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2016年10月23日 (日)


【ライブレポート】FREAKMAN. 1st ONE-MAN LIVE「A NEW HOPE」2016年10月20日(木)池袋EDGE!

REPORT - 16:41:33

 

来年6月に結成10周年を迎えるDaizyStripperが“10th Anniversary Project「decade」”の一環として、バンドの更なる向上を願いメンバー各自のソロ・プロジェクトを立ち上げたのは今夏の事。
それぞれに個性的な活動内容が並ぶ中、ギターのなおは、以前から親交を深めてきたNeverlandのボーカル・涼太とユニットを結成することを発表した。

奇抜な音楽やルックスを好む2人が出逢い意気投合し、お互いのバンドの枠を越えた世界観と音楽を表現するというコンセプトの下に立ち上げられたこのユニット、名は“FREAKMAN.”と言う。
ただし、このユニットはあくまでも期間限定。
それだけに、オフィシャルHPでは、10月20日の始動前から活動休止日(来年1月16日東京・渋谷TSUTAYA O-WESTにて活動休止ワンマン「炭素冷凍」が行われる)が既に告知されていたのが何とも面白い。
しかも、FREAKMAN.にとって初の音源がリリースされる日にワンマン・ライヴをやってしまうというのだから、この2人、只者ではない。

 

東京・池袋EDGEで行われたFREAKMAN.初のワンマン「A NEW HOPE」は、なおと涼太の他に、LiN(G/ユナイト)、眠花(B/ペンタゴン)、KAZI(D/FEST VAINQUEUR)がサポート・メンバーとして参加し、バンド形式でライヴが行われた。
SEと共にゆっくりと幕が開くと次々とメンバーが登場。
全員が揃ったところで、なおと涼太がステージ中央に置かれたお立ち台へと上り、ガッチリと握手を交していく。
なおが自分の定位置でもある上手側へと戻った後、「お前ら、よく来たな。俺達がFREAKMAN.だ。最高にイカれた世界へようこそ。さっそく始めようか!」と涼太がフロアに向かってあおると、1曲目の「Dreamcrusher」がスタート。
曲調に合わせ観客は手拍子とモッシュを繰り返していく。

 

決して、ステージからこうしてくれと提示されたわけでは無い。
それでも、ここにいる誰もが初めて観るFREAKMAN.のライヴを全身で楽しんでいる。
そうやって、音に合わせて自由に体を揺らす事が出来るのは単純に、ステージにいるなおと涼太の2人から、音楽が好きだという感情が痛いぐらいに伝わってくるからだ。

 

「さぁ、もっとぶつかりあっちまえ!」と再度あおりを挟んで演奏されたのは、「ジャパニーズインフェルノ」。
ハードな曲展開の中で、終始眼力で魅せる涼太と、やんちゃな中にも芯の通ったギタープレイで観客を惹き付けていくなお。
お互いの理性が吹っ飛んだ瞬間、FREAKMAN.の音楽は輝きを放つ。
だからこそ、次の「Seize. the day.」では、一層の盛り上がりを見せてくれた。
曲が始まった瞬間に拳を一斉にあげた観客を始め、サポート・メンバーを含めたステージは一体感をもって曲を演奏していく。
その光景たるや、ここにいる全員、本当に音楽が好きなのだと感じられた場面でもあった。

 

こうして一気にオリジナル曲を披露。実に、完成度の高い3曲だった。
持ち曲はこれで全てだが、ワンマンだけあって、これで終わるわけにはいかない。
ここからは、音源に収録された「BLACK DROPPer」(DaizyStripper)をはじめ、それぞれが所属するバンドの代表曲をFREAKMAN.として演奏。
その中には、なおと涼太が敬愛してやまないバンド・kannivalismの「大好き」も含まれていたのが印象的だった。
また、アンコールでは、もう一度オリジナル曲を披露しフロアを盛り上げていく。
「最高だったぜ東京、また会おうぜ!(涼太)」「楽しい1日になったよ、ありがとうな!(なお)」と言ってステージを去っていった2人の表情は晴れやかで、次のライヴも観てみたいと心から思わせる内容となっていた。

 

尚、活動休止までに行われるライヴは、ラストを含めて残り3本。
今日以上に盛り上がる事は間違いないので、是非とも会場に足を運んでいただきたい。

 

(取材・文●水谷エリ)

 

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