2023年03月13日 (月)
★単独インタビュー★【HOWL・真宵(Vo)】「沢山熱量の高い共鳴をしたいです。僕たちのバンド名はそこから来ているので──。」
NEWS - 22:00:43昨年10月に結成4周年を迎えたHOWL。
バンド史上最大の挑戦として、初のSpotify O-WEST公演を5月2日(火)に開催!
初のWEST公演という祝福ムードに包まれる中、HOWLが今回リリースするシングルのタイトルは、『アンダーテイカー』。キャッチーなデジタルロックと美しい旋律が持つサウンドの雰囲気とは裏腹に、もがいてきた心情がにじむ歌詞は衝撃的ですらある。
なぜ、このタイミングで“アンダーテイカー(墓掘人)”というテーマが楽曲に込められたのか?苦難の連続ながら、バンド名である“HOWL”の通り、“共鳴しながら”進んできたHOWLのフロントマン、真宵(Vo.)が赤裸々に語ってくれた。
――初のSpotify O-WEST公演が5月2日(火)に控えていますが、やはりWEST公演は夢の1つでした?
「WESTってこのジャンルだと一つの登竜門っていうイメージがあるんですけど、どこか避けてきてました。同世代のバンドはその壁を既に突破していて、でも自分たちのキャパとはかなりのギャップがあったので。夢といえば夢ですが、見殺しにしてた夢です。」
――では、なぜこのタイミングで挑むことになったのでしょうか?
「ここで本気で挑戦しておかないと、バンドが死ぬと思ったのがきっかけかもしれないです。自分が演者じゃなかったら止めるくらい 今もバンドの規模に見合ってないライブハウスなので、チケットも発売してますが想像していた以上にかなり厳しい戦いです。
でも、やっぱりこのシーンのお客さんにとってもWESTやEASTは特別な場所だと思っていて。今応援してくれてる人にとってもメンバーにとっても、この応援してくれてる時間って自分にとってめちゃくちゃ特別なんですよね。バンド5年目にして今が一番そう思える。僕らとしては楽曲面でもHOWLがかなり進化していってるなという実感があって、沢山の特別な瞬間が交差してくなら 今回は絶対WESTじゃなきゃって。そんな気持ちです。」
――今回のNEW SINGLE「アンダーテイカー」は墓掘人という意味だと思うのですが、どういった経緯でついたタイトルなのでしょうか?
「これは自分のnoteにも書いたんですが、自分の心の中にも墓掘人がいると思ったんです。夢を捨てて埋めるという最後の作業の前に、自分に問いかけてくれるもう1人の自分です。その存在は、墓掘人らしい姿をしていることもあれば、最初に夢を見つけた頃の幼い姿をしているイメージもあったのでMusic Videoでは子役の方をキャスティングしています。
一見ファンタジー要素の強い映像ではあると思うんですが、歌っていること自体は僕が感じていることそのままです。」
ツアー2023 アンダーテイカー|HOWL 真宵 @myi_howl #note https://note.com/myi_howl/n/n0869fe9340ee
ーー“現実“と“ファンタジー“が混在しているのがHOWLらしいなという印象がありました。他の楽曲にはない儚さも持った一曲だと思うのですが、初めてMusic Videoを拝見した際はHOWLという存在が終わってしまうのでは、という気さえしました。
「たしかにそれはファンの子からも心配されました!(笑)
でも“これが最期になっても“という気持ちで作品に向き合えてます。バンド自体、メンバーと巡り合って結成することさえ奇跡なのに続いていくってもっと奇跡じゃないですか。よく対バンしてたけど無くなっていくバンドもちゃんと見てきたので、かなり生々しく感じてます。メンバーそれぞれ見てる部分は違うと思うんですけど、活動初期と比べてかなりそれぞれ口うるさくなれていると思います。(笑)」
HOWL「アンダーテイカー」(MUSIC VIDEO)
ーーカップリング楽曲「閲覧禁止」についても伺いたいです。
「“こういうテイストのものが欲しいよね“みたいな会話を、よっぴ(Gt.)としながら作っていきました。原型と言えるものは一日目に出来ていたんですが、求めていた音像だったり広さ、色が編曲の段階でかなりカタチになったので作詞していて完成図がイメージしやすかったです。“閲覧禁止のストーリー“で始まるサビにしようとはメロを付けた段階で決めていました。メロと同時にフッと出てくる言葉こそ、これまでの経験上すごくハマりが良いというか、その音自体がこれを求めていたんだなという感覚があるんです。1曲を通してかなり解像度の高い湿度を表現できたと思いますし、セクション毎に浮かぶ各シーンにピッタリ合う額縁のような言葉を添えられたかなと思います。」
HOWL「閲覧禁止」(MUSIC VIDEO)
ーー「隷従エスコート」の方はライブでもかなり主戦力になっているとか。
「隷従もある程度こういうフロアを作りたいと話しながら完成した楽曲です。サビも何通りか候補があって、ノリやすさやキャッチーだけどアングラな要素をもった今回のものを選びました。歌詞的には、エスコートだなんて言っておきなながら隷従させている飼い主がテーマの楽曲です。動物に対してなのか、人間に対してなのかはご想像にお任せします。(笑)」
ーーこれまでもこういった要素の楽曲はあったのでしょうか?
「いわゆる赤い照明が似合うような楽曲ですよね。無くはなかったんですが、隷従は対バンでも果敢に攻められる立ち位置の楽曲に育ってくれそうです。暴れられる度で言うと「ENIGMA」にも負けてないですし、相性も良いのでセットリストに組み込み易いなと。」
ーーバッチリ手応えがありそうですね。現在、「アンダーテイカー」を引っ提げたワンマンツアーの最中だと思うのですが今の心境は?
「前半が終わったところなんですが、新曲の中でも特に「アンダーテイカー」はライブだと別物な感じがしています。制作時は綺麗めなデモの印象が強かったので、しっかり演奏することに集中したいなと思っていました。でも、スタジオで合わせている内に この曲はそれだけじゃ足りないかもしれないって感じるようになりました。実際、ライブでファンとこの曲の中にいる時は今までにはない温度でぶつかれてるような気がしています。
ツアー後半ではもっとこの曲にも感じることが違ってくるだろうし、WESTに向けてライブにも緊張感も出てくると思うのでそれも楽しみです。」
ーーそんなツアーの最中、なんと左足にギブスをつける事態になったとか・・・。
「はい。(笑)
ライブの日のRHで外音を聞きに行こうと思って、ステージからフロアへ颯爽と駆けて行ったんです。自分では上手いこと着地できたと思ったんですが、その時に左足首をグネッとくじいてしまって。少し厚底のスニーカーを履いていたのもあって強烈な痛みでした。(苦笑)」
ーー松葉杖をついてライブをするとTwitterではおっしゃっていましたが、ライブ映像を見ると持っていませんよね?
「お医者さんにライブはダメだよって言われたんですが、少しの距離ならギリギリ歩けるくらいの痛みなので、若干引きずってますが無しでやらせてもらってます。(笑)座ってやっても良いよなんて言われたりもするんですけど、それは今やりたいライブとは違うので。」
ーーそのくらいライブに対して気合いが入っているという事ですね。
「活動初期は今ほどライブに対して明確にこうしたいとか、何が足りないとか思うことが少なかったように思うんです。それは今だから思うことかもしれないんですが。昔は、お客さんが盛り上がってないと自分もなんか楽しめなくて、でもどうにかやり過ごそうと無理矢理笑ってたりしてました。でも今は“お客さんがどうやったらノリたくなるのか“だったり、ライブの組み方、自分たちの武器と言える楽曲の性質、バンドのパフォーマンスを冷静に見直していけるようになりました。」
ーー昨年末、HOWLは2023年に過去最多曲数のアルバム発売を目標に掲げましたが、それも同じ理由からなのでしょうか?
「はい。これからもっと大きなステージでHOWLがライブをするために、必要なのはもっと良いライブをすることは勿論なんですが 単純にもっと良曲・曲の振り幅が欲しいと思ったんです。2022年、僕は認知度を上げる事こそ 目標とする数字や結果に結びつくと信じてました。なので、HOWLの活動の合間を縫ってTikTokで歌ってみたをかなりのハイペースで投稿していたんです。ファンもそれを理解してくれていたから拡散の協力もしてくれたし、TikTokで知ってくれた子が今ではファンになってくれたりもしました。ただファンが本当に求めていることはHOWLの新曲で、僕自身もっともっと曲を出したいとはメンバーとは話していました。リリースのペースは自分たちで決めたもので動いていたけど、このままじゃ何かに挑めてない感覚がありました。」
ーー挑めてないというのは?
「現時点でHOWLの楽曲で1番知ってもらえてるのは『生きてるだけで褒められたい。』という曲で。あの曲もHOWLの歴史を作ってきた大切な一曲なんですが、それをちゃんと超えていきたい。一年目に作った曲にちゃんと挑まないといけない。それは自分から動き出さないと何も変わらないなと思って、リリース内容について話し合った結果がアルバム発売でした。」
ーーなるほど。ではツアー中の今もアルバム制作の真っ只中ということでしょうか?
「はい、明日もレコーディングがあります。新曲として収録するのが何曲になるか分からないですが、コンポーザーの2人からも既にかなり良い曲が上がってきています。こないだ歌のレコーディングも一曲録り終えたんですが、はやくライブハウスでやりたくてウズウズしてます。」
ーーかなり自信がありそうですね!今年はどんな一年にしたいですか?
「全然根拠ないんですけど、昔から自信はあります。(笑)時々自信なくなる時もあるんですけど。信じてくれてるメンバーとファン、スタッフのことを思うと不思議と走ってこれました。今年か。元々特別なものは何も持ってないバンドで、横を見れば沢山強いライバルがいて、時々自分の中にいる自分も味方になってくれない瞬間だって今年はあるんだろうなと思います。でもそれ以上に、沢山熱量の高い共鳴をしたいです。僕たちのバンド名はそこから来ているので。どれもお互いが其処にいなければ、あり得なかった思い出だらけだよねって。そんな風に年末は皆で笑ってたいです。」
ーーHOWLの2023年に期待しています!
「ありがとうございます!!」
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●リリース情報
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HOWL 4th Single「アンダーテイカー」
2023年3月21日(火) 発売
(3月14日から発売延期となりました)
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価格:¥1,650 HOWL-0007
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[収録楽曲]
01.アンダーテイカー
02.閲覧禁止
03.隷従エスコート
●ライブ情報
HOWL ONE MAN LIVE TOUR 2023「アンダーテイカー」
2/12 【愛知】今池CLUB 3STAR
2/13 【静岡】浜松FORCE
2/15 【広島】SECOND CRUTCH
2/16 【福岡】Live House 秘密-himitsu-
3/1 【大阪】心斎橋CLAPPER
3/2 【京都】MOJO
3/20 【千葉】DOMe柏
3/28 【東京】立川BABEL The Rock Tower
4/4 【北海道】札幌Crazy Monkey
4/10【東京】新宿Motion <追加公演>
4/18 【新潟】CLUB REVERST
4/19 【宮城】spaceZERO
https://howl-official.com/contents/69263
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HOWL ONE MAN LIVE 2023 「ロゼッタ=ストーン」
5/2 【FINAL】 Spotify O-WEST
https://howl-official.com/schedules/13922?r=ru0u80
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●オフィシャルサイト
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★びじゅなび主催にも出演します!★
■VISUNAVI presents Visual Rock is not “DEAD”
4月30日(日)池袋EDGE
http://xxxrecords.jp/edge/
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OPEN 16:00 / START 16:30
【チケット料金】
前売り4,800円(税込)/オールスタンディング
※入場時ドリンク代別途必要
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【出演】(A〜&五十音順・敬称略)
AURORIZE
HOWL
KAKUMAY
ビバラッシュ
ぶえ
ヤミテラ
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★チケット:
【一般発売】
2023/3/11(土)10:00〜
https://eplus.jp/sf/detail/3813200001-P0030001
問:池袋EDGE 03-6907-1811