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2019年11月28日 (木)


【対談】新宿club SCIENCE:佐藤隆幸氏(愛称:ゆっき~) × WING WORKS:RYO:SUKE◆AIOLIN・Vo.ヒカリトからのメッセージも!◆明日開催!2019年11月29日(金)新宿club SCIENCE<WING WORKS vs AIOLIN SPECIAL 2MAN SHOW!! 〜produced by STAND MARIA〜>

NEWS - 12:41:07

――迫る11月29日に新宿club SCIENCEにてWING WORKSとAIOLINのスペシャル・ツーマンライブが開催される。

本公演の開催を兼ねてより切望していたという新宿club SCIENCEの佐藤隆幸氏(愛称:ゆっき~)とWING WORKS RYO:SUKEの対談が実現!!二人の出会いから今回のイベントの想いまで・・・。ここでしか話せない熱き話を今・・・!

 

 

Text:岡田茉奈佳

 

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『ジャンルを超えて一つのイベントが出来る可能性はゼロではない』

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――今回のツーマン開催の経緯について聞かせて下さい。

 

佐藤隆幸(以下、ゆっき~) 自分は今、新宿club SCIENCEというライブハウスをやっていて、そのライブハウスをやる前に自分はイベンターでした。その時には基本ラウドロックのジャンル中心でイベントを組ませて頂いていて。その時に「ヴィジュアル系のイベントも作ってみたい。でも全くツテが無い、どうしようか」という時に、WING WORKSさんのマネージャーさんをご紹介いただく機会あって、じゃあ、ご本人RYO:SUKEさんも交えてお話ししましょうということで出会ったんです。

 

RYO:SUKE:懐かしいですね。

 

ゆっき~:当時は勝手なイメージで、「ヴィジュアル系の人はちょっと怖い」と思っていて、。スカしている人が多いイメージを勝手に持っておりまして。でも、お話したらまあ、熱い方で(笑)。話しているうちに、「え?この人本当にヴィジュアル系の人かな?」と。

 

RYO:SUKE:(笑)。

 

ゆっき~:実は(笑)。そこからですよね、一度渋谷の箱でイベントを組ませて頂きまして。WING WORKSさんとラウド系のバンドを共演させるという、それまでには無かったことをやってみるという試みをしましたね。そこから交流が始まって今に至ります。

 

RYO:SUKE:そうでしたね。

 

ゆっき~:元々自分がGLAYだとかX JAPANが好きだったので、ヴィジュアル系自体抵抗は無かったんですよね。

 

RYO:SUKE:僕も世代がちょうどゆっき~さんと同じなんですよね。その時、2014年とかでしたかね。僕はヴィジュアル系シーンでバンド(少女-ロリヰタ-23区)をやっていて、そこからヴィジュアル系ソロアーティストとしてWING WORKSを始めたんですけど、活動2年目くらいから段々とジャンルを超えた活動というか、自分の音楽がヴィジュアル系というシーンの外だとどんな捉え方になるのかという興味があって。純粋に他ジャンルと対バンしてみたいという気持ちになっていた時なんですよ。ひょっとしたら、ヴィジュアル系から離れたジャンルに転向した方が可能性があるのか、という部分すらも含めてそういうことをちょうど考えていた時期でした。さらに言うと、WING WORKSの音楽性を語る上で「ラウドミュージック」であることは絶対に欠かせない要素の一つだったこともあり、ラウド系のミュージシャンと関わってみたいという想いがあって。

 

ゆっき~:お互い求めていたものが合致しましたね。

 

RYO:SUKE:僕的には、ラウド系の人と関わるきっかけが出来たぞ!と、それはもうニコニコしながら伺ったという(笑)。

 

ゆっき~:でも、自分が抱いている嫌なイメージの人と出会ったら・・・(笑)。離れていたと思いますね。

 

RYO:SUKE:僕も僕で、ラウド系の人たちって、めっちゃ入れ墨入ってて超怖いみたいな勝手なイメージはありました。昼からお酒飲んでて、気に入らなかったらすぐぶっ飛ばすみたいな人たちなのかな、みたいな(笑)。でも、ゆっき~さんは物腰も頭も柔らかい方で、ぜひ一緒にやりたいって思ったんですよ。

 

ゆっき~:ありがたいですね。自分が制作したそのライブで観てて感動したのが、ヴィジュアル系のファンの子たちがちゃんとラウドバンドのライブ中も手を挙げるところは挙げててくれたりとか。意外と座らないで見てくれているところがよかったですね。

 

RYO:SUKE:それは俺にとってもとても嬉しいですね。

 

ゆっき~:その時、「ああ、ジャンルを超えて一つのイベントが出来る可能性はゼロではないんだな」って確認が出来ましたね。2015年の11月が新宿club SCIENCEのオープンだったので、その時はこの箱を作りつつ、イベンターもやっていたというハチャメチャな時期だったんですよね(笑)。そう思うと感慨深いですね。

 

RYO:SUKE:ゆっき~さんがライブハウス始めるって聞いて、「マジ!?」ってなったんですよ。

 

ゆっき~:そうそう、まだ場所すら見ていないのに興味を持ってくれて(笑)。

 

RYO:SUKE:当然ラウドミュージックに特化した音響を意識した小屋を作られるなっていう勝手な確信は自分の中でありました。自分の中でサウンドに関してはラウド感は大事にしているから、絶対に良い感じになるなという風に思っていましたね。お店がオープンしてから割と最初のほうは、機材や回線がまだ仮のものであったりとか、スタートアップだからこそ色々あるじゃないですか。でもしばらくしてまた出演したら、絶対にそこがアップデートされているんですよ。それが僕のすごい好きなところで。さらに良くしていこうというマインドがちゃんとある箱だなって。

 

ゆっき~:そこだけはスタッフ共通で、バイトの子たちも含め、ちょっとでもよくしていこうと。元々ヴィジュアル系の箱としてスタートしたわけではないですから。クラブ営業もアイドルもありますし。

 

RYO:SUKE:ライブハウスとしては稀かもですね。

 

ゆっき~:本当に有り難い限りです。

 

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『WING WORKSとAIOLINをぶつけたいという想いに僕や彼らが応えたいという気持ち』

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――やはりヴィジュアル系は特殊な世界だと感じることがありますか?

 

ゆっき~:最初はそれこそ、イベンターのころとかにも、「え?楽屋って分けるの?」とか。好きなところ座ればいいじゃんっていうところから入ったので(笑)。幕が絶対必要ってなった時にも、急遽幕を張ったりだとか。え?転換見られちゃいけないの?って。

 

RYO:SUKE:ダメなんですよ(笑)。

 

ゆっき~:(笑)。一番びっくりしたのは、入場順がシビアなこと。ラウド系って通常バンド取り置きで好きな時間にみんなフラッと来て、フラっと見て、お酒飲んで帰るみたいな。ヴィジュアル系って最初のオープンスタートの30分間で9割入るんですよね。整理番号もちゃんと振り分けられている。あとは仕切りとか。興味ないバンドの時には座り込んだり、ケータイいじったり。そういうところは、逆のラウド系のファンの子たちは無くていいんですよねってRYO:SUKEさんと話していて。そこをひっくり返すことはなかなか難しいなと。徐々に混ざり合うイベントをやりつつ、お互いの文化を見ればヴィジュアル系ファンの子たちのマナー意識も変わってくる部分もあるかなと。

 

RYO:SUKE:僕的な考えなんですけど、ヴィジュアル系の文化の中でやってきて、当初はそういう雰囲気を変えてやる!ってすごい意気込んでて。でも、自分ひとりが発信していってもなかなか全体は変わらないという現状がありますよね。だけど、そういう部分に疲れちゃったなっていうお客さんたちにも少なからず出会ってくるんですよ。そういう子たちの受け皿というか、WING WORKSはこだわらないし、温かいし、ファンもミュージシャン自身もウェルカムだよっていうスタンスを貫ていけば、ある意味駆け込み寺というか。今ある既存の文化から脱出したい人の集える場所になれればいいなという。今は、そういう風に考えるミュージシャンもちょっとずつ増えてきているような気がするんですよね。

 

ゆっき~:ここ最近は混ざりつつあるかなって感じですね。

 

RYO:SUKE:若い世代のファンの方々の方がそういう文化を大事にしがちな部分がある気がしますね。でも、それって自分のすごい好きなバンドへの愛情の裏返しだったりするのかなと最近は感じるようになって。「あなた以外には興味ないからね。だってあなたのこと大好きだもん。」っていう。昔はそういうスタンスに「NO」って思っていましたけど、今では可愛いなとすら思いますね。

 

ゆっき~:自分もそうですね(笑)。

 

RYO:SUKE:ただ、人間としてはやっぱり、そういう精神性からはいずれ成長した方が良いとは思っていて。勿論、僕も若いお客さんめっちゃ欲しいんですよ。でも今はちょっと、そこまでおいでおいではしていない。ずっと続けているから、そういうのも良いなって思う年頃になったらいつでもおいで、待ってるからねって。そういう気持ちでいた方が、今長く応援してきている子たちにもストレス無く安心して毎回ライブに来れる環境なのかなと思うんですよね。

 

ゆっき~:そっちの方が心地いいですね。

 

RYO:SUKE:逆に言えば、今回ツーマンをするAIOLINとかは今のシーン、今の若い世代のお客さんと突っ走っているバンドだと思うんですよね。そんなAIOLINとWING WORKSとツーマンっていうのが、今回すごく意外な提案でした。自分発信ではきっと起こらなかったツーマンだから、僕としてはチャレンジングなんです。

 

ゆっき~:ただジャンルが近いからという感じではなくて、単純に熱いものを持っているというのがこのツーマンを企画する上での大前提でした。形だけでやっていて良いっていう風潮が世の中時々あるものですけど、音楽ってそうじゃないなっていう僕の部分と、その中でもひときわAIOLINが目立っていたんですよ。特別、大人がついているわけでもないし、自分たちの世界観で衣装から何からちゃんと拘っていて。姿勢ですよね、アーティストとしての。純粋に応援したくなるなっていう。でも、いざステージ降りた彼らに「お疲れ様!」感じで話しかけてもいつも気さくに話し返してくれるし。

 

RYO:SUKE:へー!そんな感じの子たちなんですか。

 

ゆっき~:そんな感じで距離を縮めつつ、でも最初はどう距離を縮めたら良いか分からなかったんですよ。彼らも基本は会場レンタルやイベンターさんを介してのイベントに出ていたので。何かやりたいけど、どうしようかなって考えていて。なんとかしてWING WORKSとAIOLINをぶつけたいってこの2年くらいずっと思っていて。でも、どう切り出したらいいかわからなかったんですよ。いやいや、そことやっても・・・って言われたらって(笑)。

 

RYO:SUKE:実は、去年AIOLINとは出会っているんですよ。イベントに出たらたまたまAIOLINが居て。うちのサポートメンバーとヒカリト君(AIOLIN Vo.)が昔から交流あったみたいで。しかも、彼はヴァイオリンも弾くって聞いて、めちゃくちゃユニークだなって。

 

ゆっき~:いい意味でスタイルがちょっと一昔前ですよね。

 

RYO:SUKE:すごい若い子たちなのに、あの感じでやっているっていうのが俺の中で良いミスマッチで、シーンの新しい世代感も感じたんです。ヴィジュアル系が何週目かに突入しようとしている兆しなんじゃないかなって。話してもめちゃくちゃいい子たちで。僕も仲良くなりたくて、今年主催イベントに誘ったんですよ。そこでもギリギリまでメイクしていて、転換ギリギリまで帰って来ないとか(笑)。

 

ゆっき~:自由なんですよね(笑)。

 

RYO:SUKE:若くて、自分たちでやってます!っていうバンドですよね。自分もかつてそうだったから、可愛いなって(笑)。ライブも完璧に歌えるのにわざと荒々しく歌うあたりに、メッセンジャーとしての強い部分を感じて。

 

ゆっき~:そうなんですよ。

 

RYO:SUKE:ゆっき~さんのイベントに自分が出始めの時にどことなく重なるというか。僕にとってAIOLINはそういうバンドですね。ゆっき~さんの響くポイントっていうのが垣間見えてたんで、話を貰った時に二つ返事でOK出しました。

 

ゆっき~:早かったですね。一ヵ月位引っ張られるかなって思ったんですけど(笑)。

 

RYO:SUKE:普通は僕ソロなんで、サポートメンバーを固めてその日の布陣で行けることが確定してからオファーは受けるんです。でも、これに至ってはそれよりも早くお返事したいという気持ちで、僕にしては珍しくプレイヤー決める前に決定を出しましたね。

 

ゆっき~:RYO:SUKEさんの好きなとこって、ホント一人でやっているところなんですよね。そこの辛さとかって俺らには感じえない部分があると思うし。勿論凄いサポートメンバーを集めるんですけど、それを集める彼にも魅力があって。普通、ツーマンって同世代だったり、同世代だけどジャンルが違うとか。今回みたいに先輩後輩のツーマンってあまり無いんじゃないんですかね。

 

RYO:SUKE:そうですね、無いですね。お互いのお客さんからすると、「なぜ?WING WORKSとAILIONのツーマンなの?」というクエスチョンが当然あると思うんですよ。今そのクエスチョンにはっきりと言いたくて、ゆっき~さんの願っていたWING WORKSとAIOLINをぶつけたいという想いに僕や彼らが応えたいという気持ち。それに尽きますね。

 

ゆっき~:お客様には本当に来ていただけるだけでありがたいっていうのは思っていて。お金と時間をかけてきてもらう人に満足して帰って頂くにはそれなりのものをバンドに要求しなきゃいけない。

 

RYO:SUKE:もちろん。

 

ゆっき~:でも、今回の2バンドなら大丈夫ですよ。普通はバンド側がWING WORKSとAIOLINでツーマンやるんで箱貸してくださいとか、イベンターが話を持ってきたりって感じなんですよね。だから、今回こっちが提案して実現したっていうのはめちゃめちゃ嬉しかったですね。大人を介さずやれたっていう。

 

RYO:SUKE:ぼちぼちベテラン世代のソロアーティストであるWING WORKSと、若い世代のAIOLINがヴィジュアル系の箱ではないオールジャンルの新宿club SCIENCEでツーマンするという、この歪な形もすごい面白いじゃないですか。ヴィジュアル系の箱で仲がいいからバンド同士でっていう、無いけどあるレールみたいなものの外ですよね、完全に。それがダメとかじゃなくて、でも、行動を起こしたもん勝ちというか。出来れば誰もやったことがないこと、思いつかなかったことをやった方が未来がある。

 

ゆっき~:そうですね(笑)。お客さんに失礼かもしれないけど、単純に俺が見たいんですよ(笑)。本当だったら、最前列で自分のソファー置いて観てたいですもん。

 

RYO:SUKE:是非是非(笑)。主催者様ですから。

 

ゆっき~:いくらお客さんからのクレームが来ようとも(笑)。

 

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今回のスペシャル対談にスケジュールの都合で参加出来なかったAIOLINより、Vo.ヒカリトからのメッセージが届いた。

ツーマンに向けて、こちらも是非チェックして欲しい。

 

――新宿club SCIENCE、WING WORKとの出会い。

 

ヒカリト:新宿club SCIENCEは、AIOLINが始動した記念すべき2017年2月6日の始動主催でも御世話になったり、ワンマンも幾度もやらせて頂いた思い入れのあるライブハウス。箱のスタッフさんも他の箱とは良い意味で全然違う温かさがあり、「人」と「人」で一つのステージを作る事の出来る、メンバー全員にとっても好きな箱です。 WING WORKSとの出会いは最初は対バンだったと思います。その後主催にも呼んで頂き、RYO:SUKEさんの創る音の世界にリハから感動したことを 覚えています。

 

――ヴィジュアル系という業界に居る身としての想い

 

ヒカリト:シーンの衰退、と言ったような声も多く聞くようになりました。周りからも色んな言葉を聞かされる。だけど俺はこの炎を消すつもりはないし、聴覚と視覚を最大限に拘れる、ロックを超えられる最強の可能性だとも思っています。唯一無二を掲げるAIOLINの音楽は、ジャンルの壁を絶対に越えると信じて届けているので。

 

――新宿clubScienceさま、WING WORKSさまへのそれぞれの印象。

 

ヒカリト:ゆっき~さんはしっかりとバンドの音楽を聴いてくださっていて、バンドの想いも汲み取ってくれる方。AIOLINの初期からずっと見守ってくださっていて。今回こういうお誘いをしていただけたことが本当に嬉しいです。そしてRYO:SUKEさんは、これまで本当にたくさんのことを経験されてきた大先輩。それなのに駆け出しの自分たちにも気さくに話しかけてくれて、色んな可能性を教えてくださる方です。今回の2MAN、最大限のリスペクトを持って全力でぶつかっていきたいです。

 

――ツーマンが決まった時の心境。

 

ヒカリト:素直に嬉しかったです。そしてすごく楽しみな一日です。熱い想いを僕らも全力で掲げてぶつかっていきます。そしてお客さんだけでなく、ゆっき~さんにもこの2MANを開催して良かった、と思ってもらえる様な最高の1日にしたいです。

 

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◆ライヴ情報

 

【WING WORKS vs AIOLIN SPECIAL 2MAN SHOW!! 〜produced by STAND MARIA〜】

2019年11月29日(金) 新宿 club SCIENCE

 

OPEN 18:00 / START 18:30

前売4,000 / 当日4,500円(1D代600円別)

[出演]     

WING WORKS / AIOLIN

 

[チケット]              

イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/3090670001-P0030001

入場順     

A(イープラス)→B(当日券)

 

[問]

新宿club SCIENCE(03-6233-9006)

 

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◆WING WORKS オフィシャルサイト

http://wingworks-official.com/

 

◆AIOLIN オフィシャルサイト

https://aiolin.com/