2019年12月10日 (火)
【ライヴレポート】0.1gの誤算、原点のマイナビBLITZ赤坂で「最後にもう一度」◆<最後にもう一度だけ立ちたい場所がある〜運命よそこをどけ、俺達が通る〜> 2019年12月9日(月)マイナビBLITZ赤坂
REPORT - 18:56:180.1gの誤算が、12月9日にマイナビBLITZ赤坂にてワンマンライヴを開催した。
本日の公演タイトルである『最後にもう一度だけ立ちたい場所がある~運命よそこをどけ、俺たちが通る~』には、二つの意味がある。
一つ目は、マイナビBLITZ赤坂で行う最後の公演であることだ。
同会場は、ライヴハウス営業終了が決定している。
1996年のオープンから沢山のアーティストと観客から愛されてきた会場だけに、営業終了の報告はとても残念だが、今日は“最後にもう一度だけ”この会場で0.1gの誤算のライヴを観ることが出来る。
二つ目は、0.1gの誤算が掲げたデカ箱チャレンジの原点に戻ってきたことだ。
“運命よそこをどけ、俺たちが通る”という言葉は、2018年3月27日に行われた2周年記念ライヴのタイトルと同じである。
約1年8ヶ月前、この場所から更なる目標を胸に次々と大きな会場でのワンマンを成功させてきた0.1gの誤算。
彼らの原点であり、次なるステージへ向けた大切なライヴが今幕を開けた。
この日も緑川裕宇(Vo)のアナウンスから始まった。
まずはお馴染み、ゾーン説明から。
暴れないゾーン、マイペースゾーン、ちびっ子ゾーン、フリースタイルゾーン、暴れなければならないゾーンという5つのゾーンにフロアは分けられている。
17日ぶりのライヴということもあり、10、9、8、7……とカウントダウンが始まると、いつも以上に期待が膨らむ。
SEに合わせて、貴族風の新衣装に身を包んだメンバーが一人ずつ登場。
いつもはメンバー各々の個性を重視した衣装だが、今回は揃いの衣装だ。多くのファンで埋め尽くされたフロアを前に嬉しさを滲ませながら「お前ら何でこんなにいるんだよ!(緑川裕宇)」と、一度目のBLITZワンマンの時と同じ言葉を叫んだ。
乾杯コールと共に盛り上がりを見せる「【K】0626【渇望】」から演奏が始まると、5曲目の「有害メンヘラドール」までノリの良い曲を一気に畳み掛けていく。
「男闘魂戦争卍燃えよ!誤算光殺砲卍」で力強い音をぶつけたかと思えば、続く「オオカミ男と月兎」ではダンサーと共にキャッチーなサビを軽やかに届けた。
また、「【L】1126【悲劇】」では、河村友雪と水田魔梨のギター陣二人がステージ中央で向かい合って演奏する姿や、神崎流空のアグレッシブなドラムソロ、眞崎大輔のクールなベースプレイが光っていた。
ここまでは一度目のBLITZワンマンでも演奏された曲目。
つまり、バンド始動から初期の楽曲群だ。
「次は最近の誤算をみせても良いですか?」と短いMCを挟み、演奏再開。0.1gの誤算の中でも異彩を放つナンバー「敵刺す、テキサス」は、本編中盤に程良く刺激を与えてくれる。
また、8曲目の「絶望メンブレガール」では、お芝居を盛り込んだスペシャルバージョンを披露。
MVのイメージシーンで出演した須賀京介さんとめるさんをゲストとして迎えた。
続く「必殺!からくり七変化!」でもこの日ならではの企画が行われた。
上手と下手に分かれ、演奏中に数個の風船をバレーボールの様に飛ばし合うという内容だ。
この日も、0.1gの誤算だからこそ出来る遊び心満載のライヴに、会場はヒートアップし続けた。
“まだ一度もライヴでやっていない曲”「days.」では一転、会場中を温かく包む様に優しい音を響かせた。
その後は再び激しい楽曲で会場を煽っていく。
「【S】0723【終焉】」の演奏が始まると、男性ファンがステージ前に集合。
緑川裕宇が乗ったボートが男性ファンに支えられながらフロア中を自由に移動するなど、他には真似出来ない遊びをここでも演出した。
毎度の事ながら、0.1gの誤算のワンマンは、あっという間に本編ラストを迎えてしまう気がするのだ。
それはきっと、先に述べた様な意表を突く楽しい仕掛けが、ライヴの中にいくつも散りばめられているからだろう。
熱気渦巻く中、「混沌的極悪暴曲–ヴィジュアルロックパロディウス–」で、今日の本編も盛大に締め括られた。
アンコールが始まると、暴れ曲と聴かせる曲を交互に取り入れたセットリストで、本編よりも更にファンの心を惹き付けていく。
「こんな僕ら、どうですか?」では、本編でもゲストとして登場した役者の須賀京介さんを逆ダイループに巻き込むなど、会場の熱も最高潮に。
こうして今日のライヴを一緒に盛り上げてくれた須賀さんだが、実はゲームを原作とした舞台『Identity V STAGE』の千秋楽を昨日(12月8日)迎えたばかりとのこと。
そんなハードスケジュールの中駆け付けてくれた須賀さんに、会場からは大きな拍手が贈られた。
また、今日のライヴの中でも特に印象に残ったのは、「サイレントメモリー」演奏前に伝えられた「もっと成長して、お前らを幸せにしたい」、「今日の景色を見て、豊洲PITも絶対に成功すると思ってる」という言葉と、「アストライアの転生」の優しくも力強い演奏だ。
そこには0.1gの誤算が常に掲げている“ファンと共に歩む、終わらない挑戦”というテーマが凝縮されていた。
その事を顕著に示す如く、来年3月28日には、豊洲PITにて『挑戦は終わらない、俺達が俺達であるために』と銘打たれた4周年記念ワンマンが決定している。
追記、しんみりとした空気で終わるのを拒む0.1gの誤算らしく、この日も急遽ラスト曲を変更。
全力で魂を懸けて「21gの感傷」を華麗に演奏し、ステージを後にした。
文◎藤代冬馬
写真◎上野宏幸
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<SET LIST>
01. 【K】0626【渇望】
02. 男闘魂戦争卍燃えよ!誤算光殺砲卍
03. オオカミ男と月兎
04. 【L】1126【悲劇】
05. 有害メンヘラドール
06. 敵刺す、テキサス
07. しいたけ人生論
08. 絶望メンブレガール
09. 必殺!からくり七変化!
10. days.
11. ZOMBIE’s LOVE LETTER
12. 【S】0723【終焉】
13. 混沌的極悪暴曲–ヴィジュアルロックパロディウス–
-ENCORE-
01. アストライアの入滅
02. フルニトラゼパム
03. サイレントメモリー
04. こんな僕ら、どうですか?
05. 獣猛者戦争~轟け!超誤算狩猟~
06. アストライアの転生
07. 21gの感傷
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<Live Schedule>
■クリスマスワンマンツアー【プレゼント】ゴサンタ、現る【争奪戦】
2019年
12月14日(土) 福岡DRUM SON
12月18日(水) 札幌KLAPS HALL
12月21日(土) 大阪ロックタウン
12月22日(日) NAGOYA HOLIDAY NEXT
12月24日(火) 新宿RUIDO K4
■水田魔梨バースデーワンマン「え、今日大晦日じゃないってほんとですか!?」
2019年
12月30日(月) HEAVEN’S ROCK埼玉
■カウントダウンワンマン【行く年来る年無法地帯2019→2020】
2019年
12月31日(火) 池袋Cyber
■【豊洲PIT】七天を巡る王【攻略祈願】
2020年
01月04日(土) 梅田TRAD
01月13日(月) 渋谷club asia
01月18日(土) 名古屋Electric Lady Land
02月24日(月) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
03月01日(日) 札幌cube garden
03月07日(土) 福岡Drum Be-1
■裏・七天を巡る王
2020年
01月06日(月) アメリカ村CLAPPER
01月20日(月) 名古屋HeartLand
01月22日(水) 池袋BlackHole
02月25日(火) 岡山ペパーランド
02月29日(土) 札幌Crazy Monkey
03月06日(金) 福岡DRUM SON
■歌舞伎町とメンブレガール達に告ぐ「誤算とオールしないか?」
2020年01月24日(金) 新宿RUIDO K4
■眞崎大輔Birthday APTX4869
2020年02月01日(土) 赤羽ReNY α
■神崎流空Birthday 閃光のアークエンジェル降臨祭~Eternal Aspiration~
2020年02月07日(金) 新宿RUIDO K4
■4th Anniversary ONEMAN 挑戦は終わらない、俺達が俺達であるために
2020年03月28日(土) 豊洲PIT
■「野望達成祝賀公演」
2020年03月29日(日) 新宿RUIDO K4
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<Others>
■アドトラック・プロジェクト
2020年12月21日~27日 多くのサポーターの方々のおかげで遂に実現!
2020年03月28日の豊洲PITワンマン公演の宣伝として、新宿区内をアドトラックが走ります!
<須賀京介 舞台出演情報>
■「ヨルハ Ver1.3aa」
2020年03月12日(木)~2020年03月15日(日) 渋谷 さくらホール
- 「天下統一恋の乱 Love Ballad~伊達政宗編~」
2020年4月18日(土)~2020年04月26日(日) 日本橋 三越劇場
https://products.voltage.co.jp/koiran-stage/