2022年11月03日 (木)
★特別企画★【3マン全国ツアー『二進化十進法』対談】ハロ(ベル) × 芥(Chanty) × yuya(Develop One’s Faculties)◆ツアー開催のきっかけやコラボレーション楽曲の制作秘話、そして今改めて語るお互いに対する想いまで、三者三様の思考が楽しめる特別対談をお届け!
NEWS - 19:00:34ベル・Chanty・Develop One’s Facultiesによる3MANツアー『二進化十進法』が、5年の時を経て帰ってきた!
今回はハロ・芥・yuyaの3人を迎え、ツアー開催のきっかけやコラボレーション楽曲の制作秘話、そして今改めて語るお互いに対する想いまで、三者三様の思考が楽しめる特別対談をお届けします。
11月5日 新横浜NEW SIDE BEACH!!から全国17公演を巡るツアーは開幕目前、共にシーンを駆け抜けてきた『BCD』が巻き起こす一大旋風をお見逃しなく。
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◆「5年ぶりの『二進化十進法』ツアー開催のきっかけ」のお話。
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――『二進化十進法』ツアーを再び開催するに至った経緯から伺わせてください。
yuya:最初に言い出したのは誰だろう?
芥:僕です。
ハロ:一番、意外。
芥:そうですよね、忌憚なく言うと馴れ合う事を嫌うタイプなのに。BCDの3バンドってよく一緒に居るように思われているけれど、実際は5年前のツアーが終わってからはお互いになるべく絡まないように意識していたところがあるんです。こういう言い方はあれですけど、この3バンドが集まる事によって生じるイベントの盛り上がりみたいなものが存在すると自分達自身も自覚していたからこそ、そこにちょっとアレルギーを感じた時期があった。あと、これは僕だけではなく皆同じ気持ちだったと思うけれど、3バンドが常に1000キャパくらいの規模感で活動できるようになったら、その時にもう一度このツアーをしたいと思っていたので。
ハロ:実際、5年前のツアーの最後にも「3バンドが自分達で『成長したな、俺ら!』と思えた時に、またこのツアーで再戦しましょう。」と話しましたからね。
yuya:うん、そう言っていたね。そのアレルギー反応みたいなものって、きっと3バンドがそれぞれに感じていた事だと思う。
ハロ・芥:そうだね。
yuya:でも、当然それは「嫌い」という意味のアレルギーではなく、シンプルに悔しさから感じたものであって。やっぱり、各々が普通にやるイベントとBCDでやるイベントを比べたら、おそらくBCDのほうが盛り上がるんだよ。そこに悔しさがあるから、アレルギーが出る。アレルギーって、実際は出なくていいような部分が原因の場合もあるから。
ハロ:「BCDが揃ってイベントに出て盛り上がりました!」という事実に対して、どこかで自分のふがいなさを感じてしまうんですよね。
yuya:悔しいよね。
ハロ:うん、悔しい。今回のツアーが決まる前までも含めて、未だに関係者の方達に「BCD」と言われがちなんですよ。「ベル」「Chanty」「Develop One’s Faculties」ではなく、何故か「BCD」と呼ばれてバンド名で呼んでもらえない(苦笑)。それだけ影響力のあるツアーをまわれた事実が嬉しくもあり、それぞれを個として呼んでもらいたい悔しさもあり。
yuya:芥さんも言っていた通り、この3バンドってよく一緒に居るように思われがちだけど、実際はそんな事ないじゃない?じゃあどうしてそういうイメージが先行したかって、俺はBCDツアーにそれだけのインパクトがあったからだと思っていて。ファンの人達は俺ら以外も色々なアーティストのライヴやツアーに行っているだろうけど、その中でも特にこのツアーに対して「楽しい!」って強いインパクトを感じてくれた人が多かったんじゃないかな。だから、実際はそこまで長い時間を共に過ごしていなくても、長かったように思えたのかなって。
ハロ:その人達の中には、BCDツアーの存在がずっと在り続けたんだろうね。
芥:色んな3MANツアーがあるけれど、結果としてあの時のBCDツアーは当時のそれぞれのバンドの規模を少し超えた。そういう意味でも、ファンの人達も含めて生み出したインパクトが大きかった。それもあって、余計に悔しさを感じるんですよね。単純に「BCD」と一括りにされてしまう悔しさもあり、バンドの“内容”とは別の“結果”としての部分で3バンドとも思ったように成長できていないのではないかと感じる現実への悔しさもあり。そういう理由で遠のけていたところもありました。でも、今回自分が開催を提案しようと踏み切ったのは、このままそのつまらない意地で待っていて旬を逃すのが嫌だなと思ったから。これは上から言っているわけではなく、3バンドとも色々なトラブルや壁を乗り越えて、今とても良い感じに固まってきているなと感じるんですね。5年前は「歌モノの3バンドでまわるツアー」みたいな触れ込みで開催しましたけど、今はおそらくそうではないんですよ。各々が自分のバンドを突き詰めてきて、自分達自身も今が一番カッコいいと思えているし、客観的にもそう感じられたから、変に“結果”に固執せずに今やったほうが良いんじゃないかなと。それが一番のきっかけですね。あと、この5年間でそれぞれのバンドが終わりを考えた時期や、終わりを考えてもしょうがない時期を経てきていて。現に、僕が「BCDをやらないか。」と口火を切った時、実は“もしかしたら、もうChantyは・・・。”という考えが過っていたんですよね。そういう状態の中で、もう一度まわりたいと思ったのがBCDツアーだったんです。“もし自分達が終わる時がきたなら、看取ってもらうのはこの2バンドであって欲しい。”という気持ちも心の片隅にはありました。勿論、今となってはChantyを終わらせるつもりなんて全く無いですけどね。
ハロ:皮肉な話、僕らはメンバーの脱退やバンドが動きを変えざるを得ないような状況に陥ったタイミングまで一緒だったんです。バンド名が「BCD」とアルファベット順に連なっている3バンドが、あのツアーを共にまわった3バンドが、同じ時期にメンバー脱退を発表して・・・。
yuya:凄い話だよね(苦笑)。
芥:痺れましたね(苦笑)。
ハロ:あの時ばかりは、本当に痺れた(苦笑)。ベルとDevelop One’s Facultiesも、それまでの活動には無かった現実的な終わりが視界にちらつくようになった時期があったし。勿論、それはバンドとして進んで行く中でひとつの選択肢としてそういう言葉も浮かんだ事があったよという話ですけど、本当に3バンドで同じような経験をしてきて。だから、僕自身もこのツアーに対して、“看取り・看取られるならここだな。”という感覚は持っていますね。
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◆「“バチバチ”に対するそれぞれのスタンス」のお話。
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芥:きっと皆同じだと思うけれど“自分達が一番カッコいい!”と思っているので(笑)、ベルやDevelop One’s Facultiesと対バンする時は他の強敵バンドと当たる時よりもピリついている自分が居るんですよね。
ハロ:8月21日の池袋EDGEも、普段とは少し違いましたからね。
――この対談でもバチバチしたらどうしようかなと思っていたんですけど・・・。
ハロ:内心はバチバチしているところもあるんじゃないですかね。でも、僕は対バンイベントでバチバチするのは悪い事だと思わないし、どちらかと言えば自分が求めていた対バン環境はそういうものなんですよ。勿論、バンド同士が仲良くするのも全く悪い事ではないし、寧ろ5年前のツアーの時は僕も“皆で仲良くツアーをまわれたら盛り上がるんじゃないか。”と考えていたんですけど。時間を経て考えも捻くれてきたのか(笑)、BCDに限らず“よそのバンドと対バンするイベントがこれでいいのかな?”と感じるようになってきた。特にコロナ禍を経験する中で、“全員ともっとバチバチしたいのに!”という気持ちがありました。
yuya:俺は全くバチバチしていないよ。別にそうする事を否定するわけでは無く、“馴れ合いたいわけではないけれど、別にバチバチもしなくてよくない?”と思うんだよね。やる気には満ち溢れているけれどバチバチというマインドはあんまりしっくりきてなくて。
芥:僕はそれがちょうど良くて。これに関してはメンバーの中でも誤差があるんだけど、野中くんは「(BCDは)史上最強の馴れ合い」みたいな事を言っているし、僕のバチバチの種類も普通のバチバチとは少し違うし、僕のバチバチとハロくんのバチバチも違うだろうし。
ハロ:違いますね。僕も、楽屋でずっとバチバチしているわけではないし(笑)。
yuya:色んな角度のバチバチがあるね。
芥:うん。5年前のツアーは「皆で力を合わせて、この歌モノ3バンドの音楽を全国に巻き散らしていきましょう!」という感じで、皆が同じ方向を向いていた。でも、今はそれぞれのバンドが違う方向を向いているんです。三者三様の目論見がある今だからこそ、このツアーをやったら面白いんじゃないかと思えたし。
yuya:BCDツアーは、俺らにとってひとつのテストのようなものだって感じるんだよね。それぞれが過ごしてきた時間と環境の中でどういうスキルアップをしてどういうバンドになったのかを、お互いのバンド同士は勿論、足を運んでくれたファンの人達に対しても「今の俺ら、どう?」って観てもらうテストみたい。
芥:わかる。それに対しての焦燥感みたいなものがある気がするし、腑に落ちる。
yuya:大人になるとテストを受ける機会もそう無いから、貴重な経験だよね。
ハロ:テストの結果次第で、自分の進路が変わる可能性もあるわけだし。
yuya:本当にそうだよ。・・・今ふと思ったんだけど、“バチバチ”って良いかもしれない。どうして皆がその言葉を選ぶのかを考えていたんだけど、“バチバチ”って母音が“a”と“i”で、“ai”=“愛”じゃない?愛し合っているからこそ、バチバチしているのかなって。
ハロ・芥:おぉ~!(笑)
――凄い発想!
ハロ:こういう部分も含めて、それぞれに角度が違って面白いですよね。これがツアーでどう作用するのか楽しみ。芥さんも言っていた通り、3バンドがそれぞれに“今の自分達が一番カッコいい!”と思えていますからね。実は、BCDツアーは何回か話が浮上しては潰えを繰り返してきたんです。意地もあったし、「それぞれが1000キャパでの活動ができるようになった時にまたやろう。」と言った約束を違えてしまう事にもなるし、色々な経緯の中で浮かんでは沈んでの繰り返しだったけれど、今回は開催する事になったので。
――3バンドとも「もうダメかも。」という状況を経てからの「今の自分達が一番カッコいい!」と思えるタイミングでの開催って、本当に運命的です。
ハロ:本当に、よく3バンドとも潰れなかったなと思います。
yuya:まだテストを受け切れてないからね。我々はテストにちゃんと合格して、綺麗に卒業したいんだよ(笑)。
芥:Chantyは5年前のBCDツアーが4人体制になって初の全国ツアーで、今回は新メンバーが加入して初の全国ツアーになったので、色んな事がリンクしているんです。
ハロ・yuya:shotaくん加入、おめでとうございます!
ハロ:この3バンドって、何故か節目的な場面に立ち会っている事が多くて。2019年の年末、コロナ禍に入る直前くらいにBCDで何となく忘年会みたいなことをしたんですけど。その時のDevelop One’s Facultiesは3人体制で、忘年会の数日後にHiromuくんの加入発表があって。
yuya:そうそう、懐かしいね!
ハロ:Chantyが白くん加入の発表をした時も、三重でChantyとベルの2MANだったし。
芥:確かに!
ハロ:大切な瞬間を見てきたなって思う。だから、今回のコラボ曲『二進化十進法2』の歌詞にも“今日までのことだって ずっと見てきた”というフレーズを入れたんですけど、なかなか感慨深いところもあるんですよね。
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◆「コラボレーション曲『二進化十進法2』」のお話。(※ここからは二進化十進法のTwitterアカウントに掲載された歌詞と併せてお楽しみ下さい。)
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yuya:今回の歌詞を書くにあたってまず俺らの中で決めていたルールは、自分が書いた歌詞を他の人が書いた歌詞と並べた時に、もし何かちょっと矛盾が生じていたり同じ言葉が重複していたとしても書き直さないという事で。
ハロ:うん。結果、「皆、“明日”を求めすぎじゃない?」って芥さんと話していたんだけど(笑)。
芥:そうなんだよね(笑)。
yuya:それぞれのバンドが今は全く違う方向を向いているから面白いという話があったけど、それは歌詞に関しても同じで。俺ら3人は全く毛色が違うし、それぞれの思想があった上でひとつの歌詞を書いているから面白い。ここまでのトークの中に表れていた思想や人柄が、歌詞からも伝わってくると思うし。『二進化十進法2』は誰か1人で書く歌詞ではなくて、3人の共作だからこそ書ける作品だし、もし文法的におかしいと言われる部分があったとしても内容面から考えたらこれが一番の正解だから。自分でも、凄く良い歌詞になったと思うんだよね。
ハロ:うん、本当に良い歌詞だよね。5年前の『二進化十進法』の歌詞は、フレーズをリレーする形で書いていったんですよ。Aメロ担当が投げたものを見て、Bメロ担当が書いて・・・という感じ。
芥:か〇ぱ寿司に居た想い出が鮮烈に思い出されるな・・・5年前に2人とリレーしながら歌詞を書いていた時、僕はか〇ぱ寿司に居たんです(笑)。
yuya:か〇ぱ寿司で歌詞を書いたの?(笑)
芥:書いていましたね(笑)。
ハロ:その時も締め切り間近だったんですけど、前作で芥さんが書いた歌詞の1行目が“締め切りに追われ頭かきむしる”で (笑)。
yuya:今回、各々がちゃんと前作からの伏線回収をしているよね(笑)。
ハロ:皆、狙っている事が一緒だった(笑)。
yuya:その伏線回収の中で、前作の歌詞には一番大切な“BCD”という言葉が入っていたんだけど、今回は最初誰も入れていなくて。入っていない理由もお互いにわかるんだけど、皆ちょっと恥ずかしかったわけ(笑)。でも、これは入っていないとダメだよなぁと思っていて。2Bのセクションは1人ずつ順に書いていく事になって、芥さんが投げてくれた時に「最後に一発、フィニッシュブローをお願いします!」とメッセージが来たので、そういう事かと意図を汲み取って、そこまでの流れを読んで「これはもう“BCDのトレインは止まらない”だろう!」と(笑)。
ハロ:(“BCD”を)入れてくれて良かったと思った(笑)。1作目の『二進化十進法』の2Bで“ただの紙切れさ 片道切符”と歌っているから、そこから出てきた“トレイン”なのかなと思ったんだけど。
yuya:ごめん、それは違う。“バンドというひとつの列車が止まる事なく走っている”って意味だった。
ハロ:“これはフィニッシュブローだな!”と勝手にグッときていたのに、“トレイン”は関係無かったのか(笑)。
yuya:“BCD”ってワードを入れる事がフィニッシュブローだった(笑)。“トレイン”は比喩表現。
芥:“それぞれの回収をしていって繋いだトレインの連結”という意味でもないんだね?
yuya:ない!(笑)
一同:(爆笑)
ハロ:歌詞を書く者同士だから、裏を読もうとしてしまうんですよね(笑)。
yuya:確かに(笑)。伏線回収部分に関しては、今回初めて触れてくれた人達は“何だろう?”と思うだろうし、前回のツアーにも来てくれた人達はさらに楽しめると思う。自分が書いていない部分で、これ良いなって思うフレーズとかある?
ハロ:さっき言った“トレイン”が良いなと思ったんだけど、思い違いだったから(笑)。
yuya:本当にごめん、それは思い違いトレインだった(笑)。
一同:(笑)
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◆「歌詞を冒頭から振り返ってみたら、実は連結していた奇跡のトレイン」のお話。
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yuya:歌詞を頭から読み直していこう。まずは冒頭、芥さんのセクション。
ハロ:これは、酒を飲んでいたんですか?(笑)
芥:この時は飲んでいないです(笑)。オムニバスCDにこの曲と一緒に収録されるChanty単体の曲の作詞では飲んでいました。そちらの曲に若干触れさせてもらうと、自分の中でのテーマはアルデンテのように若干芯が残っている状態・・・飲んでいる時って、アルコールでブースターが掛かって前向きになっているような感じがするし、頭の中から悪い事を飛ばしているつもりなんだけど、それでも嫌な事の芯が若干はあるものじゃない?その残っている芯の感じを書きたかった。だから、6割は素面の状態で書いて、ちょっと辻褄が合い過ぎているところが嫌になったりしたので、お酒を1本煽ってから清書を始めたのね。で、(『二進化十進法2』の冒頭は)その明け方の“朝”からスタートしている形です、
ハロ・yuya:なるほど!
yuya:“デスメタルはもう聴き飽きた”は前作からの伏線回収と。これ、良いスタートだったよね。今回、どこの部分を誰が書くかは「じゃあ、こことここを書くね。」って自然と決まっていったんですよ。どこを誰が書いても、表現はそれぞれに違っても、思う事は一緒だから成立するし。芥さんがこの位置を書いたのは偶然だけど、スタートに凄くバシッと刺さったなと思う。
ハロ:そうですね。
芥:色々と繰り返しているんですよね。前作で“締め切りに追われ”と書きましたけど、今回もまた凄く締め切りに追われてしまいましたし(苦笑)。では、Bにいきましょう!
ハロ:“あの日”というのは、勿論“あの日”ですよね?
yuya:勿論!
芥:うん、ここはわかりやすいですね。
ハロ:まだAからBにきたところですけど、この時点で既に“明日”が2回出てきました。
芥:でも、何か繋がっているんですよね。
yuya:この部分の歌詞で俺が一番重きを置いたのは、“進もう 願う事は素晴らしい”というフレーズ。本当にシンプルだけど、これほど素晴らしい事は無いと思う。世の中には良い言葉が溢れているけれど、一番良い言葉は誰しもが言えるシンプルなものだと思っていて。それを小手先だけの言葉にせずに、どれくらいちゃんと相手に伝えられるかが大切なんです。そういう意味でも、この3バンドに対してそうであって欲しいという想いも含めて書きました。
芥:“願う”という事はまだ叶っていないわけですから、繰り返しているんですよ。その時点で、AとBが繋がった・・・トレインがひとつ繋がった!
ハロ:連結した!
yuya:ちょっと待って。このまま繋がっていったら・・・俺、さっきのトレインの話はそういう意味にしておこうかな(笑)。で、次がサビ!
芥:サビの頭が“となりあわせ”だから、また連結しているんじゃない?
yuya:本当だ!
ハロ:繋がった!
yuya:これ凄く良いよ、意味が無いと思っていたものにさえ意味を持たせられる。
芥:それ!自分達の中のどこかに前作で込めた想いがちゃんと存在しているからこそ、後から意味に気付けたわけだから。
ハロ:言葉が自分の手元を離れて走っていった結果、次の駅で新しい意味に出会うんだよね。
芥:ちゃんと取り組んでいなかったら繋がらないですからね。
yuya:だから今、凄く嬉しい。無理やり繋げていくつもりは無いけれど、確かに“となりあわせ”でサビがスタートして繋がっている。
ハロ:3行目、“つかず離れずで 今日までのことだって ずっと見てきた”。連結しているからこそ、ずっと見てきたし、ずっと一緒に旅をしてきたような。
芥:ちょっと待ってください、次のAメロを見てくださいよ。“ふと窓の外 確かめてみた”・・・これって、電車の窓じゃない?
ハロ:からの、“随分と遠くまで来ちゃったな”!
yuya:“がむしゃらに過ごした日々も 振り返れば今 もどかしさも感じてる”。
ハロ:“煩悩、絶望、蹴り上げて歌え”からの・・・。
芥:フィニッシュブローの“BCDのトレインは止まらない”!
3人:!!!
yuya:繋がっているでしょ、これ。
芥:繋がっていますね。
yuya:意味ができた、嬉しい!
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◆「メロディーの癖の強さに表れる性格」のお話。
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yuya:今回の楽曲は新メンバー達にフォーカスを当てたかったから、作曲・編曲を彼らに頼んでいて。メロディーに関しても、前作は俺が考えたけれど、今回はそこまで全て任せてみたんだ。だから、彼らから送られてきたガイドMIDIというカラオケのガイド音源みたいなものを基にして俺らが歌詞を考えていくんだけど、メロディーへの言葉の乗せ方・当てはめ方は人それぞれだから、元のメロディーは同じでも譜割りによって全く違う歌のようにもなるんだよね。俺はミックス作業を担当しているから、誰よりも先にそれぞれの歌詞と歌のデータをもらうんだけど、並べて聴いたら本当に面白くて。皆、同じガイドMIDIを聴いて書いたはずなのに、それぞれの個性が出るんだよね。ハロはこの3人の中で一番ガイドMIDIに沿った歌で、この2人(芥&yuya)は物凄く癖が強い(笑)。
芥:そうだね(笑)。
yuya:その癖の出方も俺と芥さんでは全く違うから、本当に良い意味で3人バラバラ。音楽に正解は無いけれど、ガイドMIDIというものをひとつの正解として考えるならハロが一番正解に近いからこそ、俺と芥さんの考えたメロディーの譜割りはハロからしたら“ふん?”となるだろうし。逆に、俺は芥さんの譜割りに“ふん?”となるし、芥さんとハロは俺の譜割りに“ふん?”となっていて。それぞれに“ふん?”とは感じているんだけど、おそらく一番強く感じているのはハロだよね(笑)。
ハロ:いや、一番そう感じているのは白くんだと思う(笑)。今回は新メンバー達でレコーディング関係を仕上げてもらって、それを僕らがバトンタッチで受け取る形で制作していったんですが、作曲してくれた白くんは歌を聴いて“思っていたのと違う・・・”と感じた部分があるだろうな。
一同:確かに!(笑)
yuya:俺はわりと崩す美学が好きだから、自分の曲でさえもライヴでは全く違う曲みたいに歌う事もあるし、それを個性としてやっているんだけど。芥さんの癖の出方は、俺が聴いても凄く気持ちが良い。サビの“いよう”、“いこう”、“みよう”の母音の合わせ方とか、メロディーに変化を付けていたところをそこで少し統一させていたりとか、口に出して歌った時に気持ちが良い。
芥:うん、気持ち良いよね。
ハロ:歌いやすかったし。
yuya:ハロはMIDIに対して本当に忠実なタイプだね。
ハロ:というか、「今回は作曲してくれた白くんはじめ、新メンバー達を尊重して彼らの作った通りにやりましょうね。」という話を、最初におふたりにもしていたはずなんですけど・・・(笑)。
yuya:いや、俺らもその通りにやっているよ?(笑)無理に個を出そうと考えたわけではなくて、俺が普通に取り組んだ結果、あのMIDIはこうなるというだけ。
芥:うん、こういう風に聴こえたんだよね。
ハロ:クラスメイトでも、先生に言われた事をしっかり守ろうとするタイプと、ちょっと捻ろうとするタイプが居るから・・・(笑)。
yuya:捻ろうとはしていないんだよ(笑)。
芥:そうそう(笑)。まぁ、性格は出ますね。
ハロ:うん。歌詞にしても、全て良い感じに繋がっているけれどめちゃくちゃ性格が出ている。
yuya:トレインは繋がっているよね?
ハロ:トレインは繋がっている!3両編成で(笑)。
yuya:今のところまだ順調に走り続けてるからね、3両編成の列車が(笑)。
芥:こんなに全てがミラクルに繋がっていくとは思わなかったね。
3人:良い歌詞になった!
ハロ:ツアー中に各地でこのオムニバスCDのインストアイベントを予定していて、楽器隊も含めた全メンバーの中から数名が色々な組み合わせでそれぞれの土地に登場するので、そこでまたクロストークが聞けると思います。バンド自体も個性が強いけれど、個々のメンバーも個性が強い人間ばかりだし、誰と誰を組み合わせたら面白いかなと考えて組んでいるので、そちらも楽しみにしていてください。
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◆「何だかんだ気に掛けているお互いの近況と、バンドマンあるある」のお話。
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yuya:冒頭の話にもあったけど、俺らは周りから「よく一緒に居る仲の良いバンド」というイメージを持たれがちで、芥さんが言った通りそこに対してアレルギーを感じてしまったりもしてきて。決してヘイトなアレルギーではないのに、それを感じてしまっているが故にプライベートでも遊んだり仲良くしたいと思ったとしてもあえて口に出さないところがあった。でも、我々3バンドのメンツがどこかで飲んだり食事をしようとなった時には、物凄く濃い時間を過ごせると思うんだよね。こういう関係性って素敵だなと、今ディスカッションをしながら改めて感じた。
ハロ:そうだねぇ。別に他のイベントでそう思っていないとかではないけれど、ある意味、この2バンドは一番負けたくない人達だなと思います。
yuya:あとは、日常的に連絡を取り合ったりしていなくても、何だかんだお互いのSNSを見てしまうしチェックしているよね(笑)。
ハロ・芥:確かに!(笑)
芥:“あれ、ベルはまた北海道に行っているの?”とか(笑)。
yuya:ツアーに行くと皆、どこの土地に行っても「大好き!」とか言うじゃない?勿論、その気持ちは本物なんだけど、その中でも特に好きな土地というのがそれぞれにあって、それをオープンにして口に出す人と出さない人が居る。でも、ミュージシャン同士はそこを見抜けると思うし、それってミュージシャンだからこそ感じられるスキルだなと思う。とりあえず、ハロは北海道に居る時はツイート回数が増えるよね(笑)。
ハロ:僕はオープンにしているタイプだからね(笑)。何を食べても美味しいし、食べたい物があり過ぎて、北海道だけは1日4食になるんですよ(笑)。
yuya:総合的に考えて、日本で一番好きなのはどこ?俺は、北海道。芥さんは?
芥:その時によって違うんですけど、今は九州。この夏にあったイベントライヴ、コロナウイルスにかかってしまって僕だけお休みしちゃったのでリベンジに燃えてます。
yuya:あぁ、福岡も良い。
ハロ:食事以外も含めて総合的に考えると難しいなぁ。ライヴに関しては、各地方で待っていてくれる人達が居るから、どこが一番というのは無いじゃないですか。そうなると、ツアーでどこの土地が好きかという話は正直もう食事でしか判断できないんですよ(笑)。
芥:確かに。もうひとつバンドマンあるあるですけど、飛行機に乗る時と、フェリーに乗る時と、橋を渡る時に、センチメンタルなツイートをしがち(笑)。
yuya:本当にそう!俺は、フェリーは(船酔いで)最悪だけど・・・。言葉は「行ってきます。」くらいで海の写真を載せている人ほど、センチメンタルな気持ちになっていると思う(笑)。確かに、海に出る前のミュージシャンのツイート好きだな。
ハロ:僕も海の画像を載せがち(笑)。
芥:皆、ポエマーになりがち(笑)。何か胸がキュンとした変な感じになっているなと伝わってくるんですよね。その時にバンドマンが発する、センチメンタルなツイートがとても好き。
ハロ:思い出深かった場所といえば、5年前の二進化十進法ツアーで行った沖縄は一番と言えるくらい本当に楽しかったなと思う。ツアーで受け取れるとは思っていなかった感情を受け取れた気がして、自分の中で強烈に残っています。
yuya:確かに、俺も一番楽しかったかも!
芥:楽しさが飽和していましたよね。
ハロ:鏡月のボトルを海に沈めて・・・(笑)。
芥:「鏡月の意志」ね(笑)。
yuya:(爆笑)
――解説をお願いします(笑)。
芥:メンバー数名で海の中で胡坐をかいて丸くなって座って、鏡月のボトルを囲むんです。
ハロ:海の中にボトルを沈めて手を離すと、ボトルが水面に浮かび上がって、先端部分が誰かのほうを向くわけです。その向いたところに居た人が飲まなきゃいけないっていう遊び。
yuya:蓋を締めて沈めても海水が入ってしまうから、鏡月featuring海水を飲む事になるんだけど(笑)。
芥:あれは楽しかったですね(笑)。
yuya:もしまたBCDで沖縄へ行ったら、やるのかな?
ハロ:やれるかなぁ?僕らも成長しましたからね(笑)。
yuya:BCDで沖縄となったら、またリミッターが外れてしまうと思うよ。状況が状況だったらだけど、またfeaturing海水するんじゃない?(笑)でも、普通ならやらないだろうなという事を全力でやるって凄い貴重な経験で俺はとても良いと思う。
芥:まぁ、「鏡月の意志がまた始まります。」ってグループLINEは届くでしょうね(笑)。
ハロ:一生忘れないだろうな。
芥:良い時間でしたね。
ハロ:こういう部分に関しては、新メンバー達にちょっと申し訳ないんですよ。いきなりこのノリに巻き込んでいくわけだから。
yuya:逆に、まず新メンバーだけで神様に見てもらうのが良いかもしれない(笑)。
ハロ:確かに(笑)。
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◆「今だからこそ語ってみる、お互いの第一印象と現在の印象の変化」のお話。
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ハロ:もう8年くらいの付き合いになるけれど、最初に会った時と今で印象が変わった人は居る?俺は、芥さん。
芥:本当に!?
yuya:俺は、2人とも変わらない。芥さんは?
芥:印象が変わったというのは無いけど、2人とも最初にやたら褒めてきたから・・・僕は、やたら褒めてきた人に対して胡散臭さを感じてしまう人間なので(笑)。
yuya:それは間違いなく、純粋に“良い”と思ったものに対してそう言っただけなんだけどね。本心でなければ絶対に言いたくないし。
ハロ:うん。
芥:ハロくんと初めてちゃんと接したのは対バンだった京都GROWLYというライヴハウスだったんだけど、「Chantyが売れなかったら、この世の中はおかしい。」みたいな事を言ってきたから、“ちょっとしばらく距離を置こうかな・・・。”って(笑)
ハロ:(爆笑)
yuya:あぁ(笑)。そのハロの想いは間違いなく本気だっただろうけど、確かにそれ系のワードは俺も経験がある。「めっちゃカッコいいです!」とかなら、まだ素直に自分の中に落とし込めるんだけど。「売れないとおかしい。」とか「お前らが一番カッコいいよ。」とか「(シーンの)外でやったら売れるよ。」とか、そういうワードを出されると俺も“ちょっと距離を置こうかな・・・。”と思う。
一同:(笑)
芥:yuyaくんは、「リハの時に聴いた『m.o.b.』で泣いた。」と言ってきて。
yuya:長野でね!リハで聴いていて、ぽろぽろ泣けてきちゃって。
芥:その時も、“ちょっと大丈夫かな?”と思った(笑)。極端な事を言われるとどうしたらいいかわからなくなって、自分の中の防御本能が・・・。
ハロ:アラートが鳴っちゃう(笑)。
芥:そうそう(笑)。yuyaくんと初めて飲みに行った時の事はよく覚えていて、熊本で何かねぎを巻いたみたいなものを食べたのを思い出しますね(笑)。
yuya:めちゃくちゃ美味しかった(笑)。
芥:最初は疑心暗鬼から始まったけど、この2人に対してはそうでなくていいんだと思えたという意味では印象が変わっていますね。
ハロ:僕から見て印象が変わったのは芥さんですけど、言葉を選ばずに言うならもっと完璧な人だと思っていて。Chantyの前のバンドでの活動もある程度知っていたから、僕自身が最初に“芥”という虚像を作ってしまったんですよね。
芥:そうだと思う。
yuya:前のバンドをリスナーとして聴いていたという事?
ハロ:リスナーとしてというか、普通にライヴ映像を観たりもしていたし、当時の僕からは芥さんのボーカリストとしての部分しか見えていなかったから。でも、接していく中で“人間らしいな”と感じる場面も多くて、実際は可愛い人なんだなと印象が変わりました(笑)。
yuya:さっきも言った通り、俺は2人とも印象が変わっていない。俺はハロとは逆で、芥さんと知り合った後で前のバンドを知って聴かせてもらったんだけど、芥さんの声は昔からハスキーでカッコいいんだなと思った。声って結構変わる人は変わるんだけど、芥さんは良い意味でベーシックな部分が変わっていないというか。しかも、それを俺らと知り合うずっと前からやっていたんだと考えたら、本当に凄いなと思う。ハロとの付き合いもベルになってからだけど、前にTwitterで“邦楽で一番長いタイトルの曲ランキング”みたいなツイートが結構バズってタイムラインに上がってきた事があって、その1位がなんと昔ハロがやっていたバンドの曲で(笑)。しかも、2位と比べてダブルスコアじゃないかってくらいの文字数を誇っていて、そういう発想が凄い面白いなと思った。
ハロ:500文字くらいある、日本で一番長いタイトルの曲なんですよ(笑)。人生初バンドの初音源だったから、ちょっと気合いが入り過ぎて・・・。
芥:初でそれを持ってこようと思うところが凄いよね。
ハロ:『拝啓、大好きなキミへ。』から始まる、手紙の内容を書いた曲なんです。普通は歌詞に手紙の本文を入れ込む場合が多いけど、タイトルに内容を書いた。
yuya:歌詞はどうなってるの?
ハロ:歌詞の文字量は凄く少なくて、サビは“♪ら~らら~”で歌詞が無い(笑)。
芥:あ、逆に(笑)。
yuya:皆さん、ぜひ聴いてみてください・・・という事で、曲タイトルを載せておいて(笑)。
――それだけで500文字ですね(笑)
ハロ:原稿の文字数の無駄になるから!(笑)ていうか、この8年でyuyaから見た僕の一番の印象がそれなの!?
yuya:そのくらい斬新なインパクトを与えたってことだよ。
芥:確かに。
ハロ:そうかぁ。僕から見たyuyaは・・・印象的には、昔からあまり変わらない。だけど、最初はもっと素直だった気がする(笑)。
yuya:素直“だった”!?(笑)
ハロ:捻くれたな、とは思う(笑)。
芥:あ、それはあるかも(笑)。
yuya:捻くれた・・・どちらかというと、ピースフルになったと思うんだけど(悩)。
ハロ:その「ピースフルになる。」という思考が、捻くれたなって思った(笑)。
yuya:それはハロが捻くれてない!?(笑)
ハロ:前は楽屋でよくギターを弾いていたけれど、最近は手より口のほうが動いているというか、よく喋るようになったよね。昔はもっと口下手なイメージだった。
yuya:俺は自分が好きな人とする会話が好きなだけだから、そうでない相手とは今でも上手に話せなくて。さっきの芥さんの疑心暗鬼の話じゃないけど、ベルやChantyとは距離が縮まっていった結果、本来の俺が出てきて喋るようになったのかなって。
ハロ:ただ、8月のEDGEもそうだったけど、楽屋とかでこの3人が一緒に話す事ってあまり無い気がする。たぶん、お互いにもう掘り下げるところが無いんだろうね(笑)。
芥:楽屋には、この中の誰かに至るまでに話をする人が沢山居るからね。
ハロ・yuya:確かに!
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◆「新メンバー達と交流を深めたい」お話。
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ハロ:まだshotaくんがどんな子なのかよく理解できていないし、最近ようやく白くんやHiromuくんの事がわかってきたかなという感じだから、彼らをもっと深く知っていくのがこのツアーのひとつの楽しみでもあります。先日、BCDでとある企画の撮影を行ったんですけど、その時に初めてshotaくんを含めた全員が顔合わせをしたんですね。8月のEDGEでも全員揃ってはいたけれど、その時点ではまだChanty加入が決まっていたわけではなかったので。その日の撮影は本当に大変でしたね。現場に着いたら皆好き勝手にやるだろうなと思ったから、前日に全員が参加しているグループLINEに「明日は時間がタイトなので、皆さん協力をお願いします。」と送ってはいたものの、実際に撮影場所に着いたら各々が本当に好き勝手を始めて(苦笑)。
――お疲れ様でした(苦笑)。
ハロ:shotaくん、誰と一番仲良くなれそうですか?
芥:僕自身もまだそれを掴み切れていないんですよねぇ。
yuya:じゃあ、自分の中で“このツアーで一番友好を深めたい、距離を縮めたい”と思っている人は誰?別に、新メンバー限定でなくていいけれど。
ハロ:実は野球経験者が多かったりするので、ツアーにグローブを持って行って合間にキャッチボールをしようとHiromuくんと話しています。
yuya:それ良いね、同じ趣味の人が居ると深めやすいから。
芥:(キャッチボールって)お父さんとの軒先みたいな感じで凄い。yuyaくんは?
yuya:俺は、白くん!
芥:あぁ、ちょいちょい話しているもんね。
yuya:うん。白くんも色々話し掛けてくれるし、俺も同じギターを弾くから。まだプライベートで2人で会った事がないから、ツアー中に行きたいなーって。俺、興味のある人と初めて飲む時に大人数は嫌で、2人が良いんだよね。白くんも「ツアーで飲みに行こうよ。」と言ってくれているし。
芥:盛り上がりそう!
ハロ:さっき話したBCDの撮影中も、白くんは周りのメンバー達が好き勝手をやっている中で1人黙々とストレッチをしていたので、性格が表れているなと。彼は所作が凄く丁寧だなと思います。
芥:几帳面ですしね。
yuya:こういうツアーや撮影って各々のスキルが上がった事を実感できる場でもあるんだけど、俺が今回の撮影で一番驚いたのはルミナだった。撮影を円滑に進行できるように、効率も考えてしっかり場を仕切ってくれて。まだその日の動画データは観ていないけれど、これはプレッシャーとかではなく、純粋にとてもクオリティーが高いものが完成するんだろうなと思ってる。
芥:うん。僕は今の撮影の話も含めて、ルミナくんともっと話してみたいです。ルミナくんは、このシーンとは少し違う世界(※YouTube)の事も見ているから、僕らとはまた違った視点を持っている気がするんです。撮影の時にも僕らでは思いつかなかったであろう構図をパッと提案して撮ったりしているのを見て、“あ、やっぱり彼は独自の視点を持っているな!”と感じたので、深く話をしてみたいと改めて思っていますね。
yuya:目標は、2人で飯に行くという事で。
芥:行けるかなぁ・・・僕が2人での食事に誘う事のレアさをご存知でしょうか(笑)。
yuya:確かに(笑)。でも真ん中としてボーカル隊は頑張ってアクションを起こしてきましょ(笑)。ハロは、食事に誘うとしたら誰?
芥:新メンバー以外でも。
ハロ:今、新メンバー以外に2人で酒を飲んだり食事をした事が無い人って居るかなと考えたんですけど、Johannesだけなんですよ。Johannesとは今回のツアーのアートワーク関係で連絡を取り合う機会も多いし、ツアー中に食事に行くだろうなと思います。
yuya:彼は基本的に人と接してる時間が少ない人だから、ハロみたいに彼に対してフランクに接する人はなかなか居なくて。メンバーからすると、親の気持ちじゃないけど凄く嬉しいんだよね(笑)。
ハロ:Johannesとは一緒に野球もやってたし、比較的コミュニケーションを取ってきていたからね。合同撮影会の時も、ちょうど甲子園の期間中だったので、スマホで中継を映しながらHiromuくんとJohannesと3人で食い入るように観ていましたし。僕の中には、Johannes=喋らないってイメージが無いんですよ。それで言うと、一番どういうテンション感で話しかけたらいいかわからないのはやっぱりshotaくん。
芥:そうですよね。僕もまだ同じです(笑)。
ハロ:撮影の時も、ちゃんと皆が楽しんでいるかが僕は凄く心配で。
芥:緊張していたと思うけど、それがどういう緊張だったのかまでは僕の中で彼の深い部分を推し量れていないんです。だから、僕個人としてもChantyとしても、このツアーはshotaくんの事を知っていく旅でもあったりします。
ハロ:でもBCDって特殊なツアーだから、あまりバンド単位で食事に行く事が無さそうな気もする。どういうカップリングになるのか想像ができないなぁ。shotaくんと白くんの事は、もっと掘り下げていきたいと思っているけれど。
yuya:Hiromuは・・・?
ハロ:彼は、もうかなりマブだから(笑)。僕も彼も高校野球が好きという共通点があって、この間もドラフトの話で盛り上がったし、改めて掘り下げようとしなくても大丈夫!
yuya:これはベルもChantyも感じてくれている事だと思うけど、Hiromuは後から入ったメンバーではあるけれど、皆が5年前から知っているかのように親しく話せているんだよね。どのバンドの人も彼とはフランクに話しているし、それって本当に凄い事だと思うんだ。良い表現として捉えて欲しいけれど、あいつは心優しいトロイの木馬みたいな感じなんだよ(笑)。
ハロ:わかる!誰とでも自然に馴染めるのはスキルだよ。
芥:BCDの中に人懐っこい子犬が解き放たれたかのようだよね。
ハロ:あんなにオープンなスタンスのバンドマンは珍しいなと思う。彼とは無理に距離を詰めようとしなくても、これからも自然と色々な話をするだろうな。shotaくんと白くんとは、ツアー中に何かきっかけを作ってもっと話ができたら良いなと思っています。
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◆「ツアーを目前に控えた今の気持ち」のお話。
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yuya:当初の目標であった“前回よりも規模感を上げる”という事を実現できたし、勿論蓋を開けてみないとわからない部分も多いけれど今から凄く楽しみ。ひとつだけ願いがあるとしたら、「BCD」のツアーであっても「ベル」「Chanty」「Develop One’s Faculties」として観て欲しい。これはあくまでも俺個人の気持ちだけど、そういう想いを持っている事を知った上で観てもらえたらさらに嬉しいなと思う。
ハロ:我々は常に“評価される側”なので、もう一度BCDツアーをやるという時点で、やっぱりまた「仲良し3バンドが楽しくまわるツアーでしょ。」という見られ方をする事が多いだろうけど、それはもうしょうがないなと思うので。
芥:そうだね。
ハロ:外からどう見られても、“ステージに立っている今の自分達が一番カッコいい”と思えるライヴを各地で展開できればそれで良いと思っています。5年前、「現シーンの御三家になろう。」というところから始まったツアーなので、改めてその時の気持ちも思い出しながら大切にまわっていきたいです。そうすれば、自然と思い出深いツアーになっていくでしょうから。
取材・文:富岡 美都(Squeeze Spirits)
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■ベル×Chanty×Develop One’s Faculties
3マン全国ツアー
「二進化十進法」
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2022
11/5 新横浜NEW SIDE BEACH!!
11/12 浜松FORCE
11/19 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
11/20 長野JUNK BOX
11/26 郡山#9
11/27 仙台MACANA
11/29 札幌cube garden
11/30 札幌cube garden
12/31 青山RizM
2023
1/14 原宿RUIDO
1/15 西川口Hearts
1/21 名古屋ell.FITS
1/22 大阪RUIDO
1/25 岡山IMAGE
1/26 広島セカンドクラッチ
1/28 福岡DRUM SON
1/29 福岡DRUM SON
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