2012年12月19日 (水)
ライブレポ★★★THE MICRO HEAD 4N’S★★★「tour 2012 The WORLD of LIGHT -FINAL-」12/15(土)新宿BLAZE!!
NEWS - 16:00:00 結成から1年も経たずして初ワンマンライヴを敢行し、ファースト・アルバム『A BEGINNING FROM THE END.』を発売。その後、初の東名阪ワンマンツアー”A BEGINNING FROM THE END.-second act-“を大成功に収め、今秋には全国10ヵ所を巡るツアー”THE MICRO HEAD 4N’S tour 2012 The WORLD of LIGHT”をスタートさせるなど、2012年を全力で駆け抜けてきたTHE MICRO HEAD 4N’S。
ツアー・ファイナルとなった12月15日はkazuyaの誕生日とあって、会場の東京・新宿BLAZEにはファンが贈った花やプレゼントがあふれていた。
お祭りモードのロビーとは対照的に、人で埋め尽くされたフロアにはどことなく緊張感が漂う。会場が暗転し、デビュー作の冒頭を飾る“A BEGINNING FROM THE END.”のSEが始まると、今か今かと待ちわびていたマイクローンたちから割れるような歓声が上がり、メンバーが順にステージ下手から登場。全員お揃いのマイフォパーカー姿だ。
熱狂的なファンの歓迎に応えるように、バンドは“HELLO MY CLONE”でライヴの火蓋を切る。
妖しくも美しい赤いライティングの中、激音とメロウネスが交錯。kazuyaがつま弾く優しいギターに癒されたのもの束の間、RickyとZEROの攻撃的な煽りに、フロアから数々のメロイックサインが上がる。SHUN.、ZERO、Ricky、kazuyaがステージ前方に乗り出してきたのと同時に、各メンバーの横からスモークが高く吹き上げ、“GLORIOUS BLAZE”へなだれ込んだ。
SHUN.の激しいリフとTSUKASAの凄まじいバスドラに突き上げられたかと思えば、感動的なメロディに酔わされる。
続く“WHITE SOUL”では、凄絶なラップパートに観客はヘドバンで応酬。モニターに足を掛けたRickyが、前傾になって観客をさらに煽る。
マイクローンたちがメンバーの名を次々に呼ぶ中、最初のMCへ。
「帰ってきたぜ、東京!」というRickyのの声を受け、ファンが奇声に近い歓声を発する。「声が小さいぜ! 気合い入れてくぞ!!」とフロアに檄を飛ばし、ライヴ中盤へ突入。
音源化はされていないものの、ライヴではすでにおなじみの楽曲が、次々と披露されていく。
“腰痛(仮)”ではサンプリングに合わせてメンバー全員が大きく手拍子、“UN-CONTROLLED(仮)”ではSHUN.の泣きのギターが炸裂する。
二度目のMCでは、Rickyが今回のツアーでの出来事を紹介したあと、「最後まで楽しもうぜ! まだまだ夢を見させてくれよ!!」と、“夢の続き(仮)”へ流れ込む。ギターワークとコーラスが美しく、軽やかさの中にもZEROのベースラインがじわじわと効いてくる絶妙なサウンドに、思わず聴き入る観客。
曲のエンディングで奏でられるkazuyaの優しいギターも秀逸だ。
ファンがメンバーに大きな拍手を送る中、トリッピーなエレクトロサウンドが響き、硬質な鍵盤音が印象的な“Calling(仮)”へ。
次の“雷鳴(仮)”で見られた、雷が落ち、雨が降りしきるようなライティングの演出も素晴らしかったが、曲の世界観を見事に表現したTSUKASAのドラミングに、誰もが魅了された。
kazuyaとSHUN.のツインギターと、ZEROとTSUKASAのリズム隊の息の合った様は、改めて説明するまでもないが、今回顕著だったのが、下手のZEROとSHUN.、そして上手のRickyとkazuyaのコンビネーションの良さ。空間の使い方がとにかくうまい。
ライヴを重ねる度に向上するパフォーマンスには目を見張るものがあるが、それはスキルや経験値の高さだけでなく、バンドが持つ一体感から来るものなのだろう。
来るたびにアレンジの進化を楽しめるのも、THE MICRO HEAD 4N’Sのライヴの醍醐味だ。
三度目のMCでは、「ツアーが終わるなんて、解散くらいのさみしさがある」と嘆くkazuya、“ジョジョ立ち”にハマっているというSHUN.、今回のツアーで一番ぶっ壊れていたというZEROのエピソードなどが暴露され、いよいよライヴは後半戦へ。
ドラマチックでメロウな新曲(タイトル未定)と、ラウドでインダストリアルな“Breaking and shout out!(仮)”が披露されたあと、「獣のように叫ぼうぜ!!」というRickyの叫びと共に、爆音が炸裂。
“MONSTER’S ROAR”のアグレッシヴなサウンドに、マイクローンたちはなり振り構わず頭を振り、この日一番の盛り上がりを見せる。
声を枯らして叫びまくったあとは、パーティチューンの“I Surrender”。
ステージ狭しとステップを踏むRickyとZEROの動きに合わせて、観客もタオルを振り回しながらジャンプ。
そんな中、kazuyaとSHUN.のツインギター組はステージ中央で粛然にプレイするという、コントラストもおもしろい。
トライバルなドラムにギターとベースが順に加わり、段階的にチューンアップしながら、ついに本編最後の“この先ずっと…”へ突入。
ベースラインとハイハットだけが響く中、Rickyがマイクをフロアに向けると、会場は大合唱の渦へ。
観客全員が、伸ばした手を左右に大きく揺らす光景は圧巻だった。
完璧な流れでライヴ本編が終わったものの、それに満足するマイクローンたちではない。
アンコールを求める声に続き、どこからともなく“Happy Birthday To You”の歌がわき起こる。
それに応えるかのように、まずはkazuyaがステージに登場。4のロゴが大きくプリントされたツアーTシャツに着替えている。
ファンに心から感謝を述べるも、“一人罰ゲーム状態”に耐えられなかったのか、思わず「よっくーん!」とSHUN.に助けを求める。
SHUN.の呼びかけで観客が再び誕生日ソングを歌いだすと、Ricky、ZERO、TSUKASAの3人が誕生日ケーキを手に持ち、ステージに現れた。
メンバーそれぞれがkazuyaへ祝いの言葉を贈ったあと、ツアーの感想を述べる。SHUN.は「これまでの音楽人生でベスト3に入るツアーだった」、ZEROは「今回のツアーではみんなに光を与えるつもりが、もらった気がします」と語り、TSUKASAは「ツアー中、移動のフェリー内でやった一人カラオケの成果を見せないと!」と、kazuyaのために演歌を熱唱。
ガラリと空気が変わったところで、SHUN.が「Rickyは今回、なんでも隠ぺいすることが発覚したから、今後の通り名はインペイ!」と言えば、「kazuyaはリーダーだし男気のある人だと思っていたら、“ツアーが終わるなんてさみしいよぉ”とか言っちゃうカワイイ人なんですよ」と応戦。
すると、「いいメンバーでしょ? 僕の誇りです。いいメンバーとスタッフに恵まれて、本当に幸せです」とkazuyaが語り、会場はほっこりとした雰囲気に。
続いて、2013年2月に8ヵ国を巡るヨーロッパ・ツアーを控えており、その前後の2月11日と3月9日には東京でのワンマンライヴが決定、新作にも着手したいので来週ぐらいからプリプロに入るなど、今後の予定がアナウンスされる。
「次のアルバムに入れるかも…」と、Rickyがタイトル未定の新曲を紹介し、アンコールがスタート。
THE MICRO HEAD 4N’Sの新たな幕開けを感じさせる、ポップなナンバーだ。
続いて披露されたのは、今回のツアータイトルにもなっている“光の世界(仮)”。
夢心地のサウンドに合わせ、両サイドから勢いよくシャボン玉が吹き出してくる。
ツアー・ファイナルを、そして今年最後のライヴを締めくくったのは、“フォトグラフ”。
Rickyとkazuyaが背中を合わせ、SHUN.とZEROが向かい合ってプレイする様を、ドラムセットの向こうからうれしそうに眺めるTSUKASA。
マイクローンたちは大合唱で応じ、そんなファンに刺激されてRickyとSHUN.は“ジョジョ立ち”のポーズを大サービス。
初の全国ツアーの集大成であると同時に、次なるステージへの飛躍を予感させる最高のライヴとなった。
場内の照明が点灯し、フロア後方の扉が開放されても、マイクローンたちはその場を離れようとしない。
会場スタッフが終演を告げ、必死に退出をうながしても、「もう1回! もう1回!!」と、二度目のアンコールが絶え間なく続く。
それほど、終わってしまうのが名残惜しいライヴだったが、メンバーもきっと、同じ気持ちだったに違いない。
●THE MICRO HEAD 4N’S
2013ワンマン情報 ●
2013.02.11(mon.)新宿LOFT
16:30/17:00
前売り 3,900/当日 4,500
チケット一般発売:2013.01.19(sat.)
2013.03.09(sat.) 恵比寿LIVE GATE
16:30/17:00
前売り 3,900/当日 4,500
チケット一般発売:2013.01.19(sat.)
SMARTPHONE SITEにて
チケット先行抽選エントリー受付中!!
2012.12.31(月) 23:59まで。
http://www.themicrohead4ns.com/
■THE MICRO HEAD 4N’S tour
The WORLD of LIGHT 2013 ■
2/16 Moscow,Russia@Milk
2/17 Helsinki,Finland@Gloria
2/19 Hamburg,Germany@Logo
2/22 Berlin,Germany@Crystal Club
2/23 Wroclaw,Poland@Firlej
2/24 Cologne,Germany@Werkstatt
2/26 Munich,Germany@Feierwerk
2/27 Milano,Italy@Theatre Club
3/01 Utrecht,Netherlands@Tivoli
3/02 London,UK@the Garage
3/03 Paris,France@Divan du Monde
■「Crazy Monsters」~4 Piece Place Tour 2013~ ■
2013.05.31(金)名古屋E.L.L
17:00/17:30
2013.06.01(土)京都MUSE
16:30/17:00
2013.06.02(日)大阪MUSE
16:30/17:00
2013.06.09(日)新宿BLAZE
16:30/17:00
[出演] Crack6 / GOTCHAROCKA / ν[NEU] / THE MICRO HEAD 4N’S
★THE MICRO HEAD 4N’S★
http://www.themicrohead4ns.com/