2016年08月12日 (金)
ライブレポート【ViV】初の無料ワンマンツアー「VIV無料ONEMAN TOUR 2016「タダじゃ済まさねぇ夏。」★8月10日(水)新宿RUIDO K4★
REPORT - 15:54:19
灼熱の日々が続く8月、ViVは東名阪仙を舞台に初の無料ワンマンツアー「VIV無料ONEMAN TOUR 2016「タダじゃ済まさねぇ夏。」を行った。そのファイナルの地となったのが、8月10日(水)新宿RUIDO K4。今回の公演では、観客たちを無料した「本編」講演のみならず、5000円のSチケットを購入してくれた人たちのために、「公開リハーサル」という名の、何時もと変わらぬ全身全霊を傾けたライブも毎回行ってきた。特徴的なのが、「公開リハーサル」では「本編」とは異なるレアーな楽曲も味わえたこと。
「公開リハーサル」編
レアーな楽曲やトークも飛びだした公開リハーサルという名の熱狂ライブ!!
「公開リハーサル」は、メンバーが客席後方から入場する形でスタート。予期せぬ登場に、ファンたちも嬉しい興奮の声を上げていた。ライブは、『ONE』からスタート。ViVは雄大な楽曲を朗々と、堂々と叩きつけてきた。 懐深くも激しさを携えた楽曲へ、観客たちは身体を全力で折りたたみ挑んでゆく。何時ものライブの光景?!。むしろ限られた(数十名の)人数だからこそ、誰もがフロアーを存分に使いながら思いきりはしゃいでいた。
観客たちが、タオルをまわしながら『MERRY’S-GO-ROUND』の演奏に飛び乗り騒ぎだした。渉の手の振りに合わせ咲けば、全身を折りたたみ歌うHIROHIROの動きへ呼応するように、誰もが思いきり身体を揺らしていく。何時しか熱した感情も、止まらないメリーゴランドのように弧を描きながら上昇し続けていた。
「拳!!」。場内にこだまする観客たちの絶叫。挑む姿のもと、ViVは激熱昂揚歌『完全無欠のスーパースター』を突き付けた。間奏では、HIROHIROと渉の煽りが炸裂。その気合いに負けじと拳を振り上げてゆく観客たち。ヒートアップした感情は、もう止められない。
MCでは、HIROHIROの「ステージドリンクの水をタオルにしめらせ振りまわしていたところ、飛沫が飛んできた」話も飛びだせば、「右肩」にまつわる話をしていたところへ、さゆきが「ラーメンの固さは、バリカタ??」と意味不明な突っ込みを入れてくる場面も。その緩さも、公開リハーサルならではだ。
オイ!!ではなく、乙女を捨て、獣になってハイトーンでイャーッと叫べ!!
跳ね続けるHIROHIROに呼応するように、会場中の人たちが右手を上げ跳ね続けた『Sweet Dayz,Calling』。心地好い熱風を感じさせる歌物躍動曲もViVには似合う表情だ。
2回目のMCでも、「オイ!!ではなく、乙女を捨て、獣になってハイトーンでイャーッと叫べ」という、緩いやり取りも登場。
「僕らなりの”ありがとう”って何だろうと何時も考えるんですけど、今、言いたいことや伝えられることを真っ直ぐにみんなへ届けたい。また会いたい人のことを思って、この曲を贈ります」。そう語るHIROHIROの言葉に続いて演奏したのが、バラードの『「絆」』。ひと言ひと言を噛みしめるように、目の前の一人一人に語りかけるよう、「何時までもそばにいるよ」と想いを込めながらHIROHIROが歌を届けてくれた。熱く騒ぐのもライブだが、心を震わせ気持ちと気持ちで抱き合う歌も、嬉しいくらいに想いを揺らしてくれる。
「思いきり楽しんでいこうぜ!!」。終盤に飛びだしたのが、モッシュナンバーの『Supeoki Pain』。観客たちがフロアーをめいっぱい使いグルグルまわれば、右拳を振り上げ、大きく身体を揺らし続けていた。間奏では、メンバーどうしのセッション演奏や、HIROHIROとファンたちによる絶叫の掛け合いも登場。さらにドラムのさゆきが、観客たちと「SAY HO!!」「SAY プルン」「ミキプルーン」のやり取りを行えば、ギターの渉がリバーヴを深くかけながら「あぅ、いぇーぁ」とファンたちと掛け合う場面も。そんな遊び心も加えながら、メンバーも観客たちもパーティムードを楽しんでいた。
最後はアグレッシブな姿勢で挑みかかる攻撃ナンバー『MESSAGE』を叩きつけ、会場中にヘドバンしてゆく空間を描きながら、公開リハーサルという名のもと、限られた人たちが会場をめいっぱい駆使して騒いだライブの幕は閉じていった。
「本編」編
上がり続ける熱気は止まることを知らない。
本編は無料公演ということもあって、後ろまでぎっしりと人で埋めつくされていた。「殺ろうか、Tokyo!!」、HIROHIROの言葉を合図に満員の観客たちへViVが最初に突き付けたのが、ここに集まった観客たちへ贈るに相応しい『LOVE SICK』。ラウドでヘヴィなグルーブロックが舞台上から大きなうねりとなって襲いかかってきた。場内は、最初から祭り状態だ。何時しか会場は、暴れ狂うことが常識であり、正義という名のコロシアムと化していた。
ザクザクとしたギターサウンドが唸りを上げ襲いかかった。場内中から突き上げられた無数の拳。重厚な音を背に堂々と、朗々とHIROHIROが『Scarred.』を歌いあげてゆく。凛々しくも気持ちを昂揚させる歌声に触発され、観客たちも全力で頭を振り乱していた。まさに、上がり続ける熱気は止まることを知らない。
「暴れようぜ!!」。HIROHIROの動きに合わせ、思いきり右手を左右に揺らす観客たち。ワイルドなロックンロールビートを身にまとったViV。『G-lips.』が高ぶった感情に、「もっともっと」と熱気を注ぎ込んでいた。ヤバいぜ、感情も肉体も序盤から壊れそうな空気だ。
完全無敵な熱狂がそこには描き出されていた。
「この場所でみんなと一つになりたい。完全無欠の!!」「スーパースター」。お馴染みのやり取りに続いて舞台上から解き放たれたのが、『完全無欠のスーパースター』。演奏が進むにつれ、身体の奥底から昂揚した感情がどんどん沸き立ってゆく。魂が嬉しく震える感覚?!。舞台上からけしかける歌と演奏に触発され、冷静でいれるわけがない。まさに、完全無敵な熱狂がそこには描き出されていた。
続けざま、モッシュナンバー『Supeoki Pain』の登場だ。ギュウギュウ状態の観客たちが、狭い空間の中でさえ右に左に駆け、飛び跳ねてゆく。もみくちゃ状態?!。むしろ熱狂と興奮にまみれてこそ、『Supeoki Pain』の作り上げるバトルなパーティに参加している実感を得れるのも確か。「来い×4」のコール&レスポンスが飛びだせば、間奏では、ドラムのさゆきが「SAY HO!!」「SAY YES!!」「SAY プルプルプル」「ミキプルーン」と、壊れたやり取りを披露。ベースのRAYJIがメンバーの名前を呼べば、ギターの渉は思いきり深くリバーヴをかけた(家風呂状態になった)うえで、「おぅぅ~、いえぁ~」と色っぽくコール&レスポンスを決めていた。ライブならではなコミカルなやり取りも加えつつ、何時しか『Supeoki Pain』を通し、場内にはクレイジーなパーティ空間が生まれていた。
「暴れようぜ!!」の言葉を合図に、激しくもエモーショナルな演奏が炸裂。空へ駆け上がるよう、気持ちが絶頂へ向かってHIGHにトリップしてゆく気分。『EMOTION』は、間違いなくハートに火をつけてくれた。気持ちにガンガン熱狂のエナジーを注ぎ込んでゆく、その感覚がたまんないくらいに恍惚で快感。まさに、心狂うまで暴れるしかない気分だ!!
ザクザクとしたワイルドビートが轟かせながら、ViVは『君の為なら死ねる(僕×君)』を突き付けた。ViVのためなら死ねる?!。俺は死ねないが、ここにいる連中は、その覚悟を持って夢中で熱狂の渦に溺れていた。好きなバンドに全身全霊で熱狂の闘いを挑むのは、支持してくれる人たちへ最高のおもてなしをすることは、裸の感情で想いの拳を交わしあうのと同じこと。大サビ後に生まれた♪ラララーララ♪の合唱が、嬉しいくらいに胸に震える喜びと感動を与えてくれた。本気で気持ちを一つに重ね合わせるって、こういうことだよ。これぞ、最上級の快楽じゃないか!!
本編最後に叩きつけた『MESSAGE』でも、会場中が、絶叫と熱狂と愛に満ちた空間に染め上げられていた。動くのも大変な空間の中でさえ、誰に遠慮することなく身体を折りたたみ、頭を振り乱し、暴れ狂い続ける観客たち。それくらい、完膚無きまで?!ViVの演奏が理性を壊してくれたという証明だ!!
今日という日は今日しかねぇぞ、燃えていこうぜ!!
「僕たちとみんなの曲です」。アンコールの最初に奏でたのが、優しく暖かな想い伝わるバラードの『「絆」』。訪れた一人一人の心へしっかり想いを染み渡らせるように、HIROHIROが込み上がる想いのままに歌いあげていた。それまでの熱狂が嘘のよう、誰もがジッと『「絆」』へ耳を、心を傾けていた。いや、そうしていた(痛)かった。
心が浄化された気分。そんな無垢な気持ちへ寄り添うように『Destiny』が響き渡った。君らと僕らの運命を確かめるように、愛しい人たちへ想いを伝えるよう、ViVは歌で熱い抱擁を求めてきた。その愛情を、誰もが大きく手の花を咲かせ受け止めていた。まわるミラーボールの下、大勢の人たちが運命を感じでいた。ここで出会ったことが、きっと長く続いてゆく大切な関係に発展してゆくという喜びを…。
やまないアンコールの声を受け、メンバーらはふたたび舞台へ。飛びだしたのが『MERRY’S-GO-ROUND』。演奏に合わせクルクルと手をまわすたびに、観客たちが指につけたカラフルなリングライトもギラギラとまわり続けてゆく。「輝き始めた夜に」という歌詞に似合う熱した風景が、そこには生まれていた。
その熱気をさらに高めようと突き付けたのが、ラウドでワイルドビートな『バレないようにkissして』。冒頭から大きく頭を振りまわし騒ぎ狂えば、舞台上へ絶叫のデスボイスを返してゆく風景も。サビの「バレないように」「kissして」のやり取りを通したスリリングな興奮。まさに絶叫と絶頂を味わっている気分だ!!
「今日という日は今日しかねぇぞ、燃えていこうぜ!!」。最後の最後に『Cage』を叩きつけた頃には、場内は轟音と熱狂に支配されていた。でも、それこそが「暴れ歌物系」を自負するViVらしいライブの光景じゃないか。
新宿RUIDO K4を舞台にViV ONE MAN LIVE「Typhoon Night Fever 2016」を行うことを発表。
ファイナル公演後に、ViVから新たな情報が告知された。それが、9月22日(木祝)に新宿RUIDO K4を舞台にViV ONE MAN LIVE「Typhoon Night Fever 2016」を行うことの発表だ。ふたび新宿RUIDO K4の地を選んできたのが嬉しいポイントだ。他にもいろんな主催イベントの発表も控えているように、これからもViVの動向へ目を光らせていて欲しい。そしてライブ当日を、何時ものように震えて待て!!
PHOTO: Mishimagick
TEXT:長澤智典
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公開リハーサルSET LIST
『ONE』
『MERRY’S-GO-ROUND』
『完全無欠のスーパースター』
『Sweet Dayz,Calling』
『「絆」』
『Supeoki Pain』
『MESSAGE』
―セットリスト―
『LOVE SICK』
『Scarred.』
『G-lips.』
『完全無欠のスーパースター』
『Supeoki Pain』
『EMOTION』
『君の為なら死ねる(僕×君)』
『MESSAGE』
-ENCORE-
『「絆」』
『Destiny』
-2nd ENCORE-
『MERRY’S-GO-ROUND 』-
『バレないようにkissして』
『Cage』
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ViV Web
ViV twitter
https://twitter.com/ViV_0fficial?ref_src=twsrc%5Etfw
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★LIVE情報★
9/22(木祝)新宿RUIDO K4
ViV ONE MAN LIVE「Typhoon Night Fever 2016」
【開場/開演】18:00/18:30
【前売/当日】3,500/3,800
【出演】 ViV
【チケットお取り扱い】
A:e+ 8/13(土)~
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002199091P0030001
B:当日
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8/20(土)大阪RUIDO
8/21(日)名古屋ell.FITS all
8/27(土)高田馬場AREA
9/5(月)大阪RUIDO
9/6(火)名古屋MUSIC FARM
9/10(土)新宿RUIDO K4
9/22(木祝)新宿RUIDO K4(ワンマンライブ)
9/28(水)大塚Deepa
10/3(月)名古屋MUSIC FARM
10/4(火)大阪RUIDO
10/15(土)札幌Crazy Monkey
10/16(日)札幌Crazy Monkey
10/17(月)小樽GOLD STONE
10/19(水)新宿RUIDOK4
10/28(金)名古屋サーキットイベント(festtoke)
10/29(土)名古屋HOLIDAY NEXT
11/5(土)高田馬場AREA
11/6(日)高田馬場AREA
11/12(土)名古屋HOLIDAY NEXT
11/14(月祝)大阪SUNHALL