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2023年10月06日 (金)


【ライヴレポート】2023年9月16日〜17日・新宿ReNY◆PENICILLINがO-JIROの誕生日公演である恒例[とのさまGIG]を今年も盛大に開催!

REPORT - 12:00:42

 あっぱれなるパフォーマンスで、とのさまが大活躍。このたび、9月16~17日にわたり新宿ReNYにて開催された2デイズライヴ[PENICILLIN とのさまGIG 2023]は、久しぶりに声出し解禁での開催が実現した“とのGIG”だったこともあり、例年以上の盛況ぶりをみせたと言っていいだろう。

 

「昨日と今日の2日間は[とのさまGIG]ということで、O-JIROくんのバースデーライヴです!なんか、彼の衣装もかなり主役っぽい感じがします(笑)。そんなO-JIROくんは、9月14日にめでたく51歳になられました。かれこれ、28年前に始まった[とのさまGIG]は1回だけ2020年はコロナでやれませんでしたけど、今年でもう27回目ですよ。そう考えると、ちょっとおそろしいですね(笑)。(中略)とにかく、今日はO-JIROくんの誕生日を祝う気持ちと、ライヴで盛り上がる気持ちが掛け算になるように、思いっきり楽しんでいってください。いいですか!!」(HAKUEI)

 

 

 

 

 ちなみに、O-JIROの誕生日ライヴが何故[とのさまGIG]と命名されたのかというと。これはかつて、HAKUEIが音楽雑誌に掲載していたマンガ『すすめ!!とのさま』に由来する。1997年には単行本化もされているこの作品は、とのさまことO-JIROを主人公としたシュールにして秀逸なギャグ作品で、たびたびPENICILLINのメンバーも登場する内容となっていたのだった。

 

 ただ、今でこそO-JIROが“とのさま”と呼ばれることはほとんどない。近年は主に“Oちゃん”とファンから呼ばれることが圧倒的に多いものの、それでもPENICILLINファンにとっては毎年9月=[とのさまGIG]というのは欠かす事の出来ない大切な行事で、今年も多くの人々が祝意を胸にライヴ会場へと集ってくれたのである。

 

 なお、ホスピタリティ精神の強いPENICILLINは今回のDay1とDay2でそれぞれに異なるセットリストを組んでくれており、17日の公演については〈ハートに火をつけろ〉といHAKUEIが歌った「NEW FUTURE」からスタートすることに。そして、現状での最新楽曲の部類にあたる「anti catastrophe」から、初期代表曲のひとつ「99番目の夜」に至るまで、彼らはこの場で新旧のライヴ映えする楽曲たちを存分に届けてくれたのだった。さらに、本編後半で聴けた「heart beat」では、O-JIROの叩くマーチングドラム的なフレーズが活かされていたのも象徴的な場面だった気がする。

 

「O-JIROさん、誕生日おめでとうございます。今思うと、この[とのさまGIG]が始まった1996年あたりにメンバーのバースデーライヴをやってるバンドって、ヴィジュアル系と呼ばれてるジャンルではあんまりいなかったんだよね。だから、ある意味で俺らは先駆者なのかね(笑)」(千聖)

「そうだねぇ。最近だと歳は隠しても誕生日は隠さない、っていう感じが多い気はするけど(笑)」(O-JIRO)

 

 

 

 

 確かに。ミステリアスかつ年齢不詳であることがひとつの“お約束”となりやすいヴィジュアル系のシーンにおいて、PENICILLINのように正々堂々と「今年で51歳!」などとうたうケースはそう多くない。もっとも、彼らの場合はメンバー全員が50歳超えのアラフィフだとしても、そもそも“そうはとても見えない”ところがもはやひとつの武器にもなっているのではなかろうか。

 

 見た目のみならず、HAKUEIの色気漂う刺激的なヴォーカリゼイションに、千聖の攻撃的で先鋭的なギタープレイはもちろん、“とのGIG”の主役であるO-JIROの精緻で頼もしいリズムワークにしても、PENICILLINの錆びつかなさ加減は半ば異常なほど、と言ってもなまじ過言ではないはず。

 

 

 

 

「ありがとうございます!無事に“とのGIG”の本編が終わって、ようやく51歳になったんだなぁと実感が湧いてきました。これからもより自由な感じでやっていけたら良いなと思っていますので、みなさんどうぞよろしくお願いします!!」(O-JIRO)

 

 アンコールの呼びかけのかわりに、ファンの方々による♪ハッピーバースデー to Oちゃん♪の歌が場内に大きく響きわたったあと、メンバーからゴージャスなケーキが贈られると、O-JIROが発したのはこの言葉だ。

 

 その後には、1996年リリースのメジャーファーストアルバム『VIBE ∞』に収録されていた、O-JIROによる初の作曲楽曲「吸血鬼」を含む2曲がアンコールとして演奏されたほか、ダブルアンコールではO-JIROの踏む2バスが痛快に轟いた「FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE」までが披露され、あっぱれなるパフォーマンスの数々を堪能出来た“とのGIG”は見事に大団円を迎えた次第である。

 

 しかしながら、PENICILLINの動きは今年後半戦も加速していくばかりなようで、まずは来月10月7~8日に今度は千聖の誕生日を祝う[千聖BIRTHDAY LIVE「ROCK ROCK 19Z!(行くぜ!)」]が恵比寿LIQUIDROOMにて行われることが決定しているうえ、11月23日からは[PENICILLIN 2023 WINTER TOUR(タイトル未定)]も始まるとのこと。しかも、そのツアーファイナルは12月26日に[HAKUEI Birthday LIVE SUPER HEART CORE’23]と題し、横浜1000CLUBで開催されるそう。

 

「次のツアーは、今までにない試みをしたいと思ってます。この場でどこまで言っていいかはわかんないけど、今年7月に30周年のライヴを終えたうえでの新たな段階っていう時なんで、ロックバンドとしていろんなことにチャレンジしたり、これまでやってなかった面白いことをぶち込んでいきたいなということで、今そういう気持ちで新曲も作ってますからね。だから…まぁ、これは言っちゃってもいいか。次のツアーでは、いきなりみんなが知らない曲をやったりするかもしれません。僕らが結成した頃って、そんな感じだったんですよ。新曲が出来たらまずライヴでお披露目するみたいな。そういうのってドキドキするじゃない。まだ実現するかどうかはわかんないですけど、いろいろ考えているので冬のツアーもぜひ楽しみにしててください!」(HAKUEI)

 

 先日には公式Xにて「新曲のMV撮影”を行った」との情報があがっていたことを思うと、ますます期待は膨らむばかり。引き続き、PENICILLINの動向を注視するとしよう。

 

 

 

 

 

PHOTO:折田琢矢

TEXT:杉江由紀

 

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SET LIST

2023 916 新宿ReNY

SE 黙示録

1、Just a kiss on your 3rd eye

2、夢現激

3、秘蜜のデザート

4、墓標

5、BLACKHOLE

6、NICE IN LIP+L

7、Little Grey

8、火の鳥

9、Too young to die! Screaming Dead

10、Screaming Dead

11、Lucifer ~光をもたらす者

12、憂鬱と理想

13、heartbeat

14、DEAD COASTER

15、DEATH DANCE

EN1

1、吸血鬼

2、BVB

EN2

1、Blood Red Snow White

2023 917 新宿ReNY

SE 黙示録

1、NEW FUTURE

2、聖・MARIAN HURRICANE

3、夢現激

4、墓標

5、anticatastrophe

6、99番目の夜

7、Little Grey

8、心

9、Too young to die!

10、Screaming Dead

11、若きウェルテルの悩み

12、憂鬱と理想

13、heartbeat

14、Just a kiss on your 3rd eye

15、イナズマ

EN1

1、吸血鬼

2、BVB

EN2

  • FOR BEAUTIFUL MAD HUMAN LIFE

 

 

 

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千聖BIRTHDAY LIVEROCK ROCK 19Z!(行くぜ!)」
107() 恵比寿LIQUID ROOM
108() 恵比寿LIQUID ROOM

チケット発売中!

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PENICILLIN WINTERツアー決定

1123(木祝) 西川口Hearts ★FC[QUARTER DOLL]限定

1125() 新横浜NEW SIDE BEACH!!

1126() PALOOZA

1201() 名古屋ell.FITSALL

1202() 江坂MUSE

 

■HAKUEI Birthday LIVE SUPER HEART CORE’23

1216() 横浜1000 CLUB

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FC[QUARTER DOLL]会員先行(抽選)

受付期間:927()12:001010()23:59