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2023年07月11日 (火)


【ライヴレポート】<HAZUKI BURST SUMMER TOUR 2023“反逆ノ行脚”>2023年7月9日(日)Spotify O-WEST◆「まだ歴史がない代わりに、伸びしろしかない」熱さと密度の濃さ、喜びに満ちたポジティヴな空気感──。

REPORT - 19:05:46

79日、『BURST SUMMER TOUR 2023“反逆ノ行脚』と銘打たれたHAZUKIの新たなツアーが、東京は渋谷のSpotify O-WESTにて開幕を迎えた。念のために改めて説明しておくと、HAZUKIlynch.のフロントマンである葉月のソロ・プロジェクト。この夜は彼のオフィシャルFCである-XANADU-の会員限定公演で、チケットは当然のごとく早々に完売。会場内は人一倍コアなファンばかりで埋め尽くされていた。

 

HAZUKIは昨年2月、オフィシャルサイトを立ち上げる形で始動している。そして同年の330日、今回の会場の真向かいにあるSpotify O-EASTでのFC会員限定公演をもってライヴ活動を開始。それから13ヵ月と少々を経て、こうして所縁深い渋谷への帰還を果たすことになったわけだが、昨年と今現在とでは事情が大きく異なっている。HAZUKIはいわばコロナ禍の影響が長引く中でスタートし、さまざまな規制のもとでのライヴ活動を余儀なくされてきたわけだが、今では演者と観客の双方にとって待望だった声出しも解禁になっているのだから。

 

 

 

HAZUKIがいかに観客の声を欲していたかについては、公演前日にtwitterを通じて彼自身の言葉で「各楽曲の、歌って欲しい箇所」をファンに対して伝えていたことなどからもありありとうかがえた。しかも公演当日は、開演前の場内アナウンスを自ら担当して声出しモードの促進を図っていたほどだ。しかしそれ以上に象徴的だったのは、場内が暗転し、大歓声に迎えられながらステージに登場した際に彼がみせた、満面の笑みだった。さらにオープニング曲の途中で彼が「聴かせてくれ、東京!」「俺の名を叫べ!」と扇動すると、オーディエンスはさらに大きな声で順応する。フロアが人でひしめき、ほぼすべての観客が手を高く掲げ、躊躇なく歓喜の声を上げるというライヴハウス然とした空気。それが完全に復活していることを、その場に居合わせた誰もが実感したことだろう。

 

 

 

この日の具体的な演奏曲目などについては、これから各公演に足を運ぶ人たちのためにも伏せておくことにする。ただ、この公演当日の午前零時に配信開始となった最新デジタル・シングル「逆鱗」に収録されている3曲が、それぞれかなり美味しいポジションに配置されていたことはお伝えしておきたい。また、配信がスタートしてからまだ十数時間しか経っていなかったにもかかわらず、オーディエンスが新曲群に即時的に反応し、まるですでに浸透している鉄板曲であるかのような熱気を生んでいたことも付け加えておきたい。そしてもちろん、既発表曲の数々は持ち前のカラフルな破壊力をさらに強めていた。

 

 

 

今回、HAZUKIのまわりを固めているのは、PABLOgPay money To my Pain他)、TSUYOSHIgUnveil Raze)、響(ds:摩天楼オペラ)、そしてlynch.での盟友である明徳(b)という、すでにファンにはお馴染みの顔ぶれ。存在感の強いメンバーばかりが居並ぶステージは狭く見えるほどだった。また、明徳と響はTSUYOSHIが率いるUnveil Razeのサポートも務めており、ちょうど一週間前に同じ渋谷でライヴを行なっていたりもする。つまりHAZUKIUnveil Razeは現在、5人の演者のうち3人までが重なっているわけだが、双方のステージを観た筆者としては、共通項があることで双方の特性がいっそう際立って感じられたことも付け加えておきたい。

 

 

 

予定外のダブル・アンコールも含めて、この夜のライヴは全20曲、2時間弱にも及んだ。ただ、曲数や演奏時間の長さ以上に、とにかく熱さと密度の濃さ、喜びに満ちたポジティヴな空気感が印象的だった。昨年3月の同じステージ上では、このプロジェクトについて「まだ歴史がない代わりに、伸びしろしかない」と語っていたHAZUKI。その言葉通り、彼らは飛躍的に成長を遂げた姿を、当たり前の自由を奪還したオーディエンスに見せつけていた。そして双方のエネルギーの交感が、暑い夏の夜をいっそう熱いものにしていた。

 

このツアーは、今週13日には新横浜で第二夜を迎え、全国各地を巡演しながら827日の名古屋公演まで続いていく。熱き全国行脚の動向から、目を離さずにおきたいところだ。

 

加えて、このツアー初日公演の終演後には「逆鱗」の収録曲である“Ω(0.5)DRACULA”MVも公開に至っている。こちらにも是非注目を。

 

 

(text:増田勇一)

 

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TOUR情報】

 

■HAZUKIBURST SUMMER TOUR’2023 “反逆ノ行脚

713() 新横浜NEW SIDE BEACH!! 18:30/19:00

715() 長野CLUB JUNKBOX 16:30/17:00

716() 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE 16:30/17:00

722() 札幌BESSIE HALL 16:30/17:00

730() 江坂MUSE 16:30/17:00

811(金祝) 仙台darwin 16:30/17:00

812() HEAVEN’S ROCK宇都宮VJ-2 16:30/17:00

818() PALOOZA 18:30/19:00

824() 福岡DRUM SON 18:30/19:00

825() 福岡DRUM SON 18:30/19:00

827() 名古屋E.L.L. 16:15/17:00

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スタンディング \7,000(税込/D)

未就学児入場不可

チケット一般発売中

 

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release情報】

 

2023915()発売(お届け)

逆鱗+ CD+Blu-ray+Booklet(40p)+アウトストアイベント参加券付き(1) / ¥9,900(税込)

逆鱗+ CD+Blu-ray(HAZUKI直筆サイン付き)+Booklet(40p) / ¥9,900(税込)

受注期間:~2023728()23:59まで

HAZUKI オフィシャルストア にて受注販売、各音楽CDショップ等での販売はございません。

https://hazuki-xanadu.online/

 

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CDBlu-ray収録内容》

CD

・「逆鱗」(インストゥルメンタル、最新ライブ音源を含む全9)

Blu-ray

・「Ω(1.0)DRACULAMusic video

TOUR’22 “THE EGØISTIC CIRCUS” 川崎CLUB CITTA’ 公演ライブ映像(HAZUKIオーディオコメンタリー(副音声))

TOUR’22 “THE EGØISTIC CIRCUS” 川崎CLUB CITTA’ ドキュメンタリー映像

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「逆鱗」CD収録曲

M1. Ω

M2. 霊蕾-laylay-

M3. DRACULA

M4. Ω (Instrumental)

M5. 霊蕾-laylay- (Instrumental)

M6. DRACULA (Instrumental)

M7M9. BURST SUMMER TOUR’23 “反逆ノ行脚” 2023.07.09 Spotify O-WEST LIVE TAKE

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TOUR’22 “THE EGØISTIC CIRCUS” 川崎CLUB CITTA’ Blu-ray収録曲

M1. XANADU

M2. HEROIN(E)

M3. C.O.M.A.

M4. CALIGULA

M5. 七夕乃雷 -Shichiseki no rai-

M6. SAD SONG

M7. 眩暈

M8. 奈落迦-Naraka-

M9. LIGHT

M10. THE MIDNIGHT BLISS

M11. +ULTRA

M12. ROMANCE

M13. AM I A LØSER?

M14. BABY, I HATE U.

M15. CYGNUS

EN1. BABY, I HATE U.

EN2. HEROIN(E)

EN3. 七夕乃雷 -Shichiseki no rai-

 

 

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HAZUKI オフィシャルサイト-XANADU-https://hazuki-xanadu.jp/

HAZUKI オフィシャルTwitterhttps://twitter.com/hazuki_lynch

HAZUKI オフィシャルInstgramhttps://www.instagram.com/lynch_hazuki/

HAZUKI オフィシャルYouTubehttps://www.youtube.com/@HAZUKI-99