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2023年03月20日 (月)


【ライヴレポート】<有村竜太朗 BIRTHDAY LIVE 2023 -ROOM306->2023年3月6日(月)

NEWS - 19:00:15

Plastic Treeのボーカリストとして活躍する傍ら、ソロアーティストとして、活動を続けている有村竜太朗。自身の誕生日である36日は、ソロとしての足跡をかみしめつつ、ファンとともにライブでお祝いを共有する日でもある。

今年もまたその日がやってきた。「有村竜太朗 BIRTHDAY LIVE 2023 -ROOM306-」と銘打った公演は、今年も会場をホテルの特別な部屋に見立て、そこにお客様を招待するというユニークなコンセプト。果たして、今年のおもてなしはいかに……

 

 

場内が暗転し、オープニングにはホテルの館内をイメージした映像が映し出される。その後、おなじみのDEMONSTRATIONsのメンバー(B.鳥石遼太、Dr.高垣良介、ManipulatorKey.野村慶一郎)が登場。

本編前半のゲストギタリスト、悠介(lynch./健康)もスタンバイ。大きな拍手に迎えられ、最後に有村竜太朗がステージへ。ピアノに歩み寄ると、静かなトーンでインスト曲「幻形テープ/genkeitêpu」を弾き始める。おごそかな出だしで会場は幻想的な空気に包まれていく。

 

2曲目の「浮融/ fuyuu」では悠介のギターがジワジワと存在感を発揮。エッジの効いたサウンドに煽られて、場内は熱を帯び始めた。曲が終わると、拍手だけでなく、「竜太朗!」と名前を呼ぶ声が混ざる。最初のMCでも有村は声出し解禁のライブであることに触れ、久々に体験する通常のライブへの期待を滲ませた。

3曲目以降は「くるおし花/kuruoshibana」や「猫夢/nekoyume」など、アッパーなナンバーを連発。声出しアリの影響なのか、観客のノリも明らかに違う。突き上げる手も体の動きも、生き生きとしているのだ。

「魔似事/manegoto」「色隷/sikirei」と、曲は進み、前半のラスト曲「19/jukyusai」へ。浮遊感のあるギターから、記憶の奥底をえぐられるような、優しくもノイジーなサウンドが広がっていく。ここに有村の繊細な声が乗ることで、郷愁感が増幅されるのだ。曲が終わり、ギターの残響が響く中、ライブは後半へ。

 

 

背後には時計が映し出され、秒針の音が響く。ライブは再びゆったりと動き始め、「鍵時計/kagidokei」「円劇/engeki」へと続く。優しく沁みていく2曲に、観客はじっと聴き入った。また、後半のゲストギタリストには生熊耕治(cune /BLUEVINE)が参加。キレのあるギターでバンドに切り込んでいく。

 

2回目のMCで有村は「声出しに感動!膝が崩れそう()」と、客席からの声援に表情をゆるませていた。そして、今回の会場であるSpotify O-EASTについては、「昔からお世話になってます。大好きな会場であります。hiro(202111月に急逝した有村の盟友であり、teのギタリスト。DEMONSTRATIONsのメンバーでもあった)と一緒にセッションで出演したこともある。今日、たぶんhiroも来てると思う。絶対来てるね!」と亡き親友に思いを馳せた。その後、ノスタルジックに響く「ザジ待ち/zajimachi」やキャッチーな「憑影と月風/tsukikagetotsukikaze」で、メリハリをつける。こうしてライブは佳境へと進んでいく。

 

 

憂いと儚さが共存する歌詞がグッとくる「また、堕月さま/mata,otsukisama」、毎回エモーショナルな演奏で酔わせる「日没地区/nichibotsuchiku」は、ラスト間近の時間帯を熱く盛り立てた。火照りを落ち着かせるように切ない喪失感を歌った「恋ト幻/rentogen」を熱唱したあとは、クロージング曲の「幻形フィルム/genkeifuirumu」での空気に戻していった。

 

本編が終わると、有村から嬉しい知らせが告げられる。何と、73日にre-arrange ALBUM「≒demo」のリリースと、それに先がけて3/7の「≒nekoyume」から4か月連続で配信リリースを行うと発表したのだ。さらには有村竜太朗 + demons TOUR2023「≒demo」の開催も決定。嬉しい知らせに観客からは歓声が上がった。

その後、観客からは手拍子とともに「アンコール!」の生声援が飛ぶ。このリアルな声に答え、ステージに戻ってきた有村は「アンコールの声、すげ~嬉しいです!」と発言。

やはり生声のパワーには感極まるものがあったようだ。アンコールではリアレンジバージョンの「≒nekoyume」を披露。そして、ダブルアンコールでは、メンバー紹介の流れから有村へのサプライズが用意されていた。

 

前もって座席に用意されていた小さなLEDキャンドルを灯し、ピアノ演奏をキッカケに観客がバースデーソングを合唱というもの。これには「嬉しいです! ありがとう!」と有村も大感激。まさに声出し解禁だからこその感動的なプレゼントとなった。やはり声の持つパワーは最強である。

 

有村は感謝を込めて、「日没地区/nichibotsuchiku」と「鍵時計/kagidokei」のリアレンジバージョンをプレイ。ここでは本日のゲストギタリスト2人が加わり、華やかなギターの競演も楽しめた。コロナ禍を経て、新たな一歩を歩み始めた有村竜太朗。今年はアクティブな年になりそうだ。

 

 

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<リリース>

 

202373()発売

有村竜太朗 re-arrange ALBUM「≒demo

[収録数]全13曲予定

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202373日発売 有村竜太朗 re-arrange ALBUM「≒demo」発売に先駆け、

4ヶ月連続先行配信

 

3/7()「≒nekoyumehttps://linkco.re/x7h8NaGB

4/6()0:00~「×××××

5/6()0:00~「×××××

6/4()0:00~「×××××

 

 

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<ライヴ>

 

■有村竜太朗 + demons TOUR2023「≒demo

7/8() 千葉LOOK (千葉県)

7/15() 大阪TRAD (大阪府)

7/17() 今池CLUB UP SET (愛知県)

8/5() 下北沢シャングリラ (東京都)

 

詳細:https://arimuraryutaro.com/contents/623149

有村竜太朗オフィシャルサイト:https://arimuraryutaro.com/

有村竜太朗ツイッター:https://twitter.com/Pla_ryutaro