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2009年09月01日 (火)


———–DEAD END ———–ニューアルバム (タイトル未定)、そして幻の1stアルバム『DEAD LINE』リリース決定、ビクターよりアルバム『GHOST OF ROMANCE』, 『shambara』もSHM-CDになって復刻!

NEWS - 02:00:00 DEAD END official myspace

DEAD END

2009年11月11日(水曜日)
1.DEAD END ニューアルバム (タイトル未定) リリース決定!!!
2.幻の1stアルバム『DEAD LINE』リリース決定!!(初回盤に未発表映像収録DVD付き)
3.ビクターよりアルバム『GHOST OF ROMANCE』, 『shambara』もSHM-CDになって復刻!

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1.DEAD ENDニューアルバム

2009年8月15日、幕張メッセで行われたロックイベント『JACK IN THE BOX 2009 SUMMER』にて再始動を宣言したDEAD ENDが早くも2009年11月11日にニューアルバムの発売を発表。全新曲フルオリジナル録音。メンバーはメジャーアルバム当時のメンバー、MORRIE (Vo), YOU (G), “CRAZY” COOL-JOE (B), MINATO (D)による。プロデューサーには、「shambara」「ZERO」当時のプロデューサーである岡野ハジメを起用。限定盤(DVD映像付き)、通常盤の2タイプをDANGER CRUE RECORDSより発売予定。
【ニューアルバム情報】 初回限定盤(DVD付き):3,780(税込) 品番:DCCL-15~16 
通常盤:3,150(税込) 品番:DCCL-17

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2.『DEAD LINE』再リリース

 DEAD ENDのニューアルバムリリースに伴い発表された、幻の名盤『DEAD LINE』もDANGER CURE RECORDSよりリリース決定。発売当時、当時のインディーズとしては、前代未聞の2万枚以上を売り上げた。その『DEAD LINE』が再び、秘蔵映像付きでリリースされる。
【DEAD LINE情報】 初回限定盤(DVD付き):3,150(税込) 品番:DCCL-12~13
通常盤:2,625 品番:DCCL-14

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3.『GHOST OF ROMANCE』、『shambara』ビクターよりSHM-CDとなりリマスタリングリリース

 DEAD ENDの再始動により、2009年11月11日、ニューアルバムのリリースと同時にメジャーファーストアルバム『GHOST OF ROMANCE』、メジャーセカンドアルバム『shambara』が最新デジタル・リマスタリングによるSHM-CDになりリマスタリングリリース。メンバー&『shambara』のプロデューサーである岡野ハジメが監修予定。
【ビクター情報】 GHOST OF ROMANCE:2,500(税込) 品番:VICL-70022
Shambara:2,500(税込) 品番:VICL-70023

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SHM-CDとは?
http://shm-cd.co-site.jp/about/index.html

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DEAD END メンバー

MORRIE (Vo)
YOU (G)
“CRAZY” COOL-JOE(B)
MINATO (D)

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王道にして邪道。いかなる枠組みにも属さない真の独自性。
DEAD END、20年ぶりのオリジナル・アルバム、録音完了!

2009年8月15日。幕張メッセのステージ中央にはMORRIE(vo)が居た。彼の両脇にはYOU(g)と”CRAZY” COOL -JOE(b)が、そして背後にはMINATO(d)の姿があった。DEAD ENDが“再臨”の機会として選んだのは『JACK IN THE BOX 2009 SUMMER』。年末の恒例イベントとしてすでに広く浸透している『JUCK IN THE BOX』が、初めて夏フェス戦線に参入したことも間違いなく画期的な事件だったが、それ以上にこの日は、“DEAD END復活の日”として記憶されることになるに違いない。
 この4人が同じステージに立ったのは、実に約20年ぶりのこと。しかしそんなにも長い空白の時間が存在した事実そのものが信じられないほどに、彼らの放つ存在感と音楽の色濃さと特異さには、2万人を超える目撃者たちを瞬時にしてねじ伏せてしまうような絶対的説得力があった。懐かしいヒット・ソングを武器とするノスタルジックな同窓会的復活劇では決して味わうことのできない、独特の緊張感と美学がそこにはあった。そしてそのステージ上、観衆に対して何ひとつ具体的に訴えることも説明することもせずにいたMORRIEが、終演間際に唯一投げかけたのが「また会おう」というシンプルきわまりないメッセージ。さらにその直後、オーディエンスをどよめかせたのは、スクリーンに浮かんだ「NEW ALBUM――NOW RECORDING」という目を疑うような文字だった。
 その瞬間から2009年8月が終わるまでの間に、4人は実際に、アルバムのレコーディングを完了させている。本稿を執筆している時点においては、まだタイトルすら決まっていないこの作品は、正確に言えば“録音作業のすべてを終えた状態”にある。これが正真正銘の、DEAD ENDにとって通算5作目のオリジナル・アルバムであり、この顔ぶれによって制作された4枚目の作品ということになる。
改めて簡単に振り返っておくと、このバンドが結成されたのは1984年のこと。それから事実上の解散に至った1990年までの間に発表されてきたのは、『DEAD LINE』(1986年/MINATO加入以前のインディーズ作品)、『GHOST OF ROMANCE』(1987年/メジャー・デビュー作)、『SHAMBARA』(1988年)、『ZERO』(1989年)という、いずれもひけをとらぬ先鋭的で独自性の高いロック作品たち。しかし誰が『ZERO』の発表から20年を経た2009年に、このバンドの新たなオリジナル作品が産み落とされることを予測していただろう? 当事者である4人のメンバーたちにとっても、それはきっと同じことだろう。
 もちろん、いかにテクノロジーが進化しようと瞬時にしてアルバムを完成させてしまうことなど現在でも不可能なわけで、実は彼らがしばらく前から秘密裏に下準備を進めてきた事実は認めざるを得ない。が、その動機が、夢の続きを追い求めるような回顧的次元にないことは、これまで彼らがいわゆる再評価熱や再結成待望論をまったく無視し続けてきた事実にも裏付けられている。4人を突き動かすことになったのは、過剰なほどに純粋な“現在への興味”と言っていいだろう。この4人が今、一緒に何かを創造しようとすると、いったい何が生まれ得るのか? そうした自分たち自身に対する好奇心が、2009年のDEAD ENDにとって最重要な動機となっているのだ。
 このアルバムにまつわる詳報は、その表題も含め、これから次々と明かされていくことになる。現時点で明らかなのは、まずこの作品が11月11日にリリースを迎えるという事実。そして、そこに詰め込まれている音楽が、DEAD END以外のナニモノでもないということ。しかも当然ながら、旧来の作品群が物語っているように、このバンドが“同じアルバム”を産み落とすことなど絶対にあり得ない。過去のどんな瞬間とも異なっているうえに、いかなる既成のカテゴリーにも属していないのがDEAD ENDであり、王道的でありながら邪道で、正統的でありながら掟破りなのが彼らの音楽なのである。かつて4人の構築するサウンドは、ヘヴィ・メタルの枠に収まりきることもなければ、オルタナティヴの時代到来に対しては少々早過ぎたし、他のどんなジャンルの典型とも一線を画していた。バンドとしての存在感自体がそうだったとも言える。そして今も基本的に、それはまったく変わっていない。いかなるカテゴライズもDEAD ENDにとっては不充分/不的確であり、相変わらずDEAD ENDはDEAD ENDでしかない。しかしその事実に、何よりも大きな価値があるはずなのだ。
 2009年11月11日。それはまさに、現代のロックそのものが到来を待ち焦がれていた瞬間と言えるかもしれない。もちろん彼らは、間違っても天上から舞い降りた救世主などではないはずだが。

2009年8月30日 増田勇一


DEAD END official website  (2009.9.1 open)
DANGER CRUE RECORDS