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2014年09月17日 (水)


【ライヴレポート】THE MICRO HEAD 4N’S★3rd Anniversary Tour 2014 PARASITIC EMOTION★2014.8.24 Shibuya WWW

NEWS - 14:30:00

THE MICRO HEAD 4N’S
3rd Anniversary Tour 2014 PARASITIC EMOTION
2014.8.24 Shibuya WWW

 7月30日に発売されたニューシングル『PARASITIC EMOTION』をひっさげ、この夏、6会場を巡るツアー<THE MICRO HEAD 4N’S 3rd Anniversary tour 2014>を敢行したTHE MICRO HEAD 4N’S(マイクロヘッドフォンズ)。ツアーファイナルとなったShibuya WWWのライヴ当日はバンドの結成3周年とあって、フロアはいつも以上に熱気を帯びている。

 照明が暗転した途端、フロアから歓声と拍手がわき、ダークかつミステリアスなSEが会場に響きわたる。激しいライティングと共にサウンドが次第に大きくなり、ツアータイトルにもなっている新曲“PARASITIC EMOTION”のイントロにつながった。高揚感が思いきり高まったところで、下手からメンバーが登場。Ricky(Vo)はシルバー、kazuya(G)はピンク、SHUN.(G,DJ)は青、ZERO(B)は紫、TSUKASA(Dr)は黄色を基調とした、新しい衣装に身を包んでいる。悲鳴に近い歓迎の声が上がる中で、ライヴがいよいよスタート。のっけから尋常じゃない盛り上がりようで、リリースされて間もない曲とはとうてい思えない。そのアグレッションのまま、“EARNEST GAME”“WHITE SOUL”と、ファストナンバー2曲が立て続けに披露される。
 会場の温度と湿度が一気に上がったものの、まだまだ足りないと言わんばかりに「もっとテンションを上げていこうぜ!」とファンを鼓舞するRicky。“I’m like a bird in a cage & U too”のSEに合わせてkazuya、ZERO、TSUKASAが大きく頭の上で手を叩きだすと、観客も一斉にハンドクラップ。早くも会場は一体感に包まれる。そのまま“PRISONER”へなだれこみ、ダークなサウンドに合わせて、マイクローンたちが次々と体を折り畳んでいく。

 フロアに傾斜があるため、弦楽器隊の姿はもちろん、後方に構えるTSUKASAとフルセットのドラムまでよく見えるのが、この会場の特徴。そんなTSUKASAにスポットライトがあたり、ドラムソロが始まった。手数の多い超絶テクニックに圧倒されたのも束の間、“UN-CONTROLLED”に突入。Rickyが雄叫びを上げる中、kazuyaとZEROはなりふり構わず激しく頭を振り、SHUN.のギターソロにはフロアから奇声があがる。カオスと化するステージに負けず劣らず、フロアもすでにもみくちゃ状態で、曲が止んでも観客はいつまでも叫び続ける。

 ここまでアグレッシヴな楽曲が続いたが、“The Wings Of Wind”のさわやかなイントロが鳴ると、会場の雰囲気が一変。マイクローンたちがやさしいメロディに身を委ねる。穏やかな気持ちになったところで、今度は荘厳な鐘の音が鳴り響き、“生命の塔”がスタート。この流れもすばらしいが、アウトロの鐘の音が、“雷鳴”の激しい嵐に移り変わるさまも秀逸だ。高い天井を生かした点滅するライティングは、リアルな稲光のよう。すさまじい暴風音も、サラウンドになって襲いかかってくる。

 荒れ狂う嵐のあとに待ち受けていたのが、お楽しみのDJタイム。これまでとは少し趣向が異なり、スパイ映画のテーマ曲を彷彿とさせるアップテンポのインスト曲“I’m SPIDER (Instrumental)”が炸裂。DJパフォーマンスに没頭するSHUN.の横でkazuyaとZEROがフロアを煽る。TSUKASAも小気味よくリズムを刻み、アドレナリンが一気に吹き出す。

 SEで“HELLO MY CLONE”のイントロがループする中、メンバーが一度、下手にはけていった。次は一体どんな展開になるのか、焦る気持ちを抑え、手拍子でメンバーの再登場を待つマイクローンたち。すると、聴き覚えのあるギターフレーズが高々に響き、黒のパーカーに着替えたメンバーたちがステージへ戻ってきた。後半戦のスタートだ。“HELLO MY CLONE”はバンドを代表する1曲だけに、ストリングスパートでは割れんばかりの歓声があがる。

「行くぞ、トーキョークローン!」とRickyがけしかけ、続く“REVERBERATIONS”ではフロアの観客が一斉にバウンス。それに触発されたメンバーが、ところ狭しと激しくステージを動き回る。フロアモニターに足をかけたkazuyaが前のめりになって、さらにマイクローンたちを煽っていくが、もっと暴れられるだろうと不機嫌な顔を見せるZERO。「大阪ではうしろを向いてヘドバンをしました。左の壁を向いたヘドバンもしたけど、まだ右だけやってないんで、オマエら全員、右を向け! 右の壁を見ながら、全力でヘドバンしろ! 行くぞ!!」と、「右向いてヘドバン」の命令がくだされる。さらには「後方の関係者に向かってヘドバンしろ!」と、結局「うしろ向いてヘドバン」も敢行。なんとも不思議な光景だったが、その甲斐あって関係者を含めた見事な一体感が生まれ、Rickyも思わず客席にダイヴ! そのまま“BREAKING & SHOUT OUT!!!!!”になだれ込み、ステージで跳びまくるZEROの姿やSHUN.の背面ギターに、観客がさらにヒートアップする。

「みんな、最高の景色を作れますか?」というRickyの声と共に照明が明るくなり、“フォトグラフ”へ。左右に大きく振るマイクローンの手が波のようにうねり、会場全体が1つになるさまは、壮観そのもの。誰もがサビのコーラスを口ずさみ、この日最高の盛り上がりに。

 メンバーの名前を叫び続けるマイクローンたちをやさしく制するように、「あらためまして、THE MICRO HEAD 4N’Sです。大阪からの移動途中で大雨にあったり、いろいろありましたが、無事戻ってこられました。3周年記念ということで、各地をツアーでまわらしてもらいましたが、こうしてファイナルに駆けつけてくれたみんな、ありがとうございます。最高にうれしいです!」とRicky。ここまでMCがほとんどなかっただけに、一言も聞き逃すまいとマイクローンたちが静かに耳を傾ける。「ワンマンもやって、アルバムもシングルも出して曲が揃い、一人前のバンドになりました。今日から4年目に突入です。まだまだ満足せずに、さらにばく進していかなきゃいけないと思っているけど、僕たちの力だけではできないし、みんなに協力してもらって、もっと上に向かって進んでいきたい。これからもぜひ会いにきてもらいたいと思います。最後に1曲、シングルからお届けします」と、Rickyがギターを手にとり、本編最後の“声なきスマイル”へ。切なくも甘いメロディがフロアをすっかり魅了。まだ終わってほしくないという余韻を感じる、極上のひとときだった。

 メンバー5名が深々と頭を下げ、笑顔でステージを去ると、すぐにアンコールを求める声がフロアのあちこちからあがる。その声が1つになり、大きく高まったところで、ツアーTシャツに着替えたメンバーがステージに戻ってきた。ピアノとストリングスの響きが美しいイントロが流れ、“この先ずっと… -Ballad version-”がスタート。1stアルバム収録の定番曲を、えも言われぬバラードに昇華させた新ヴァージョンは、音源で聴いてもすばらしいが、輝かしいライティングのもと生で体感すると、鳥肌ものだ。

 会場がやさしい雰囲気に包まれたところで、メンバー紹介へ。一番手のTSUKASAは、3周年にふさわしい話をしたいと、なぜかバンド内で起きた山形県ライター盗難事件を暴露(笑)。「3人の先輩方に支えられ、相棒のZEROくんに、えーっと、遊んでもらい…」と続け、会場はすっかり和みムードに。

 いつもは壁を見ているけど、真正面に人が見える会場でずっと緊張しているというSHUN.は、「3年経ってわかったことは、オレたちがデキかけていること。ごめんね、Rickyクローンの人たち」とRickyとの仲をカミングアウト(?)。「職場恋愛だもんね♡」とRickyが言えば、「趣味が似ているからね」とSHUN.が返し、そのまま「体格もね」「パーカーを着ると、オレたちふたりだけ、絶対フードをかぶるよね」と、夫婦漫才のようなやりとりを繰り広げ、会場は大爆笑。

 続くZEROが「3周年を無事迎えることができました。ここは、渋谷のWWW。Wが? 3つ、3周年。WWWを右に首をかしげて見ると、3が? 3つ、3周年です。以上、ZEROでした」と語ると、「3年でそういうギャグも言えるようになったんだね」とRicky。4B(付き合ってはいけない4大職業)の1つはベーシストだという話をRickyがふると、「失礼な話ですよね。でもオレ、危険なオトコなんで…」と笑いを誘う。

 kazuyaは「3年間、いろんなことがありました。胃が痛くなることもあったけど、この人たちといると楽しくて、まあ、いっかーって(笑)」と、リーダーならではの心中を語る。「カッコいいバンドだと思うし、もっとがんばって広めなきゃと、気合いの入ったツアーでした。TSUKASAの演歌ソロデビューが決まって本当にうれしいし、THE MICRO HEAD 4N’Sはこれからも夢が見られるバンドでありたい。もっとがんばるので、応援よろしくお願いします」と、あらためてファンに感謝をのべたあと、告知タイムに。この日のライヴを収録した映像作品を年内にリリースすること、12月12日、13日に思い出深い岐阜のCASPERでkazuya Birthday LIVE「Please “GIFU” me」を開催すること、12月21日に再びWWWでワンマンを行うこと、2015年1月~4月にDefspiralとツーマンで全国ツアーをまわることがアナウンスされる。

 続いて、Rickyが手短に自己紹介をし、新しいフライヤーの写真でSHUN.にセンターポジションを奪われたことを笑いながら指摘。「それでは、このツアー中に完成させた新曲をお届けします。サビは一緒に歌って、ジャンプしてください」と、“慟哭のGYPSY”がスタート。ダークかつダンサブルなデジロックが炸裂し、会場が大きく揺れる。高揚感が一気に増したところで、“I surrender”に突入。何百ものタオルが空を舞う中、Rickyは軽やかにステップを踏み、kazuyaとSHUN.はユニゾンに。ZEROもドラム台に上がってTSUKASAと共にフロアを煽る。アンコール最後の“Curtain Call”では、前傾になって頭を振り乱すメンバーに食らい付こうと、観客もなりふり構わず暴れまくる。「最後はマイホで締めるよ!」とRickyが声をかけると、ドラム台を降りたTSUKASAも加わり、盛大なマイフォコールで美しくライヴを締めくくった。

 しかし、客席から「もう1回!」の声が止まず、バンドはダブルアンコールに応じる。「すごい歓声…まだ終わりたくないよね。じゃあ、もうちょっといこうか? この先もみんなと一緒に夢を見ていきたいし、最後にこの曲を一緒に歌ってもらいたい」と、“この先ずっと… ”を披露。割れるような大合唱と共に、ツアーファイナル公演はついに幕を閉じた。

 結成4年目を迎えても、攻めの手をいっさい緩めないTHE MICRO HEAD 4N’S。12月21日に同会場で行われる<2014 LAST LIVE -THANK YOU FOR MYCLONE->では、さらに成長し、パワーアップした彼らの姿を目撃できることだろう。年内最後の単独公演とあって、ライヴ後はファンとのハイタッチ会も決定しており、盛り上がりは必至。2014年を締めくくるにふさわしい、最高のライヴになりそうだ。

(TEXT:権田アスカ / PHOTO:土屋 誠)

——–kazuya Birthday LIVE「Please “GIFU” me」———-

12月12日(金)  岐阜キャスパー 
18:30/19:00
サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(10:00~18:00)

12月13日(土)岐阜キャスパー
15:30/16:00
サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(10:00~18:00) 

2014 LAST LIVE

-THANK YOU FOR MYCLONE-
12月21日(日)渋谷WWW

17:30/18:00 
DISK GARAGE 050-5533-0888 (平日12:00~19:00)


2015年THE MICRO HEAD 4N’S × defspiral
COUPLING TOUR   9 BALL GAMES 決定!!!!!

1月10日(土)新宿MARZ
1月11日(日)新宿MARZ
1月24日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!
1月25日(日)新横浜NEW SIDE BEACH!!
1月31日(土)名古屋UP SET
2月 1日 (日)名古屋UP SET
2月10日(火)梅田Zeela
2月11日(水)梅田Zeela
2月27日(金)新宿LOFT
2月28日(土)新宿LOFT
3月6日  (金)仙台HOOK
3月7日  (土)仙台HOOK
3月12日(木)西川口Hearts
3月13日(金)西川口Hearts
3月28日(土)札幌DEUCE
3月29日(日)札幌DEUCE
4月4日  (土)福岡DRUM SON
4月5日  (日)福岡DRUM SON

特設サイト http://9ballgames.com

前売り1DAY 4000円 / 2DAYS 8000円
*ステッカー2枚付
当日¥4,500
別途1drink 500円必要 


【2DAYSチケットに関して】

★2DAYSチケット購入者特典
 会場にてオリジナルステッカーをプレゼント!

バンドメンバーごとに9種、バンドコラボ1種 計10種のなかから
二日間ともにランダムにプレゼント!目指せコンプリート!

★2DAYSチケットの整理番号が特別に優先されることはございません。
 
また、2DAYSチケットの整理番号は2日間とも異なる番号が割り当てられます。

★2DAYSチケットのお取り扱いは、オフィシャルWEB先行のみでのお取り扱いとなります。
 他の先行や一般発売ではお買い求め頂けません、予めご了承ください。

企画THE MICRO HEAD 4N’S × defspiral

制作CB Agent Inc.

★THE MICRO HEAD 4N’S★
http://themicrohead4ns.jp/