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2021年06月24日 (木)


【ライヴレポート】<SARIGIA「悪魔的完全無料ミニワンマン サバト~大罪起源-666- 悪魔集会~」>2021年6月4日(金)東高円寺二万電圧◆無料単独公演に作り上げた熱狂!

REPORT - 11:02:59

  726日に赤羽ReNY alphaでワンマン公演が控えているSARIGIAが、64日に東高円寺二万電圧を舞台に完全無料ワンマン公演「悪魔的完全無料ミニワンマン サバト~大罪起源-666- 悪魔集会~」を行なった。当日の模様を、ここにお伝えしたい。

 

 

 荘厳な音色が会場中を支配する。その音へ導かれるようにメンバーたちが舞台へ姿を現した。SARIGIAのライブの冒頭を飾ったのが、「悪魔」をバンドのコンセプトに掲げるSARIGIAに相応しい「Devil Carnival」だ。黒く、重く唸る音に触発された満員の観客たちが、頭を大きく振りながら、舞台上から襲いかかる激烈な音の衝撃に身をひれ伏してゆく。サビ歌ではフロア中の人たちが跳ねながら、彼らの催したサバト(儀式)に溺れていた。冒頭からフロアには、SARIGIAとファンたちが感情をぶつけあう刺激による熱が沸きだしていく。

 

 

 続く「傲慢-arrogance-」でも題名通りの傲慢かつ豪快な音を叩きつけ、メンバーたちは観客たちの身体を大きく前へ前へと折り畳んでいった。激しい中にも、印象深いサビ歌も魅力に据えているように、身体は熱狂を求めながらも、気持ちは、胸に響く歌をむさぼるように喰らっていた。後半には、観客たちが動ける範囲の中でとはいえモッシュしてゆく風景も、そこには生まれていた。

 

 

  高ぶる感情を、彼らは激情した音へダイレクトに投影。激しく跳ねる音とアスカの高陽した歌声がノイズのような音の中で重なりあい、意識へ、肉体へ襲いかかる。「嫉妬-envy-」が与えた衝撃に触発された観客たちは、誰もが理性というボタンを壊し、みずからの感情を制御することを拒みだした。ただただ、暴れたいってことだ。理性を壊してしまう気持ちへ導いてゆくライブが、今、目の前にあるんだもの。そうなるのも当然だ。振り回される拳の数が、それを物語っていた。

 

 

  エスノサイコティックな音色がフロア中に広がりだす。アスカの煽りを合図に演奏が轟くと同時に、楽曲は「色欲-lust-」へ。凄まじい音の洪水が。身体中へ襲いかかる。この環境で冷静になどいれるわけがない。フロア中の人たちが身体を激しく折り畳み、頭を振り乱し、演奏へ触発されるままに飛び跳ねていた。それこそが、自分を開放してゆく無限のパワーの源であるというように。本当はモッシュしたいところだが、それが出来ない環境だからこそ、誰もが上へ上へと飛び跳ね、沸き立つ熱情を舞台上にぶつけていた。

 

  「お前らのその罪を、俺らにぶつけてこい!!」。アスカの煽りを合図、にSARIGIAは轟音ホラーナンバー「S.D.S」を演奏。フロア中の人たちを狂ったゾンビに変え、本能が赴くままに暴れ狂わせる。でも、それこそがライブだ。剥きだした感情と感情をぶつけあってこそ、興奮が恍惚へと変わってゆく。

 

 

  激しさの中にも哀愁を忍ばせた「Deep;er」でも、SARIGIAはけっして攻撃の手を緩めない。緩急巧みに表情を変えながら、4人はフロア中の人たちの身体を横に揺らし、縦に揺さぶっていた。切なくもメロウなサビ歌で、フロア中に花咲いた光景が広がっていたのも目に鮮やかだった。

 

  「もっと悪魔的な世界へ染めてあげるから」「悪魔やれるかい、もっと深い深いの悪魔の世界へ案内しよう」。それまでの荒ぶる音楽性を踏襲するどころか、さらに激しさを増すように、SARIGIAは「in NIGHTMARE」を突きつけた。妖艶で耽美な魅力を見せながらも、激烈した表情や、胸をグッと揺さぶるメロディアスな歌など、いろんな要素を1曲へ濃縮。観客たちも曲の表情が変化するのに合わせ、身体を揺らしたり、激しく揺さぶるなど、楽曲が導く世界へ嬉しそうに溺れていた。

 

 

  激しさの中へ、よりダークな闇を増すように、SARIGIAは「鴉」を突きつけた。激しいギターのリフやドラムのビートとシンクロしながら騒ぐ観客たちの姿も印象的だ。暴走する音へ、そのまま飛び乗れ。絶叫上げながら楽しむジェットコースターへ飛び乗ったような刺激を覚えながら、メンバーも観客たちも理性を彼方へと吹き飛ばしてゆく。

 

 

  「一緒に悪魔になってくれるか!!」、絶叫するアスカの声を合図に飛びだしたのが、激烈高陽曲の「Die , Die , DIE」。フロア中の人たちが、激しく拳をまわし、大きく振り下ろしながら、メンバーらの突きつける音へ熱狂した姿をぶつけ返していた。いつの間にかフロア中が、その場で両手を高く掲げ踊り騒ぐ祭り人たちに支配されていた。轟音の中で踊り騒ぐこの光景こそ、死人たちの小悪魔と化した人たちが織りなす宴の様だ。

 

 

  理性を失くし騒ぐ観客たちの感情を、もっともっと恍惚へと導くよう、SARIGIAは最後に「自己愛的自虐思想の歌」をぶつけてきた。床を通して揺れる振動が身体に伝わるほど、フロア中の人たちが飛び跳ねながら、激音の中へ嬉しく溺れていた。たとえ制約のある環境だろうと、一人一人に与えられた空間の中でも、十分に魂を開放していける。その楽しさを、この日のSARIGIAのライブが証明してくれた。

 

 

 みやびのドラムビートへ、ベースの翔磨が、Natsuのキターが音を重ねだす。アンコールの最初に奏でたのが、激烈シャッフル系ナンバーの「強欲-greed-」だ。SARIGIA流のダンスロックが、ふたたび理性を消しさり、荒れ狂う音の渦の中へと観客たちを巻き込んでゆく。刺激的な音に身体は大きく揺れながらも、胸にグッと刺さる印象深いメロディアスな歌にも、心はずっと惹かれていた。

 

 

「悪魔的に暴れてくぞ、いいかっ!!」。翔磨のスラップベースが炸裂。みやびのドラムロールを合図に、フロア中の人たちが一斉に跳ね出した。SARIGIAは「クルエルシンフォニー」を通し、観客たちの感覚を狂わせ、熱狂の中へぐいぐいと引き込んでゆく。この曲も、SARIGIAらしい激しさと躍動さを抱いた激烈なダンスロックナンバーだ。誰もがメンバーらの煽りに応えるように跳ね続けていた姿も印象深かった。

 

 

  最後にSARIGIAが突きつけたのが、まさに悪魔的なという言葉が相応しい「VENOM」だ。フロア中に響く熱い手拍子、そして身体を深く折り畳む姿。SARIGIAは最後の最後まで観客たちから現実を奪い去り、悪魔的な熱狂の空間へと導き、会場中の人たちを、本能だけが支配する姿へと変えていった。でも、それこそがライブ。そう、ライブとしてあるべき楽しさを、SARIGIAはこの日の公演の中へしっかりと見せていった。この日生み出した熱狂、次は赤羽ReNY alphaの場で味わおうか!!!!

 

 

PHOTO: 、高橋まりな、富田万尋

TEXT:長澤智典

 

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★インフォメーション★

 

新体制始動公演 悪魔降臨~THE SEVEN DEADLY SINS

2021/07/26 (Mon)

赤羽ReNY alpha

OPEN 17:30 / START 18:00

ADV ¥3,500 / DAY ¥4,000(+D)

チケット

.豪華特典付きSチケット

会場物販のみでの販売です

.特典付きe+ (6/19)

.e+一般 (6/26)

.当日券

 

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<セットリスト>

 

Devil Carnival

「傲慢-arrogance-

「嫉妬-envy-

「色欲-lust-

S.D.S

Deep;er

in NIGHTMARE

「鴉」

Die , Die , DIE

「自己愛的自虐思想の歌」

 

-ENCORE-

「強欲-greed-

「クルエルシンフォニー」

VENOM

 

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暴食 – gluttony – Music VideoFULL

傲慢-arrogance- Music VideoFULL

強欲-greed- Music VideoFULL

色欲-lust- Music VideoFULL

嫉妬-envy- Music VideoFULL

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