2009年07月03日 (金)
★★★JACK IN THE BOX 2009 SUMMER★★★第三弾出演アーティスト発表!「20年目の夢殺し・・・ 伝説のバンドDEAD END再臨」
LIVE - 00:00:00JACK IN THE BOX 2009 SUMMER
第三弾出演アーチスト発表!
「20年目の夢殺し・・・ 伝説のバンドDEAD END再臨」
夏フェス市場に緊急参戦したJACK IN THE BOX、第3弾追加バンドが発表。
20年の眠りから目覚め、伝説のバンドDEAD ENDが遂に動き出す。
MORRIE(vo)、YOU(g)、CRAZY COOL JOE(b)、MINATO(ds)とメジャーデビュー時の最強メンバーで今回の公演を行う。今回出演の多くのミュージシャン人生へ、大きな影響を「音楽的」にも「視覚的」にも与えたこの四人が一堂に会するのは日本のロックシーンにとっても大きな衝撃である。
高度な演奏技術とずば抜けた音楽的センス、そして何物にも妥協しない精神性こそが、彼らの数々の伝説を形作る由縁である。
事実上の解散状態とも言える活動休止を経て、何故このタイミングで再び日本の音楽シーンに衝撃を与えるべく登場するであろうか。
その答えをこの会場で手に入れろ。
過去7年間様々な伝説を生み出して来たJACK IN THE BOX。
やはり今回もまさかの展開が始まった。
更なる伝説の生き証人になるのは君たちだ。
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2009年8月15日。幕張メッセで行われる「JACK IN THE BOX 2009 SUMMER」にて劇的な復活の狼煙を上げるDEAD END。
復活に際して、彼らを日本で最も良く知るロックジャーナリスト・増田勇一氏より寄せられた原稿がこれだ。
<<幾千もの闇夜を越えて。DEAD END 復活!>>
伝説のバンド。DEAD ENDがそう形容されることに抵抗をおぼえる人は、ほぼ皆無と言っていいだろう。少なくとも当事者たちを除いては。しかし何故そう称されるのかを改めて考えてみると、詰まるところ「誰もDEAD ENDの真実を知らないから」ではないかと思える部分もあるし、僕らが伝説と呼んでいる対象はDEAD ENDの“亡霊”なのではないかという気もする。
1984年に結成、そして1990年に活動休止。このバンド自体が短命に終わったことは否定のしようもないし、DEAD ENDの名のもとで制作/発表されたオリジナル・アルバムは『DEAD LINE』(1986年)、『GHOST OF ROMANCE』(1987年)、『SHAMBARA』(1988年)、『ZERO』(1989年)というわずか4作品にしかすぎない。実際、『DEAD LINE』については当時のインディーズ作品のセールス記録を更新したとされているものの、以降、それ自体は何度となく塗り替えられているし、メジャー・デビュー後の3作品についても、たとえばアルバム・チャートのトップ10に名を連ねるような好成績を収めていたわけではない。が、そうしたデータとは不釣り合いともいえるほどに深く大きな痕跡を、間違いなく彼らは残してきたのだ。
単純な言い方をすれば、DEAD ENDは日本のロックの“あり方”を変えたバンドである。大袈裟に聞こえるかもしれないが、彼らが前例として存在していなかったら、90年代以降に登場したバンドの多くは、音楽的にも視覚的にも思考的にも、まるで違ったカタチをしていたことだろう。このバンドが尋常ではない影響力を持ち合わせていた事実は、結果的には、彼らに触発された世代が手にした成功の大きさによって証明されることになったともいえる。この場にそうした後続たちの名前を列挙することは敢えてせずにおくが、DEAD ENDからの直接的/間接的影響を認めているアーティストたちは、いわゆるヴィジュアル系創世記を象徴するバンド群をはじめ、枚挙にいとまがない。そうしたバンドたちの多くが日本武道館のステージをサクセス・ストーリーの通過点としてきたのに対し、DEAD ENDにはそこに到達したことすら一度もなかった。そんな皮肉な事実がこのバンドの先駆性と歴史的な位置を物語っているような気もする。
そのDEAD ENDが2009年夏、復活の狼煙を上げる。これまで常に再評価の声を集め、再結成待望論が語られてきたにもかかわらず、一度もそれには振り向くことのなかった彼らが、である。つまり明らかなのは、この復活劇が、その実現を待ち望んできた人々よりもまず彼ら自身のためのものだということ。そこが何よりも重要だろう。
MORRIE(vo)、YOU(g)、CRAZY COOL JOE(b)、そしてMINATO(ds)。この4人がふたたびDEAD ENDとして同じステージに立つことを決めた経緯や実情については、現在のところ何ひとつ語られていない。ただ、DEAD ENDに愛情と敬意を抱く人たちならば、彼らがノスタルジックな感情に突き動かされて再結成を決意するような連中ではないことを理解しているはずだし、かつてこのバンドが、“昨日までの自分”をむしろ恥じるようにしながら“明日の自分”を探し続けていた歴史を熟知していることだろう。そうした彼らの基本的体質は、おそらく少しも変わっていない。今、この4人が集結することで何が生まれ得るのか。そうした自分たち自身に対する興味と好奇心が、動機の大半を占めているに違いない。そして、それが動機となり得るのは、彼ら自身が、4人の間に発生し得る化学反応の大きさについて確信しているからこそでもあるはずなのだ。
2009年8月15日。かくも長き不在を経て、彼らが復活の場に選んだのは幕張メッセの巨大空間。そこを起点としながら、DEAD ENDがいかなるストーリーを綴っていくことになるのかは、まだ誰にもわからない。が、ひとつだけ確かなのは、もう誰にもDEAD ENDを伝説の世界に縛り付けておくことはできない、ということ。だからもう歴史を恨むことも、彼らと同じ時代を生きられなかったことを悔やむ必要もない。幾千もの闇夜を越えて、眩い光と対峙することになる歴史的瞬間。それが、もうまもなく訪れようとしている。
TEXT 増田勇一
この文章を読んで期待に胸を膨らませないロックファンは居ないはずだ。
歴史の目撃者になるべく、8月15日は幕張に足を運べ!!