2010年12月05日 (日)
特別ライブレポート———spiv states re:birth———2nd ONEMANLIVE 「capture the gliders」@新宿NineSpices
NEWS - 01:00:00
12月とは思えない暖かな1日となった12月4日、新宿NineSpices。
ただ、夜はキンと冷え込んだ18時、開場時間ジャスト。
思い思いのファッションに身を包んで、笑顔いっぱいのオーディエンスがフロアを続々と埋めていった——-。
IORI脱退後、ソロとして活動していたJUNのプロジェクト「spiv states」がいよいよ本格フライトとなるこの日。
飛行機のエンジンが響き渡り、滑走路をゆっくりと動き出した瞬間だ。
18時37分。
フロアの照明が暗転する————-。
幕が開かれると、照明が白くステージ後方から照らし出されている。
ステージに居るのは…4人!
カウントと共に音が弾けた瞬間、ドラムセットの方を向いて客席へ背を向けていたフロントの3人が一斉に振り返る!
小柄な体に、JUNに負けない程のやんちゃそうな表情で元気に飛び出してきたGuitarのRYO!
満面に柔らかな笑みをたたえたBassのゼクス!
顔をくしゃくしゃにしながら無邪気な笑顔いっぱいのDrum、聖也。
そして、やんちゃ特攻隊長!!今日も何かしでかそうと、企んでいそうだ…!Vocal&GuitarのJUN!
これまでのカラフルなイメージから一転して、全員黒ベースの衣装がスタイリッシュだ。
場内の温度が一気に上昇するのが手に取るようにわかる。
「今日は最後まで全員で楽しもうな!」
たくさんのファンの手がステージへ向かって伸びてゆく。
「今日からこの4人で突っ走っていくから、付いて来いよ!」
「spiv states」「MICROBE」といった熱い曲を立て続けに披露、「グライダー」ではまるでファン一人一人に歌いかけるようなJUN。
POPIN’なJUMPが楽しい「TOKAGE」。
タオルを振り回したり、体全体でリズムを取って、右に左にと揺れるフロア。
spiv statesの4人も素敵だが、自由に楽しむファンも全員がとても素敵だ。
新生として初お披露目となった4人だが、ステージではそうとは思えない、不思議な一体感を見せてくれた。
まるで昔からの幼なじみ同士のような、仲の良いやんちゃ仲間のような——–そんな風にまで見えてしまう4人だ。
「HORRY」「POWER CAPSULE」「VIVA SONIC」「FUZZY-MAN~アイツの心臓を撃て~」など、
攻めの楽曲を次々と繰り出し、「ロックとは楽しむ事、楽しむ音」をそのままストレートに体現した本編、全12曲。
「8月のワンマンライヴから、本当にいろんな事がありました。
—————-最後、全員で一つになりましょう。」
そんなJUNの言葉で始まった「フレーバー」で、本編が締めくくられた。
滑走路を加速し、車輪が地面から離れ———-ふわりと浮いた機体は、ゆっくりと機首を上げて上昇してゆく。
spiv states、遂にtake off—————。
アンコールでは
「人生嫌な事とか、楽しい事とか、いっぱいいろんな事があると思うんだけど、長い人生の中では本当にちっちゃなかけらだと思うんだ。
そのかけらを———–これからみんなでひとつづつ、一緒に作って行きたいです。
みんなに聞いて欲しい曲です。」
そういって始まったのはJUNのソロプロジェクトatticから「Flake」。
第一声、JUNの声が少し詰まったように聞こえた。
優しく包み込むような、温かい曲がステージから流れ出す。
ファン、メンバー、そこに集った人達の楽しそうな笑顔。
規制の無い自由な空間にはキラめくメロディと、熱気の渦。
そんな時間を過ごし、それが思い出となってゆく。
それは最高に光り輝く時間の「かけら」だ。
それがどんなに小さい「かけら」だとしても。
そんな事を感じさせる、とびきり素敵な楽曲だ。
「次で本当にラストになるけど、全員でかかってこれるか!
———–遊んで帰ろうぜ!」
一体となって場内を揺らした「spiv states」で締めくくられた、この日のワンマンライブ。
ドキドキ、ワクワクするようなメロディ、そして乗務員(メンバー)と共に、大空へと飛び立った「spiv states」。
これからこの4人が繰り出す音は、どんな景色を見せてくれるのだろうか。
オーディエンス、そしてメンバーの笑顔に、その行き先が垣間見えた一夜となった。
——–新生spiv states re:birth——–
Vocal&Guitar.JUN
Guitar.RYO
Bass.ゼクス
Drums,聖也
オフィシャルHPではカウントダウンが・・・!
今後の展開にも要注目です!