NEWS

2022年09月05日 (月)


★インタビュー★【The Benjamin】9月7日リリース、新作3rd アルバム『BELIEVE』を探る!9月10日からはワンマンツアーもスタート、ビギナーズチケットはなんと500円!

NEWS - 20:00:17

11月7日にアルバム『BELIEVE』をリリースするThe Benjamin。

この作品は、3枚目という彼らにとって大きな意味を持つアルバムであり、同時に1枚目とも言えるアルバムだ。
この混沌とした世界で彼らは何を感じ、葛藤し、信じられる何かをみつけたのか。彼らの心の変遷をアルバムでたどってほしい。

 

====================

 

──『BELIEVE』については、まず3枚目のアルバムであることがThe Benjaminにとって大きな意味を持つそうですね。

ミネムラ”Miney”アキノリ(以下、Miney)「僕ら3人が過去に一緒にやってきたバンドは、4年半以上続いたことがなかったんですよ。だから、4年半のジンクスを超えられるバンドというのが、目標というか憧れだったんです。一昨年に5周年を迎えてジンクスを超えたと思えたし、2枚目までしか出したことがないオリジナルアルバムの3枚目を出すのが次の目標であり憧れでした」

 

 

──ただバンドとしては、今年3月に発売した『Bark in the Garden』で大きくイメージチェンジしたというか。

Miney「コロナ禍でも新曲をたくさん作ってきたので、去年末に新曲をまとめたワンマンをやったら、なんか違うなと感じたんです。そこで新しく作ったのが「Bark in the Garden」です。言うならば、新バンドになったみたいなものですよね。だから、『BELIEVE』は3枚目のジンクスだけを意識して作ったわけではないんです」

 

 

──選曲をしていく中でアルバムの全体像が見えてきて、タイトルはつけたんですか。

Miney「もっと前から決まってました。アルバムを出す話をしている段階で、タイトルが決まったらもっと具体的になると思って考えたときに『BELIEVE』だねって。ずっと以前から“BELIEVE”は大切にしてきた言葉なので、俺たちの前人未踏の3枚目にふさわしいんじゃないかと」

 

 

──Mineyさんからそのアイデアが出てきていかがでしたか。

ツブク“Mashoe”マサトシ(以下、Mashoe)「まぁ、このタイミングじゃないかと思いました」

ウスイ“Tacky”タクマ(以下、Tacky)「ついにきたかって感じですよね」

Miney「80年代のアーティストのアルバムは、3枚目でバンドの真価が問われるというか、そこから始まるというか、そういう作品が多かったんですよ。わかりやすいのは、BOOWYの『BOOWY』ですけど、UNICORNとかBUCKTICKとかPRINCESS PRINCESSもそうですよね。だから俺たちも3枚目のここで、本物の俺たちがついに登場するという意味がこもっています」

 

●裏切りに始まり、葛藤を経て、雨上がりの虹の下に輝くのは信じる強さ

 

 

──新曲についてはMineyさんの作曲ですが、アルバム全体を見て曲順も考えながら曲つくりはしていったんですか。

Miney「曲順は最後に決めたんですけど、頭のどっかでは考えていたのかもしれないですね。でも、マスタリング前に急遽、曲順を変えたところもあるんですよ。最初はストーリーよりライヴ重視で考えてたから、盛り上がりを意識して「Bisque Doll magic」はアルバムの後ろのほうにありました。だけど、ミックスが終わったものを並べて聴いてみたら、しっくりこなくて。それで、作品は作品としてストーリーを考えたほうがいいと思って、これに落ち着いたんです」

 

 

──なるほど。収録曲についておうかがいしていきますが、「ブルータス、オマエもか」は1曲目として作ってますよね。

Miney「それは1曲目と思って作りました」

tacky「1曲目はこれでしょうねって思いました。それで最後は「BELIEVE」で、ストーリーが流れていくんだろうなってわかりましたね」

 

 

──世界的にも有名な裏切りのエピソードのひとつがモチーフですね。

Miney「信じられないこと、裏切らることと関連するBから始まる言葉って何だろうと考えて(The Benjaminの曲タイトルはすべてBから始まる)。小さい頃に母親がシェークスピアの話をしてくれたのを思い出して、Bから始まるし、これはいいわと思って」

Tacky「よく出て来ましたよね。この言葉を曲名にするのはなかなかすごいですよね」

 

 

──シリアスでダークな曲調もこれまでにはなかったかと思いますが。

Tacky「衝撃でしたけど、面白いと思いました。ギターソロは、狂気的だったり気持ち悪かったりするようなことをしたいなと思って弾きました。やってて新鮮でしたよね」

Mashoe「「Bark in the Garden」からの流れだったんで、僕が知ってる限りのヴィジュアル系だなっていうところから入りましたよね」

 

 

──個人的には、次の「Babel」が一番いわゆるヴィジュアル系っぽいと思いました。

Miney「そう言ってくる人は多いですね。サポートドラムのいろんな方もそうだし、ファンの子からもベタで好きだっていう反応がありました」

 

──「Bisque Doll Magic」は、早速昨日のライヴで披露されたそうですね。

Tacky「いきなり最初からお客さんが上手にノってくれて。上手にっていうのも変だけど(笑)、手拍子もヘドバンもジャンプもやってくれるからすごいなって思いました」

Miney「ファンの子たちは本当にすごいよね」

Mashoe「新曲をしっかりとした形で届けようという気持ちが前より増してきたと思いますね。今の状況だとライヴができることすら有り難いじゃないですか。だからライヴごとに、今日のライヴではこの曲をしっかりやろうって強く意識するんです」

 

 

──次の「バリケード」は、2年前にMashoeさんが書いた曲。

Mashoe「毎年誕生日にライヴをやって、自分の曲のデモ音源を発売してるんですけど、コロナ禍に入ってからの初めての誕生日で、ライヴができない状況だったから、そういう歌詞になりましたね。誕生日に書く曲は、バンド云々じゃなく、そのとき自分が作りたい曲調で、書きたいことを歌詞に書こうと思ってるから。ただ当時は、こんなにコロナ禍が続くと思ってなかったし、すぐに笑い話になるかなと思ってたんですけどね」

 

 

──今でもリアルに響く曲ですもんね。次の「ベージュなMOON」でガラッと雰囲気が変わります。

Miney「雰囲気的にエキゾチックな雰囲気でいきたくて、妄想の世界に誘うような。この曲までは、“BELIEVE”に対するアンチテーゼみたいな感じなんです。だからアルバムのここまでは暗くて」

 

 

──次の「Bark in the garden」も決して明るくはないですけど。

Miney「ここから葛藤が始まるんです」

 

 

──信じない状態から始まって、信じると信じないの間に葛藤が入って、信じるに向かうわけですね。

Miney「この狭い庭で、何を信じて、何を叫べばいいんだろう、何を思えばいいんだろう、どう進めばいいんだろうって、葛藤している状態の曲ですね」

 

 

──「バズーカをぶっ放せ」は、2年前のTackyさんの誕生日にTackyさんが作った曲。

Tacky「そうです、だからこれもコロナ禍ですよね。どうにかこの状態をぶっ壊そうなところで書いた曲ですね」

 

 

──「Bifurcation」は、去年のMashoeさんの誕生日に作った曲で、とても短くてシンプルな構成が印象的でした。

Mashoe「あんまり意識はしてないんですけど、曲尺はできるだけ短くしたいとはなんとなく思ってましたね。できるだけ短い中に伝えたいことだけポッと入れたくて。「バリケード」もそうなんですけど音数も少なくて曲尺も短くて、そういうイメージです。ベースがリズムを引っ張っていくような曲を作りたかったので、そんなフレーズを弾きながら歌うんだって、ちょっと小憎い感じになってます」

 

 

──このタイトルは分岐という意味です。

Mashoe「そろそろコロナ禍も終わるかなと思ってたんです(苦笑)」

 

 

──そういう意味の分岐だと。誕生日に曲を発表することでそのときどきの感情が残るのはいいですね。

Miney「僕はこの曲を、アルバムの分岐にしました」

一同(笑)

 

 

──ここで分岐して「BELIEVE」へ向かうわけですが、その前に「バウムクーヘン」。冬のバラードですね。

 

Miney「バラードのつもりはなかったんですけどね。8分の6拍子のちょっといい感じの曲を作れたらいいなと思って作ったんですけど、流れで聴くとバラードの位置づけですね。世界で起きている分断について考えていて書いた曲です。いつか終わるかな、そのとき何を思うかな、早くそういう風にならないかなって」

 

──いろいろあったけれど、暖かい部屋でバウムクーヘンを食べようという心温まるサビですもんね。

Miney「サビは声が出せるときが訪れたら大合唱したいです。だから、ラスサビはちょっと合唱っぽくしました。Mashoeの声も入れてもらって」

 

Mashoe「バラっとしてたほうがいいなと思って、あえてピッチもゆるくして歌ってます」

 

──次の「Bridge of Rainbow」から虹が見えていて、「ブーツを脱いで」で水たまりに飛び込むという流れがとてもきれいです。 

Mashoe「これも2年前に書いたんですけど、あのときに書けてよかったなと思います。最初の緊急事態宣言が終わって、やっと家を出られるわっていう感じだったんじゃないですか。これは、自分以外の人(Miney)に初めて歌ってもらうつもりで書いたんで(The Benjaminは作曲者がメインヴォーカルを務めるのが基本)、どういう曲が合うかな、こういうのを歌ってほしいなと思って書きました」

 

 

──そして最後が「BELIEVE」。タイトルが先にあったと思うんですが、どんな風に作曲したんですか。

Miney「いっぱい何パターンも考えましたし、作りかけたりもしましたし、歌詞もいろんなシチュエーションで考えてみました。それで、行きつくところシンプルにいこうと。そして今だけじゃなくて、これまでの歩みや、これから先すべて総括して、俺たちが揺るがないものを書くのが一番正しいと思いました」

Tacky「この突き抜ける感じが「BELIEVE」ですよね。曲の展開がすごく速くて、あんまりやってこなかったから新しく感じました」

Mashoe「今だとライヴでどうやるかをすぐ考えるので、これをライヴでやったらたぶんみんな笑顔なんだろうなっていうのをイメージしつつ弾きました」

 

──これは、ストレートでわかりやすくメッセージを届ける歌詞ですよね。

Miney「これが一番伝えたいことなんだろうと思います。ウソにならないというか、間違いがない、信じられる、信じてもらいたいものはこの中に入ってるんです。いろんな生き方や暮らしがあるけれど、俺たちにとってはライヴしかないから、こういう歌詞が出て来るんですよね。でも、聴く人たちみんなにとっても、信じられるものはこの歌詞に入ってると思ってもらえると思います」

 

●会心の出来のアルバムをひっさげ、誕生日に始まって誕生日に終わるツアーへ 

 

 

──最初に3枚目のアルバムへの気持ちをおうかがいしましたけど、3枚目が完成したぞっていう感慨はありますか。

Miney「あります、あります」

 

Mashoe「晴れやかですよ。できた~って(笑顔)」

 

Tacky「しかも2枚目からは想像できない3枚目なんで面白いですよね。聴いてくれた人の反応も楽しみです」

 

 

──「Bark in the Garden」を作ったときに大きくバンドが変化して、自分たちでも未知の部分があったかと思うんですね。アルバムを作って、今のバンド像が明確につかめたような手応えもあるんじゃないですか。

Miney「それはあります。あのとき、人から見たら迷走してると思われたもしれないし、自分たちでもそう思われるかもしれないという不安があったかもしれないんですね。だけど、『BELIEVE』を作って、迷走じゃないなってちゃんと思えました。明らかに新しい夢を追いかけるスタイルになってると思うんです。会心の出来だし、たくさんの人に聴いてもらいたいですね。すぐに聴かれなかったとしても、1年、2年、10年と経ってからでも聴かれてほしいです」

 

 

──The Benjaminの音楽は簡単に古びたりしないということですよね。ワンマンツアーは、Mashoeさんの誕生日の9月10日から始まって、ファイナルは初めてのホールでTackyさんの誕生日をお祝いできますね。

Mashoe「誕生日をお祝いしてもらえる場で、みんなでわあ~っとできるのは楽しいし、嬉しいですよね。一緒にお祝いしたいと思ってくれる人がいるのが本当にありがたいです」

Tacky「その日で40歳になるんですよ、節目ですよ。楽しいはもちろんだし、嬉しいももちろんなんですけど、初ホールでもあるんで、40歳に恥じないライヴをしたいですね」

 

 

──Mineyさんとしてはどんなツアーにしたいですか。

Miney「アルバムの世界を確立させることと、誕生日のメンバーそれぞれが満たされてくれれば。あとは、今から出会ってくれる人たちがもっともっと増えてくれることを願うばかりですね。その野望は果てしないです」

 

 

 

文・村山 幸

 

====================

 

<リリース情報>

 jc-p16-jacket-omote

タイトル:「BELIEVE」
アーティスト:The Benjamin

発売日:2022年9月7日

…………………………………………
品番: BDBX-0090
価格: 3,500円(税込) 税抜価格:3,182円

…………………………………………

CD収録曲(全12曲):
1.ブルータス、オマエもか 作詞/作曲:Miney
2.Babel 作詞/作曲:Miney
3.Bisque Doll Magic 作詞/作曲:Miney
4.バリケード 作詞/作曲:Mashoe
5.ベージュなMoon 作詞/作曲:Miney
6.Bark in the Garden 作詞/作曲:Miney
7.バズーカをぶっ放せ 作詞/作曲:Tacky
8.Bifurcation 作詞/作曲:Mashoe
9.バウムクーヘン 作詞/作曲:Miney
10.Bridge of Rainbow 作詞/作曲:Miney
11.ブーツを脱いで 作詞/作曲:Mashoe
12.BELIEVE 作詞/作曲:Miney

…………………………………………

全曲トレーラー映像:
https://youtu.be/cc6KMWM7CjQ

 

 

====================

<公演詳細>

 BJM_webflyer220716_0910-1

The Benjamin ONEMAN TOUR 2022
「BELIEVE」

2022年9月10日(土)
大阪Rumio
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満6-2-14マッセ梅田ビル2号館B1-5

…………………………………………
開場 18:00/開演 18:30

 

——————————-

 

2022年9月11日(日)
名古屋Heartland
〒460-0007 名古屋市中区新栄2-1-9雲竜フレックスビル西館B1F

…………………………………………
開場 16:30/開演 17:00

 

——————————-

 

2022年9月18日(日)
宇都宮HELLODOLLY
〒320-0035 栃木県宇都宮市伝馬町3−24

…………………………………………
開場 16:30/開演 17:00

 

——————————-

 

2022年10月02日(日)
長野LIVE HOUSE J
〒380-0822 長野県長野市南千歳町826 MyTownC−one

…………………………………………
開場 16:30/開演 17:00

 

 

——————————-

2022年10月16日(日)
渋谷PLEASURE PLEASURE
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目29−5 渋谷プライム 6F

…………………………………………
開場 16:30/開演 17:00

…………………………………………
座席:全指定席

※開演開場時間の変更に関するチケットの払い戻しはございませんので予めご了承ください。

…………………………………………

料金(各公演):
ビギナーズ前売券 500円
当日 ¥1,000円
*1DRINK別途

●ビギナーズ前売りA(会場手売り)
発売日:2022年8月8日(月)より
チケットNo.A001-(10/16公演のみ座席指定番号)

※特製ピクチャーチケット

●ビギナーズ前売りB(TICKET PAY)
一般発売日 :2022年8月6日(土) 10:00-
入場券:TICKET PAY
チケットNo.B001-(10/16公演のみ座席指定番号)

入場順:番号順:S→A/B並列→当日券(C)
(10/16公演のみ座席指定番号)

…………………………………………

購入URL:
9/10 大阪Rumio
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=39575
名古屋Heartland
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=39576
宇都宮HELLODOLLY
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=39577
長野LIVE HOUSE J
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=39578
渋谷PleasurePleasure
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=39579

…………………………………………

主催/企画/制作:BadeggBox(10/16のみ制作:チッタワークス)
問い合わせ:会場

 

====================

■動画■

New Single 「Bridge of Rainbow」MVフル
https://youtu.be/dQxxkix6CFc

7th Single 「Bark in the Garden」MVフル
https://youtu.be/Kyv8Vnu9Tsg

「Bark in the New Garden」
2022.05.07 HARAJUKU RENON ダイジェスト映像
https://youtu.be/UxacNV93YDM

■The Benjamin オフィシャルweb■
http://thebenjamin.jp