2016年03月11日 (金)
【ライブレポート】元LOST ASHのDaikiがソロ活動をスタート!バンド編成による初のワンマンライブを実施!
REPORT - 23:26:55
「生きることの尊さ」を優しく、ときには情熱的に歌いあげてゆく。それがDaikiスタイル。
誰にも譲れない夢を吐きだして、GO!!
2015年12月を持って、自身がヴォーカルを担ってきたLOST ASHが解散。今年に入り、ソロアーティストとして活動を開始したDaiki。1月より彼は、アコースティックなスタイルでライブをスタート。3月9日(水)に渋谷REXで行なわれた初のワンマンライブから、バンドスタイルでもステージングを行ないだした。
この日より、ライブ会場および通販限定という形のもと、 Photobook付DEMO CD『Daiki’s LIFE vol.3』の販売もスタート。Vol.1&2はLOST ASH時代にソロ活動を試験的に行なっていたときに販売。すでに完売しているため、Daikiとしてはこれが最初の作品にもなる。
ライブは、泉谷しげるの『春夏秋冬』をカバーする形でスタート。背景に優しく流れる演奏に気持ちを寄り添わせ、Daikiは歌詞のひと言ひと言を噛みしめるように歌いかけてきた。沸き上がる想いを言葉と歌声に乗せ、触れた人の心へダイレクトに届けてゆく。今回のステージよりバンド演奏を従えたことで、その想いに力強い存在感が加わったのは間違いない。
一転、演奏は心地好く駆けだした。触れた人に優しい微笑みを投げかけるよう、ときめく感情を解き放つようにDaikiは『Sweet Heart』を歌いかけてきた。温もりを感じながらも軽快に演奏が走るからこそ、気持ちは一緒にスキップを踏んでいた。何より「未来をこの胸に預けて欲しいよ」「君を守りたい」と告白するように歌われちゃ、胸がキュンと疼かずにはいれなかった。
Daikiの手の動きに合わせ、会場中の人たちも寄り添うように手を振り、舞台上から流れだした『愛になろうよ』へ心地好く想いを、身体を寄り添わせていく。気持ちをウキウキ弾ませる。そこに理屈なんて必要ない。Daikiの歌声と演奏へ素直に心を溶け合わせれば、それでいい。
人には必ず訪れる死をテーマにした『レクイエム』は、今にも瞼から涙零れそうな想いへ連れ出してゆく哀切さ抱いたバラートナンバーだ。「僕を残して一人星になった」「君が帰ってくるような気がしてる」と歌うDaikiは、この歌へ綴った君と、どんな強い心の繋がりを持っていたのだろうか?!。君の想いも背負いながら未来へ進もうという強い意志を抱きながら、君を想い返すよう切々と感情的に歌うDaikiの歌声が、触れた人の気持ちもギュッと痛く抱きしめていた。
同じく『kimi』も、昨年、急逝した仲間に捧げたナンバー。永遠の別れを交わした君のことを思い返すように歌った楽曲だ。「僕らは互いを支えるように夢を語りあっていた」と、疾走した演奏の上で今にも壊れそうな感情のまま歌いかけてゆくDaiki。躍動的な歌でも思いきり心を泣き濡らしてくれる。それが、Daikiの音楽の大きな魅力になっているのも忘れてはならないこと。
痛い感情を解き放つように叫ぶ幕開け。影を背負った、むしろ、心の闇を吐き捨てるようにDaikiは『堕天使輪舞曲』を歌いかけてきた。気持ちの奥底に潜む嘆きや叫びを突き付けるからこそ、Daikiの歌に生々しい感情の揺れを覚えてゆく。「僕に目覚める 悪魔を殺して下さい」誰しもの中に巣くう闇の心。それを受け止めるのも、大切なこと。
「この間、アッパーチューンで泣いてくれた子がいて。それだけ心に熱く滾るものがあったんだなと感じれたら嬉しかった。激しい歌で心を揺さぶる。それが俺の目指すライブ。それを実現したいなと思ってます」
ライブ後半の始まりを告げたのが、熱く駆けだしたロックンロールナンバー『心に愛を~Let’s Go !!~』だ。舞台前方では、演奏に身を預け「Let’s Go!!」と叫び、Daikiとコール&レスポンスを繰り返しながら飛び跳ねてゆくファミリーたちの姿も。ここからは、魂揺さぶる躍動的なSHOWの始まりだ!!
会場一体化した「シャナナ」の合唱も登場。勢いを加速させるように流れだしたのが、夢と希望にあふれた青春ロックな『シャナナ』。心に熱く沸き上がる情熱を注ぎ込んでゆく。身体が疼いてたまらない、Daikiの放つ言葉が、眩しい青春の息吹をカンガンに注入していく、こんな青春のエンブレムなら何時でも胸に付けてたい。「いつの日かまたここで笑いあえたらいい」、ホントそうだよな。
「俺たちには誰にも譲れない夢がある!!」。同じく、熱狂したファミリーたちとのコール&レスポンスから始まったのが、情熱爆走ロックチューンの『誰にも譲れない夢がある』。どんな困難や壁が立ちはだかろうと、譲れない熱い夢抱く想いさえあれば、すべて壊して明日へ走っていける。 熱した気持ちのボルテージはガンガン上がっていくのみ。その情熱を止めることなんて誰も出来やしない、そんなことさせやしない!!
『明日に向かって』が教えてくれたのは、気持ち感じるままに裸の心で生きてゆくことが自分らしさということ。Daikiの歌は、迷いを持った人にとって嬉しい心の励みになる。明日へ向うための指針となる。君は、明日に向って生きていますか?!
「自分がソロとして活動を始めると決めたときに生まれた曲です。みんなのことを優しく包みこむ歌も歌っていきたい。広い大地の中で一緒になっていきたいなと思います」
本編最後を飾ったのが、広げた両手で優しく包み込むような温もり与えた『ピエロ』。「君のために歌うよ」という言葉は、Daikiを支えてくれるファミリーたちへ向けた想い。「誰もが弱い自分と戦っているよ」。Daikiも僕らも、気持ちの根底にあるのは同じ感情。だから彼は歌を通し仲間を抱きしめることで、自分もその温もりを感じあっていたかったのかも知れない。途切れない「ラララ」の合唱こそ、一つに溶け合っていたい互いの心の本音の姿だ。
「僕のライブのイメージは「生きること」と「頑張ること」の尊さ。アッパーチューンでも泣いてしまうこと。何歳になっても夢を持てるって素敵なことだと思う。僕は歌っていく中で、ここに来てくれるファミリーみんなの夢も応援していきたいなと思っています。もちろん、自分も夢を叶えたくて歌っています。その活動を通し、みんなにも少しのきっかけとなる爪痕を残したい。これから出会うファミリーの人たちも受け入れ、みんなで大きくなっていけたら…。同じ想いを共有しながら、今年中にここの会場をギュウギュウに埋め尽くすライブをやりましょう」
アンコールの最初に持ってきたのが、「俺たちに出来るのは、平和を導くための愛を持っていることを伝えてゆくこと」と語った上で歌った『愛をください』。ミドルバラードの上で、LOVEな想いを分かち合える幸せを願うよう、Daikiは「愛をください」と切々と歌いかけてきた。ジンと心に染みる歌。だからこそ、いろんな人に伝えたい歌なのも、確かな真実。
アコギの演奏を軸に据えた 吉田拓郎のカバー『今日までそして明日から』の演奏。途中からパンクスタイルに変貌する様が、やるじゃない。
最後は、Daikiの歌う指針にもなっている『誰にも譲れない夢がある』と『明日に向かって』をふたたび演奏。Daikiは客席へ飛び下り飛び下りんばかりに客席に身を乗り出し、高ぶる感情のままに熱く熱く歌い上げていた。迸る情熱を熱く熱く熱くぶつけあい、共に歌い続けたその姿のなんと熱情的だったことか、バンドスタイルのDaikiも最高じゃないかっ!!
Daikiは、まだまだスタートラインに立ったばかり。この日のワンマンは、動員面に於いて厳しいものがあったのも事実。「来年の今日、またここでワンマンやります。それまでに俺もファミリーも大きくなって最高の時間を分ち合いたいです」と約束。でも、魂の歌が多くのファミリーたちに広がれば、彼の目の前の夢となるライブハウスを埋めつくすのも、そんな遠くはない…と願いたい。
PHOTO: 柳延人
TEXT:長澤智典
――セットリスト――
『春夏秋冬』
『Sweet Heart』
『愛になろうよ』
MC -1
『レクイエム』
『kimi』
『堕天使輪舞曲』
MC -2
『心に愛を~Let’s Go !!~』
『シャナナ~Graduation~』
『誰にも譲れない夢がある』
『明日に向かって』
MC -3
『ピエロ』
アンコール
MC -4
『愛をください』
MC -5
『今日までそして明日から』
『誰にも譲れない夢がある』
『明日に向かって』
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Daiki Web
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★LIVE情報★
3月16日(水) 名古屋SOUNDNOTE
4月22日(金) 下北沢MOSAiC
Daiki ONEMAN LIVE
4月10日(日) 名古屋SOUNDNOTE
7月9日(日) 下北沢MOSAiC
8月20日(土) 名古屋SOUNDNOTE
9月4日(日) 下北沢MOSAiC
10月22日(土) 名古屋SOUNDNOTE
11月27日(日) 下北沢MOSAiC
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マンスリーゾロ目アコースティックライブ
「Daiki’s Life 365」
会場:幡ヶ谷36°5
4月4日(月)
5月5日(木・祝)
6月6日(月)
7月7日(木)
8月8日(月)
9月9日(金)
10月10日(月・祝)
11月11日(金)
12月12日(月)
