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2022年08月08日 (月)


★インタビュー★【ダウト】MANIFEST MINI ALBUM『浪漫童樂的茶番劇』8.8リリース!5人5様の個性が集約した新作完成!

NEWS - 22:45:44

今年3月4日に結成15周年を迎えたダウトが、結成日当日に行なった中野サンプラザのライブで5つのマニフェストを発表。

そのうちの1つである「メンバー各自が作曲した楽曲を収録したMINI ALBUM」が8月8日にリリースされた。

全5曲収録のMANIFEST MINI ALBUM『浪漫童樂的茶番劇』についてインタビューを敢行!

8月20日からは全国ツアーが開催される彼らの思いを紐解いてみた。

 

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――まず始めに、幸樹さんが「頚椎ヘルニア」を発症したことを報告されていましたが、体調はどうですか?

 

幸樹(Vo):当初は座っていることも出来ないくらい痛みがあったんですけど、先日、ライブ復帰をしました。いつも通りとはいかなかったですけど、今の自分が動けるキャパシティは掴めたので、8月20日からのツアーも予定通り廻ります。ヘルニアは、長期的に治療していくしかないので、上手に付き合っていきたいと思っています。

 

 

――ひとまずステージに立てたということで良かったです。では、8月8日リリースのミニアルバム『浪漫童樂的茶番劇』について伺いたいのですが、「ミニアルバムを作る」というのは、直人さんのマニフェストですよね。

 

直人(Dr):はい。僕がダウトに加入して初のミニアルバムになります。アルバムというよりは、新曲が5曲「どーーーん」と収録された贅沢なものっていう感じの仕上がりになりました。完成したものを聴いても“個性豊かで凄い物が出来ちゃったな”と思えるので、きっとファンのみんなもそう思ってくれることでしょう(笑)。

 

 

――しかも、作曲はメンバー全員が1曲ずつ手がけているということで、色合いの違う5曲が揃っているのも特別感があるなと。

 

ひヵる(Gt):どの曲も作曲者の“らしさ”が出ていて、1曲をフルで聴いたら「これこれ!」とか「◯◯らしい」いう部分を感じてもらえると思います。

 

玲夏(Ba):全曲が“その人っぽい”。コンセプトにこだわらなかったぶん、肩の力を抜いて作れたし、そこで生まれた空気感もあると思うので新しいダウトの曲たちがライブでどう変化していくのかも気になります。

 

 

――収録曲はどうやって決めていったのでしょうか?

 

幸樹:それぞれに数曲作ってきたものを、いつも通りメンバー全員で選曲会をして決めていきました。

 

 

――では、作曲者をメインに1曲ずつ聞いていきたいと思います。表題曲の「KYOKUTOU OGRE」は威吹さんの作曲ですね。

 

威吹(Gt):僕が選曲会に持っていったのは4曲で、テイストの違う曲を揃えたんですけど、意外と“一番ストレートな曲が選ばれたな”っていう感じでした。作曲段階では、最初に作り始めたけど途中で上手くいかなくて一度は諦めましたが、時間を置いて聴いてみたら良かったので完成させることが出来ました。

 

 

――曲の始まり方も世界観がありますよね。

 

威吹:冒頭にSEが入る曲って、あまりないので良かったなと思いますね。音の面でいうと、今回は他のメンバーの曲も含めて、アレンジ段階ですごくこだわりました。今まであんまり使っていなかったギターの音色を試しているので、それをライブで出していくのも楽しみなんですよね。

 

 

――歌詞の話も聞かせて下さい。

 

幸樹:勢いがある攻めの曲だけど、歌詞をイメージするのが一番難しかった曲なんです。ストレートだからこそ、そこにダウトのテイストをどう落とし込むかは悩みました。

 

威吹:幸樹からテーマとかイメージを聞かれたので、作っている段階で描いていたディストピア(反理想郷・暗黒世界)と伝えたんです。でも、よくよく考えたらディストピアって抽象的過ぎて、自分でも分からなくなってきて(笑)。そこから、よく汲み取ってくれたなと。

 

幸樹:頑張りました(笑)。歌詞には、アルバムタイトル『浪漫童樂的茶番劇』にも使っている、〈童樂〉というワードを入れています。今までやってきたことが〈童樂=道楽〉と言われるものだったとしても、それでも自分を貫いて進んだ先にあるものが快楽(心を満たすもの)であればいいという思いを歌いました。

 

 

――2曲目は、ひヵるさん作曲の「魔夏ノ魔物」。

 

ひヵる:どの曲が選ばれるのか分からなかったので、選曲会には出来た曲を全部持っていきました。この曲は“テンポの早い曲を作ろう”と思って出来た曲で、仕上がり的にもアップテンポで、海とかビーチを感じさせるような楽しさがある曲になりました。

 

幸樹:実は、ひヵるには「夏の終わりの寂しさとか切なさを書こうと思う」って伝えていたけど、結果的にハッピーな夏を謳歌する感じになっちゃって。

 

ひヵる:わりとハッピーな内容の歌詞がきたっていうね(笑)。でも、ファンの子たちと一緒に楽しめるような曲なので、8月18日の代々木での野外フリーライブでは盛り上がれると思います。

 

 

――合いの手となるようなコーラスもありますが、レコーディングにはメンバーも参加していますか?

 

幸樹:歌撮りの時は僕だけでした。でも、同じ人間がやっても声に高低がつくだけだから、レコーディングの時は声色を変えたくて「威吹パートいきまーす!」みたいな感じで、メンバーの声を意識してコーラスを重ねていきました(笑)。

 

 

――ライブでは、メンバーがコーラスを?

 

幸樹:ですね。ちなみに、コーラスには同じハイという言葉でも、(HIGH HIGH)と(灰灰)で2つの表記があって、(HIGH HIGH)はテンション高めで、(灰灰)の部分は、トーンを落とした暗めの声色なので、そこはメンバーにも意識して欲しいなと。

 

 

――諸注意が入りましたが、そういうことみたいです。

 

一同:はい(笑)。 

 

 

――そして、3曲目の「かみかくし」は幸樹さんの作詞作曲。

 

幸樹:威吹さんには「マニアック曲」って言われました。

 

威吹:まぁ、マニアックっすね(笑)。世界観が王道ではないというか、異質な空間を作っている感じがしたんです。だからこそ良いスパイスになっているなと思います。

 

 

――童謡とか和の世界観を感じるというか。

 

幸樹:そうですね。タイトルをひらがなにしているのにも意味があって、歌詞の〈溢れる雫 悟られぬよう 指でなぞるように髪隠し〉の中に、「心情が分からないように表情を〈前髪で隠す〉」という意味合いを1つ、そして「モヤモヤした気持ちが〈神隠し〉のように消えてなくなった」という2つの捉え方を含ませています。

 

 

――秀逸ですね。

 

幸樹:今回はすごく歌詞にこだわって表記でも遊んでいる部分がたくさんあるので、歌詞カードも見てもらえたら、より伝わる部分があると思います。

 

 

――4曲目は玲夏さん作曲の「ビカ」。

 

玲夏:制作を始めた時は、もうちょっと違うモードだったんですけど、ふと自然に出来たのがこの曲で、言っちゃえば四の五の考えずに出来た曲っていうか。自分としては数合わせ的な感じで作っていった曲が選ばれちゃって(笑)。でも、それが自分にとって一番フラットな状態で書けた曲っていうことなのかも知れないです。

 

威吹:それもあって、誰が作った曲なのかが一番分かりやすい。

 

幸樹:もうイントロでいきなり「玲夏です!」って名刺を渡すみたいな(笑)。

 

玲夏:正直、恥ずかしいくらい“俺っぽい曲”。楽曲のイメージとしては、民族的な要素が入ったシャッフル調の曲ですね。ギリギリまで制作を引っ張ってしまったから“幸樹の歌録りは大丈夫かな?”って心配したけど、見えている方向が近かったので、あがってきたのがすごく早くて“もう録れたんだ!”って(笑)。

 

幸樹:歌詞は、自分自身を100%自画自賛する女性像を書いたんですけど、前半部分に共感出来る人は、ほぼいないと思うんです。でも、ラストの一言を入れることで、全てをひっくり返しているっていう。ずっと、そういう歌詞の書き方をしてみたかったのが達成できました。しかも、サビが〈クレオパトラ〉で始まるってインパクトも楽しんでもらえたら(笑)。

 

 

――そして、ラストは直人さん作曲の「XV」。

 

直人:作曲段階で、納得がいったのがコレしかなくて。でも、結果的に、アルバムの最後っていう大事なポジションを担わせてもらえる曲になって良かったです。

 

 

ーー直人さんは、メロディアスな曲を作るイメージが強かったので、5曲の中でも一番激しい曲だったのが意外でした。

 

直人:ダウトに入ってから作曲を始めたので、世に出ているのはまだ3曲だけど、今回はそれとは違う“ザ・ライブナンバー”みたいな曲を作りたかったんです。でも、メロの組み方とか構成は他の3曲と同じで“俺々しい“ものになっているとは思いますけどね。

 

 

――サビの開ける感じとか。

 

直人:そうですね。

 

幸樹:ただ、僕が今一番悩んでいるのはイントロ。あのライヴ感を、俺はステージで“どのテンションでやればいいん?”っていう。

 

直人:ど頭!? あぁ、あそこは照明でワーとしておいてもらったら(笑)。ドラム以外の楽器陣も、そのタイミングでチューニングが必要だと思うし。

 

幸樹:あぁ、なるほど。まだ絵が見えないけど、パフォーマンスに悩む1曲ですね(笑)。

 

 

――タイトルの「XV」は、まさに結成15周年を連想させますね。

 

直人:レコーディングではタイトルだけもらっていたから“どんな歌詞なんやろ”っていう期待感はありましたね。

 

幸樹:すごくストレートな歌詞だと思います。個人的には、バンドは絶頂期に解散するのがカッコイイと思っていた時期があるんだけど、今は自分たちの重ね続けてきたものに勝るものはないと思っていて。歌詞には、夢物語だけじゃなくてリアルな葛藤とか、現実的なことも書いているけど、過去を踏まえて続けていくことに意味があると思えた今だから書けた歌詞であり、これから先、ダウトとして“こうありたい”という未来に向けた思いを形にしています。

 

 

――すごくリアルだなと感じました。

 

幸樹:ただ続けるだけっていうのは嫌なんですよね。“15周年だからすごいね”みたいな「15年」が肩書になるような活動はしたくないので、歌詞にあるように〈踏み出す先がどこか〉は分からないけど、それはずっと考え続けていきたいですね。

 

 

――そして、ミニアルバムを携えてのツアー『TOUR’22 浪漫童樂的茶番劇』が8月20日からスタートしますが、ひヵるさんのマニフェストも反映されていますね。

 

ひヵる:ツアーの日程の中に、「これまでなかなか行けていなかった場所でライブをする」というマニフェストに基づいた会場がいくつか入っています。僕自身が徳島県で育っているので、地元にアーティストがライブで来てくれるのがすごく嬉しかったんです。ミニアルバムの曲たちを持って各地に行くので、近くに行った際は、ぜひ遊びに来てもらえると嬉しいです!

 

 

Text:原千夏

 

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<リリース情報>

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★2022年8月8日 RELEASE

THE D=OUT MANIFEST MINI ALBUM

『浪漫童樂的茶番劇』

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DT-20 / ¥3,300(税込)

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CD

1. KYOKUTOU OGRE

2. 魔夏ノ魔物 

3. かみかくし

4. ビカ

5. XV

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DVD

「KYOKUTOU OGRE」MV

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「KYOKUTOU OGRE」MV

https://youtu.be/zIPj2zk3h9A

 

 

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<ライブ情報>

 

■ダウト

夏の風物詩的単独公演’22

『夏ノ魔物』

2022年8月18日(木)

代々木公園イベント広場野外ステージ

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開場 17:00 開演 17:30 終演予定19:00

雨天決行 / 荒天中止

 

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●ツアー日程

フライヤー

■TOUR’22 浪漫童樂的茶番劇

8/20(土)町田The Play House (MANIFEST)

8/21(日)浦和Narciss

8/24(水)新横浜NEW SIDE BEACH!!

8/27(土)札幌PLANT

8/28(日)札幌PLANT

9/3(土)高松Olive Hall

9/4(日)岡山image

9/10(土)金沢GOLD CREEK

9/11(日)名古屋ell.FITS ALL

9/16(金)長野LIVE HOUSE J

9/18(日)秋田 Club SWINDLE (MANIFEST)

9/19(月祝)仙台MACANA

9/23(金祝)OSAKA MUSE

9/25(日)神戸VARIT.

9/30(金)福岡DRUM Be-1

10/1(土)佐賀GEILS  (MANIFEST)

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-千秋楽-

10/21(金)川崎CLUB CITTA’

 

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【オフィシャルHP】http://www.d-out.info/