2014年11月23日 (日)
【ライヴレポート】Ecthelion、「お前たちがいれば全然怖くない」強さを見せたTSUTAYA O-WEST
NEWS - 17:00:272014年11月19日にEcthelionの3rdワンマンライヴ<Over The “Ray”>が渋谷TSUTAYA O-WESTで開催された。
騒めく緊張感が高まる会場のの中、客電が落ちオープニングSEが流れ出した。メンバーそれぞれのキャラクターに合わせアレンジが変わっていくSEの中、メンバーが登場。あいにくこの日はDr.Lyviaが右腕骨折の為サポートドラムを迎えての公演になったが一人づつメンバーがステージに現れるにつれ会場のボルテージは一気に上がり、メンバーを呼ぶ声が咲き乱れる。メンバーが出揃った所で間髪入れず始まった一曲目は疾走感溢れるビートが冴える「Ray」。そのまま続く「天帝レイヴ」「LOST PLANET」は両曲共メロディを聴かせつつもしっかりと観客の身体を暖めていく。音を止めることなくメンバーそれぞれが今日の想いを語るショートMCから続いての曲は「The LIFE」、「泣き出しそうな夢ばかり溢れるのが恋でしょう」という切なくも美しい詩がストレートなメロディと共に突き刺さる。そして久しぶりの演奏となった「Rainy Star」では「あなたが居たからここまで来れた」とファンに対する感謝の気持ちを歌い上げた。会場が赤い光で満たされ妖艶な雰囲気で始まった「UNDER THE ROSE」は歪んだ愛を歌ったロックバラードだ。明るい曲が多いイメージの彼らだがその実、人の痛みや苦しみに敏感な楽曲が非常に多い、その中でも特に愛情の「苦味」を含む曲だ。
一瞬の静寂ののちVo.miu.が「声を聞かせて」と呟くや否や歓声が上がる。Mp.セヴァが「タオルを持ってきた」とバンドとは全く関係ないタオルを持ってきたりBa.LiOとGt.朝倉プトンがコントをしたりとユーモア溢れるMCで会場を沸かせた。
「今日は楽しむ準備できてるか!」とVo.miu.が叫ぶと会場がそれに応える。轟音が響く中流れたのはライヴでも定番曲になりつつある「ハクダクボウイ」、「まだまだ行くぞ!」と続くのは「DIMENSION-NEO-」このシーンでは珍しいツーステップを取り入れた楽曲だ。「今日このワンマンで叩けなかったLyviaの為に」とmiu.が想いを語り未音源化楽曲「Hybrid Circulation」でさらに熱量が加速、「まず一つピークを作ろう」と奏でたのは「Melodramatic Acid Night」、メリハリの効いたトリッキーな展開で会場に拳の渦が起こる、公演中盤の最大熱量を放ち確かにピークを作り上げた。
2度目のMCのラストでGt.朝倉プトンのギャグが滑ると同時に会場が暗転、暗闇からドラムがカウントをする、Gt.兆-kizasi-のギタースラップから始まった楽器隊によるセッションが始まり、それぞれがプレイ面でもしっかり見せ場を作る。続く「ByeBye」では普段と違いバンドサウンドを押し出したアレンジで切ない恋模様を表現した。
朝倉プトンの髪型を全員でいじった後は「そんな朝倉プトンの曲を」とドロッとした男女恋愛を歌った「Helter Skelter」でJazyかつ激しく会場を揺らす。「頭揺らす準備できてんのか?」とmiu.の咆哮が響くと「Drive”U”Crazy」で激しいヘッドバンキングの嵐が会場を包む、「ラスト無茶苦茶にしようぜ」と本編のラストを「PSG-1」で締めくくった。
アンコールの声が響く中スクリーンに「特報」の文字が映り、LiO、Lyvia、セヴァのバースデーイベント、そして2周年を記念する福岡、大阪、名古屋、東京でのワンマンツアーを発表した。驚きと歓喜が入り混じる中メンバーが登場、ワンマンツアーに対する想いを語った。長ったらしい朝倉プトンのフリップ芸を終え全員が芸を見ずトイレに行けばよかったと後悔した後、今日の公演について一人づつコメントした。全員ここまでこれたファンへの感謝の気持ちを語った。「ラストスパートいけるか!」の声に会場が呼応する、盛り上がり必死の定番曲「Masquerade Butterfly」を二回連続で演奏、会場は興奮の坩堝と化した。
「俺らは来年ワンマンツアーをやるけど全然怖くない、何故ならこんな素敵なライヴができるから。お前たちがいれば全然怖くない、だからちゃんとついてきてくれ。そうすれば、もっと素敵な世界を見せてやるから。」とmiu.がファンへの想いを爆発させる。そしてアンコールラスト曲として歌ったのはEcthelionにとっての始まりの曲「”Hello World”」だ。「ちゃんとついて来いよ!」の声とともにアンコールは終了。これで終わりかと思いきや会場には更にアンコールを求める声が鳴り止まない。
すると突如スクリーンに「特報」の文字が、先ほどの告知映像が倍速で流れEcthelionのロゴで止まる。「一体これは…?」と会場が不思議に思った所で画面にヒビが入る、ガラスのようにロゴが砕け散った後にゆっくりと映し出された”TOUR FINAL”の文字が。2015年5月6日(祝・水)に今年新設されたばかりの新宿ReNYでのワンマンツアーファイナル、そして来春にはNew Single「Over The “Ray”」のリリース、そして新衣装でのアーティスト写真が発表された。
告知に驚く間もなく切り裂くようにSEが流れ出す、そして登場したのはなんと骨折で出演はしないとアナウンスされていたLyvia、予期せぬサプライズに会場はまた熱量を取り戻す。それぞれ新衣装で登場し流れ出したのは「村雨 -MURASAME-」自分たちの置かれた様々な状況、そんな「今」を切り裂く刀を心に持てというメッセージが込められている。「正真正銘ラスト一発!」と叫んだ通り会場が一体となり全力を出し切り公演は幕を閉じた。
「村雨 -MURASAME-」の歌詞のラスト「俺たちの番だ」、飾り気ないその言葉そのものがEcthelionの想いであることが感じられた。「音楽を通じて人に何かを伝えていく」それが決して甘くないこと、様々な障害、挫折、そんな物を嫌という程味わってきた彼らの、それでも戦い続ける姿勢を示していた。
これから先も彼らが歩んで行く道は厳しいものになるだろう。だが、今日の公演で感じた底知れぬ想いは、そんな逆境にも勇敢に立ち向かっていける強さを感じた。次なる彼らの目標は2015年5月6日(祝・水)新宿ReNYでのツアーファイナルだろう。チケットの先行受付は明日2014年11月24日(月) 11:00から始まる。既に次なる戦いの火蓋は切って落とされようとしている。
●ワンマンツアー<TRINITY in the WORLD>
2015年3月16日(月)福岡DRUM SON
2015年3月18日(水)大阪RUIDO
2015年3月19日(木)名古屋ell SIZE
2015年3月25日(水)渋谷REX
OPEN/START 18:30 / 19:00
前売3,500円(税込) 当日4,000円(税込) ドリンク代別
[一般発売]2015年2月8日(日)
[チケット先行販売]
3月16日(月)福岡公演
2014年11月26日(水)福岡DRUM Be-1にてEcthelion物販にてシャッフル販売
3月18日(水)大阪公演
2015年2月1日(日)大阪MUSEにてEcthelion物販にてシャッフル販売
3月19日(木)名古屋
2015年1月31日(日)名古屋HOLIDAY NEXTにてEcthelion物販にてシャッフル販売
ツアーファイナル
2015年5月6日(祝・水)新宿ReNY
OPEN/START 16:00/17:00
前売3,800円(税込) 当日4,300円(税込) ドリンク代別
[先行予約]
GET TICKET
■一次先行:2014年11月24日(月) 11:00 ~ 2014年12月18日(木) 23:00
申込ページ 【PC・携帯・スマートフォン共通】
http://www.getticket.jp/g?t=sv7didze
■二次先行:2015年1月26日(月)~2月19日(木)
[一般発売]2015年3月7日(土)
ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス
<イベント出演情報>
11月23日(日)新宿RUIDO K4
11月25日(火)長崎DRUM Be-7
11月26日(水)福岡DRUM Be-1
11月27日(木)熊本B.9
11月29日(土)鹿児島CAPARVO HALL
12月1日(月)大分DRUM Be-0
12月4日(木)大阪MUSE
Ecthelion Official Site
http://ecthelion-official.com/