2019年02月04日 (月)
【ライヴレポート】<Soanプロジェクト その1.>with手鞠◆2019年1月26日(土)池袋EDGE<『静廉鳴る共奏、静脈に宛がう。』~2019 1st Oneman Live~」>
REPORT - 19:00:26その語りは、その調べは、一体どんな不思議な、そして心を揺らす素敵な歌と旋律を織りなすのか。Soanプロジェクトwith手鞠、今年最初となるライブが、1月26日(土)に池袋EDGEで行われた。今宵のライブに掲げられたのが、3rdミニアルバムと同じ『「静廉鳴る共奏、静脈に宛がう。』~2019 1st Oneman Live~」のタイトル。メンバーは、Soan/手鞠/健希(from Bräymen)/祐弥(from DuelJewel)/Sachi(from 黒色すみれ)とお馴染みの顔ぶれ。彼らがこの地にどんな宴を催したのかを、ここへ記そうか。
新年を愛でるライブという理由もあるのか、今宵のメンバーたちは和装姿で登場。「変わらない日常、変わらない空気…大きな何かを漠然と求めるのは辞めたんだ。何かを自分に求めるのも辞めたんだ。それだけで少し優しくなれる気がした。それを教えてくれたのは…何時も君だった」
時空をゆっくりと歪ませ、その隙間へ訪れた人たちを導くように響く、哀切なSachiのヴォイオリンの音色とSoanの奏でるピアノの旋律。「夕なぎを抱いて~」、歪んだ時空の景色の向こうから、手鞠が人々を招くように『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』を歌い出した。たおやかな音色に誘われた観客たちは、夕闇の先に見える景色の中へ、郷愁な心と一緒に足を踏み入れた。まどろむ優しい夕暮れのような調べの中、僕らは、それまでの日常をすべて消し去り、温かさと悲しさが交錯する茜色の景色の中へ溶け込んでいた。想いを零すように切々と響くピアノの音色が、なんて温かく濡れていたことか…。
Soanのピアノの調べに導かれ呼吸をするように歌いだしたのが、『相対する質量の交錯する熱量』。想いを優しく綴るように歌い奏でるメンバーたち。その歌声と演奏は、サビへ向かい感情のレベルをゆっくりと上げだした。沸き上がる想いを抱きしめるように歌う手鞠。彼の気持ちの揺れを、優しく包みこむ演奏陣。夕闇の中に見えた景色のその先には、触れた僕らをそれぞれの思い出の中へと連れ出すように、温もりを覚えるまどろみの風景が広がっていた。その思い出の映像を、この空間に身を浸した人たちは、どんな風に心の記憶の中へ映し出していたのだろうか…。
調律…心と音色を…調律。「今日は和装ですが、若干、僕に漂う極妻感がね(笑)。Soanさんも、でっかい筆で文字を書きそうですよね」と、さりげなく笑いを取る手鞠。この緩さを届けてくれたことで、心地好い緊張感を消し去り、一気に親しみ覚える空間が広がりだした。もしや今年のSoanプロジェクトwith手鞠、MCではかなり緩い姿を見せてくれるのだろうか。そこへも期待したい。
「陽炎の揺らめきの向こうに、立ち枯れの君を見た。そして、使い果たされるわたし」。祐弥の奏でる二胡の旋律が、観客たちを深く色めく桃源郷な世界へ導いてゆく。「誰にも心許さずに生きる術があるなら」と、異形と化した手鞠が『黄昏色に融解する視界と屈折した類推(アナロジー)』を朗々と歌いあげる。そこは、霧に覆われた深い森や湖畔の広がるまどろみの地?!。幻想的な景色の中、そこへ棲む手鞠という異形が人の心を妖しく惑わせる。その声に惹かれた僕らは、その招きに手を差し伸べ、共に、まどろみの景色へと足を踏み入れていた。
温かいSoanのピアノの音色に乗せ、手鞠が語りだす。「柔らかな日差し、風に揺れる花…まるでこの僕を見透かすかのように」。ほのかに甘い香りを会場中へ漂わせるように、Soanプロジェクトwith手鞠は『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』を届けてきた。手鞠の視線にはどんな景色が、Soanの記憶にはどんな景色が、映っていたのか。言葉の一つ一つを心へ刻むように、一つ一つの言葉へ感情を塗り込むように、手鞠は歌を響かせる。終盤には、手鞠がアカペラで歌う場面も登場。なんて壊れそうな美しさと悲哀を抱いた歌だろう。そして彼は語りだした、「薄れない記憶、イメージの向こう側、心の向こう側、記憶の向こう側、何時か、また」と…。
零れ落ちるように響くアコギの音色と、その音を優しく掬いあげるヴァイオリンの調べ。Soanの叩くピアノの旋律が嘆く声を上げた瞬間、場面は一転。闇の中から郷愁を引き出すように『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』が流れだした。その歌は、魂の嘆き?!。迷宮の中から響き渡る消えない叫び?!。みずからの運命を呪うように、同じくその先へ幸せを求めるよう、手鞠が心を唸らせなから歌いあげる。呪縛した感情を解き放つように響くその歌声は、生きる命を鼓舞するようにも胸に響いていた。
Sachiの奏でる哀愁を抱いた和な旋律。その調べに導かれ、Soanはドラム台へ。Soanの叩くハットのリズムに合わせ、演奏は熱を帯びだした。それまで座っていた手鞠も立ち上がり、沸き立つ気持ちを吐き出すように『sign…-resonance-』を歌いだす。その音は、スリリングな空気をフロアー中へ広げていった。心地好い緊張感の中へ、たおやかな色を手鞠の歌声が差してゆく。 新たな胎動?!。何かが破裂しそうな、この張りつめた空気が心地好い。生を謳歌するように駆ける演奏。次第にその熱は音度を上げてゆく。
健希のスパニッシュなギターの旋律が、哀愁と情熱を交錯させるように響き渡る。沸き上がる熱情をギターのボディを叩きながら示す祐弥。奏者たちの音が重なるごと、そこには情熱という真っ赤な感情が上塗りされてゆく。アコギを用いた祐弥の煽情的なソロプレイを挟み、熱を抱きながら演奏は『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』へ。沸き立つ高揚を歌声に乗せ、凛々しく朗々と歌う手鞠。サビ歌で響かせた、心を掻きむしる慟哭にも似た想い。熱情した語り部となった手鞠、その熱を彷彿させるように音を響かせるメンバーたち。なんて情熱と赤い浪漫を抱かせる歌だろう。「誰かを憎んで 憎んでみたけれども」、己の気持ちを攻めるように歌う手鞠を、みずからの運命を呪うように声を沸き立たせる手鞠の感情を、熱を持った演奏が燃やしてゆく。そして…。
祐弥の掻き鳴らすギターの音色に導かれ、気持ちの走るまま手鞠が『正否の相違、或いは利害の不一致』を歌いだした。演奏が進むごと、楽曲は火傷しそうなほどに熱を帯びてゆく。触れたら壊れそうなくらいみずからを追い込みながら、手鞠は「僕は君のように生きれない」と歌い叫んでいた。僕らもまた、君のようには生きれない。だから火傷を覚悟で、その情熱に手を伸ばしていたかった。
「こっから、いてこましたりましょうか、覚悟はええなっ!!」、極妻気分のもと、エセ関西弁で煽る手鞠。流れだした『醜悪なる獣穿つ矢、致死を以て野卑を屠る』に合わせ、フロアー中から飛び交う叫び声と、天高く突き上げた拳。手鞠が、もっともっとと拳と声を求めてゆく。静なる姿を持ったSoanプロジェクトwith手鞠の中に潜む、動な感情。隠し持った牙を剥きだしたとたん、そこには自由を謳歌する世界が広がっていた。 沸き立つ気持ちを四方八方へ解き放ちながら歌う手鞠、その歌声を煽るように演奏を突きつけるメンバーたち。さぁさぁさぁ、ここから熱く燃え盛ってゆく宴の中へ、拳を掲げ、思い切り飛び込んでいけっ!!
馳せるピアノの音色とスリリングなハットのリズム。演奏は、ねっとりとした熱い旋律の衣をまといながら『吐情、舌上、熱帯夜』へ。がなるように歌う手鞠、うだるようなべっとりと絡みつく熱した感情が、歌と演奏を通し身体中を覆いだす。熱を抱いた宴の中へもっと溺れなよと誘いをかけるように、沸き上がる衝動へ情熱という色を描き加えた歌と演奏がフロアーにいる人たちの理性を溶かしていく。
「完全に頭の中にIKKOさんが浮かんでるんだよね。この格好でいると足が開かなくなるから、そんな動きになるんだよな」と、MCで笑いを取る手鞠。もちろん、シリアスなことも語っていたのも報告しておこう。
「まもなく平成という世が終わりまして、新しい時代になりますけど。我々が生きた平成の時代。未来に対して希望を込めて平和に成りますようにと平成と名付けられたんだと思います。その意に反して、平成は幸せではない時代だったと思います。でも、その時代にSoanプロジェクトwith手鞠を通して素晴らしい音楽を残せたのが誇りであり、これからも残していこうと思っています」(手鞠)
最後にSoanプロジェクトwith手鞠が届けたのが、『落下の挙動、加速、暗転、反射 そして調和する僕と君と。』。激しい唸りを持って奈落へ落下してゆく音の塊。その塊は、途轍もない熱を発していた。触れた人たちをグイグイと引っ張り込む強い力を持って、フロアー中の人たちの心へ衝撃を叩きつけていく。その様に誰もが心を奪われ、じっと想いを受け止めていた。テンションの高い情熱的な演奏が織りなした緊張感。それが、とても心地好かった。最後に、「よーぉ、ポン」の掛け声でライブを締めたのも、嬉しい意外性だったが…。
アンコールでは、熱い手拍子に乗せ『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』をプレゼント。大きく手を振る手鞠に合わせ、会場中の人たちも掲げた右手を大きく揺らしだす。本編に描いた哀愁や躍動する姿とは異なる、笑顔が零れる暖かな想いをSoanプロジェクトwith手鞠は最後に届けてくれた。メンバーが、この空間に足を踏み入れた人たちが、笑みを浮かべた顔を互いに重ねあわせてゆく。優しさに満ちたこの瞬間が、とても愛おしい。何よりこの景色、また今年も変わらずに味わえることが一番のご褒美だ。
そして物語は、翌日に控えたSoanプロジェクトwith芥へと続いてゆく。
PHOTO:前田俊太郎
TEXT:長澤智典
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Soanプロジェクトwith手鞠
Soanプロジェクトwith手鞠Member
Soan / 手鞠 / from Bräymen) / 祐弥(from DuelJewel) / Sachi(from 黒色すみれ)
『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』
『相対する質量の交錯する熱量』
『黄昏色に融解する視界と屈折した類推(アナロジー)』
『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』
『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』
『sign…-resonance-』
『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』
『正否の相違、或いは利害の不一致』
『醜悪なる獣穿つ矢、致死を以て野卑を屠る』
『吐情、舌上、熱帯夜』
『落下の挙動、加速、暗転、反射 そして調和する僕と君と。』
-ENCORE-
『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』

2019年02月04日 (月)
【ライヴレポート+最新情報】<Soanプロジェクト その2.>with芥◆2019年1月27日(日)池袋EDGE<『動猛成る狂想、動脈に射つ。』~2019 1st Oneman Live~>
REPORT - 19:00:05舞台の上には、和服姿のメンバーたちが凛々しい姿で立っていた。前日に行ったSoanプロジェクトwith手鞠とは異なる和装姿なのも嬉しいじゃない。
Soanプロジェクトwith芥としての2019年のライブは、先に2マンシリーズを通して幕を開けていた。とはいえ、ワンマン公演という形は今回が今年初となる。
1月27日(日)、Soanプロジェクトwith芥は3rdミニアルバムと同じ「『動猛成る狂想、動脈に射つ。』~2019 1st Oneman Live~」とタイトルを掲げ、Soan/芥(from Chanty)/K/Shun(from DuelJewel)/Ivyというお馴染みの仲間たちと一緒に池袋EDGEの舞台に立っていた。ここからは、あの日の熱狂の模様をお伝えしようか。
和装姿の似合う彼らに相応しく?、今宵のライブの始まりを飾ったのが、和心抱いた雅なロックナンバー『月欺けば傀儡が笑う』だ。冒頭から、荒ぶる祭りビートに合わせ観客たちが右へ左へ駆けだした。まさに宴の幕開けに相応しい、感情の留め金を一瞬にして壊す楽曲だ。サビでは両手を華麗に舞い揺らし、煽り部分では荒ぶる声を上げ激しく身体を折り畳み、沸きだす感情を舞台上へぶつける観客たち。今宵も…いや、何時も以上の熱を抱え込みながら、会場中の人たちを荒れ狂う祭り人に変えてゆくライブが目の前には生まれていた。
「派手にいこうか!!」、Soanの煽りを受けて飛び出したのが『朽ち木の行方』だ。雄々しく、何より気高さを持って牙を剥く演奏に、身体が激しく騒ぎだす。誰もが叫びたい感情を、頭を振り、身体を折り畳み、大きく手を振り、跳ね続けることで舞台上へぶつけていた。頭上高く掲げた両手を打ち鳴らすたびに理性が消えてゆく。むしろ、現実など頭の中からすっほり消し去ってくれ!!
芥の「3.2.1.GO!!」の掛け声を合図に、観客たちが一斉に左右へモッシュ。その様へさらに熱を注ぐよう、Soanが「飛べ、飛べ、飛べ、飛べ」と声を張り上げる。誰もが右手を頭上高く掲げ、『薄紅は舞い散り寂光に消える』に合わせ高く跳ね続けていた。会場を揺らすくらいの勢いで、乱れ騒ぐ観客たち。そう、この熱狂の風景こそSoanプロジェクトwith芥に似合うライブの洋服だ。何度も何度も繰り返される「飛べ、飛べ、飛べ、飛べ」の声。感情は早くも壊れてしまいそうだ。
ここで、同期のデータが飛ぶというハプニングが。ならばと、ここは生演奏だけで勝負。それくらい、今宵のメンバーたちの気持ちは最初から熱く燃えたぎっていた。しかも、同期の音を埋めていたのが観客たちの絶叫。荒ぶり疾走する『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』の演奏に合わせ、沸き上がる気持ちを拳と叫びに変え全力で舞台上へぶつける観客たち。その熱に浸りながら冷静でなどいれるわけがない。雄々しく叫びながら、想いを求める芥。その声に、熱を降り注ぐ観客たち。互いに気持ちを剥き出しに感情をぶつけあう。これこそが、ライブだ!!
雰囲気を一変するように流れたのが、触れた人たちの感情を奈落へ落とすもの悲しさを持った暗鬱な音色たち。やがて演奏は、歪みと狂気を携えた『透過幕』へ。一筋の美しさを重ねながらも、その音が生み出していたのはノイズにも似た黒い轟音。濁った衝撃的な音の上で、刹な感情のままに歌を唱える芥。なんて切なさを抱いた楽曲だ。芥の歌声は、澱みなき心の慟哭にも思えていた。堕ちてゆくほど、その叫びは純化されてゆく。
Soanの大地を揺さぶる原始的なドラムソロを挟み、ライブは『濁った瞳』へ。芥の「濁った瞳は」という声に触れたとたん、彼の歌声に気持ちがグッと引き寄せられた。猛々しい轟音が渦巻く中、芥は揺れる気持ちのまま、抑揚した声を持って嘆く心を歌いあげる。その歌声は、濁った景色の先に、無垢な心の嘆きと純潔な想いを映し出していた。
赤く濁った音の中から沸き上がるスリリングな空気。張り裂けんばかりの痛みの中から、生を持った声のように『sign…』が響きだした。演奏が進むごと、脈動した赤い力を増してゆく歌と演奏。その境界線を超えたら身体が切り刻まれそうだ。でも、その誘惑に手を伸ばしたくなる。スリリングな衝撃をしっかり心で受け止めていたい。まさに、そんな気分だ!!
「さぁ、声を出していこうぜっ!!」、『undelete』に触発され、メンバーらの求める声に煽られ、フロアー中から無数の拳が舞台上へ向け突き上げられる。沸き上がった興奮を冷ましている暇はないぜと言わんばかりに、重厚でシンフォニックな楽曲を通してさえも、彼らは理性のその先にある景色へ飛び込みなと煽り続けてきた。「吐き出せー!!」の芥の声を受け、喉を枯らし声をぶつける観客たち。でも、熱を抱いた今宵の宴はこんなものじゃ許されない!!
「さぁ、踊ろうかー!!」。感情のブレーキを取っ払うようにSoanプロジェクトwith芥がぶつけたのが、『躁狂の踊り子~山紫水明の宴~』だ。「飛べ飛べ飛べ飛べ」の煽りへ呼応するように、会場中の人たちが手にしたタオルを振りまわし、熱狂の踊り子となり、全力で右へ左へ駆けだした。「踊れ」「歌え」「狂え」、芥の声に触発され、誰もが喉を枯らす勢いで声を張り上げ、何度も何度もタオルを振りまわし右へ左へ駆け続けていた。理性をすべて消し去り宴人となる。この熱狂こそ、Soanプロジェクトwith芥のライブに相応しい風景だ。
続く『arrive』でも、猛り狂った宴は終わりを知らずに繰り広げられていた。絶叫と熱狂が支配する空間の中、魂を揺さぶる強靱なダンスロックに乗せ、誰もが祭りを彩る跳ね人となり、我を忘れ、宴に熱狂の花を咲かせ続けていた。「求めれば求めるほどに失うのが怖くなる」。ならば、失わないように、その熱を止めなければいい。彼等が導くままに飛び続ければ、それでいい!!
「吐き出せー!!」。Soanプロジェクトwith芥がこの空間に描き出したのは、熱した感情と感情を、壊れた理性と理性を、沸きだす野生と野生な感情をぶつけあう戦いの場。『hysteria show time』の演奏に合わせ誰もが螺子の壊れた人形となり、右拳を下ろすことなく、池袋EDGEの床を何十回と踏み叩き、ほとばしる汗をと共、この空間を真夏の宴にも似た様へ染め上げていった。
「そのパワーで、向こうまでいこうかー!!」。本編最後にぶつけたのが、『frowery count』だ。会場中の人たちが演奏に合わせ絶叫し、頭を振り乱し、拳を突き上げ、一体化した狂乱と恍惚と歓喜の様を創り出していた。この日もSoanプロジェクトwith芥は、止まることなき熱狂呼び起こす宴を描き続けてくれた。緩みを知らないジェットコースターのように、一度Soanプロジェクトwith芥のライブへ飛び乗ったなら、彼らが宴を止めるまでは、終始熱を上げながら、熱狂の限界を超えた先の風景を求め続けたい。限界を超えた先には、日常では出会えない自分と出会える。それを味わいたくて、みんなここへ集うのだから。
「お前たちの本気を見せてくれるか!!、全員吐き出せ!!」。アンコールでも、先に作っていた熱狂をさらに盛り立てるように、この日の始まりを告げた雅で妖艶な和ダンスロックナンバー『月欺けば傀儡が笑う(煽りループver.)』をふたたび演奏。熱い手拍子が飛び交えば、フロアー中を大勢の観客たちが右へ左へ駆け続けてゆく。壊れた感情を揺り戻すように、熱狂の中、満面の笑顔で騒ぐ観客たち。途中には、終わりを知らぬ逆ダイや折り畳みの光景も誕生。騒げ、騒げ、騒げ、踊り狂うその様を持って、眠っていた己をすべて開放してしまえ!!。
「プロジェクトが3年続いていくって、稀に見ることだと思います。ぞれぞれの歩いてきた道が繋がってこの空間が出来ています。今年は、愛や恋を紡いで、愛にあふれた年にしましょう。そして、未来に向かって突き進みましょう。」(芥)
「降りしきる雨がいくら強かろうと、この傘を射して一緒に進めたらいいなと思います」。芥の言葉に続き、放熱し続けた宴を優しく抱きしめるよう、最後の最後にSoanプロジェクトwith芥は『紫陽花がまた咲く頃に』を届けてくれた。ライブという場に生まれた空気をそのまま吸い込んだ『紫陽花がまた咲く頃に』は、何時も以上に熱を発しながら、会場中に心を熱く揺さぶる想いの雨を降らせていた。こんなにも肌に嬉しく刺さる想いのこもった雨なら、いくらでも全身に浴びていたい。その熱が、僕らを紫陽花のように綺麗な心に生まれ変えてゆくのだから。
次にSoanプロジェクトwith手鞠とSoanプロジェクトwith芥に同時に出会えるのは、振替公演となった5月19日の新横浜公演、6月1日と2日の高田馬場AREAになる。6月はSoanプロジェクト始まりの日であり、Soanの誕生でもあるように、ぜひ、祝福の宴を、また共に作り上げようじゃないか。
PHOTO:インテツ
TEXT:長澤智典
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Soanプロジェクトwith芥Member
Soan/芥(from Chanty)/K/Shun(from DuelJewel)/Ivy
『月欺けば傀儡が笑う』
『朽ち木の行方』
『薄紅は舞い散り寂光に消える』
『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』
『透過幕』
『濁った瞳』
『sign…』
『undelete』
『躁狂の踊り子~山紫水明の宴~』
『arrive』
『hysteria show time』
『frowery count』
-ENCORE-
『月欺けば傀儡が笑う』煽りループver.
『紫陽花がまた咲く頃に』
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<Soanプロジェクト、6月1日と2日に3周年公演「理想郷」と「集束」の開催を発表!!>
Soanがみずからのプロジェクトを立ち上げ、新たな動きを示したのが2016年6月1日のことになる。6月1日は、Soanがこの世に生を授かった日。彼は、みずからの意思を示した日を選び、これから自分が背負い続ける生き方を。一つの”命を持った音の姿”を、Soan自身を愛してくれるファンたちに示しだした。それが、先に触れた2016年6月1日に高田馬場AREAを舞台に「『オトノタカラバコ~Soan Birthday Special Live~』」と題して行った、Soanプロジェクトとしてのライブだった。静な衝動を綴るSoanプロジェクトwith手鞠、激情した想いを解き放つSoanプロジェクトwith芥。Soan自身の心を2つの音の姿に変えながら、彼は、ライブと作品を重ねながら、果てない音楽の航海へ帆を上げ進み出した。
2017年には「Soanプロジェクト1st Anniversary Oneman Live『ココロノコエ~Soan Birthday Special Live~』」と、2018年は「Soanプロジェクト2nd Anniversary Oneman Live『ココロノコエ~Soan Birthday Special Live~』」と題し、Soanの誕生日である6月1日を迎えるごと、それまでの1年間の歩みの集大成を成すワンマン公演を、ホームグラウンドとなる高田馬場AREAを舞台にSoanは行ってきた。
もちろん、3周年目となる今年の6月も、Soanは高田馬場AREAで、自身とSoanプロジェクトの両方を祝う”Birthday Special Live”を開催する。Soanは、今年の3周年公演を2日間行うことを発表。日時は、6月1日と2日。Soanのリアルバースデイ当日となる6月1日の公演に、彼は「Soanプロジェクト3rd Anniversary 2days Oneman Live『理想郷~Soan Birthday Special Live~』」と題せば、6月2日の公演には「Soanプロジェクト3rd Anniversary 2days Oneman Live『集束~Soan Birthday Special Live~』」と名付けてきた。「理想郷」と「集束」、その言葉が示す意味は、いずれSoanプロジェクトwith手鞠やSoanプロジェクトwith芥の行動を通して明かされるだろう。まずは、2日間行うことを素直に喜びたい。今年も、Soanプロジェクトの進撃の音は鳴り続ける。その音を、あなたもその手でつかみ取らないか!!
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2019.6.1(sat)Takadanobaba AREA
Soanプロジェクト3rd Anniversary 2days Oneman Live『理想郷~Soan Birthday Special Live~』
2019.6.2(sun)Takadanobaba AREA
Soanプロジェクト3rd Anniversary 2days Oneman Live『集束~Soan Birthday Special Live~』
※詳細は後日解禁
TEXT:長澤智典

2019年02月04日 (月)
4ヶ月の期間限定で復活する『正義』崇拝教團JUSTICE KING、復活ライブのチケットが次々とSOLD OUT!!。
NEWS - 17:46:58
UNDER FALL JUSTICEの活動休止期間中、同バンドの前身となった『正義』崇拝教團JUSTICE KINGが封印を解き”4ヶ月限定”でこの世に復活することは、以前にもニュースとして伝えたこと。
『正義』崇拝教團JUSTICE KINGの復活狂会(ライブ)として発表した2月14日と3月14日の公演が、いずれも「数分でSOLD OUT」したという情報が飛び込んできた。3月14日の公演は、追加チケットを発券したにも関わらず、それも「即日SOLD OUT」。それだけ、多くの信者たちが『正義』崇拝教團JUSTICE KINGの復活を待ち望んでいた。加えて、UNDER FALL JUSTICEからファンになった人たちが、語り継がれた名前の存在を目撃しようと、強い関心を注いだという証拠と言えようか。
他にも、5月28日に名古屋今池3STARで行われる「渉真生誕祭『封印』~50名限定単独ワンマン『最後に流した涙の訳は・・』」も、かなり枚数制限をしていることもあって、先に販売した会場手売りチケットは完売。3月10日に販売する一般チケットも、すぐにSOLD OUTを記録しそうだ。
現状では4月24日に名古屋MUSIC FARM、25日に名古屋今池3STARでの公演も発表になっている。両日足を運んだ人たちには、「コメントDVD&限定カルト音源」がプレゼントになる。他にも、「限定活動期間中、新たな発表事をいろいろ用意している」という情報がレーベルより寄せられた。詳しいことは、メンバー自身の口から語られた後にお伝えしたい。
今は、たった4カ月しか味わえない伝説のバンドの復活劇を。この貴重な時間に携われるのなら、ぜひ彼らと同じ時間を過ごして欲しいとだけ口にしておこう。以下へ、レーベルより届いた情報を列記しておくので、詳しいことはそちらをご覧になっていただきたい。
さぁ、あなたの食指が動いたなら、その想いのままに彼らの描き出す闇の世界へ飛び込みなさい!!
TEXT:長澤智典
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★狂会情報・企画情報★
2月14日
4ヶ月限定復活単独ライブ
60分限定 無料ワンマン
『目が覚めより暗黒に染まりし』
会場 名古屋今池3STAR
メンバー
愛郎(UNDER FALL JUSTICE)
渉真(UNDER FALL JUSTICE)
暁兎(UNDER FALL JUSTICE)
ライ(ex.DIEALO)
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3月14日 暁兎生誕祭
4ヶ月限定復活..単独ライブ
60分限定 無料ワンマン
『贄を見つけ歓喜する闇の者』
会場 名古屋今池3STAR
メンバー
愛郎(UNDER FALL JUSTICE)
渉真(UNDER FALL JUSTICE)
暁兎(UNDER FALL JUSTICE)
ライ(ex.DIEALO)
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4月24日
会場 名古屋MUSIC FARM
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4月25日
会場 名古屋今池3STAR
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5月28日 渉真生誕祭
『封印』
50名限定単独ワンマン
『最後に流した涙の訳は・・』
会場 名古屋今池3STAR
OPEN 18:00
START 18:30
前売り\3500 当日\4000
チケット販売
会場手売り販売(1〜30)
SOLD OUT
e+(31〜50)チケット発売日
3月10日
※ご来場者全員に『感謝』コメント&封印までのダイジェストDVD配布
※顔面ケーキを賭けてのゲーム大会有り
物販で\5000以上ご購入に方は2ショット『封印されていく者達への最後の優しさ』撮影会にご参加出来ます。 2回目以降にお並びの方は5SHOTか2SHOTをお選び頂けます(隣指名可能)
※会場限定アイテム多数有り
※会場限定当時の音源全てをサイン入りにて少数限定販売
メンバー
愛郎(UNDER FALL JUSTICE)
渉真(UNDER FALL JUSTICE)
暁兎(UNDER FALL JUSTICE)
ライ(ex.DIEALO)
『正義』崇拝教團 JUSTICE KING
4ヶ月限定復活企画
2月14日
名古屋今池3STAR
バレンタインデー企画
好きなメンバーにお菓子などプレゼント。
1番多く頂いたメンバーが、1番少ないメンバーに、ツイキャス動画ライブにて結果発表〜罰ゲームデコピン10発思いっきりします。
※チロルチョコ1個でも1個換算です。
※ケーキや手作り・タバコ1カートンなどなど、メンバーのさじ加減で決めさせていただきます。例えばタバコ1カートンは100個分くらい?的な感じです。
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3月14日 暁兎生誕祭
名古屋今池3STAR
全てのライブ終了後、暁兎に顔面ケーキ!をかけたジャンケン大会を会場みんなで行います。
顔面ケーキをかけたジャンケン大会の前に、バレンタインデーのお返しにメンバーみんなでステージからプレゼントを投げます。
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4月24日&25日
2days来てくれた教徒達のみ、
コメントDVD&限定カルト音源をプレゼント。
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5月28日 渉真王子生誕祭
名古屋今池3STAR
全てのライブ終了後、渉真王子に顔面ケーキ!をかけたジャンケン大会を会場みんなで行います。
50名様限定封印ライブ
物販先行発売で30枚販売したので
残りe+20枚のみです。
この20枚が即日SOLD OUTした場合のみ、
教徒達に『正義』崇拝教團 JUSTICE KINGから最後に大きなプレゼントを考えております。
楽しみにしていて下さい。
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UNDER FALL JUSTICE Web
https://underfalljustice.info/
UNDER FALL JUSTICE twitter
https://twitter.com/u_f_justice



