会場は、3年前にnuriéが始動した場所だ。

あれから3年という月日を、歩み出した頃からは想像もつかなかったほど激動の歴史の中でnuriéは生きてきた。

2022年7月29日のステージで、彼らが次なる未来をどのように染め上げていくのか胸が高鳴る。

 

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◆セットリスト◆

01. RooM-6-


02. 人として人で在る様に


03. 今宵、未来の為に歌おう。


04. 今晩だけのサーカス


05. 骨太もんちっちくん


06. モノローグ


07. カンセツショウメイ


08. 百鬼夜行


09. 【ばいばい】


10. クソ喰らえ。


11. 命に値段を貼られ生きる。


12. 生き継ぎ


13. 透明に混ざる。


14. 生きてて偉い。

 



En

01. 晴天に吠える。


02. 愛を歌わせろ人生


03. 白を溢す。

 

 



(文・武村貴世子/写真・ラミ)

 

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【ライブ情報】

◆nurié 3rd Anniversary Oneman
生きてて偉い
7月29日(金)池袋EDGE

開場17:30/開演18:00
チケット:https://eplus.jp/sf/detail/3647390001-P0030001P021001?P1=1221
前売り¥4,000/当日¥4,500

 

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◆nurié 2MAN Rush!!
Special Thanks

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8月5日(金)アメリカ村BEYOND
VS Rides In ReVellion

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8月19日(金)アメリカ村BEYOND
VS umbrella

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9月3日(土)高田馬場CLUB PHASE
VS Rides In ReVellion

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※全6バンド出演、以降の情報は7月9日、8月5日22時解禁!

 

 

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【リリース情報】

★4th Single『生きてて偉い』
2022年7月29日(金)池袋EDGE ワンマンライブにて先行リリース
2022年8月10日(水)各店舗リリース

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NRNR-006 ¥1,500(+税)

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[収録曲]
01.生きてて偉い
02.ミルクティートリップ
03.阿呆やん。

 

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