2014年03月04日 (火)
<ライヴレポート!>★★★THE MICRO HEAD 4N’S★★★EARNEST GAMES -Pledge of Love- @TSUTAYA O-WEST!!
NEWS - 12:00:01■THE MICRO HEAD 4N’S
EARNEST GAMES -Pledge of Love-
2014.2.17 TSUTAYA O-WEST
結成から早くも3年目に突入、2014年を5カ月連続ワンマンライヴ“EARNEST GAMES”でスタートさせたTHE MICRO HEAD 4N’S。スマホ会員限定だった1月の第1弾に続き、第2弾 -Pledge of Love- が2月17日、渋谷TSUTAYA O-WESTで開催された。5回それぞれに異なるテーマがあり、今回は赤を基調としたバレンタイン特別企画とあって、ファッションに赤を取り入れた観客が目につく。90年代V系がテーマだった第1回目のチケットが入手できなかったファンにとっては、今回が今年初のワンマンだけに、会場は超満員。いつも以上の熱気に包まれている。
客電が落ちた瞬間、フロアから大きな拍手がわき、“光の世界”のイントロをアレンジしたSEが流れ出す。すると、衣装に赤を取り入れたメンバーが次々とステージに姿を現した。赤のストールを巻いたkazuya(G)、パンキッシュな赤のタータンチェックのスカートを履いたSHUN.(G,DJ)、ワインレッドのシャツを着たZERO(B)。そして、TSUKASA(Dr)にいたっては胸に赤のプリントがさりげなく入っているのみだが、その分、Ricky(Vo)は上下ド派手な赤のヒョウ柄だ。いくつもの光の筋が照らし出される中、Rickyの輝けるヴォーカルが会場全体に響き渡る。まさに“光の世界”の再現だ。kazuyaとZEROのやさしいバッキングコーラスも美しく、おなじみの曲の新たな世界観へ、誰もが一瞬にして引き込まれていく。
情感豊かなミッドテンポのまま次の曲へ進むかと思いきや、ZEROのベース音がうなり出し、マイフォの代名詞と言うべく“HELLO MY CLONE”の激しいサウンドが炸裂。一気にテンションが上がったマイクローンたちがステージに少しでも近づこうと必死に手を伸ばす。続く“BREAKING & SHOUT OUT!!!!!”では、フロアは早くも、跳べや叫べやのカオス状態に。
観客を煽るような短いMCを経て、すぐに“I’m like a bird in a cage & U too”へ。kazuya、ZERO、TSUKASAが頭上で大きく手を叩きだし、SHUN.のヘヴィなリフとRickyの身を焦がすような激しいヴォーカルが襲いかかってくる。間髪入れずにダークな電子音が響き出し、新曲“プリズナー(仮)”がスタート。暗闇の中、マイクローンたちが一斉に手をクロスさせ、体をゆっくり折りたたむ風景は、おどろおどろしくも壮観だ。
RickyがTSUKASAに手でサインを送ると、TSUKASAの凄まじいドラムソロが始まり、“UN-CONTROLLED”へ。「ここでテンション上げていこうぜ!」というRickyの雄叫びをうけ、観客が一気に前傾姿勢に。そんなマイクローンの熱気をさらに煽るように、kazuya、SHUN.、ZEROも所狭しとステージを駆け回り、会場がさらにヒートアップ。曲終了後もファンか荒々しいわめき声を上げる。
「声出したいのもわかるけど、しゃべらせろよ」というRickyのMCで、マイクローンたちの喚声が笑い声に変わり、会場は和やかな雰囲気に。メンバー紹介を兼ねた全員のファッションチェックが始まる。80年代パンクを意識したというSHUN.が、「ネクタイもチェックにしようと思ったらAKBみたいでマズいと思い、蝶ネクタイをしたらアナウンサーの軽部さんみたいで…」と話し出すと、フロアから軽部コールが巻き起こる。「深紅に染まったZEROくんはバーテンみたい。みなさん、堪能してください! TSUKASAは上下8割黒だし、柄だけ赤ってズルくない? 立ち姿でみなさんを魅了してください、はいポーズ!」と、RickyのフリでTSUKASAはその場に立って、ワンポーズ決めさせられるハメに。「kazuyaはやりやがった、ワンポイントですよ。ギターが赤いからいいじゃんみたいな話でしょ」とRickyが投げかけると、「衣装というより、私服になってくるよね」とkazuya。そのコメントに、「オレの衣装は私服に使い回しできません。今日にかけてます! 人生で赤のヒョウ柄を着たのははじめてだけど、今後もいろいろ試していきたいと思います。赤いTHE MICRO HEAD 4N’Sはたぶん今日しかもう見られないから、しっかりと目に焼き付けてください。僕らは今を真剣に楽しんでいるんで、みんなにも今日を真剣に楽しんでほしいと思います。そんな気持ちを込めた曲を聴いてください」と、“「今」=「全テ」”へとファンを誘う。伸びのあるヴォーカルと爽やかなメロディが心地いいこの佳曲に合わせ、自然と体を揺らすマイクローンたち。フロアから大きな拍手が巻き起こる中、kazuyaの穏やかなギターがつま弾かれ、“ユメノツヅキ”が始まる。宙に手を伸ばすRickyに触れようと、フロアにいくつもの手が揺れるが、キラキラとした照明も手伝ってか、やわらかな陽ざしをうけた風に揺らぐ花のように見えて美しい。
そんな夢うつつな状態を打ち破るエレクトロ音が会場に轟き、DJタイムがスタート。「オマエら跳べよ、踊れよ!」と、SHUN.の怒声が飛ぶ。kazuyaとZEROが繰り出す歪んだヘヴィネスと、SHUN.が生み出す陰鬱なノイズに圧倒されたマイクローンたちが奇声を上げる。
飛び交うレーザーライトに照らされながら観客がジャンプしているあいだに、舞台袖に下がっていたRickyとTSUKASAが戻り、新曲“EARNEST GAMES(仮)”のイントロが鳴り響いた。ステージに目をやると、背を向け、左手を高く挙げたRickyにスポットライトが当たり、ファストでアグレッシヴなサウンドが繰り広げられる。拳を突き上げて反応するマイクローンたちを、「まだまだいけるか? まじめに遊ぼうぜ!」とRickyが煽り、そのまま“GLORIOUS BLAZE”を容赦なく畳み掛けてきた。
怒濤の勢いに追い打ちをかけるかのように、“I surrender”がスタート。Rickyの動きに合わせ、いくつものタオルが頭上を舞う。それでもまだまだ足りないとZEROがモニターに足をかけて観客を煽ると、フロアが大きく揺れるほどマイクローンが一斉にジャンプ。盛り上がりは最高潮に。kazuyaとSHUN.がステージ中央で向かい合い、ギターを引き出すと割れんばかりの大歓声がわき、ZEROは後方で軽やかにステップを踏む。激しくビートを刻むTSUKASAの横に向かったRickyは、ついにドラム台に乗ってダンス。「まだまだいこうぜ! 休むヒマなくいこうぜ! 頭に、心に、焼き付けていけ!」と、“フォトグラフ”になだれ込んだ。冒頭から大合唱になり、フロアとステージが完全に一体化。戯れて抱き合うRickyとZERO、笑顔でコーラスを歌うSHUN.、そんなメンバーを温かく見守りながら美しいリフを奏でるkazuyaに向かって、大きく左右に手を振って応えるマイクローンたち。満足げな表情の弦楽隊がTSUKASAと息を合わせて最後のコードをかき鳴らし、本編が終了した。
アンコールを求める熱烈なコールが10分ほど続き、ついにメンバーがステージに戻ってきた。全員、この日限定発売されたレッド・ヴァージョンのTシャツ姿だ。Rickyは大きなサングラスをかけ、TSUTAYAに返さなきゃいけないというDVDのレンタル袋を手にしている。RickyとSHUN.の立ち位置に、いつもはないイスが置かれており、今後どんな展開になるのか、否が応にも期待がつのる。すると、「本編を一気に駆け抜けた分、アンコールはまったりいこうと思います」とRickyのMCが始まった。「月曜日のワンマンなんて最初はどうなるかと思ったけど、こうしてたくさんの人たちが遊びにきてくれて、本当にありがとうございます。今日はライヴ前にサプライズがあり、個室に呼ばれたら大先輩(PENICILLINの千聖)がいて驚きました。そのときの写真やインタヴューも楽しみにしていてください」と語ると、フロアから拍手が巻き起こる。
「バレンタインを意識して、今回はほかにはないテイストでいきたいと思います。今日はみんな真っ赤だけど、白い曲を。じゃあ、kazuyaくんお願いします」という曲紹介を受け、kazuyaがやさしくギターを奏でると、お姐キャラ全開で「超ステキ♡」とRicky。あちこちから笑い声がこぼれる中、バラード調の“White Soul”バレンタイン・ヴァージョンが始まった。全体的にアコースティカルなアレンジで、本来ならラップが入るパートはセクシーに歌い上げられる、まったく新しいフュージョンサウンド。アグレッシヴなオリジナルもいいが、しっとりとした大人ヴァージョンも最高に魅力的だ。
アンコール2曲目に入る前に、「自分たちだけ座ってるのもね…」と、席の譲り合いになり、ZEROが丁重に断ると、なぜか空気イスを命ぜられるZERO。「TSUKASAはいつも座ってるよね。なにか話せば?」というRickyの突然のフリに、「志村けんのモノマネで小学校のときが一番モテた」など、TSUKASAのバレンタインの思い出話が披露される。その後、「これって、社長イスっぽくない?」と、今度はkazuyaが標的に。肘掛け代わりにRickyとZEROが肩を差し出した人力アームチェアにkazuyaを招いた上、平泉成のモノマネを強要。フロアは大爆笑に。
和やかな雰囲気の中、「もう1曲、僕らを象徴する曲を聴いてください」と、“この先ずっと…”のバレンタイン・ヴァージョンがスタート。「再アレンジしたらメロディのよさが際立った」というRickyの発言どおり、美しい旋律に一気に引き込まれ、後半はファンを交えての大合唱になる。
「いい曲、作りますね、kazuyaさん。アーティストとしてはこういうアレンジは緊張するけど、将来的にこんなヴァージョンも音源として出せるといいなと思っています」と、Ricky。今後の展望など、まじめな話が続くかと思いきや、RickyのレンタルDVDの話になり、袋の中をのぞいたZEROが失笑。「韓国映画の『シークレットラブ~密愛~』、想像以上にエッチでした。よかったらみなさんも」と、笑いをとったあとで、「一気にテンション上げちゃっていい? ついてこいよ! マイフォで一番激しい曲かも…」と、アンコール3曲目の“REVERBERATIONS”に突入し、まったりムードを一掃。もはやフロアのヘドバンが止まらない。次の“Curtain Call”ではSHUN.とRickyがステージを降りて観客を目の前で煽る瞬間もあるなど、緩急のつけ方がハンパなく、癒されたかと思えば強く感情を揺さぶられる、寒くて雪の多い今年の2月にぴったりの情熱的なライヴとなった。
“MONSTER’S ROAR”や“雷鳴”など、これまでのワンマンでは必ずといっていいほどセットリストに組み込まれていた定番曲をあえて入れずに、ライティングの演出やバラードアレンジなど、新しい試みでまたもファンを驚かせてくれたTHE MICRO HEAD 4N’S。今回、kazuya、ZERO、TSUKASAの声が聞ける場面は残念ながら少なかったが、「逆チョコプレゼント!?」という事前告知通り、終演後には来場者全員にメンバーの写真がパッケージにデザインされたプチチョコが配布され、マイクローンたちの顔に思わず笑みがこぼれた。
4月開催の5カ月連続ワンマンライヴ第4弾はSHUN.の誕生日&噂の断髪式、5月30日のファイナル公演は新作『EARNEST GAME』の発売日で、2弾~5弾の連続参加者にはZEROが作ったスペシャル音源のプレゼントもありと、今後も驚きの企画や音源リリースが目白押しだ。3月13日、SHIBUYA-AXで行われるイベント出演も楽しみだが、TSUKASAの誕生月スペシャルショーもあり、ホワイトデーをモチーフに白がテーマになっている。そして何か発表も。。。3月17日開催の第3弾是非その目で見てほしい!!!
テキスト 権田アスカ
写真 土屋誠
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●3月17日(月) TUSTAYA O-WEST -Advent Genius-
OPEN 19:00 / START19:30
TICKET 4,500 DRINK別
TSUKASA BIRTHDAY & WHITEDAY!!(TSUKASA on stage show??)
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●4月21日(月) TUSTAYA O-WEST -Damned parts shit “Key”-
OPEN 19:00 / START19:30
TICKET 4,500 DRINK別
SHUN. BIRTHDAY &断髪式!!!(あのロン毛がついに…)
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●5月30日(金) TUSTAYA O-WEST -the FINAL GAME-
OPEN 19:00 / START19:30
TICKET 4,500 DRINK別
会場にて EARNEST GAME 発売!!!
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★☆TSUTAYA O-WEST での 4公演参加者には未発表音源プレゼント!!!☆★
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★チケット一般販売:
●3月17日(月) -Advent Genius-
2月22日より受付開始!
・イープラス http://eplis.jp/ ※ご購入はこちら→http://bit.ly/1cksKKP
・ローソンチケット 0570-084-003 (L:73319)
・チケットぴあ 0570-02-9999 (P:217-832)
●4月21日(月) -Damned parts shit “Key”-
3月21日より受付開始!
・イープラス http://eplis.jp/ ※ご購入はこちら→http://bit.ly/1hxjgAr
・ローソンチケット 0570-084-003 (L:73320)
・チケットぴあ 0570-02-9999 (P:217-833)
●5月30日(金) -the FINAL GAME-
4月26日より受付開始!
・イープラス http://eplis.jp/ ※ご購入はこちら→http://bit.ly/1gJ9pVq
・ローソンチケット 0570-084-003 (L:73321)
・チケットぴあ 0570-02-9999 (P:217-835)
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●問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888 平日12:00~19:00
●THE MICRO HEAD 4N’S official HP
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