2015年07月21日 (火)
【ライブレポート】THE MICRO HEAD 4N’S★A BEGINNING FROM THE END. -Endroll-★2015.6.28 IKEBUKURO BLACK HOLE
REPORT - 18:26:26
ニューシングル『イカレタリアル』とDVD『A BEGINNING FROM THE END. -Diverge-』を同時発売,ドラマーのTSUKASAがヴィジュアル系演歌歌手・最上川 司としてメジャーデビューするなど、話題にことかかないTHE MICRO HEAD 4N’S(マイクロヘッドフォンズ)。
ヴォーカルのRickyが今夏のワンマンツアー<A BEGINNING FROM THE END. -Endroll->をもってバンドを離脱するというニュースには心底驚かされたが、だからこそTHE MICRO HEAD 4N’S の“今”を心に刻もうと、東京・池袋BLACK HOLEで開催された<A BEGINNING FROM THE END. -Endroll- スマホ会員限定LIVE!! 2 days>には、熱烈なマイフォファンが一挙集結。2日間でTHE MICRO HEAD 4N’Sの楽曲全曲を披露するというこれまでにない試みとあって、両日参戦するマイクローンも多く、2日目のこの日も、会場は開演前から熱気を帯びている。
幕が上がり、“Second Emblem”のSEが流れだすと同時に、割れんばかりの大きな拍手がわき、次第に手拍子へ変わっていく。すると、黒を基調とした新衣装に身を包んだTSUKASA(Dr)、kazuya(G)、ZERO(B)、SHUN.(G,DJ)、Ricky(Vo)が順にステージへ姿を現し、オープニングナンバーの“雷鳴”が炸裂。ダークでアグレッシヴなサウンドに合わせ、メンバーもマイクローンもいきなりジャンプ! 続く“Curtain Call”では、冒頭から「オイ! オイ!!」と激しいコール&レスポンスが巻き起こり、サビのコーラスは大合唱に。早くも会場に一体感が生まれる。
まだまだ足りないといわんばかりに、「声が枯れるくらい声出していけ!」とRickyが煽り、青いライトの中、“I’m like a bird in a cage & U too”へ突入。メンバーもマイクローンたちも、なりふり構わず頭を振り乱す。
メンバーの名前を呼ぶ歓声が鳴り響く中、最初のMCへ。「昨日のライヴ、実は約半年ぶりのワンマンでした。そんなブランクをまったく感じさせないほど、すごいライヴだったけど、今日もすごいんだろうな。せっかくだから、本気で遊ぼうぜ!」と、次の“EARNEST GAME”へ。kazuyaとTSUKASAもカウンティングに加わり、ZEROがステージ前面に踊り出てフロアを煽ると、マイクローンたちが体を大きく折りたたみ、激しいヘドバンで応酬。勢いはそのままに、続く“PRISONER”では、赤いライトに妖しく照らされながら、kazuya、ZERO、SHUN.の動きに合わせて、すべての観客が一斉にジャンプ。会場が揺れ動く。
「オマエら、もっと来いよ! イカれちまえよ!」というRickyの雄叫びと共に始まったのは、5月14日に発売された新シングル“イカレタリアル”。SHUN.とZEROが頭を振り乱し、会場からは拳が高く突き上げられる。
あまりの盛り上がりに室温が一気に上昇、「もうムリだ、暑くて!」とRickyが音を上げると、フロアからは「脱いで! 脱いで!」とコールがかけられる(笑)。「今日も来てくれてありがとう。ここで少しクールダウンしたいと思います。まず、美しくなった彼を紹介したいと思います。着ぐるみを脱いだ、SHUN.!」と、SHUN.に話題が移すも、ふたりでダイエット&リバウンドの自虐ネタを競うように披露。
「ラーメンを食わせろ! 寿司も食いてぇ! でも、結果にコミットするぜ! 痩せるぞ!! 後半も暴れていこうぜ!!」と、SHUN.がフロアを煽りだすと、Rickyがギターを手にし、「次はTHE MICRO HEAD 4N’Sからの、メッセージを込めた曲を送ります」と、“声なきスマイル”がスタート。オレンジ色の光に包まれながら、やさしいギターの音色と伸びのある美しい歌声にすっかり聴き惚れるマイクローンたち。曲が終わると、温かい拍手が惜しみなくバンドに送られる。
ピースフルな雰囲気が一転、会場が突如暗くなり、鐘の音が響き渡った。そのまま、“生命の塔”のドラマティックな世界観に浸ったあとは、ダークなストイシズムの中に心地よい美しさが広がる佳曲“Calling”が続き、マイクローンたちは一心に耳を傾ける。
少しクールダウンしたところで、Rickyが下手にはけ、サーチライトが会場を照らす。インストナンバーの“I’m SPIDER”だ。スリル感に満ちたダンサブルなチューンが炸裂し、コーラス部分では手やタオルを楽しそうに振りながら踊りだすファンが続出。フロアは驚喜にわく。
「オマエら、もっと声だせよ! 行くぞ!」とSHUN.が檄を飛ばす中、Rickyがステージに戻り、“慟哭のGYPSY”に突入。激しいリフと荒々しいリズムに突き動かされ、マイクローンが一斉にジャンプ。会場がまたしても大きく揺れる。
その勢いのまま、「まだまだ遊ぼうぜ! 叫べ!跳べ! 暴れろ!!」と、“I surrender”へ雪崩れ込む。思わず「REVERBERATIONS!!!」と叫んでしまったRickyの間違いを気にするどころか、むしろそれを楽しむように、マイクローンたちが一斉にタオルを回しだす。kazuyaとZEROは背中を合わせて演奏、狂喜乱舞する観客を笑顔で眺めている。
続く“BREAKING & SHOUT OUT!!!!!”では、フロアの列が完全に崩壊。前後左右、もみくちゃになりながら、ヘドバン、おりたたみ、モッシュ、なんでもありのカオスに。フロアモニターに乗り、天井づたいに体を前に乗り出して、「上手! 次、下手! 後ろ! 前!!」と、Rickyがフロア各所を煽りまくる。最後の最後にTSUKASAのシンバルが鳴り響き、一体感の頂点を最高の形で締めくくった。
「こういうライヴだからこそ、挑戦的なことをやりたいと思います。今を最高のものにしましょう!」というMCに続いて披露されたのが、今回の2 daysライヴのハイライトである、リアレンジされた“「今」=「全テ」”。アグレッシヴさと疾走感がさらに際立った新ヴァージョンを、両手を大きく広げて歓迎するマイクローンたち。なんともいえない高揚感と幸福感に包まれる。余韻にひたっているあいだに、本編が終了。「最後までありがとうございました。THE MICRO HEAD 4N’Sでした!!」と、メンバー5人が笑顔でステージをあとにする。
メンバーの姿が見えなくなるや否や、アンコールを求める声が次々に上がり、紫色のツアーTシャツに着替えたメンバーが再登場。トークタイムが始まる。Rickyが再び「最近、どう?」とSHUN.にダイエットネタを振ると、チアシードの効果などを熱弁して、女子力の高さを見せるSHUN.。最近、毎朝15キロ走っており、腕を振ると腹斜筋がつくからと、デューク更家のようなポージングで競歩のデモンストレーションをし、会場は爆笑の渦に。
そんなSHUN.とは対照的に、ZEROは「世界一楽しい場所へようこそ…」と、マイクローンたちへクールに語りかけ、新しいツアーグッズや7月に控える自身のバースデーライヴについてコメント。「ツアーはもちろん、各地でインストアイベントもあるので、みなさん、一緒に楽しい夏にしましょう!」と、フロアを盛り上げる。
「みなさん、感極まってますか? 2 days、体に来るものがあります。ツアーをするとすぐに筋肉がつくので、糸撒いたらぶつーんって。逆にツアーがないと筋肉がなくなっちゃって、ベッドから起きられないんですよね」と、TSUKASAはいつもの天然っぷりを発揮。「おじいちゃんか?」と突っ込まれると、「体を動かすのはいいことです。みんなはいいなー、駆け回れて。僕は手だけ駆け回ります」と笑いながら手首を回す。「何曲か打ち込みにして、ステージの前で駆け回る?」とRickyからオファーがあるも、「フロントマンが大変ということは演歌をやりはじめてよくわかったので、大丈夫です。このあとも盛り上がっていきましょう!」と、kazuyaにつなげる。
事務所の社長業で多忙を極めるリーダーのkazuyaは、あらためてTHE MICRO HEAD 4N’Sの楽しさを痛感したとコメント。「最近はギタリスト以外の仕事もいろいろしているんですけど、僕はやっぱりギターとバンドが好きです。マイフォ、本当に楽しい!」と、メンバーとマイクローンたちに語り、フロアから拍手がわく。
「そして、ヴォーカルのRickyです。なんか聞いて」とRickyがメンバーに振ると、間髪入れずに「最近、どう?」とSHUN.。「ひさびさのマイフォ、めちゃくちゃ楽しいです。マジでカッコいいわ」とRickyが語り、そんなRickyがヴォーカルを務めるTHE MICRO HEAD 4N’Sを見られるのもあとわずかなのかと、少し複雑な心境になるも、そんな空気を察してか「まだまだ、がんばっていきましょう! そう、あの曲も残っています(笑)。さあ、みんな暴れようか!」と、アンコール1曲目の“UN-CONTROLLED”へ。
Ricky、kazuya、SHUN.、ZEROが頭を振り乱すのに合わせて、フロアでもヘドバンの嵐が巻き起こり、会場の温度が再び上昇。「ついに来たぜ!!」と、アンコール2曲目の“REVERBERATIONS”では、イントロから激しいコール&レスポンスの応酬に。「みんな、拳を上げてみようか! 拳REVERBERATIONS!」とRickyが叫ぶと、観客が全員、拳をくるくる回しながらヘドバン。さらには、「次はくびれを作るぜ! ダイエットREVERBERATIONS!!」と、SHUN.のデモンストレーション付きで、今度は腕を前後に大きく振りながらヘドバン。「ZEROくんがまだ不満そうです。みんな、後ろを向いて、ZEROくんを喜ばせてあげてください!」と、最後はマイクローン全員がステージに背を向けてヘドバン合戦に。ZEROはもちろん、メンバー全員がご満悦の様子だ。
盛り上がりが最高潮に達したところで、ラストに披露されたのは、まさにこの場にふさわしいTHE MICRO HEAD 4N’Sの代表曲“HELLO MY CLONE”。会場一体となっての大合唱は、見事なまでに壮観だった。
フロアに照明が戻り、終演がアナウンスされても、「もう1回! もう1回!!」と、アンコールを求める声が一向に止まない。そんなファンの声援に応えようと、もう一度ステージに戻るRicky、kazuya、SHUN.、ZERO、TSUKASAの5人。あらためてメンバー紹介を行い、残り4本となったツアーへの意気込みを語った。
Rickyがヴォーカルを務める現メンバーでのワンマンライヴは、残すところ7月31日(金)HEAVEN’S ROCK 熊谷 VJ-1、8月8日(土)名古屋 ELL Fit’s all、8月14日(金)大阪 RUIDO、8月23日(日)渋谷 TSUTAYA O-WESTの、4公演のみ。THE MICRO HEAD 4N’S第2章の終わりを、目に、そして胸に、しっかり焼きつけると同時に、このファイナルツアーを次につなげんとする、バンドの未来を感じ取りたい。
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A BEGINNING FROM THE END. -Endroll-
A BEGINNING FROM THE END. -Endroll-
一般発売!!!
7月31日(金) HEAVEN’S ROCK 熊谷VJ-1
OPEN 18:30/START 19:00
8月8日(土) 名古屋ELL Fit’s all
OPEN 17:00/17:30
8月14日(金)OSAKA RUIDO
OPEN 18:30/START 19:00
8月23日(日) 渋谷 TSUTAYA O-WEST
OPEN 17:00/START 17:30
https://www.youtube.com/watch?v=QwLE2yDchCU
★THE MICRO HEAD 4N’S★
http://themicrohead4ns.jp/?aid=278




