2021年09月25日 (土)
【インタビュー】David、ワンマン公演<Hexagramearth -運命の糸と意図->への想いを語る。
NEWS - 14:00:44耽美/ゴシック/シンフォニック…ビジュアル系スタイルの究極を追求したのが、Davidの作り上げた1st FULL ALBUM「Hexagramearth」(ヘキサグラマース)。同作品の世界観を、視覚・聴覚・感覚を刺激する形で具現化してゆくのが、10月12日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行うワンマン公演の「Hexagramearth -運命の糸と意図–」になる。
この日は、有観客/ライブ配信と2つの形で上演。バンドを従えたライブでありながら、”魅せる/体感”する要素を備えた「舞台劇」として作り上げる。それが臨場感を味わう会場でも、視覚的な演出効果を味わえるライブ配信だろうと、Davidの公演に触れることで、現実を忘れ、幻惑する幻想的な世界へ浸ることができる。
この公演に参加した方全員に、アルバム「Hexagramearth」のエピローグとなる楽曲をプレゼント(有観客/ライブ配信共にチケットを購入した方にはCD盤として進呈)。この日の公演を持って、アルバム「Hexagramearth」に綴った物語が完結する。
もちろん、アルバムを未聴でもライブは楽しめる。むしろ、予備知識なく観た映画や舞台劇を通して感動を覚え、より深くその世界観を知りたくなるのと同じ感覚を味わえるだろう。
このたび、DavidことSUIが、同公演へ向けての想いを語ってくれた。彼の言葉を受け止め、10月12日に描き出される一夜の物語へ、あなたも足を踏み入れてほしい。
====================
――10月12日、DavidはSHIBUYA PLEASURE PLEASUREを舞台にワンマン公演「Hexagramearth -運命の糸と意図–」を行います。Davidにとって、今回が初のホール公演。そこへどんな意図があるのか、まずはそこから教えてください。
SUI 毎年、節目となる(周年)公演を行い続けてきた中、アルバム「Hexagramearth」の物語を伝えてゆくうえでは、視覚的な面でも魅了できるホールが最適と判断してのことでした。
そもそもは、2020年に発売したConsept Album「Gothculture」が始まりでした。そこから1年間、6枚連続でシングル盤を発売し続けてきました。折しもコロナ禍の影響もあり、ライブに重きを置いた作品作りではなく、Davidが追い求めている「ゴシック」を極めた世界観を描き出すことへ集中。その制作を通しDavidが求める音楽性の輪郭が明瞭になったからこそ、そこで得た想いを突き詰める形で作りあげたのがアルバム「Hexagramearth」でした。
この作品に確かな手応えを感じたからこそ、物語として綴った世界観を、今度は目の前で存分に楽しんでもらおうとの意図で組んだのが、10月12日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行うワンマン公演の「Hexagramearth -運命の糸と意図–」になります。もう一つ、先へ向けての想いを語るなら、Davidは来年活動5周年を迎えます。そこへ向けての新たな布石にも、この日の公演をしていく予定でいます。
――アルバム「Hexagramearth」には、耽美でゴシックというヴィジュアル系音楽の一つのスタイルを極めた曲たちを詰め込みました。本当なら、こういう音楽こそ「ヴィジュアル系の王道です」と言いたいところですが、昨今の主流とは異なる音楽性として見えてしまう。別の捉え方をするなら、だからこそ異端の美学にもっと触れてほしい気持ちも、こちら側としては持ってしまいます。
SUI もちろん、僕自身も「わかる人にだけわかればいい」という気持ちで音楽活動をしているわけではない。Davidの描き出す世界観へ陶酔してくれる同志たちを、僕は誰よりも大切にしています。だからと言って、アンダーグラウント的な一つの枠組みとして収まってしまうのは、自分の意図とは異なります。先程も言われたように、多様性の中でDavidで今示している時に王道と言われるスタイルもシーンの中で確かな位置づけとして絶えず示すのは大事なことだと思っています。その復権の礎として、今、行っている活動を未来へ繋げていきたい気持ちでいますし、そのためにも10月12日のワンマン公演には注目してもらいたいなと思っています。
――この日はどんな内容になりそうか、その話も聞かせてください。
SUI 今回は、最新アルバム「Hexagramearth」に最も沿った展開を描きます。この作品自体が、とてもストーリー性を持っている。ライブでは、曲順通りの再現ではなく、物語の道筋を変え、そこへいろんな楽曲を加え肉付けをしたうえで、生演奏の素晴らしさを通してアルバムに描いた世界観をたっぷりお届けします。今回は、物語に合わせて映し出す映像もかなり作り込めば、ホールだからこその高さと奥行きを活かした臨場感あふれる演出もいろいろと用意しています。それもあって、いわゆるスタンディングで熱狂するのではなく、じっくり世界観へ浸ってもらおうと、今回はホールという形を取ったわけです。加えて、相応に大きな会場だからこそ、そこを成功させ、よりスケール大きなステップを踏むという想いもあります。
――今回のチケットを購入した方全員に、楽曲をプレゼントするそうですね。
SUI この日のワンマン公演のために書き下ろした楽曲であり、アルバム「Hexagramearth」に描いた物語の最後のピースとなる楽曲を、有観客/ライブ配信どちらの形であれ、購入してくださった方全員にプレゼントします。これまでもコンセプトを重視したワンマン公演は重ねてきましたが、今回、Davidとしては初めてホールという会場を選んだように、ホールという特性を活かしたコンセプチュアルな公演になるのは間違いないです。
――ライブを深く楽しむうえで、アルバム「Hexagramearth」へ事前に触れておくのがベストなのは当然ですが、まったく耳にしてなくとも大丈夫でしょうか。
SUI 今回の公演は、舞台劇や映画を観る感覚で楽しめるように、まったくDavidの音楽に触れたことのない方でも物語の世界へ入り込み、楽しめる内容になります。むしろ観始めたとたんに引き込まれ、圧倒されるがままにライブが進んでいくと思います。
もう少し深く僕の意図を語るなら、アルバム「Hexagramearth」はDavidのアーティストロゴのモチーフにも用いている”六芒星”をイメージし作りあげています。六芒星は、正三角形と逆三角形を組み合わせた形で出来ている。物事には常に表と裏があれば、対角をなす二つの面があるからこそ、それが一つの形として成立してゆく。今回の公演で語るなら、三角形の一つがステージ側であり、もう一つの三角形が客席側になる。それが合わさることで意味を持つ世界(ライブ)にしていきたい。今の自分をさらけ出した姿を示すライブになるからこそ、それを全身で受け止めてもらい、一緒に想いを極めたい。その覚悟を持って向かうライブにもなります。
今回、いろんな席種も用意してあるので、自分に合ったスタイルで席を選んで楽しんでもいただけます。詳しくは特設サイト(https://davidofficial.net/oneman1012/)で確認してください。何より、DavidはSUIのソロプロジェクトではありますが、民(ファン総称)はもちろんJoint Artistはずっと苦楽を共にしてきた仲間たち。バンドスタイルだからこそ描き出せる臨場感も存分に感じてください。
====================
Joint Artistからのコメント
●erina(Guitar)
Davidが始動したときから、レコーディングやライブでギターを弾き続けています。僕自身、SUIが求める世界観を最大限活かす演奏を毎回心がけています。今回の公演のため、じっくり時間をかけ、Davidとして求める世界観を深く追求してきたように、当日は観る人を圧倒するライブを描けていけるはず。そこは、期待して待っていてください。
●SHO(Drums)
今回の公演は、SUIさんの気持ちの部分がとても色濃く出ている内容。それを、しっかりとサポートし、より具体化した音楽を当日はお届けします。
●Яyu from Ashmaze.(Bass)
今回は、一つの節目となるワンマン公演。しかも、初のホールという場のように、それぞれの楽曲が持つ深い部分まで細かく伝える演奏を通し、Davidとして描きたい世界観観てくださる方々にしっかりと伝えていきます。SUIさんみずから「皆サポートではなく、同じ世界を共に構成するアーティストだから」と言ってくれるので、僕ら演奏陣も目立ちに行きます!!
TEXT:長澤智典
====================
★インフォメーション★
David「Story Teller」MV FULL
https://www.youtube.com/watch?v=o8ccGAUWEpA
Tour FINAL ONEMAN
「Hexagramearth -運命の糸と意図–」
10/12(火) SHIBUYA PLEASURE PLEASURE (8/31振替公演)
開場 / 18:00 開演 / 18:30
[出演]
David (ワンマン)
各チケット販売URL
https://wizardstore.stores.jp/
特設ページはこちら:https://davidofficial.net/oneman1012/
1st FULL ALBUM「Hexagramearth」
https://davidofficial.net/1st-full-album-hexagramearth/
——————————-
David 7タイトルを配信開始!
Gothculture -Nightimage- https://lnk.to/ZDsf9zfy
Gothculture -断章- https://lnk.to/ccCv9oRG
Gothculture -Reunion- https://lnk.to/7ovDZn93
Gothculture -Claustrophobia- https://lnk.to/XJ5a3tFH
Gothculture -Decadent Art- https://lnk.to/eqmgCg
Gothculture -dawn- https://lnk.to/y0L8KYI2
Hexagramearth(Story Teller / Hexagramearth) https://lnk.to/AYHB4FmT
====================
David Web https://davidofficial.net/
David twitter https://twitter.com/_David_SUI
David YouTubeYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCqf-zKVCmz_kTQHnbX6SgRg







2021年09月25日 (土)
【MAGAZINE】2021年9月27日発売『GiGS(ギグス)11月号』★急激に注目度を高める「-真天地開闢集団-ジグザグ」と共にお届けする、3ピース・バンド大特集号!
NEWS - 11:00:47雑誌情報、おなじみ、GiGS (ギグス)!
最新号は明日、9月27日に発売です!!!!
今号は-真天地開闢集団-ジグザグが登場♪
是非チェックして下さい♪
——————————-
GiGS (ギグス)11月号
A4変型判/128頁/定価980円/9月27日発売
◎-真天地開闢集団-ジグザグ スペシャル・ポスター付き
——————————-
■総力特集:ここに提唱 3ピース・バンド最高説 feat. -真天地開闢集団-ジグザグ
ZIGZAG talks about 3 Piece Band
ZIGZAG talks about New Song
Analyzing The Sound Gears of ZIGZAG
◎-真天地開闢集団-ジグザグ スペシャル・ポスター付き
◎Band Score「燦然世界 -真天地開闢集団-ジグザグ
▶︎3ピース・バンド最高説
3人だから鳴らせる“音”がここにある!
トリオの強みを9者9様のアンサンブルから学び取ろう
ACIDMAN/Base Ball Bear/BURNOUT SYNDROMES/FOMARE/PEDRO/PELICAN FANCLUB/the peggies/打首獄門同好会/ヤバイTシャツ屋さん
■巻末特集:THE KEBABS
驚異の変貌を遂げた“いかしたやつら”の最新サウンド
■登場アーティスト
UNISON SQUARE GARDEN:現在のサウンドに至る礎を作り上げた名盤ツアーの再演を徹底レポート
ACIDMAN:“伝える”ためのあらゆる手法に挑んだプレリリース・ツアーの先
Nothing’s Carved In Stone:突き進み続ける4人が新たに提示した光の楽曲「Beautiful Life」
SHE’S:何にも縛られることなく自らの創造性を解放したニュー・アルバム『Amulet』
PELICAN FANCLUB:3つの思考を覚醒させた「Who are you?/星座して二人」の世界
なきごと:2ヶ月連続で見せる2人の挑戦と、新たな顔
——————————-
https://www.shinko-music.co.jp/genre/magazine-1-4/
おうちですごすお供に音楽雑誌(¬з¬)☆

2021年09月24日 (金)
【ライヴレポート】<Chanty 8th Anniversary oneman『Chantyの世界へようこそ』>2021年9月16日(木)TSUTAYA O-WEST◆僕らが生きる理由に、とかそんな大それたこと言えないかもしれないけど、それに準ずる存在になりたい。──芥(Vo)
REPORT - 21:58:38Chantyが結成8周年を記念するライブChanty 8th Anniversary oneman『Chantyの世界へようこそ』を開催。
昨年は情勢を鑑みて配信という形で開催となった周年記念ライブ、今年は有観客での実施が叶い、記念日の9月16日にお馴染みTSUTAYA O-WESTへ多くのファンがお祝いに駆けつけた。
また、今年は体調不良の為6月よりDr.成人が一時活動休止へ。ここまでChantyにゆかりのある個性豊かなサポートドラム陣に支えられながらライヴを行い、8周年のこの日にはユナイトのDr.莎奈がその役を務めた。
暗転した会場に幕開けを知らせるようにドラムの淡々とした音が静かに響き渡る。ベース、ギター、と絡まってゆく穏やかな音色が止むとVo.芥が自身のアコースティックギターを鳴らし静かに歌い始めた。1曲目はバラード「とある星空の下」からスタート。8年前に芥と共演していた縁があったと語った莎奈。8年前に聴いたこの曲が忘れられず、この日のセットリストに組み込むことをお願いしたそう。
そして「Chanty 8th Anniversary『Chantyの世界へようこそ』、始めます。」の芥の一声で、続く「フライト」へ一気に駆け出した。
その後はステージもフロアも激しく騒ぎ踊る「ファントムミュージック」、声は出せない中でも“俺を!しばく!”のいつものコールアンドレスポンスが聞こえてきそうなほどの盛り上がりを見せた「無限ループ」と、Chantyのフラストレーションがこもったアップテンポなナンバーが続いた。
MCへ入ると、「やってまいりました!8周年迎えることができました!もう4曲も終わってしまいました。」と芥。「1日1日、いつのライヴだってそうだけど、始まってしまったらあっという間に終わってしまうんです。楽しみな時ほど。そんな繰り返しを、365日×8回続けて今日にたどり着くことができました。ありがとうございます!」とこの日を迎えられたことへの感謝の言葉を送った。
「それじゃ最後までついてこれますか!手あがるかい!さあ、心中しよう。」と始まった「最低」は、ここまでのあれこれを消化してくれるような爽やかで、力強い楽曲だといつ聞いても感じる。フロアも大きく手を振り飛び跳ねていた。
続く「ゴーシュ」もイントロからパッと視界が開けるようなライヴ感の溢れるナンバー。この辺りで既にアンコールラストの曲の様な満足感が感じられていたほど。
けれどこの日は久しぶりのワンマン公演であり、記念すべき周年ライヴ。まだまだChantyの世界は続いていく。激しい楽曲ながらGt.白の繊細で不安定なフレーズが光る「滅菌、消毒、絆創膏。」、さらに物々しく始まった「ひどいかお」、「魔がさした」と客席も頭を振り乱しながら応えていく。そしてそのまま「ねたましい」へと、Chantyの中でも歪みのある楽曲が並ぶと、寝付けない夜が続くよう。
そんな緊張感のあるダークなパートでは芥の繊細な歌声に、優しく包み込むような白のギター、地を這うような野中の低音に存在感のある表情豊かな莎奈のドラムのコントラストが心地よい。
その後も余計なものをそぎ落としたようにひたすら“伝える”ライヴが続いた。
疾走感あるギターロック「スライドショー」は、後のMCで莎奈も“泣きそうになった”と話していて、思わず「分かる。」と頷いてしまった。期待と諦めの入り混じったようなノスタルジックな歌詞をライヴ空間で浴びると、ストレートに胸に刺さって離れなくなる。
さらにアップテンポなナンバーは続き、「ALIVE」でさらに会場の熱気も上がり、「WESTまだいける?踊れますか?」とダンサブルな「パッチワーク」を披露、野中のスラップベースや莎奈の軽快なリズムにフロアが揺れる。「冤罪ブルース」でのお馴染み“冤罪!冤罪!”の掛け声でステージとフロアが一体となって騒ぐ様子も楽しい。遊び心のある曲であればあるほど、白のピタッとピースがはまるようなギターフレーズが映えるのも爽快。
「もうちょっといきましょう、WEST」と芥。続けて攻撃的な「m.o.b.」を披露、相変わらず野中はベースを弾くというよりぶっ叩いている。
言葉少なく駆け抜け、少しのブレイクの後「声聞けなくなってだいぶ経ちますね。」と芥。こんな状況になる前、客席からの大きな声援を浴びていた頃の映像を見ては、夢物語に感じていたと話す。「羨ましいし、戻りたい、もしくは(今を)乗り越えた先にあるかどうか知らないですけど、今日この空間、全然負けてない気がしませんか?」そんな芥の問いかけには、声の出せない代わりに全身でライヴを楽しんできた会場から、力強い拍手が送られた。
「ありがとう。このライヴっていう空間が以前よりもっともっと貴重になってるからね。毎日すっげえ色んなこと考えると思うんですよ。こんな状況だからじゃなく、いつまでこの自分の歩みって止めずに続くのか、考える毎日ですけど。改めてすげえ幸せです。」芥らしく、Chantyらしく、この日を迎えられたことへ、改めて喜びの言葉を綴った。
そして「10秒だけ。声に出さなくてもいいので、僕たちの名前を呼んではくれませんでしょうか。」そう告げると静かにカウントダウンを始め、聞こえるはずの割れんばかりの声援をしっかりと受け取ると、本編のラストを飾ったのは「世界に見捨てられてもきっと音は鳴り止まない」。
去年、どこに向けて良いか分からない気持ちで1曲目に歌ったというこの曲。「今日、目の前に、画面の向こうに飛び越えて送りたいと思います。」と、その言葉通りに“伝えたい”という気持ちが歌から、音からひしひしと伝わってくる心染み入る1曲だった。
メンバーがはけた後、いつもならアンコールの声が会場中に響いてる頃。フロアは声が出せない分、精一杯の拍手を送る。
そんなアンコールに応え、野中、白が登場。
「なんか定番になってきたね。オチのない二人が先に出てくるの(笑)。」と白が会場の笑いを誘い、野中は改めてコロナによる療養から完全復帰したことを報告。和やかな雰囲気でステージが再開した。
1年目からTSUTAYA O-WESTで周年記念ライヴを行うChanty。途中加入し今回が3度目となる白は、「1回目は別会場だったし、去年は配信だった、有観客でのWEST公演は初めてなんですよ。やっとこれたなって感じがして嬉しいですね。」とやっと本来のかたちで周年ライヴを迎えられたことへの喜びを語る。
そんな白は「もっと一緒に(周年ライヴを)演ってる気がした。」と野中も驚いていたように、まだChantyとして白のいない時間の方が多かったとは思えないほど妙になじんでいるというか、ステージ中も、終始独特なペースで展開されるトーク中も、なんの違和感もなくそこにいるのが微笑ましい。
そして野中がサポートドラムの莎奈へバトンを渡すと、莎奈は突然振られたことに驚きながらも「皆さんおめでとうございます。8年続くって改めてすごいと思う。(中略)呼んでいただいて光栄です。」と祝いと感謝の言葉を述べた。
「あと2年頑張れば10年ですよ。すげー(笑)。」と芥。
「本当色んなことがあったし、色んなことのさなかではあります。みんなしんどいと思う。僕らが生きる理由に、とかそんな大それたこと言えないかもしれないけど、それに準ずる存在になりたい。と欲をかいて思ってしまうわけですよ。」
アンコール1曲目は、昨年タイトルのないまま公演の最後に披露した「君のいない世界」。 “明日会えたら何を話そう”7周年ライヴからその明日を繰り返してここまでまたやってきた。あの時は願いかけのようだったこの曲が、この先続く未来への約束の様に感じられ嬉しくなった。
「さあアンコールいけますか?光を見せてください!」と「白光」へ続くと、最後に向けフロアも腕を上げ、タオルを振り回し精一杯応えていく。
そして8周年ラストを飾ったのは「不機嫌」。「ずっと恨みつらみを込めて歌ってきました。ただ今日は、この瞬間は嘘のないように。」と芥。“嘘つき・・噓つき・・”のフレーズが印象的な楽曲の中で、時折そんな歌詞を否定するように嘘じゃない!と叫んでは、この場所で変わらず歌っているという事実を見せ、フロアもステージも1秒も残さず楽しむような熱狂で最後を飾った。
「待ってろよ、9年目。ありがとう。ということで、お開きにしたいと思います。」とこれまたお馴染みのカーテンコールへ。
相変わらず何も考えておらず締まりのないChantyメンバーを見て、「何が起こるかだけ教えて‥」と不安そうな声を上げた莎奈。長年見ていて自分も麻痺していたのか、他所のバンドから見ると、この全員がマイページな空気感は不安になるらしい。
そうした演奏中とのギャップが見られるのも人間らしいChantyというバンドならではだろう。
ようやく“Chanty 8周年インフィニティ”(8が∞マークに見えるかららしい)の掛け声に落ち着くと、フロアと一体となりカーテンコールを終え、8周年の日も笑顔で幕を閉じた。
全編を通し、本当に様々なことを経験して余計なものがそぎ落とされ、飾らない姿が見えてきたなと感じたライヴだった。メンバーも口にしていた10周年へ向けた言葉。数年前の周年ライヴでは、それがいつの日かという理想の言葉のように聞こえていたが、この日は来月の旅行の予定を楽しみにするみたいな近い未来の話に感じられ、嬉しかった。
9周年目を歩み始めたChanty、公演終了後には新衣装でのアーティスト写真の公開や、白の加入2周年を記念したワンマンライヴの模様を収めたDVDの受注販売、そしてワンマンツアーの発表など今後の展開も発表されているので、公式情報をチェックして欲しい。
ファンと同じ空間を共有する事ができなくても、メンバーと離れていてもChantyがChantyとして届けるものはいつも変わらない事を見せられた8周年記念ライヴ。
Chantyというバンドが誰かの世界の全てではなくても、その日常に寄り添う存在であり続けることは“生きる理由の一つ”と言っても大それたことではないと思える。
きっと10年周年を迎えたその日にも、彼らはステージの上で変わらずにカーテンコールのポージングに悩んでいるのだろうなと想像して、少しおかしくなった。
文・糸永織菓子
写真・張 尹澈
====================
ツイキャスプレミア配信中
視聴期限: 2021年9月30日(木) 23:59 まで
…………………………………………
2021年09月16日(木) TSUTAYA O-WEST
Chanty 8th anniversary oneman Chantyの世界 へようこそ
OPEN 17:45 / START 18:00
チケット 3,500円
[出演]
Chanty
サポートドラム:莎奈(ユナイト)
https://twitcasting.tv/chanty_news/shopcart/101969
——————————-
2021年09月28日(火) 札幌SPiCE
自家製白生誕前夜祭
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り 4,500円 / 当日5,000円(D代別)
[出演]
Chanty
——————————-
2021年09月29日(水) 札幌SPiCE
自家製白生誕祭~白の日~
OPEN 16:00 / START 16:30
前売り 4,500円 / 当日5,000円(D代別)
[出演]
Chanty
——————————-
「冬が来たから南へ逃げろワンマンツアー」
2021年11月13日(土) 心斎橋VARON
2021年11月14日(日) 広島CAVE-BE
2021年12月11日(土) 福岡Queblick
====================
<リリース>
しゃらりらりららワンマンツアー振替公演Tour final白加入2周年記念特別公演 at 赤羽ReNY Live DVD
¥5,500(税別)
[DVD内容]
楽屋オフショット
1奏色
2犬小屋より愛をこめて
3ファントムミュージック
4 C
5パッチワーク
6逆上のパルス
7おやすみ
8スライドショー
9ダイアリー
10不機嫌
11実際
12ミスアンバランス
13冤罪ブルース
14m.o.b.
15春煩い
16君のいない世界
Encore
1ひどいかお2
2無限ループ
3フライト
…………………………………………
[購入方法]
Chanty official通販BASEにて下記期間内にご購入、入金をして頂いた方対象となります。
ご購入、入金期間:2021年9月27日~2021年10月4日
[商品の発送について]
受注生産となります。2~3週間ほどお時間を頂きまして発送となります。
====================
★Chanty OFFICIAL SITE★
★Chanty OFFICIAL Twitter★
https://twitter.com/chanty_news


















