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2021年03月16日 (火)

【雪見だいふくの中身になりたい人生だった】人の心の叫びと小さな救いを願った4つの物語を連続で配信。5月13日、4連続配信リリース楽曲を全曲披露するワンマン公演の開催も決定!

NEWS - 17:00:58

「雪見だいふくの中身になりたい人生だった」。

ちょっと奇抜な名前を持つこのユニットは、音楽家「さの。」による音楽プロジェクトとして活動をしている。

元一世を風靡したV系バンドのベーシストだった彼がバンドではなく、DTM STYLEのもと完全セルフプロデュースで制作。

さの。自身の脳内世界を音楽やイラスト(絵師が担当)として具現化したのが「雪見だいふくの中身になりたい人生だった」になる。

 

このたび、その「雪見だいふくの中身になりたい人生だった」が、4曲連続で楽曲を配信リリースした。「Hameln」「grow apart」「南無阿弥ダンス」「歪花」と続いた曲たちは、それぞれが独立しながらも、じつは巧妙に一つの物語を形作っている。

その4曲の魅力を、さの。自身の解説も含め、お伝えしたい。

 

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Hameln

Harmeln jacket

https://linkco.re/bfDVm53r

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 「「承認欲求高まる現代で「何者」かになりたいと、踠き疲れた失意の少女を、甘言で懐柔して連れ去る男。

男は手を差し伸べる事で自身の空っぽさを埋める話」。

牧歌的、宗教的で「救い」みたいなそんな雰囲気をイメージしながら曲作りました。

ただの爽やかソングにならない様にはしたいなと思いました」(さの。)

 

 

  4曲連続リリース第一弾を飾ったのが、たくさんの夢を詰め込んだオモチャ箱をひっくり返したとたん、がちゃがちゃと夢の詰まった音符の玩具があふれだしたような始まりを告げる「Hameln」。

 

  世の中は、自分がここに在ることを示す証明を人に求めてゆく。

だから人は、自分は何者かであることを示さねばならない重圧をかけられ、「自分の存在意義は?」「自分とは何者?」とみずからを追い詰め、ときには答えを見いだせずに自我を傷つけてしまう。

でも、さの。は語りかける、

「そこから歩き出せないなら ずっとそこにいればいい」と。

男は、自己崩壊してゆく少女のありのままを受け入れながら、優しく抱きしめる。そこで伝わる温もりこそ、少女が生きている証であることを示すように。

 

  きらびやかで彩り鮮やかな喧騒の世界を駆けめぐるような、華やかな楽曲だ。

とても内省的な物語だからこそ、眩しい音のキラメキが少女のなりたい心の姿にも見えてゆく。

 

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grow apart

grow apart_jacket

https://linkco.re/s1dN2ZeF

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  「「相手を見なかった女と、伝えなかった男のすれ違いの話」。

実験的に初めて作った曲調で新鮮でした。

とても遅いテンポなのをなるべく感じさせない様にコード展開を早くしたり、音を詰めたりしました。

ライブで生ドラムになったら雰囲気別物になりそうでそれも楽しみです」さの。)

 

 

   気持ちがすれ違った故に招いた悲劇の物語。互いに求めあっていたはずなのに、何時しか互いの間には深い心の亀裂が生まれていた。

愛しているからこそ憎いのではない。愛していた自分の存在を証明しようと、男は手にしたナイフを突きつける

 

  男女それぞれの視点から、相手へ語りかけるように歌う歌詞も印象的。変拍子やさまざまなトリッキーな音を編み込みながら、男と女の歪んだ心模様を、さの。は楽曲の中へ具象化していった。

 

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「南無阿弥ダンス」

南無阿弥陀ダンス_jacket

https://linkco.re/frFMpuhE

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「「都会に夢見て都会に溺れて死んだ幽霊の話」。

賑やかな曲が作りたいなぁと作った曲です。

ダジャレみたいなタイトルから生まれました」(さの。)

 

 

  うちひしがれた心。人は、存在のすべてを否定され苦境の淵に立たされたとき、どんな行動を取るのか。

次の一手という言葉が希望への道なのか、絶望へと落ちる合図なのか

 

  人は、みずから生死の選択を選び、煩悩が消えたとき、どんな自分になれるのだろう。

雪見だいふくの中身になりたい人生だった流のダンスナンバーは、螺子曲がった音たちが跳ねるリズムの上で躍るように絡み合う奇天烈なポップチューン。

あなたもこの曲を耳に、煩悩を振り切って、感じるままに踊り狂え。

合い言葉は、「南無阿弥dance!!」。

 

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「歪花」

歪花_jacket.jpeg

https://linkco.re/YA915QTm

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  「「自我の芽生えから新たな地へ進む話」。

溢れる衝動を全部詰め込んでやろうと作ってた気がします」(さの。)

 

 

  綺麗な花が咲き誇る中、歪(いびつ)に咲いた花は摘まれてしまうの??歪(いびつ)な存在というのは、けっして不良品ではない。

他とは違う自我を持って咲いた個性。世の中は個性の芽を潰し、美しさ(平均的・在り来り)を求めたがる。

だから、歪な存在は自己を壊したくなる。でも、本当は逆なんだと思う。

歪ゆえの個性が輝いているからこそ、群れる花たち(大衆)は自分の存在を消したくなくて、個性を消そうとしてゆく。

でも、さの。はわかっている。

虐げられた歪こそが、本当に輝いていけることを

 

 

 

  オモチャ箱をひっくり返したとたん、がちゃがちゃと夢の詰まった音符の玩具があふれだしたような音楽だ。

でも、一つ一つの音符の玩具が何処か燻っているのも、世の中の喧騒にまみれながらも、ここに在り続けてきたからだ。

 

  513()高田馬場club phaseを舞台に、雪見だいふくの中身になりたい人生だったは、4連続配信リリースした楽曲をライブで全曲披露しようとONEMAN SHOW『ミュージアム』を開催する。

さの。の脳内で生まれ、PCの中で具現化された音楽たちが、今度は、バンドという編成のもと、どんな風に具象化されるのか、この4曲に触れたことで楽しみが増してきた。

 

 

TEXT:長澤智典

 

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<配信音源>

Hameln

https://linkco.re/bfDVm53r

grow apart

https://linkco.re/s1dN2ZeF

「南無阿弥ダンス」

https://linkco.re/frFMpuhE

「歪花」

https://linkco.re/YA915QTm

 

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<LIVEスケジュール>

 

【イベント】

 

■ANONYMOUS 6th HACKING

「フォーヴェンデッタupd6

44

高田馬場AREA

 

OPEN 16.30/ START 17.00

前売り\5,000/ 当日\5,500D代別\600

 

雪見だいふくの中身になりたい人生だった/ANONYMOUS/凄い人達(仮)

 

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【ワンマン】

 

■連続配信リリース完結記念全曲披露ONEMAN SHOW『ミュージアム』

513()

高田馬場club phase

 

OPEN 18.00/ START 18.30

前売り\5,000/ 当日\5,500D代別\600

 

おhチケット

320日~オフィシャル通販(https://neconchi.booth.pm/)にて先行デザインチケット発

売開始。なくなり次第終了。

45日よりe+にて一般発売開始。

 

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<PROFILE>

 

ねこんちレコーズ主宰、さの。による音楽プロジェクト。

201951stシングル「閉塞はコスモ」からお騒がせに世間に飛び出した。

202031stミニアルバム「Traumerei」を引っ提げ、東名阪レコ発ツアー「夢見心地

2020-春の夢」を敢行。

20212月、4週連続シングルを配信。

ジャンルにとらわれることなく自由に発信されるその音と、一枚絵を描くような歌詞表

現。彼の終わりのない哲学的創造は日々進化を遂げている。

 

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雪見だいふくの中身になりたい人生だった twitter

https://twitter.com/saraudon_x2

雪見だいふくの中身になりたい人生だった Instagram

https://www.instagram.com/yukimidaifukunonakamininaritai/

neconchi records Web

https://www.neconchirecords.com/

neconchi records 公式YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCAqVGMlTqb8mXP2YwdJ4EEQ



2021年03月15日 (月)

【ZON】メンバーバースデーワンマン開催!5月にはNEW SINGLE発売&リリース記念ワンマンツアーも!

NEWS - 22:00:09

ZONから最新の情報が到着!

 

6月にメンバーバースデーワンマンを開催!

東名阪にて開催されるが、3公演合わせて持ち曲を全曲披露とのことなので、お楽しみに!

また、5月12日にはNEW SINGLE『Shock!!』をリリース。

発売記念ワンマンツアーも行われる。

パワフルなZONのライブをぜひ体感してほしい!

 

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<リリース>

 

★NEW SINGLE RELEASE!!

2021年5月12日(水)

『Shock!!』

 

2曲入り

価格 1,200円(税別)

 

 

https://youtu.be/leMmZDBJZfI

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<ライヴ>

 

■ZON東名阪ワンマンツアー

『衝撃波』

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2021年5月12日(水)新宿club SCIENCE

OPEN 18:00 / START 18:30

前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)

[チケット]

e+プレオーダー

受付期間  :2021/02/20(土) 12:00 ~ 2021/03/25(木) 18:00

入金期間  :2021/03/27(土) 13:00 ~ 2021/03/30(火) 21:00

e+一般発売

発売開始日 :2021/02/20(土) 12:00 ~

■購入ページURL

https://eplus.jp/sf/detail/3381940001-P0030001

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2021年5月21日(金)HOLIDAY NEXT NAGOYA

OPEN 18:00 / START 18:30

前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)

[チケット]

e+プレオーダー

受付期間  :2021/02/20(土) 12:00 ~ 2021/03/25(木) 18:00

入金期間  :2021/03/27(土) 13:00 ~ 2021/03/30(火) 21:00

e+一般発売

発売開始日 :2021/02/20(土) 12:00 ~

■購入ページURL

https://eplus.jp/sf/detail/3381940001-P0030002

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2021年5月31日(月)心斎橋BEYOND

OPEN 18:00 / START 18:30

前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)

[チケット]

e+プレオーダー

受付期間  :2021/02/20(土) 12:00 ~ 2021/03/25(木) 18:00

入金期間  :2021/03/27(土) 13:00 ~ 2021/03/30(火) 21:00

e+一般発売

発売開始日 :2021/02/20(土) 12:00 ~

■購入ページURL

https://eplus.jp/sf/detail/3381940001-P0030003

 

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■ZONメンバーバスデーワンマン!

『BORN!BORN!BORN!』

3公演合わせて持ち曲全曲披露

※カバー楽曲は含みません

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2021年6月3日(木)池袋Black Hole ※Sy/uバースデー

OPEN 18:00 / START 18:30

前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)

[チケット]

e+プレオーダー

【受付期間】3/20(土)12:00〜4/25(日)18:00

【入金期間】4/27(火)13:00〜4/29(木)21:00

e+一般発売

【受付期間】5/8(土)10:00〜

■購入ページURL

https://eplus.jp/sf/detail/3391940001-P0030001

[出演]

ZON

[問]Black Hole 03-5955-7396

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2021年7月6日(火)名古屋ell.FITS ALL ※Miiバースデー

OPEN 18:00 / START 18:30

前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)

[チケット]

e+プレオーダー

【受付期間】3/20(土)12:00〜4/25(日)18:00

【入金期間】4/27(火)13:00〜4/29(木)21:00

e+一般発売

【受付期間】5/8(土)10:00〜

■購入ページURL

https://eplus.jp/sf/detail/3397400001-P0030001

[出演]

ZON

[問]ell.FITS ALL 052-211-3123

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2021年7月26日(月)OSAKA MUSE ※Azu#バースデー

OPEN 18:00 / START 18:30

前売り¥4,000 / 当日¥4,500(ドリンク代別)

[チケット]

e+プレオーダー

【受付期間】3/20(土)12:00〜4/25(日)18:00

【入金期間】4/27(火)13:00〜4/29(木)21:00

e+一般発売

【受付期間】5/8(土)10:00〜

■購入ページURL

https://eplus.jp/sf/detail/3398390001-P0030001

[出演]

ZON

[問]OSAKA MUSE 06-6245-5389

 

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<OTHER SCHEDULE>

 

4月7日 心斎橋BEYOND(2MAN)

4月21日 心斎橋soma

4月22日 HOLIDAY NEXT NAGOYA

4月27日 池袋Black Hole

4月30日 心斎橋JUZA(2MAN)

5月1日 今池GROW(2MAN)

5月7日 心斎橋soma

5月11日 新宿club SCIENCE

5月15日 心斎橋VARON

5月16日 KANSAI ROCK SUMMIT

 

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OFFCIAL SITE

https://planet-child.jp/zon/


2021年03月15日 (月)

【ライヴレポート】<umbrella 10-11th Anniversary ONEMAN 【Chapter.10-11】 「長い雨の日々、全ての心に傘を差す」無観客生配信ライヴ >2021年3月14日(日)◆「また今日から、ちょっとずつ皆に会いに行きます。」

REPORT - 20:28:52

「全ての人の、心に傘を」をコンセプトに結成されたumbrella本来であれば2020314日の10周年記念日に行われていたはずのライヴ。

未曽有の状況に陥った1年を経て10周年+11周年の記念すべき日に無観客配信という形で行われたこの日の公演は、彼らのコンセプト通り未だ降りやまない雨の中、そっと差し出された1本の傘のぬくもりのようで、雲間に差した一筋の光のようでもあった。

 

折よく昨日までの雨もあがった日曜日、拠点となる大阪でも屈指の人気会場味園ユニバース。

独特のレトロ感と歴史を持った会場の中では、お昼前からライヴ当日ならではのバタバタとした雰囲気の中、久々に味わう高揚感も相まって、何ともいえない独特の空気に包まれている。

 

楽屋ではメンバー個別のインタビュー撮りも並行して行われていた為、メンバーとスタッフの慌ただしさは想像以上だっただろう。

それでも、やはり生の音を届けられるライヴハウスという空間は特別で、他のなにものにも代えがたい。

この1年、何度準備した公演の中止や延期に追い込まれたことか。

今まで普通に行っていたことが普通でなくなった現在で、誰もがライヴハウスで音を届けることの改めての意義を感じているはずだ。

 

ステージは通常よりもドラムセットがかなり前にセッティングされ、メンバーがほぼ一列に並ぶ配置になっている。

通常、映像では少し映りにくくなるドラムセットが前に来ることで、メンバーの様子が余すことなく捉えられるようになっている。

 

配信用のカメラは客席フロアのど真ん中、最上手、最下手に設置され、普段観客が見る目線そのままで見られる配慮がなされていた。

 

リハーサルでは入念に音の確認を行っていくメンバー。

なるべくお客さんが生のライヴを見ている感覚に近づけるため、なおかつ配信ならではの繊細な音のこだわりも表現しようとするとそのバランスの舵取りは難しい。

 

映像に撮って確認したり、本番さながらの流れの確認をしたり、味園ユニバース名物のネオン管ライトの演出を確かめて興奮する一面も。

(ボーカルは前を見て歌っているので一番綺麗なところが見えないらしい…)

ホールの天井が高いため音の反響が凄まじく、会場全体が音に包まれる感覚になる。

リハーサルにもどんどん熱が入り、本番への期待は高まっていく。

 

当然ながら、無観客配信では目の前のお客さんの反応をリアルタイムで見ることができない。ライヴ独特の予想を超える高揚感や盛り上がりをその場で実感することができない上に、観客が現場にいない分、数えきれないほどの視線に晒されている独特の緊張感がある。

 

ただ、その状況をものともせず、逆手にとって活かしてしまうのが、彼らの11年積み上げてきた実力だ。

 

SE.アマヤドリの醸し出す雨音の中、静かに登場したメンバーと、幻想的な明かりとともにスタートした「月」は、結成当初につくられた彼らの始まりともいえる曲。

慈しむように歌い上げる唯(Vo)が持つ独特の空気が、会場と画面の向こうをumbrellaの世界に染めた。

 唯_0314-369

時に激しく、疾走感がありながら艶めいた楽曲の数々は、彼らが大切に紡いできた歴史でもある。

思わぬブランクに見舞われながらも鍛え抜かれたバンドアンサンブルは、記念すべき晴れ舞台にその力強さを増している。

 

リフレインが印象的な「流星群」、キャッチーで情感溢れる「レイニングレター(Re:arrange)

お待ちかねのネオン管の演出が、まるでレトロな映画を見るようだった「軽薄ナヒト」。

柊_0314-164

春_0314-113 

(Gt)の一見物静かないで立ちから繰り出されるエモーショナルなギターが空気を揺さぶる

「造花」や、将(Dr)のテクニカルで重厚なドラムソロからスタートした「叩けば誇り。」では、普段のライヴと同じもしくはそれ以上に激しい唯の煽りも相まって、画面の向こうで興奮する観客の姿が目に見えるようだった。

 柊_0314-142

将_0314-160

激しい赤の照明に晒された「シェルター(Re:arrange)」や観客が一体になってジャンプするであろう「Witch?」など、惜しみなく次々に楽曲を繰り出し、ボルテージが上がりきったところで、前半ラストの曲は「スロウレイン」。

楽曲の幅が豊富な彼らの音楽の中でも、最もumbrellaらしい楽曲だ。

 

大きな黒い傘を手にして歌う唯の姿は、11年分の貫禄と少年のようなあどけなさの二面性を持っている。

叫ぶような爐気茲覆の言葉に、時が止まったような静寂が訪れると、拍手にも似た雨音を置いてひとりずつ去っていった。

 唯_0314-207

 

umbrella_0314-195

転換(配信ではMVが流れている間)を経て再び登場したメンバーは、序盤の黒い衣装から一昨年に発売された新曲「リビドー」の衣装にチェンジ。

官能的なピンク色の照明とこの曲は、味園ユニバースの会場に良く似合う。

 

「去年着るはずだった衣装、調子に乗って着てみました!去年の分も楽しんでいいかい?」

そんな唯のMCでスタートした後半戦は、星空を思わせる爽やかなギターサウンドが気持ちいい「ヨルノカーテン」から。

「明日の世界は不確かで震えるけど立ち止まる程見えない僕には時間が無いんだ」という歌詞がこの1年を思わせてグッとくる。

 

繊細な歌が響き渡る「造型アリス」、春(Ba)のバンドのグルーヴを自在に操る色気のあるベースが炸裂する「箱庭」と、後半になってもその勢いは止まらない。

ストリングスの音色とバンドサウンドの融合が壮大な世界観を生み出す「管」は圧巻だった。

 春_0314-248

「今日は10周年・11周年を同時にお祝いする誕生日会です!!

心残りは君たちがここにいないことだけど、それでも幸せですありがとう!

こんな状況でも、配信という世界最新技術を通して届けられるのはすごいこと。

とってもいいお知らせがあります。じゃーん!!!」

と前置きした上で、唯から発表されたのは最新音源「愚問」のリリース。

2020年、いろいろ考えておりました。そして、11周年を機にいろいろ進むことに決めました、みんなついてきてください!」

と力強い言葉で次に演奏されたのは、「Door」。さらに、指揮棒を手にした唯に合わせて大声で合唱したくなる「アラン」。

耳をすませば画面の向こうからサビの「ウォーウォー」の大合唱が聴こえそうなほど、感動的なエンディングだ。

umbrella_0314-319 

そして雨上がりをイメージさせる壮大に拡がる楽曲「夕立」のあと、この日はじめてメンバーひとりひとりからのMCとなった。

 

「最高の形ではなかったかもしれないけど、今日この公演ができてよかった」と将。

将_0314-295

柊の「前に進むための決断としての無観客ライヴでした。先を見据えていく」という言葉。

11年、応援してくれた人が途切れなかったからやってこれた」という春の一言には重みがあった。

「年間100本ぐらいライヴをやってた年もあったのに、今は11本が貴重になってしまった。

またこれから、今日からちょっとずつ皆に会いに行きます。今日を境に、もっかい動き出しましょう!!」

 

昨年予定され延期になってしまった公演を楽しみにしていた観客は大勢いるはずだ。

そしてそれ以上に楽しみにしていたのはメンバーだったはずだ。

葛藤の中、決断された無観客配信という形。今日の日は、umbrellaの歴史にとっても忘れられない日になったことは間違いないし、彼ら自身も手ごたえを感じたと思う。

 

 

最後は、本日のスタートにも演奏され、そこから10年の時を経てリアレンジされた「月(Re:arrange)」。

冒頭に演奏された幻想的な雰囲気よりも、前向きなニュアンスが追加された気がする。

メンバーはとてもいい顔をしていて、見ている方も幸せな気持ちで聴くことが出来るこの楽曲は、これから12年目をスタートさせるumbrellaの記念すべき日にこれ以上ない相応しさだった。

 

今日という日はまさに彼らの今までの歴史の集大成といえるライヴで、画面越しにたくさんの人々の記憶に残ることになっただろう。

 

現場では、メンバーはもちろん、スタッフが技術を結集し一丸となって少しでもこの熱を届けたいという熱い思いが伝わってきた。

また、それと同じぐらい強い思いで今すぐ有観客のライヴを見たい、皆とこの思いを分かち合いたいという衝動にも駆られる良い空間だった。

 

10周年(11周年)という大きな節目を迎えたumbrella

シングルリリースの発表をはじめとして2021年も「いろいろ進む」と豪語していた彼らの今後の動向に注目しておきたい。

 

 

写真◎おにてん。 

文◎岡本恵里

 

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umbrella 10-11th Anniversary ONEMAN Chapter.10-11

「長い雨の日々、全ての心に傘を差す」 無観客生配信ライヴ

2021314日 SETLIST

 

SE(アマヤドリRe:arrange)

01 「月」

02 五月雨

03 ヤマアラシの涙

04 ワスレナグサ

05 anima

06 流星群

07 レイニングレター(Re:arrange)

08 軽薄ナヒト

09 造花

10 レッドシグナルデイ

11 叩けば誇り。

12 Frontier

13 アンドロイドと果実

14 「シェルター」(Re:arrange)

15 Witch

16 スロウレイン

17 リビドー

18 ヨルノカーテン

19 造型アリス

20 箱庭

21 「管」

22 Door

23 アラン

24 夕立

25 「月」(Re:arrange)

 

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umbrella 10-11th Anniversary ONEMAN Chapter.10-11

328()23:59までアーカイブ配信中

【チケット料金】3,500

【配信サイト】TwitCasting https://twitcasting.tv/umbrella_data/shopcart/55830  

 

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<リリース情報>

 

★2021611日発売 NEW SINGLE  「愚問」

・各種配信サイトで配信。

Tシャツ付きCD(ライヴ会場、通販限定) 価格4000

通販:umbrella official STORES https://bit.ly/3l7Xk2G

 

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<Information>

umbrella Official Site http://xxumbrellaxx.com/   

umbrella Official Twitter https://twitter.com/umbrella_DATA 

umbrella Official Instagram  https://www.instagram.com/umbrella_official_/ 

umbrella Official YouTube https://www.youtube.com/channel/UCvLVrY64vJzwG48MVm-it-Q 

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