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2013年01月10日 (木)


ライブレポート!★★★HERO★★★新年早々、お祭り騒ぎ!Zepp Tokyoに向けたセミファイナル・ライブ@恵比寿リキッドルーム!!

NEWS - 16:30:00

■HERO ワンマンツアー「フェスティバル」~セミファイナル~
2013年1月6日
恵比寿 LIQUIDROOM

結成から5年目を迎えた2012年は、HEROにとって実り多き年だった。
まず1月にリリースしたシングル「色合せの法則」がオリコンインディーズシングル週間ランキングで1位を獲得すると、4月には2011年に埋めることのできなかった赤坂BLITZをソールドアウト。
さらに、6月に発表したアルバム『to you…』もインディーズチャートで1位を獲得し、夏のワンマンツアーを全公演完売させると、8月にリリースしたシングル「テノヒラ」は人気アニメ「フェアリーテイル」の主題歌にもなった。

そんなノリにノッているHEROの新年一発目のライブは、年末から始まったワンマンツアー“フェスティバル”のセミファイナル・恵比寿リキッドルーム。
4月27日に行われるツアーファイナル・Zepp Tokyoに向かって盛り上げている最中とあって、超満員のオーディエンスの期待と興奮も一入だ。

開演時間きっかりに客電が落ちると、大きな拍手が湧きあがり、一人ずつメンバーがステージへ登場する。
これまでのラフなスタイルを脱ぎ捨て、シックなブラックスーツでの登場に気迫を感じる。
しかし、彼らの意気込みは衣装だけでなく、ライブ冒頭にも表れていた。
今夜の1曲目に選んだのは、以前ステージで大失敗を経験したバラード「25億秒の使い方。」。
「みんなの前でまだ2回しかやったことのない曲をやります。トラウマ克服したので、一緒に歌ってください」という言葉から、静かにライブはスタートした。
この曲は、人生を80年=25億秒としたとき、そのうちの何億秒を愛する人に使えるかという歌。
柔らかく、そして温かい歌いだしからだんだんと力強くなっていくサウンドに共鳴するように、メンバーの後ろから眩い光が差していくとても美しいオープニングだった。
ミス一つなく歌い終えると「……よし、歌えた!」なんてあからさまにホッとするのもまた、JIN(Vo)らしい。
そのあとは、すっかりライブの定番曲となった「テノヒラ」「to you…」と続き、オーディエンスと一緒になって飛んで跳ねて音の波をサーフしていく。

緊張感があったオープニングを乗り切ると、あとはもう全てを出し尽くすだけ……と思いきや、やはりライブには魔物が潜んでいるようで、久しぶりに演奏した曲の歌詞をうっかり忘れてアドリブで歌ったり、急にマイクの音が出なくなったりとトラブルに見舞われることも。
以前はそんな些細なミスが命取りになっていたHEROだが、結成6年目を迎え、経験と自信、そしてメンバー間の絆も強めた彼らには怖いものなどないようで、すべて力と笑いに変えてオーディエンスを楽しませていた。
2月13日に発売するシングルのカップリングも披露した中盤戦からの流れは、HEROの持ち味である最高に明るく、突き抜けたミクスチャー・ロックで会場をとことん盛り上げた。

アンコールを求める会場からの“出てこいや!”の掛け声に応え、再びステージに現れたメンバー。
「今日、久しぶりの曲をたくさんやったよね。楽しかった?」とJINがライブを振り返った通り、この日は定番曲のほかに、ライブでは不得意だった曲やご無沙汰のナンバー、新曲もラインナップに取り入れた実験的なライブだった。
だが、どの曲が始まっても“ずっとライブで演奏してきた曲だっけ?”と錯覚してしまうほど、会場のボルテージは上がりっぱなしだった。
何を演奏しても絶対に盛り上げて見せる、そんな彼らの決意が今夜のライブを作り上げていたようだ。

どこにこんな体力が残っていたの!?と思うほど盛り上がったアンコール。
鉄板曲の「人間定義」では、金沢公演から取り入れたという“友達タイム”を実行。
曲中の煽り部分で、ファン同士が握手をして回るという実に奇抜な光景が広がった。
“一人ぼっちを一人も作らせない”ライブを信条とするHEROの、一風変わったアイデアには度肝を抜かれたが、実際にファン同士のコミュニケーションが広がっているのだから感嘆する。

全18曲をきっちり2時間に詰め込んで終了した今回のセミ・ファイナル。総括すると、HEROの魅力をぎゅっと詰め込んだ内容だった。
だがトラブルも含め、いま一歩成長した姿を4月27日のZepp Tokyoで見せてほしいという欲も生まれたライブだった。
そのツアー・ファイナルのタイトルは“エンディング”。
何が終わり、何が始まるのか。少しの不安と大きな期待がよぎるが、天真爛漫に突き進む彼らを見ていると、Zepp Tokyoでもしれっとデカイことをやってくれそうな予感がする。

TEXT:鈴木あけみ


2013.01.06 恵比寿リキッドルーム
ワンマンツアー“フェスティバル”〜セミファイナル〜

【SET LIST】
1. 「25億秒の使い方。」
2. 「テノヒラ」
3. 「to you…」
4. アルコ&ピッツィカート
5. 罪と罰
6. 「Not Found」
7. 翼が折れて迷宮に迷い込んだ漆黒の天使
8. Mr.Maker(新曲)
9. 「色合せの法則」
10. Ring a Ding a Song
11. ロン
12. カゾエウタ。
13. 「Life」
14. Oh My God!!
15. 「ソプラノ」
(ENCORE)
16. セツナウタ。
17. 人間定義
18. 超過激愛歌〜Super Ultra Lovesong〜


★NEW SINGLE「相対性理論」2013.2.13(水)発売決定!!

【初回限定盤A】
CD+DVD(PV) 2曲収録
SFCD-001 ¥1,890(tax in)

【初回限定盤B】
CD+ブックレット(20P) 3曲収録
SFCD-002 ¥1,890(tax in)

【通常盤】
CD 3曲収録
SFCD-003 ¥1,260(tax in)


ONEMAN TOUR 2012
グランドファイナル
「エンディング」
2013.04.27(土)Zepp Tokyo

開場17:15/開演18:00 
前売券¥4,000(D別)

★チケット:
・チケットぴあ/TEL:0570-02-9999(P:175-413)
・ローソンチケット/TEL:0570-084-003(L:73742)
・イープラス http://eplus.jp/ PC・携帯共通


★HEROオフィシャルHP:http://hero-izm.com/