2014年05月06日 (火)
<ライヴレポート>★★★THE MICRO HEAD 4N’S★★★EARNEST GAMES -Damned parts shit “Key”- 2014年4月21日 TSUTAYA O-WEST!!
NEWS - 21:00:00 毎回、異なるテーマを設け、趣向を凝らしたワンマンライヴを5カ月連続で開催する「EARNEST GAMES」で話題のTHE MICRO HEAD 4N’S。
-Damned parts shit “Key”-という副題がつけられた第4ゲーム目は、SHUN.(G,DJ)の誕生日に開催されるとあって、会場のTSUTAYA O-WESTは開演前からお祝いムードに包まれている。
今回ははたしてどんな新しい試みが飛び出すのか、否が応でも期待が高まる中、ついに照明が暗転。
“HELLO MY CLONE”のコーラスが大きく会場にこだまする。
すると、本日の主役SHUN.が下手から登場し、ターンテーブルの前にひとり立った。
DJパフォーマンスのスタートだ。
フロアから大きなハンドクラップが巻き起こり、早くも会場に一体感が生まれる。フロアがあたたまったところで、Ricky(Vo)、kazuya(G)、ZERO(B)、TSUKASA(Dr)の4人が姿を現した。
今回のテーマは黒とあって、全員、スマートな黒のスーツ姿だ。クールなヴィジュアルとは対照的な、これまで以上に激しいパフォーマンスでライヴの幕が切って落とされる。
バンドの代表曲“HELLO MY CLONE”に続き、“GLORIOUS BLAZE”“WHITE SOUL”と、アップテンポでアグレッシヴな楽曲でバンドは疾走。
置いてかれまいとマイクローンたちは必死に喰らい付き、会場の温度が一気に上昇する。
“I’m like a bird in a cage & U too”のダークなSEが鳴り響くと、まだまだ足りないと言わんばかりに「テンション、もっと高めていこうぜ!」とRickyがフロアを煽る。
所狭しとステージを跳び回るメンバーに負けじと、身体を大きく揺らし、高く掲げた手を左右に思いきり振るマイクローンたち。続く“プリズナー”では、会場を埋め尽くすファンが一気に手をクロスし、ゾンビのように身体をゆっくりと折り畳んでいく。
暗い照明の中、物々しい風景が広がったのも束の間、TSUKASAのドラムとSHUN.のギターがバーストする“UN-CONTROLLED”で、再び会場はヒートアップ。ステージとフロアの境が完全に取り払われる。
感極まったマイクローンたちがあちこちで奇声を上げる中、「鳴り止まない歓声をありがとう!」とMCタイムに突入。
「真剣に遊ぼうと名付けたEARNEST GAMESですが、毎回、衣装も遊んできて、今日は黒の正装です。kazuyaとTSUKASAのチョッキ隊(笑)、きまってるよね」と、Rickyによるおなじみのファッションチェックが始まった。
「僕は汗でシャツが透けちゃってるので、このあとはずっと後ろ向きで歌います」と簡単にセルフチェックをしたあと、「ZEROくんはもうズボンがやぶけちゃってる。キュートですね」と肌の露出を指摘。
Rickyのお姐コメントに、ZEROは恥ずかしそうなそぶりを見せる。今日、ファンの目の前で断髪式を迎えるSHUN.は、Rickyに心境を聞かれると、「緊張して吐きそう…」と真顔で返答。
そして、「全部吐き出して、髪もスッキリして、新しいSHUN.を見せましょう! EARNEST GAMESでは、毎回レベルを上げ、新曲もバンバンやってきていますが、今日も初披露のナンバーを用意してあります」と、ZEROが初めて手掛けた新曲を紹介する。
「ZEROくんが最初にオケだけ作ってきて、メロはお願いしますと頼まれたから、各メンバー、メロを書いたのに、結局、自分で書くと言って、最終的に歌詞まで仕上げてくれました。歌詞がわからなくても音を感じてください!」と、“The Wings Of Wind”がスタート。
疾走感溢れる新曲に合わせて身体を自由に揺らし、音を全身で感じとるマイクローンたち。
好反応に、メンバー全員の顔に笑みがこぼれる。
そんなさわやかな雰囲気を一変させるように、厳かな鐘の音が鳴りだした。前回初披露された新曲“生命の塔”だ。
緊迫感に満ちたドラマティックな展開に、耳をすっかり奪われる。
アウトロの鐘の音と、続く“雷鳴”の雷のSEがオーヴァーラップするアレンジも秀逸だ。
そして、「もっと真剣にぶつかってこいよ! 全力で遊ぼうぜ!」と、焦燥感を煽るタイトルソング“EARNEST GAME”が炸裂。Rickyがフロアにマイクを向けると、マイクローンたちは大合唱と激しいヘドバンで応酬する。
続く“REVERBERATIONS”では会場のあちこちから勢いよく拳が振り上げられ、バンドも観客も前傾姿勢に。髪が逆立とうとおかまいなしに、誰もが頭を振り乱す。
勢いはそのままに、「レベル上げていくぞ! 全員、手を挙げて一体感を出せるか? Dance with me!!」と“I surrender”になだれ込んだ。
タオルを振り回し、「おら、右!」「行け!」「うしろ!!」とファンをけしかけ、フロア全体を大きく盛り上げるRicky。
跳びまくるファンを眺めながら、ドラムセットの台上でRickyが踊れば、ZEROはフロアを転げ回り、kazuyaとSHUN.はセンターで向かい合って、お互いを触発しながらギターをかき鳴らす。
そんなギターセッションに続くは、リズム隊のせめぎ合い。ZEROのおどろおどろしいベースソロに、TSUKASAのドラムがじわじわと追い打ちをかけ、“MONSTER’S ROAR”へ。
「まだまだ出んだろ? 声出していけよ!」とSHUN.の怒号が飛び、マイクローンも一気に野獣化。
雄叫びとヘドバンで応戦する。
激しい声援を受け、「月曜の夜からなにをやってんだか、バカみたいにヒートアップしていますね(笑)」とRicky。
「5カ月連続ワンマン、最後の5月30日のライヴで初シングル『EARNEST GAME』を出して、そのあとツアーをやります」と新ツアーの告知が始まると、フロアから大きな拍手がわく。
ZEROの誕生日である7月31日の東京公演を皮切りに、横浜、柏、名古屋、大阪を巡り、バンドの結成3周年にあたる8月24日に東京Shibuya WWWでツアーファイナルを迎える「LIVE TOUR 2014」の詳細が発表されたあと、「THE MICRO HEAD 4N’S、まだまだ続きます。今回のEARNEST GAMESではバンドの可能性をいろいろ見出すことができました。次のファイナルでは一番いい景色を見せたいと思いますが、今できる最高の景色をみんなで一緒に作りましょう」と、kazuyaのやさしいギターではじまる“フォトグラフ”へ。
Ricky、kazuya、SHUN.、ZEROの4人がステージ前面に並ぶと、マイクローンたちはメンバーに触れんばかりに腕を大きく伸ばし、楽しそうに大合唱。この日一番の一体感が生まれ、メンバーも満面の笑みだ。
指でフレームを作り、お互いの笑顔を楽しそうに撮り合っている。
興奮と共に本編が終了し、メンバーがステージを去った途端、観客がSHUN.のバースデーソングを歌い出した。
すると、ステージにシートが敷かれるなど、SHUN.の断髪式の準備がしめやかに進められていく。
マイクローンたちの歌声とテンションがマックスに高まったところで、エルガーの行進曲“威風堂々”が会場に鳴り響き、SHUN.以外のメンバー4人が神妙な顔つきをしてステージに戻ってきた。
「みなさん、こんにちは。これからTHE MICRO HEAD 4N’Sのギタリスト、SHUN.さんのダムドパーツシットキー(Damned parts shit “Key”)、ダンパツシキを始めたいと思います!」とTSUKASAが司会進行をかってでる。
バリカンを密かに仕込んでいたZEROは「がんばります」、Rickyは「前髪を攻めます」、kazuyaは「彼の髪を切るのは実は2度目なんですが、今回もがんばります」、TSUKASAは「感極まる髪型にしたいです」と、それぞれ断髪式への意気込み(?)を語る。
「今回の断髪式におきまして、著名人から祝辞が届いております。『天空の城ラピュタ』から…」とTSUKASAは続け、人気キャラクターのムスカ大佐のモノマネを披露。
メンバーは失笑するも、心やさしいマイクローンたちは拍手を贈り、ついにSHUN.もステージに姿を見せる。
心境を聞かれ、「不安しかない」と応えるSHUN.。その不安は見事的中。
肩から下でという約束はいとも簡単に破られ、用意されていたハサミでバサバサと散切り頭にされていく。
「オレの弟、美容師なんで大丈夫です」と笑顔でバリカンを手にするZEROを見て、SHUN.は「もう好きにして…」と心を決めるが、まさかの電池切れで使えないというオチが待ち受けていた。
無事、断髪式を終え、メンバーが袖に一度はけると、ターンテーブルがステージ中央に配置され、黒のTシャツに着替えたSHUN.が登場。
DJセッションの再開だ。
激しいエレクトロビートとスクラッチ音があたりに響き渡る中、手を叩きながらメンバー4人がステージに現れ、SHUN.の織りなすサウンドが“Second Emblem”のSEへと徐々に変化。
その流れで、“BREAKING OUT AND SHOUT OUT!!!!!”へ突入する。
会場は、跳ぶわ叫ぶわタオル回すわのカオス状態に。
アンコール最後の“Curtain Call”での、全員拳を振り上げてのコール&レスポンスは圧巻だった。
回を重ねるごとにパフォーマンスが大きく向上してきたマンスリーライヴ「EARNEST GAMES」だが、5月30日(金)に開催される-the FINAL GAME-では、さらに進化したTHE MICRO HEAD 4N’Sの姿を見せてくれることだろう。
会場で発売されるバンド初のシングル『EARNEST GAME』と共に、「EARNEST GAMES」の集大成ライヴとその後の飛躍を心待ちにしたい。
(TEXT:権田アスカ / PHOTO:土屋 誠)
チケット一般発売中!!
五ヶ月連続LIVE 最終章!!
■-the FINAL GAME-
2014年5月30日(金) TSUTAYA O-WEST
OPEN 19:00 / START19:30
TICKET 4,500 DRINK別
★チケット:4月26日より受付開始!
・イープラス http://eplus.jp ※ご購入はこちら→http://bit.ly/1gJ9pVq
・ローソンチケット 0570-084-003(L:73321)
・チケットぴあ 0570-02-9999(P:217-835)
■THE MICRO HEAD 4N’S
3rd Anniversary tour 2014 決定!!■
2014.7.31. THU
高田馬場AREA OPEN 18:30 / START 19:00
2014.8.3. SUN
横浜BAYSIS OPEN 17:30 / START 18:00
2014.8.9. SAT
柏Thumb Up OPEN 17:30 / START 18:00
2014.8.16. SAT
名古屋UP SET OPEN 17:30 / START 18:00
2014.8.17. SUN
OSAKA MUSE OPEN 17:30 / START 18:00
TOUR FINAL
2014.8.24. SUN
Shibuya WWW OPEN17:30 START 18:00
前売り4,500-税込み 要別途DRINK代
★スマホサイト先行
4月28日(月)18:00 ~ 5月11日(日)23:59
★Official web先行
5月16日(金)19:00 ~ 5月25日(日)23:59
★5月30日 O-WEST来場者先行
5月30日(金)22:00~6月3日(火)23:59
★一般券売:6月21日(土)
★THE MICRO HEAD 4N’S★
http://themicrohead4ns.jp/