2016年06月10日 (金)
【ライブレポート】2016年6月5日(日)★DaizyStripper全国47都道府県制覇TOUR FINAL & 9th Anniversary Special Live「KISS THE FUTURE〜47 Runners High FINAL〜」in 日比谷野外大音楽堂
REPORT - 17:26:07
今年2月からスタートした、全国47都道府県制覇ツアーの最後を締めくくるのは、バンドにとって(ワンマンで)初めての野外公演とあって、観る側のワクワクも倍増していた。
朝まで雨が降っていた東京も、このライヴの為に…と言わんばかりに、開演前には晴れ渡る空を用意。
ステージ後方に、この約4ヶ月間の全国各地での模様が映し出されると、早くもこみ上げてくる何とも言えない感情の大きさに驚く。
『トレゾア』のイントロに促されるようにメンバーが集結して、ワクワクの扉を一気に開け放った。
最初の1~2曲は、リハーサルとは違う、観客が入って大きなレスポンスがある状態での野外という状況に、少し難しさを感じているようにも思えた。
実際に直後のMCで「外に声が流れていく」ことへの不安があったと夕霧が吐露。
それでも、「最高にかっこいい、胸に残るライヴをしような!」「ただのファイナルじゃないんだよ!!」と鼓舞して叫ぶ。手探りであっても常に怯むことなく突き進む彼らだから、そのすぐ後から自分たちの世界を得意げに作り上げていく。5人の笑顔は、未知の領域を存分に楽しんでいることを物語っていた。
『SUMMER VACATION』でチアガールが舞台に散らばり踊り出すと、一気に夏のビーチ感が広がって、そこにいた誰もが掛け声と共にウキウキモードへ突入し中盤まで駆け抜ける。
折り返し地点となる『Wind of Venus』では、それまでの雰囲気を一転。歌詞を映像で流しながら、聴覚と視覚でじっくりと9年分の「愛しています」を伝える時間を作った。
このツアーの全ヶ所で言ったという『ARREST』の曲紹介と振り付け講座を受け、お馴染みとなったサビの“心臓マッサージ”パフォーマンスは、メンバーから見たら圧巻の光景だったろう。
そこからは、ラストに向けて煽りを何度も挟んで激しく加速。
『BLACK DROPPer』には、なおのやんちゃさは増々炸裂。野外だろうと客席にダイブするその純粋さが微笑ましい。
まゆは、ツアー中で培ったギターを回す技を披露。腰を低く落とし、静かに…でも熱くプレイしていたReiも、ステージを動き回ってシャウトしたり笑顔を見せながら、観客だけでなくメンバーにも時折寄り添って心を通わせている。
「俺が水をやるから綺麗に咲きな!!」と、夕霧はウォーターガンを客席に向けて勢いよく噴射してドヤ顔を垣間見せた。
風弥も一瞬ドラムセットから離れ、夕霧のウォーターガンを受け取ると、それまで後方で見守ってきた分、フロントで興奮を爆発させる。
そして、ありったけの想いを最後の『decade』で放出。この曲が好き過ぎるからと、10年目突入を機に録り直したいと発表し、ファンの声をそのまま収録。
歴史ある代表曲の生まれ変わりに参加できる喜びは素敵なサプライズとなったはずだ。
アンコールはまず、ツアーを経験しここで5人がバンドの9歳の誕生日を迎えた素直な想いをそれぞれに語る。
「9年間いろいろな人に支えられてきた。
47都道府県にありがとうと言えるツアーだった。
そして9年経った今、まだまだやりたいことがあるなと思えた」(まゆ)
「9年続けるのは大変なこと。
本気でケンカできるこのメンバーだからできたこと。
こいつらじゃなかったらココにいない。
この居場所をずっと守り続けていきたい」(Rei)
「今日を迎えられたことが本当に嬉しい。
俺が9年続いたことってDaizyStripperしかないから、メンバーにもみんなにも感謝しかない」(なお)
「ゴールって、俺らの言葉で言うと“未来”だなってツアーを通して思った。
お前らがいてくれたら、10年後も20年後も笑っていられる」(風弥)
「ファンもメンバーも関係が本当に温かいのがDaizyStripperのいい所。
あのバンドのライヴに行くと元気になるっていう存在でありたいと思ったツアーだった」(夕霧)
その言葉を噛みしめて聴く『SMILE WORLD』は、ミラーボールの放つ輝きが、日が落ち暗くなってきた会場を満天の星のように彩りとても幻想的。
その後は対照的に、メンバーの笑顔の花が咲き誇るエンディングとなった。
Wアンコールの『BIRTHDAY SONG』は、スクリーンにこれまでの9年間の活動の軌跡やMV、メンバーの幼い頃の写真が曲と一緒に次々と流れ、タイトルに相応しい演出に歓喜の声があがる。
曲が終わり、『BIRTHDAY SONG』のカラオケを合図にメンバーが舞台中央に集まると、音楽に合わせてファンが大声で歌のお返しをし始めた。
肩を寄せ合って聴き入ったメンバーは心を動かされたのか、もう1曲プレゼントをくれた。
やっぱり聴きたかったDaizyStripperのスタートの曲『ダンデライオン』!
私事であるが、初めて彼らを取材したのは、結成から約1年、スタジアムでのイベントライヴで、リリースして間もないこの曲を披露する姿だった。
今日と同じように空の下でのびのびと演奏し歌う5人の目は、あの時も今も変わらずキラキラしていて、「9歳…早いな。昨日のことのようです」と言っていたメンバーと同じ気持ちになった。
進化をし続けながらも、核の部分に全くブレがないこの希望にあふれたDaizyStripperだからこそ、「9周年と言わず100周年目指してるから、死なずについてこいよ!! 俺たちはお前らが生きがいなんだ!!」という言葉に、誰もが真剣に「YES!!」の返事をしたことだろう。
照明が落ちてから改めてライヴを振り返り、なんて愛にあふれたバンドなのだろうと思った。
彼らのライヴはいつも、ファンをはじめ、バンドに関係する全ての人から受けた愛情を、音楽という愛で恩返しをしているように見える。
そしてその愛に応えるたくさんの想いが、声援に溶け込んで彼らを包み込んでいる。
だから毎回、会場全体がものすごく愛に満ちているのをひしひしと感じるのだ。
その愛の強さが、これまでで一番とも思えるアニバーサリーのステージだった。
「結成1年目に、10年やれるバンドにしようと言っていた。
人間は、100個褒められても1個けなされたら潰れちゃう。
DaizyStripperも心無いことを言われたこともあるけど、こうして今でもDaizyStripperを貫いている。
(だから今は)涙の数より笑顔の数が勝ち越した気がしている。
俺たちよりかっこいいバンドはいくつもあるけど、俺たちでしか埋められないものがある」
…この先何度も迎えるであろう誕生日の度に、この彼らの強い意志を思い出し、みんなでこの愛を大きく育て、喜びと愛しさをお互いに感じ続けていくのだと確信した。
ライター:袖山綾子
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10th Anniversary Project 「decade」追加発表!
第6弾
DaizyStripper主催2マンLIVE「2007」開催決定!
10月3日(月)TSUTAYA O-EAST
DaizyStripper×ダウト
11月9日(水)TSUTAYA O-WEST
DaizyStripper×HERO
11月15日(火)新宿BLAZE
DaizyStripper×Mix Speaker’s,Inc.
11月16日(水)新宿BLAZE
DaizyStripper×vistlip
and more
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第7弾 男限定ライブ、女限定ライブ開催決定!
8月20日(土)目黒鹿鳴館「男魂祭り」
8月21日(日)目黒鹿鳴館「女魂祭り」
第8弾 New Single & 5人でのFull Album Release決定!
第9弾 2017年47都道府県TOUR開催決定!
TOUR FINAL 2017年6月5日(月)Coming soon…
第10弾 2017年ついに・・・!!
★DaizyStripper★







