2016年06月07日 (火)
ライブレポート!【defspiral】5月28日 東京キネマ倶楽部「10人のdefspiral」で6周年記念ライブ。夏からは全国ツアーも!
REPORT - 00:45:26
毎年恒例となっているdefspiralの結成記念ライブ「6th Anniversary Live-Dear Freaks-」が今年も5月28日、東京キネマ倶楽部で行われた。昨年に引き続き”defspiralオーケストラ”と呼ばれる豪華ゲスト陣(kiyo(Key. / Janne Da Arc)、結生(Gt. / MERRY)、RookieFiddler(Violin)、Jumpei(Violin)、斎藤孝太郎(Cello))が記念すべきお祝いの日に花を添えた。
年始より、椎間板ヘルニアの手術により活動を休止していたMASAKI(Dr.)の復活が期待されていた公演であったが、前々日に出演見合わせが発表。ファンからはMASAKIを気遣うコメントが多く寄せられるなど、長く活動をしている中で積み重ねられたファンとメンバーとの絆を強く感じることが出来る。会場にはMASAKI不在に対する悲壮感は無く、会場の何処かにいるであろうMASAKIと共にdefspiralの6周年をお祝いしよう、という温かい空気に包まれていた。そんな中始まった6周年記念ライブは一曲目から豪華ゲスト陣との「FAR AWAY」からスタート。しっとり柔らかなピアノの調べに、繊細で美しいストリングスが重なりTAKA(Vo.)の伸びやかなヴォーカルを彩る。転じて激しく重厚なロックサウンドが繰り出され、続く「NEW DAYLIGHT」ではまるで会場に一筋の光がさし込むかのように、この記念すべきお祝いの日の幕があがる。
ゲストの結生(Gt.)とMASATO(Gt.)のツインギターが情緒的に絡み合う「Arcoromancer」に続いては「MASQUERADE」。TAKAの「今夜も俺達と共に踊ってくれるか!裸のお前らを見せてくれ!」との掛け声にFreaks(:defspiralファンの呼称)らが応え、曲に合わせて激しいジャンプを繰り広げる。続く「IN FLAMES」は意表をつき結生のギターからスタート。ヘビーなオルタナとダンスのハイブリットサウンドが、会場に響き渡る。
「花とリピドー」に続いては「カナリア」。ゲストの斎藤孝太郎(Cello)のチェロが響き渡り、RYO(Ba.)のアップライトベースが妖艶な空間を作り上げる。厳かなパイプオルガンの後にエッジの効いた2人のギターソロと2人のヴァイオリンの掛け合いによる耽美な世界から放たれたのは「NIGHTMARE」。漆黒のマントを身に纏うTAKAのその姿は、まるで中世ヨーロッパの古城に住む吸血鬼の様。豪華ゲスト陣らと荘厳なサウンドに包まれたステージから一転、ゲストのkiyo(Key.)とTAKAのみの編成による「MELODY」を披露。静寂の中に響き渡る二人だけの音に会場中が酔いしれる。
5人のゲストと、サポートメンバーのTERO(Dr.)含むdefspiral4人の計9名でのステージが繰り広げられた前半戦だが、「今日は9人編成のdefspiralですけど、正しくは10人編成。(MASAKI含め)10人でステージやってます。」(TAKA)とのMCに会場は大きな拍手に包まれる。「いろいろなトラブルもありまして、挫けそうになった時も実際ありましたけど、なんとか活動を続けてこうという、モードに切り替えることが出来ました。いろいろな人の助けがあってやっと6周年を迎えることが出来ました。」と、RYOの言葉にはMASAKIの活動が休止されてからの苦労と、それを支えてくれたすべての人に感謝をする気持ちが溢れていた。この正直な気持ちこそが、彼らが長くファンに愛され、前身のバンド含め長く活動を続けていられる所以ではないだろうか。
そんなストレートにファン、関係者への感謝の気持ちを述べ始まった後半戦では「Dream of you」、「GLARE」を力強く、貫禄さえも感じさせる大人のプレイで披露。「俺達の想いと、みんなの想い、ぶつけ合ていこうぜ!」と勢いよく放たれたのは5月14日より読売テレビ「ワケあり! レッドゾーン」エンディングテーマにもなっている「SILVER ARROW」。メンバーの強い想いがひたすら真っすぐに胸に突き刺さる。「SALVAGE」では激しく頭を振りながらプレイするMASATOとRYO。defspiralが攻撃的なパフォーマンスで襲い掛かり、ファンたちも拳を突き上げ、攻めの姿勢を突き通す。続けざまに「BREAK THE SILENCE」、「LOTUS」、「BRILIANT」と一気に畳み掛け会場のボルテージは最高潮に。この日のラストソングを飾るのは「CARNAVAL」。最後の曲でありながら、「始まり」を意味するこの曲は、1年後の7周年、その先の10周年、いや、Freaksの支えがある限り、どこまでも共に歩もうというdefspiralからのメッセージではないだろうか。
大団円を迎えた本編の後もファンらがdefspiralを求める声は止まない。アンコールとしてそれに応える様に贈られたのは「ESTRELLA」。どこまでも広がる星空を彷彿とさせるこの曲は、オーケストラを交えたアレンジによりさらにその壮大さを増す。そのラストを飾るに相応しい楽曲に、オーディエンスは身動きを忘れ、聴き惚れていた。
「時が過ぎても 変わらないものを ひとつづつ重ねよう」アンコールで披露された「ESTRELLA」の歌詞にある様にdefspiralは今までも、そしてこれからも、ファンと共に在ろうという気持ちが感謝の気持ちとしてファンに届けられる、そんな6周年記念ライブであった。
そんなdefspiralは、明日への一歩を踏み出す。8月2日の東京公演を皮切りに、全国7箇所のツアーが発表された。今回は残念ながらステージに立つことができなかったMASAKIの復帰も期待される。「1曲目はドラムソロから始めてもらおう!」などメンバーも久々のMASAKIとのステージを楽しみにしている。
Photo : HIROYUKI UENO(nonfix creative)
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●defspiral 6th Anniversary Live -Dear Freaks-
セットリスト
M01.FAR AWAY
M02.NEW DAYLIGHT
M03.Arcoromancer
M04.MASQUERADE
M05.IN FLAMES
M06.花とリビドー
M07.カナリア
M08.NIGHTMARE
M09.SERENADE
M10.月とヴィーナス
M11.MELODY
M12.Dream of you
M13.GLARE
M14.SILVER ARROW
M15.SALVAGE
M16.BREAK THE SILENCE
M17.LOTUS
M18.BRILLIANT
M19.CARNAVAL
–アンコール–
M1.ESTRELLA
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「defspiral Tour 2016」
8/02(火)高田馬場CLUB PHASE (OPEN 18:30/START 19:00)
8/06(土)横浜BAYSIS (OPEN 17:30/START 18:00)
8/20(土)姫路Beta (OPEN 17:30/START 18:00)
8/21(日)心斎橋VARON (OPEN 17:30/START 18:00)
8/28(日)西川口LIVE HOUSE Hearts (OPEN 17:30/START 18:00)
9/04(日)名古屋ell.FITSALL (OPEN 17:30/START 18:00)
9/22(木・祝)初台DOORS (OPEN 17:30/START 18:00)
スタンディング:4,320円(税込/D別)
※3歳以上チケット必要
一般発売日:6月25日(土)取扱プレガイドは後日案内
問:サイレン・エンタープライズ 03-3447-8822
▼オフィシャル先行
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エントリー期間:5/29(日)12:00~6/12(日)18:00
受付URL:http://eplus.jp/defspiral_2016/
当落確認+入金期間:6/14(火)~6/20(月)21:00
制限枚数:各公演4枚
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※e+会員登録[無料]が必要です
defspiralの情報は、official website (http://defspiral.com) まで。