2023年04月27日 (木)
★必読ロングインタビュー!★【Chanty】昨年11月にドラマー・shotaを迎え、新体制後初となる全国流通シングル『散花』をリリース!◆──「まだChantyを過去形にさせるつもりはないよ。」──
NEWS - 22:02:13昨年11月にドラマー・shotaを迎えたChantyが、新体制後初となる全国流通シングル『散花』をリリースした。
散花
https://www.youtube.com/watch?v=LfMjDWKvPe4
一面に舞う花びらの美しい光景を連想させるタイトルチューンを筆頭に現在のバンドのテンション感を惜しみ無くパッケージした今作は、10周年に向けて走り出したChantyの春を飾るにふさわしい1枚となっている。
これを引っ提げ、まずは「電光石火の轟音踊れや踊れいばら道ワンマンツアー(全国10公演)」へ。そして、2023年9月9日㈯には10th Anniversary Oneman「Chantyの世界へようこそ」が川崎CLUB CITTA’で開催される。
まだ見ぬ景色を目指し進んでいく、4人の想いを受け止めて欲しい。
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「俺はChantyを終わらせたくないですね。」と言って加入を決めてくれた。
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――新体制おめでとうございます!まずはshotaさんとの出会いから教えてください。
野中:shotaくんとChantyに共通するスタッフさんが居て、紹介して頂いた事がきっかけですね。
shota:「Chantyがサポートドラムを探している。」と聞いて、やってみたいから繋いで欲しいとお願いしました。
――不思議ともう長く一緒にいらしたかのような感覚があります。
shota:よく言われます(笑)。
野中:去年の11月頭に加入したので、実はまだ半年経っていないんですよ。
――昨年8月の二進化十進法・池袋公演の時点では、まだ加入のお話は出ていなかったですよね。
shota:はい、その日は普通にサポートをしていました。そこで11月からの二進化十進法ツアーの発表をしているのを聞いて、「3MANツアーもまたサポートをやりたいなぁ。」と思っていたくらい。
――急ピッチで加入に至ったという事は、サポートでの感触がとても良かった?
野中:shotaくんと初めて一緒に入ったスタジオの時点で、自分の中ではかなり見えていました。白くんも「合わせやすい!」と絶賛していたし。
白:うん、やりやすかった!
芥:僕も同意見でしたね。
shota:でも、(初めてのスタジオから)2ヶ月、連絡が無かったんですよ(笑)。
――詳しく伺いましょう(笑)。
shota:「とりあえず3曲覚えてきて。」と言われてスタジオに入ったんですけど、「また何かあったら連絡します。」と言われたまま2ヶ月、何も連絡がこなくて。“あ、これはダメだったんだな・・・。”と思って(苦笑)。
一同:(笑)
白:実際は、色んなドラマーの方にサポートを頼んでライヴをやっている時期だったので、shotaくんを起用するタイミングが無かっただけなんです。
野中:ライヴがあるのにドラムが居ないという状況になっては困るので、予定が決まったらすぐサポートメンバーに連絡をしてスケジュールを押さえてもらっていたんですね。結果、かなり先のライヴまでサポートが決まっていて、shotaくんに連絡するタイミングがなかなか無くて。
――「感触は良かった!」とだけでも伝えて頂けたら、不安がらずに済んだかもしれないです(苦笑)。
芥:確かにそうですよね(苦笑)。バンド側もメンバーを探している最中だから、どう伝えたらいいのか悩む部分もあったんです。サポートをしてくれた他のドラムさんたちとは違って、普段のプレイを知らない部分もあり、一緒にやってみない事にはわからない事ばかりだし、そもそも、shotaくんはドレミ・ファというバンドで活動中でしたしね。どういう言葉が適切なのか判断が難しかった。
――そのお気持ちもわかります。初サポートは?
shota:サポートの初日は、いきなり札幌公演の3MANでした(笑)。更にもうひとつエピソードがあって、札幌に向けて俺は白さんと連絡を取り合っていたんですね。2days公演だったんですけど、まず1日目のセットリストが送られてきて。2日目のものが来なかったから「2日目もこのセットリストでやりますか?」と訊いたら、「これでやります。」と返って来たんです。“・・・2days、同じ曲をやるのかな?”って(笑)。
――それはちょっと“本当に?”と思いますね(笑)。
shota:スタジオの日が来て「とりあえず1日目のリハをします!」となった時に、白さんが「ヤバい、shotaくんに2日目のセットリストを送っていない!」って(笑)。
一同:(笑)
白:今振り返っても、そのあたりの記憶が曖昧なんだよねぇ・・・(苦笑)。
――ライヴはいかがでしたか?
芥:特に初日、凄く良かったんですよ。正直、掻っ攫ったというか、“これは!”という手ごたえがあった。
野中:その感触はメンバーだけじゃなくファンの人達にも伝わっていたようで、「凄く良かったです!」という感想を耳にしたりもして。
白:実際、ライヴ後にそういうDMも頂きましたね。
shota:嬉しいです。個人的には、北海道へ行くのもフェリーに乗るのも初でしたから。
芥:急に色々な経験をしたね(笑)。
――正式メンバーにお誘いしたのは?
野中:これは、今まであまり話していなかったんですけど・・・。去年の春くらい、ちょうどshotaくんとスタジオで合わせたくらいの時期に、僕ら3人は今後Chantyをどうするのか、続けるのかどうかというような話をしていたんです。それこそ「このままならもう綺麗に終わったほうがいいんじゃないか。」なんて意見も出たりするくらい・・・どうしても、バンドがそういうテンション感にしかなれないタイミングがあったんですよね。その時、自分の中には“今後のChantyがどうなるかはわからないけれど、どうしてもドラムを入れたい。”という気持ちがあって。既にshotaくんと音合わせをしていたから、shotaくんを誘ってみたいって自然に思うようになったんですね。ドレミ・ファの活動休止のお話も聞いていたこともあって。それを踏まえてメンバーに伝えたら2人とも「OKです。」と。だから北海道に行く時、野中は結構ソワソワしていたんですよ(笑)。
白:どのタイミングで告白するか考えている人みたい(笑)。
――メンバーに誘うって、ある意味プロポーズみたいなものですからね。
野中:本当に、そういうテンション感でした。北海道に着いて、芥さんと白くんはライヴがあるから飲まないし、野中とshotaくんで飲みに行って。そこでちょっと「Chantyをやろうよ!」みたいなジャブを打ってみたんです(笑)。
shota:あれはジャブではないですよ、もう「Chantyをやろうか!」って(笑)。
野中:でも「軽いなぁ!」とあしらわれて、“これはちょっとダメかもしれん・・・。”と不安になったりして(苦笑)。
一同:(笑)
野中:札幌でのライヴを終えて帰京してから、改めて落ち着いて食事に行って。
shota:ドレミ・ファの活動休止ライヴが終わった翌日、すぐに食事に行ったんです。俺自身も次に向けて動き出したいと考えていたタイミングで、「良いバンドがあるじゃない!」と言ってもらえたので。
野中:2人で話している時に、当時のChantyの内情や解散危機だった事とかも全部話して。その上で、「それでも一緒にやって欲しいと思ってる。どうかな?」と訊いたら、shotaくんが「俺はChantyを終わらせたくないですね。」と言って加入を決めてくれた。凄くカッコいいなと思いました。
芥&白:カッコいい!
――何より嬉しい言葉ですね!
野中:成人くん脱退後、ずっと3人で活動してきて、バンドを続けるのも終わらせるのも3人次第で。そんな時に、メンバーに誘っているshotaくんから「終わらせたくない。」という言葉をもらえて、めちゃくちゃ心強かったです。その言葉はかなり刺さりましたね。
芥:野中くんがこれだけ動いていてくれなかったら、Chantyは終わっていたかもしれないです。
白:本当にそうですね。
芥:これはshotaくん云々の話ではなく、shotaくんと音を合わせた感触は最初から凄く良かった事は大前提としてですけど・・・正直、僕は新メンバーを入れるという事に対して消化していない部分というか、自分の中で悩んでいた部分が結構あったんですよね。3人体制であっても、ボーカルである自分がちゃんと引っ張ってイニシアチブをとって活動できればバンドはまわるはずだという考えが、どうにも脳裏にあって・・・勝手にこだわって、それを壊したくないと意地を張っていた部分もあったかもしれない。色んな人たちの力を借りて、サポート体制での表現も充実している実感があったし、まずは3人での自力をつけていきたいという願望もありました。だから新メンバーを誘う事に対して、自分は野中くんみたいには動けていなかったんです。でも、3人体制になってサポートを入れながら活動していく中で、3人とも何とかしてこのバンドを続けられないかと必死に模索していて、「活動ペースを落として細々とでも続けられるようにしよう。」とか「いや、もっと上を目指したい。」とか沢山考えていて。僕自身は、前に進みたい気持ちを強く持っているものの新メンバーを入れるという方向にすぐに向かえる状態ではなかったけれど、野中くんがこんなにも「shotaくんを入れたい。」と言っていて、自分としても凄く感触が良かったのであれば、ここはもう彼に託そうと。前までは最終的に自分が納得できないと進みたくないみたいなところがあったんですけど、こんなにもそれぞれが必死に考えて前に進もうとしているんだから、頼り合いながらやっていくのも良いんじゃないかなって。今は“こういう結果になって本当に良かった!”と心から思っています。
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ライヴを観て“カッコいい!”と思ったバンドに、数年後、自分が加入している。人生ってわからないものですよね。
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――3人体制を経験した事で、個々の“自分の役割を全うしなくては”という意識がより強くなったのでしょう。
野中:外から見れば3人体制の期間が特に長かったわけではないのかもしれないけれど、自分達からしたら本当に長く感じていたんですよね。でも、その期間を経た事で、白くんは楽曲制作に関してそれまで以上に引っ張ってくれるようになったし、芥さんはサポートメンバーの状態で世界観を作るという難題を全て引き受けて考えてくれていたし、3人になった事でバンドが強くなったと感じる部分が沢山あって。
芥:確かに、苦しかったけれど充実した期間でしたね。勿論、サポートしてくれた方達の力も大きかったですし。
白:良い修行期間でした。
野中:今だからこそ、こんな風に話せるのかもしれないですけど。
白:確かに、そこで終わっていたらもう・・・。
一同:(笑)
芥:あとちょっと運命的なものを感じてしまうのが、shotaくんと初めて出会ったのは白くん加入ライヴの赤羽ReNYなんですよ。それから4年くらい経ったら・・・。
shota:(自分が)メンバーになってる!
――凄い巡り合わせ!
野中:エモーショナルすぎますよね。
shota:その日は対バン相手としてChantyが出演していたんですけど、ライヴを観て“カッコいい!”と思ったバンドに、数年後、自分が加入している。人生ってわからないものですよね。
――加入後すぐに二進化十進法ツアー(通称:BCDツアー)でベルとDevelop One‘s Facultiesと全国をまわる怒涛の日々でしたね。
野中:しかも、BCDツアー初日の翌日はワンマンでしたからね(笑)。
shota:加入初日の3MANで9曲くらい演奏して、翌日のワンマンでは・・・。
芥:14曲とか(笑)。でも、白くんが加入した時も相当大変だったよね?
白:俺の時も大変ではあったけど、shotaくんは俺以上にしんどかったと思う。
――確かに、白さん加入時のインタビューでも「すぐにツアーで大変でしたね。」とお話をした記憶があります。
shota:そういう試練があるバンドなんでしょうね(笑)。
芥:僕ら2人(芥&野中)の性格がめちゃくちゃ悪い疑惑が浮上しますね、これは(笑)。
一同:(爆笑)
野中:食らい付いてこい精神をリバイバルしました(笑)。
――実際、物凄い勢いで演奏曲目を消化していらして。
shota:あと10曲くらいで完全制覇です。
――凄い!!!
白:俺は(全曲制覇に)3年くらいかかったのに。
野中:既存曲を覚えていく途中で新曲も増えていくわけですから、本当に大変だと思います。
shota:俺にとっては全てが新曲ですからね。
――確かに。ツアーを経て、お互いの色々な部分を知れましたか?
白:shotaくんは、良い意味で気を遣わなくて良いというか。いちいち「大丈夫か?」って気に掛けなくていいくらい安心感がある。
野中:わかる。野中は白くんや芥さんに対して変に気を遣わないし、空気みたいな存在だと思っているんですね。shotaくんも、既に空気みたいに当たり前にそこに存在している。不思議と最初からそうでしたね。
shota:うん。
――外から拝見していても、本当に上手くピースがハマったんだなと感じます。白さん加入時も「最初からメンバーだったかのように馴染んでいる。」と話題になりましたが、2回もこんな奇跡が起きるなんて。
白:確かに、自分が迎える側の立場になってみると、これは凄い事なんだなと実感しますね。
野中:ベルとDevelop One‘s Facultiesのメンバーにも「shotaくんは、ずっと居たみたいな気がする。」と言われました。
――BCDの輪の中にも、あっと言う間に馴染まれた印象です。
shota:あれだけの本数のツアーでしたし、ずっと気を遣うのもしんどいし、馴染まないとやっていかれないなと思って(笑)。
白:BCDツアーでは3バンドのメンバーがシャッフルで参加する合同インストアもあったので、shotaくんはChantyのインストアよりも先に合同インストアを経験する事になって。
――いきなり他のバンドのメンバーの中に放り込まれてしまうという。
白:さすがに大丈夫かなと思ったけど、彼は大丈夫でしたね!
――ライヴを拝見する度どんどんパワーアップしていくのが伝わってきて、演奏している側は相当気持ちいいのではないかと。
野中:うん、本当に気持ち良いですよ!
shota:観ている人にそう伝わっているのは嬉しいです。
――よく「Chantyは運が良いバンドだ。」と仰っていますが、今回の加入でそれを再確認しました。
白:運が無かったら、バンドが10年も続かない気がする。
一同:確かに!
芥:それはそうだね、自分でも本当に運が良いと感じるし。
野中:普段から徳を積んでおこうかなと思います(笑)。
一同:(笑)
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「まだChantyを過去形にさせるつもりはないよ。」と伝えたかった。
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――新体制で初の全国流通音源となる『散花』、また素晴らしい作品が誕生しました。
一同:ありがとうございます。
――とても大切な位置づけの作品と思いますが、この曲が選ばれたのは?
野中:BCDツアーでオムニバスCDをリリースするにあたって、1バンド1曲ずつ必要だという事になって。その時の候補曲が、オムニバスに収録された『ゼロ』と今回の『散花』だったんです。スタジオで合わせてみた結果、芥さんが「『散花』はアレンジを詰めたらもっと良い感じになると思う。」と言って。
芥:『ゼロ』のほうがオムニバスタイプの曲だったんだよね。
野中:うん。その時は万能タイプの『ゼロ』が採用されて、『散花』はツアー中にライヴで演奏しつつ作り上げていきました。
白:Chantyでは珍しいパターンですね。
芥:初披露の時点では、まだピアノのデータが無かったんですよ。でも、どうしても年始一発目の原宿RUIDOで演奏したくて。
白:「ライヴなら大きな音が沢山鳴るから、最終的な完成形と少し違っても大丈夫じゃない?」とか言って演奏してみました(笑)。
――全国流通に『散花』、大正解だったと思います。涙が出る程美しいイントロから、舞い散る花びらを連想させるギターの色付けが素晴らしくて。映像が浮かぶ曲ですね。
白:原曲を持ってきてくれた芥さんの中にあったイメージを、上手く具現化できたかなと思います。
――凄く彩り豊かで、花吹雪みたい。
芥:うん、花吹雪っぽいですよね。春らしい曲だなと思います。
野中:野中の中では、『春煩い』は春の始まりのイメージで、『散花』は春の終わりのイメージ。
芥;確かに。セットリストでその2曲を繋げてみたら、非常に美しかったですね。曲を書いたのは年末なので春を意識して書いていたわけではなかったし、『散花』というタイトルも最後に付けたものなんですけど。タイトルをどうするかは、ずっと悩んでいたので。
――結果、タイトルと楽曲とジャケットまで含めて、全てが合致してとても素敵でした。
芥:良かったです!
――レコーディングはいかがでしたか?
shota:ライヴで演奏していたので、わりとすぐに録り終わりましたよね。
野中:ですね。リズム隊の2人は一緒に録ったんですけど、ライヴでやっていたものをそのままパッケージした感じです。
白:ギターは、予め収録していたものをアンプで流してスタジオの環境で録るリアンプという方法でレコーディングしています。楽器隊全員で“せーの!”で録った時より少しギターの躍動感的なものは薄れてしまうかもしれないけれど、その分、音色決めに時間を費やせるようになりました。作品の色付け的な部分を担うギターとしては、かなりメリットがあるんじゃないかなと感じています。
――色付け大成功です!
野中:ずっとティロティロしているもんねぇ(笑)。
白:自分でもそう思います(笑)。
――イントロから降り注いでいた印象の花びらのが、Cメロの終わりあたりで舞い上がる印象に変化したのには鳥肌が立ちました。
白:ありがとうございます!実は『散花』は5分近くあって、Chantyの中では特に長い曲なんですよ。
――長さを感じさせないですね。
shota:確かに。
野中:Chantyの曲は、基本3分尺なんです。
白:だから、通常の1.5倍くらい長い。
芥:(1.5倍って)スー◯ーカップみたい(笑)。
一同:(爆笑)
白:増量中です(笑)。
芥:いつもより長いと気付いていたものの、削るところが無かったんですよね。通常はわりとカットしていくんですけど。
――意識的に3分台にしようと制作されていたんですね。
芥:うん、あまりに長いとイベントライヴのセットリストに入れづらいし。
白:段々と聴く側の集中力も落ちてきてしまうだろうから、3分台は理想的ではあるんですよね。でも、この曲は長さを感じさせない。
――緩急の付け方も良かったのではないかと思います。歌詞についても伺えますか?
芥:この曲を初めてライヴで演奏した時に歌詞をツイートしたんですけど、CLUB CITTA’でワンマンをする事なども含めて、自分の中には覚悟みたいなものがあって。新メンバーを迎えて10周年イヤーに突入するにあたって、「まだChantyを過去形にさせるつもりはないよ。」と伝えたかった。同時に、自分自身がこの先に見たいChantyを書き記したかったのもあります。その上で、どうして最後に『散花』というタイトルを付けたかというと、桜はあっと言う間に散っていくじゃないですか?それに対して人々は「散らないで欲しい。」と一方的に願って惜しむ。その諸行無常の折り合わない雁字搦めな感情の世界線を考えていたんです。いつの日か、僕らにも必ず解散する時が来るし、誰もが皆死ぬ時が来る。だから、いつかは散っていく側も、それを惜しんで願う側も、どちらも自分自身なんですよね。そのどうしようもない感じから、『散花』というタイトルが浮かびました。でも、決してネガティブではないです。今回は久しぶりにMV撮影もして、映像でも僕の伝えたい世界線を表現してもらえたと感じるので、そちらも楽しみにしていてください。
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『戯れ事』は、ずっと欲しがっていたキラーチューンになり得るかもしれない。
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――これぞライヴ曲という印象の『戯れ事』、特にリズム隊が映える1曲です。ドラムの手数とテンポが凄まじい!
shota:はい、これはなかなか手こずりました(苦笑)。曲自体が結構ギリギリにできてきたので、歌メロを知らない状態でドラムを録って。
白:各々がデモを聴いただけの状態でレコーディングしたので、完成形を聴いた時の感動は一番大きかったですね。“凄くカッコよくなった!”と思えて嬉しかった。
野中:確かに。ゴールがわからないまま録っていたからね(笑)。
芥:その衝動が上手くパッケージされた感じはします(笑)。
白:原曲は拓さんが持ってきてくれたんですよ。
野中:そう、サビのメロディーしかない状態のものが1年前くらいからあったので、掘り起こしてきました。
――サビの“ループバック”の部分のアレンジ、とてもオシャレです。
白:ね!ギターを録っている時点では、こうなるとは想像していなかったんですけど。
野中:同じく。芥さんが「こういう感じにしても良い?」と電話をくれたんですよ。
芥:仮で録ってみたら想像以上に良い感じになったので、“良いかも!一仕事終えたな!”と思って酒を飲んで。気分が良くなりながら、これはOKだよねというていで「どう思いますか?」と電話をしました(笑)。
野中:「こういう歌いまわしでも良いかな?」と送ってくれたんですけど、“めっちゃ良いやん!”と思いましたね。
――ライヴ曲といってもただ勢いで押すのではなく、こういうポイントでChantyならではのアレンジがあるのが素敵です。
芥:うん、Chantyらしさがありますよね。
白:演奏は素直だけど、歌メロに結構フックがある曲だと思いますね。
――“絶望飼いならして”のあたりから演奏にも歌にも段々とギアが入っていく感じがして、ライヴではファンの方達も一緒に熱くなれそうだなと。
一同:確かに!
白:もしかして、この曲はずっと欲しがっていたキラーチューンになり得るかもしれない。
野中:なるかなぁ?
shota:ライヴ化けするかも。
芥:ツアーで育てていきましょう。
野中:初披露で滑ったら、もうやらないかもしれない・・・(笑)。
一同:(爆笑)
――過去のトラウマが(苦笑)。
野中:以前のインタビューでも話しましたけど、『不機嫌』の初披露でド滑りした経験があるので(苦笑)。
――最終的には鉄板曲へと成長しているじゃないですか。
野中:そうですよね(笑)。
――ライヴでの進化を楽しみにしましょう!あと、ギターソロではなくベースソロなのも新鮮で良かったです。
野中:元々はベースソロの予定じゃなかったけれど、白くんが「ベースソロがいいんじゃない?」と(笑)。
白:これはもうベースソロしかイメージが湧かなくて。
野中:野中はあまり難しい事ができないので、簡単なソロですけど。
白:スラップも試したんだけどね(笑)。
野中:そう!白くんが「スラップとかはどう?」と言ったんですけど、この曲はテンポが速いからフルでやるのは無理なんですね。だからゆっくり弾いてみたものの、「あれはダメだね。」「そうだよね!」で終わりました(笑)。
一同:(笑)
野中:どんくさい感じにしかならなくて、野中自身もこれはダメだなと(笑)。結果、今の形に着地しました!
白:Chantyはステージにお立ち台を置かないバンドですけど、このベースソロはお立ち台で弾いてみて欲しい。
芥・shota:確かに!
野中:お立ち台に乗って弾くには、ちょっとソロが短いかもしれない(笑)。
――次は前回のインタビューでお話になっていたベースソロ始まりの曲を作って頂いて、今度こそお立ち台に・・・。
白:ですね!
野中:頑張ります!(笑)
――韻の踏み方が耳に残る歌詞ですが、ただ言葉遊びと音の響きだけで構成するのではなく、しっかり内容も両立しているところが芥さんだなぁと感じました。
芥:ありがとうございます。これはもう単純に“人間は1人だ”という事を書きたくて、ただ思った事をバーッと書き連ねただけの歌詞ですね。そんなに高尚な意味は無く、いつも通りの僕の邪念です(笑)。
白・野中・shota:邪念!?(笑)
――邪念ではないと思います(笑)。“例えば何か得る程度で満たされるくらいなら きっとそこにはいない”とか“達観してみたってらしくはいられなかった”とか、ググッときました。
芥:うん、そういう事を思っちゃいますよね。『散花』もそうですけど、この曲も僕にとっては前向きな曲です。
――今作に収録された3曲・・・『「C」2023.ver』は今書かれた歌詞ではないですが、それも含めて3曲とも葛藤しつつも力強くて前向きな印象を受けます。
芥:確かにそうですね。凄く良いパッケージができたと思います。
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新体制になって一丸という感じがするし、「今こそ『「C」』を録り直したい。」と言ったんです。
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――3曲目はバージョンアップされた『「C」2023.ver』です。今回のツアータイトルもこの歌詞から取っていますよね。
芥:そうなんです。オリジナルは2014年にリリースされたんですが、ずっと録り直したい気持ちがあって。それこそ5人体制だった頃からそんな話は出ていたものの、なかなか良いタイミングが無く。
白:この曲に対して5人体制時代にどんなイメージがあったかはわからないけれど、俺が加入した頃もライヴではあまりやりたがらない感じだったんですよね。芥さんが「のっぺりするから、あまり。」と言っていたりもして。
野中:うん、野中もそういうイメージがあった。曲調は速いですけど、ライヴで演奏しても上がっていかないというか・・・気持ちの問題もあるのかもしれないです。
――少し意外です。個人的な記憶になりますが、この曲が5周年のO-WEST公演で演奏された時、ステージとフロアのテンション感が見事に合致して凄まじい威力を発揮した光景を今も鮮明に覚えていて。
芥:確かに、O-WESTでそういう瞬間があった事は僕も覚えていますね。あとは名古屋でワンマンをした時のWアンコールで、この曲のカウントで幕が開いた時に物凄い歓声が上がった事があって、それもよく覚えています。そうやってひとつのピークを迎えた事のある曲だからこそ、自分の中で“それを越えられないだろう”という気持ちもあったのかもしれないです。大事な曲になり過ぎて、中途半端にライヴでやるとコケる気がしてしまうというか。想い出補正ではないけれど、そういうものを加味しての曲になっているから何となく使いづらかった。でも、サポート体制を経てshotaくんが加入してバンドが固まって、「今ならできるんじゃないか。」と皆に言ったんです。
――歌詞にも今のChantyと重ね合わせて違和感がない心情が描かれていると感じます。“かき鳴らした五線譜に 過去、今、未来 詰め込んで”とかまさに今4人で走り出したChantyですし、今回のためにとっておいたのではないかと思ってしまうくらい。
芥:本当に、色んなタイミングも含めて今でしたよね。
――新たに録って感じた事などは?
野中:楽器隊のフレーズは、ところどころ変わっていたりします。あと、これは深くは語らないですが、2014年リリースのオリジナルとは変化している部分がもうひとつありますね。そこに関しては今回ようやく完成したと言えるかもしれないので、CDを購入してくれた方は色々なところをよく見てみてください。
――わかりました。今作の3曲を通して、葛藤をしつつも前へと進んでファイティングポーズで新しい世界へと飛び込んでいくChantyが浮かんで。それがまたこの曲の歌詞と重なったし、今のバンドのメンタルの強さを感じられる作品だと思いました。
芥;うん。僕も、『「C」2023.ver』がこのタイミングになったのは然るべきだと思っています。これはたまたまですが、去年1年は元メンバー全員との個人的な距離や付き合いがぐっと縮まった年だったんですね。これまでも連絡を取っていなかったわけではないけれど、別々の道を歩いていたそれぞれが急にグッと揃った感じがあった。それから今の新体制になって一丸という感じがするし、「今こそ録り直したい。」と言っていたんです。それこそ『散花』が形になるより前から「次は『「C」』を入れよう。」と考えていたので、今ピースが合ってこの作品を作り上げられて本当に良かったです。
――一丸のタイミングが10周年イヤー時期に重なったのも何だか運命的ですね。
芥:本当に。旧メンバー・サポートメンバー含め、これまで一緒に音楽を作ってきた全ての人達の気持ちも重ねて演奏できる『「C」2023.ver』って良いですよね。だから、『「C」』の〇〇verみたいなサブタイトル的なものを考えようとも思ったんですけど、適切な言葉が浮かばなかった。実は“cross o”.verというcrossoverと掛けたものを仮で考えたりもしたんですけど。
白:なるほどね!
芥:でも、自分の中で“ちょっとクサいかもしれない。”と思ってしまったので、メンバーに提案するには至らずに終わりました(笑)。
野中:確かに・・・めちゃくちゃ深いけど、字面で考えるとちょっとクサいかもしれない(笑)。
芥:そうなんですよ(笑)。この作品を持って全国をまわる事が本当に楽しみです。
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10周年を越えて散っていくものではなく、これから咲いていくものとして挑んでいきたい。
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――遂にワンマンツアーがスタートします。率直に、どんなツアーにしたいとお考えですか?
芥:個人的には、“10周年だから”というようなこだわりは無いです。ただ、10周年の会場をCLUB CITTA’にした事についての想いはあります。昨年の9周年ワンマンの時点で「来年はいつもとは違う会場で。」と言いましたけど、自分の中で考えていたのは『散花』の歌詞にもあるとおり“散っていくものに対して夢を抱けないだろう”という事で。それは、自分達自身もファンの人達もそうだと思うんです。変わらないものを望む事=現状維持なのかも含め、一度新たな場所で“そこでしかできないもの”をやってみたい、そのタイミングは10周年しかないのではないかと。だから、来年の11周年にはまたいつも通りO-WESTに戻る気持ちでいるんですよね。ワンマンツアーにしろCLUB CITTA’にしろ、“そこでしかできないもの”をやる。『春煩い』の歌詞の最後に“この場所に咲いている花がここでしか咲けないように”と書きましたけど、常にそういう想いで活動しています。『春煩い』のリリース後にそれをタイトルにした3本だけのワンマンツアーをまわったりもしましたし、僕自身その気持ちは今も何も変わっていません。そして、今回のツアーは昨年のワンマンツアー同様、千葉LOOKからスタートで。千葉LOOKは、Chanty的には春のイメージなんですよ。
白・野中:確かに!
芥:過去を重ねながら今回もそこから始める事ができる、それがまたちょっとエモいなと思っていたりします。
――これもまた巡り合わせを感じますね。
芥:うん。そういうものを感じながら、10周年に向かっていきたいです。バンド的には、BCDツアーを経た事でもう“固める”という次元はクリアしたのではないかと思うので。
白・野中・shota:うん。
芥:ワンマンツアーでは、その先の世界を見に行きたいです。見せたい景色も見たい景色もあるので。もう、ステージ上でメンバーの嫌なところも見てしまいたいくらい(笑)。
――本性を見たい、と。
野中:ビジネス仕様ではなく、本性仕様で・・・まぁ、Chantyはわりと常に本性だとは思いますけど、それをも超えるくらいのね。
芥:うん。僕個人のこのツアーのテーマは、“剥き出し”ですね。4者4様に剥き出していけたらいいなと思います。
野中:野中も、10周年を意識してまわるワンマンツアーでは無いですね。個人的に、10周年を意識するのはCLUB CITTA’だけなんです。「10周年だよ。」というのは、ある意味バンド側の押し付けでもあると思うんですよ。最近Chantyを好きになってくれた人も居るだろうし、そういう押し付けはしたくない。
芥:確かに。
野中:コロナ禍の影響もありましたし、全国リリースの音源を持ってしっかりとワンマンツアーをまわるのは3年ぶりくらいなんです。そんなツアーを、shotaくんが加入して最強の状態のChantyでまわる事ができる。それが本当に嬉しいし、楽しみでしかたないです。ありきたりな言葉にはなってしまうけれど、今の最強のChantyのワンマンを各地で1人でも多くの人に観てもらいたいです。
――ワンマンツアーもリリースも特別な事ですから。
野中:そう、特別ですよね。そのツアーを経てからのCLUB CITTA’も、更に特別ですし。地に足を付けて頑張っていきたいなと思います。
shota:俺自身、加入前は地方でライヴをする機会自体が少なかったですし、しかもワンマンツアーでまわれるなんて、素晴らしい環境に居られる事に感謝だなと思います。
野中:ファイナルがshotaくんの地元の水戸だしね。
shota:エモいですよね(笑)。水戸LIGHT HOUSEでライヴをするのは、高校生以来ぶりくらいなんですよ。
――凱旋公演!
芥:ChantyもまだLIGHT HOUSEには出た事が無いからね。
shota:関係者の方からも「LIGHT HOUSEでやるんだ!」と反応を頂いたりしました。
――加入直後からイベントツアーをまわったとはいえ、ワンマンとなるとまた違うでしょうね。
shota:そう思います。曲数も変わりますし、引き続き曲を覚えて頑張ります。
――もしかしたら、このツアーで全曲制覇してしまうかも?
shota:可能性はあるかもしれません(笑)。
――全国にカッコいいパワードラマーが入ったChantyを見せつけてきてください。
shota:爪痕を残しますよ!
芥・白・野中:カッコいい!!!
shota:10周年はCLUB CITTA’ですし・・・まずはO-WESTをやって、そこから色々な会場へとステップアップしていく、ヴィジュアル系の登竜門的な流れってあるじゃないですか?俺はまだO-WESTワンマンも経験していないので、飛び級どころか飛び飛び飛び級くらいなんですよ(笑)。でも、大きい会場は好きなので楽しみです!
芥:ちょっと余談ですけど、shotaくんの凱旋もあるし、ツアータイトルにもshotaを紹介するツアー的なニュアンスを出したくて物凄く悩んだんです。加入当初、僕はshotaくんに武骨さのようなものを感じて“サムライドラマー”なんて言ったりしていたんですけど、“ツアータイトルはサムライドライブとかどうかな・・・いや、それはどこかで聞いた事があるな・・・。”とか(笑)。
――『SAMURAI DRIVE』、懐かしい名曲です(笑)。
芥:shotaくんに絡めようと色々なタイトルを考えたものの、なかなかしっくりこなくて。元々“電光石火の轟音”は入れようと思っていたし、そこに“いばら道”を付けて・・・綺麗じゃないか!と(笑)。
一同:(笑)
芥:さっきの曲解説でも触れてもらった通り、“電光石火の轟音踊れや踊れ”は『「C」』 の歌詞からのフレーズですけど、自分の中では過去に書いた歌詞かどうかとかは関係なくて。新体制になって、改めて“電光石火の轟音”のようなChantyの音楽を全力で表現したいと思って付けました。良いタイトルにできたのではないかと思います。
――今のChantyにピッタリの素敵なタイトルです!白さんはいかがですか?
白:今年は凄く新鮮な気持ちで色々な事に取り組めている実感があって。10周年というと、やはり多少は目立つじゃないですか?俺自身も、新たにバンドを好きになって調べてみたら“今まで自分は触れてこなかったけれど、実は10年以上活動していたバンドなんだ!”という事もあるし、音楽ってそれぞれのタイミングで出会うものだから、それくらい経ってから知って好きになる事も普通にあると思うんですね。今、Chantyは10周年という事で色々な方の協力を得ながらCLUB CITTA’に向けてツアーやリリースと充実したスケジュールを過ごせているし、バンド自体がこれまでで一番と言ってもいい程コンディションの良い状態で活動できているので、このタイミングでぜひ沢山の人に観て欲しいし、新たに知ったり、より好きになってもらえたらという気持ちです。バンドは基本的に音源制作とツアーを繰り返しているものですけど、その中で10周年という事をちょっと意識して、改めて色んな人に広げていくために力を貸してもらえたら嬉しいです。それに対して僕らはちゃんと恩返しをしていきたい。音源は勿論ですが、Chantyは本当にライヴが良いバンドだと自負しているし、「初めて観たけど凄く良かったな!」と思わせる自信はあるので、沢山の人に足を運んでもらいたいです。
――“10周年”という事が、ライヴに足を運んだり音源に触れたりしてもらうひとつのきっかけになれば良いですよね。
白:そう思います。言ってしまえば、俺自身はまだ10周年ではないですし。
shota:俺なんて、9月の時点でもまだ1周年すら迎えていないですからね(笑)。
一同:確かに!(笑)
――CLUB CITTA’という会場に対する思い入れやエピソードはありますか?
白:10代の頃に一度だけ、イベントでCLUB CITTA’に出演した事があるんですよ。
shota:10代でCLUB CITTA’経験者!?
白:そう思うじゃないですか?当時の俺も“こんなに大きな会場でライヴができるんだ!”と感動しながら入りしたんです。でも、いざステージに出てみたらフロアはガラガラで・・・。10代ながらに、大きなステージに立てた嬉しさと同時に凄く悔しい気持ちも抱いたので、それをChantyで覆したい。
野中:そう考えると、野中も思い入れがありますね。
白:もしかして、同じようなCLUB CITTA’を経験しているとか?
野中:うん。芥さんはどうかわからないけど。
芥:僕も似た経験はありましたけど、自分の中では当時『stylish wave』という登竜門的なイベントが開催される会場という印象が強かったので、そういう意味でももう一度ちゃんとCLUB CITTA’のステージに立ってみたかった。あと、10周年の会場探しをする中で色々な候補があったんですけど、どうしても日程が9月16日に合わせられないという事になって。これはもう僕らの力不足でしかない話ですが、大きな会場を押さえるためには活動実績が必要なんですよね。それでもO-WEST以外の場所に飛び立ってみたくて、日にちをずらせば・・・となった中にCLUB CITTA’もあって。たまたまですけど、shotaくんが加入して最初のライヴが新横浜で、CLUB CITTA’が川崎で、どちらも神奈川だった。神奈川で始まった新体制が神奈川に帰っていく、もしかしたらこれも縁なのかなと感じてCLUB CITTA’に決めたんです。とはいえ、9月16日に合わせられなかった事にはもうひたすら自分達の無力さを感じました。何をどう頑張っても押さえる事ができなかった。そういうところも含めて、「10周年おめでたい!お祝いありがとう!」というよりも・・・勿論、「ありがとう!」という感謝の気持ちは常にありますけど、同時に“自分達の力不足”という部分が強く刻まれてもいるんですよね。言葉で伝えるのが難しいですけど、それは決して悪い意味ではなく。その全ての想いを含めた上で、10周年を越えて散っていくものではなく、これから咲いていくものとして挑んでいきたい。そんな想いを込めたのが『散花』ですし、そういう気持ちでまわるツアーにしたいと思います。
取材・文:富岡 美都(Squeeze Spirits)