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2018年09月10日 (月)

【ライヴレポート】己龍<東名阪単独巡業「遠塵離垢」>-千秋楽-2018年9月07日(金)新木場STUDIO COAST

REPORT - 12:00:36

7月に発売したシングル「無垢」が、オリコンのシングルランキングで9位を獲得。

インディーズやメジャーという枠を超え、己龍の存在が一般的に浸透していることを、数字という結果を通して彼らは示してくれた。

 

 己龍は同作品を手に、7月より東名阪単独公演<遠塵離垢>を実施。

その千秋楽公演が、97()に新木場STUDIO COASTで行われた。

 

「全員ぶっ潰せ!殺れ!殺れ!」と叫ぶ眞弥の声が示すように、「累」から始まった己龍のライブはフロア中の人たちが乱れ騒ぐ喧騒を描き幕を開けた。

荒れ狂う演奏に触発され、フロアの中でぐちゃぐちゃにまみれる観客たち。

昂る気持ちへ痛い刺激を刺すように、己龍は「愛怨忌焔」を突き付け、観客たちの理性を壊しだした。

頭を振り乱し、大きく手を広げ華を咲かせ、誰もが喧騒の中へ堕ちてゆくことへ快楽を覚えていた。

 

眞弥に、4人の演奏へ導かれ「靂霹ノ天晴」に合わせ飛び跳ねれば、大声で歌を交わす姿も。

轟く重厚な音の唸りの中,「雨夜ニ笑ヱバ」が心に歓喜の想いを沸き立てる。フロアでは誰もが全力で頭を振り、乱れ狂う。

華やかな和の旋律描く「朔宵」に合わせ眞弥が、会場中の人たちが扇子を手に激しい宴に乱れ興じてゆく。

今は、狂喜に導く演奏へ見も心も預け、共に騒ぎ奉ろうじゃないか。

 

  「ここにいるお前たちの声を、ねじ切れるほどに絞り出せ!見境なく思う存分に暴れろ!」

眞弥の言葉に触発された満員の観客たちが、「叢雲」に合わせ手にしたタオルを一斉に振りまわす。血が沸き立つ、身体が熱を求めて叫びだす。

その気持ちをさらに煽ろうと、己龍は轟音響かせ「自惚レテ愛玩」を投げ返した。タオルを振り、右へ左へモッシュする観客たち。

暴れずにはいられない。理性を消し去るその衝撃こそ、変えがたい恍惚だ。

 

客席を中央から分断、離れては混じり合う光景が何度も広がる「鎮具破具」。

激しさの中へ妖艶さを抱いた「夜鷹」では、フロア中で観客たちがくるくる廻り、サビでは大きく広げた手を花のように揺らしていた。

 

ここは、熱狂に身を捧げた人たちが蠢く世界。そんな狂い人たちへ想いを捧ぐように、己龍は斜幕に映した映像の影で「煉獄」を演奏。

幕には「痛みに焼き尽くされた私」「心を閉ざせば煉獄の海」など、「煉獄」の歌詞が炎の映像と共に映し出されてゆく。

同じく哀愁と切なさを抱いた「秋雨葬送」でも、斜幕へ「思い出は優しさだけを心に映してしまう」「突き刺さるのは幾千の愛」など、心に痛みを持って寄り添う言葉を己龍は歌を通し心へ刻んでくれた。

 

斜幕が落ちると同時に己龍は、「天照」を通し会場中の人たちを光射す天空へ導いた。

誰もが大きく両の手を広げ、高揚沸き起こす「天照」と共に、心を、その身を空へ向かい羽ばたかせてゆく。

重く歪んだ和の旋律が意識をねじ曲げる、無数の拳が天高く突き上がった「井底乃蛙」。

 

   「頭のいかれたてめえらの本性をあぶり出せるのは俺たちだけだ、殺れるなら徹底的に殺れ!」

眞弥の言葉を証明するように、狂気と猟奇を掲げ、己龍は「朧月夜」をぶつけてきた。何百人という観客たちが逆ダイしてゆく光景の圧巻だったことか。

最新シングル「無垢」でも切っ先鋭い演奏を通し、さらに大きな逆ダイの様を描きだす。誰もが本能を剥き出しにした獣に変わっていた。

そんな心美しい化け物どもと共に、「百鬼夜行」を旗印に熱狂の行軍だ。会場中に響く「百鬼夜行」の叫び声。

騒ぎ狂いたい観客たちの感情を破壊し、暴れ狂わせた「誰彼刻」。そして

 

最後に己龍は、「僕の叫びは君に響いてますか」と心の声を届けるように「叫声」を演奏。

互いに心の手を伸ばし、共に歌声を交わしあい、気持ちを一つに結び合う光景がそこには広がっていた。

 

アンコールでは己龍の単独公演では初となるゲストとして、元ヴィジュアル系バンド「LOG」のメンバーだったユーチューバーのVambiが登場。この日の模様も映像として収録された。

LOGは過去に己龍のオープニングアクトとして巡業へ帯同していたこともあり、Vambiの登場はファンたちにとっても嬉しいサプライズ。

己龍とVambiがセッションしたのは、LOGの「Adore You~キミヲ想フ声~」。

その模様はぜひ、後にアップされるVambiのチャンネルでチェックしてくれ。

  

ここからは、ふたたび己龍のライブへ。

扇子を手に、華やかな宴の光景を描き出した「オナジアナノムジナ」。会場中に扇子が大きく揺れる光景も艶やかだが、やはり己龍のライブは、髪の毛を乱し頭を全力で振ってこそ。

轟音渦巻く「鏖」を通し、己龍は会場中の人たちの理性の留め金をぶっ壊した。

暴れろ、暴れろ、暴れ狂え!

最後に己龍は、自分たちの生きる証を示すように「暁歌水月」を演奏。今宵の宴を、終始熱気と熱狂渦巻く様に描きあげて逝った。

 

北海道で起きた震災。

この夏に起きた各地での豪雨被害、過去に起きた東北や熊本の震災など、復興へ向け頑張っている人たちへ向け

「僕らは僕らなりのやり方で復興のお手伝いを,次の巡業でさせていただきます。

僕らだけでは何も出来ない。

みんなが来てくれることが、その土地の復興だと思っています」

と最後に語った酒井光輝の言葉も印象的だった。

 

 

己龍の新たな動きを提示!それが

 

 

この日の公演で、己龍は1114()に通算6枚目となるアルバム『転生輪廻』を3-TYPE発売することを発表した。

なぜ「輪廻転生」ではなく「転生輪廻」なのか。

それは、死地から蘇り魔性?と化したメンバーたちの最新ヴィジュアルと、どんな関係性を持っているのかも気になるところ。

B-TYPEには、ここで紹介している「遠塵離垢」千秋楽公演のLIVE DVDを収録。

記事を読んで気になった方は、己龍の入門編としてぜひご覧になっていただきたい。

 

己龍は、アルバム『転生輪廻』を手に1117日より己龍単独巡業「転生輪廻」を行う。

毎年恒例行事となった1216日の周年公演、11周年目となる今年は福岡で開催。

こちらも見逃せない内容になることは保証しよう。

 

千秋楽公演は、1221()TOKYO DOME CITY HALLで実施。

毎回ソールドアウト寸前までいきながら、僅かに手が届かない経験を重ねてきたように、今回こそチケットを完売出来るかも楽しみだ。

本人らは枚数よりも、どれだけ仲間たちと熱い絆を作りあげれるかが大事であると意識はライブの中身へ向いていると思われるが、完売の文字は素直に嬉しいであろうから、ぜひ実現させてあげたい。

 

  他にも、1019()には高田馬場AREAを舞台にヴォーカル黒崎眞弥の、111()には仙台Rensaでベーシスト一色日和の生誕祭も行われることも報告しておこう。

 

  まだまだ進化し続けてゆく己龍。これからも、その動向から目を離さずにいて欲しい。

 

 

PHOTO:KEIKO TANABE

TEXT:長澤智典

 

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己龍 Web

http://www.kiryu-web.net/

己龍 twitter

https://twitter.com/kiryu_official

 

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<音源情報>

 

己龍 6thフルアルバム「転生輪廻」

20181114() 3type同時発売

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Atype【初回限定盤】CD+DVD

価格3,500円(税抜)/BPRVD-318

CD13+DVD「転生輪廻」MV

封入特典:

3タイプ購入特典用応募券A+応募はがき      

トレーディングカード2枚(全10種)

…………………………………………

Btype【初回限定盤】CD+DVD

価格3,500円(税抜)/BPRVD-319

CD13+「遠塵離垢」千秋楽マルチアングルLIVE DVD

封入特典:

3タイプ購入特典用応募券B     

トレーディングカード2枚(全10種)

…………………………………………

Ctype【通常盤】CD

価格3,000円(税抜)/BPRVD-320

CD13+ボーナストラック2

封入特典:

3タイプ購入特典用応募券C

トレーディングカード2枚(全10種)

 

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【「転生輪廻」3タイプ同時購入特典】

己龍「転生輪廻」Aタイプに封入されている応募ハガキに「転生輪廻」ABCタイプに封入されている各応募券を貼って送ると、単独巡業「転生輪廻」巡業パンフレットを応募者全員にプレゼント!

*詳しくはAタイプに封入されている応募ハガキをご覧ください。

 

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<公演情報>

 

■己龍単独巡業「転生輪廻」

20181117()【千葉】柏 PALOOZA

20181118()【埼玉】HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3

20181122()【栃木】HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2

20181127()【岩手】盛岡 CLUB CHANGE WAVE

20181130()【北海道】札幌 cube garden

20181203()【青森】青森 Quarter

20181205()【新潟】NIIGATA LOTS

20181208()【愛知】名古屋E.L.L.

20181209()【大阪】梅田CLUB QUATTRO

20181212()【岡山】岡山 CRAZYMAMA KINGDOM

20181216()【福岡】福岡 DRUM LOGOS ~己龍11周年~

 

千秋楽

20181221()【東京】東京ドームシティホール

 

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演目―

『累』(かさね)

『愛怨忌焔』(あいえんきえん)

『靂霹ノ天晴』(せいてんのへきれき)

『雨夜ニ笑ヱバ』(あまよにわらえば)

『朔宵』(さくよい)

『叢雲』(むらくも)

『自惚レテ愛玩』(うぬぼれてあいがん)

『鎮具破具』(ちぐはぐ)

『夜鷹』(よたか)

『煉獄』(れんごく)

『秋雨葬送』(あきさめそうそう)

『天照』(あまてらす)

『井底乃蛙』(せいていのあ)

『朧月夜』(おぼろづきよ)

『無垢』(むく)

『百鬼夜行』(ひゃっきやこう)

『誰彼刻』(たそがれどき)

『叫声』(きょうせい)

 

-ENCORE-

Adore You~キミヲ想フ声~』(Guest Vo.YOUTUBER Vambi)

『オナジアナノムジナ』(おなじあなのむじな)

『鏖』(みなごろし)

『暁歌水月』(きょうかすいげつ)





2018年09月09日 (日)

【Sick.】Sick.が二分化!?更にボーカリスト公募を発表…!!

NEWS - 21:00:47

大阪を中心に活動している「Screaming inside can kill.(略してSick.)」より衝撃的な発表が届いた。

 

“バンドの二分化”

 

つまり【Screaming inside can kill.】名義と【Sick.】名義で別々に活動する事が発表されたのだ。

「?」と思う方も多いと思うが、今年新メンバーを迎えたSick.は音楽性、活動するシーン等を変え幅広く活動しており、初期コンセプトの曲等を演奏する事が無くなっていたとの事…。

詳しくは公式にて発表されているこちらの文章をご覧頂きたい。

 

●今後の活動について大切なお知らせ
http://sick-official.com/sick.html

 

そして更に驚きなのが【Sick.】名義でのバンドにボーカリストを公募するとの事…!

詳しくは下記に記載されている。

 

●Sick. ボーカリスト募集
http://sick-official.com/bosyuu.html

 

先日公式にて、来年1月より拠点を東京に移すと発表した彼ら。

是非ともこの記事を読んでいるボーカリストの方々にも、応募していただきたい。

まだまだ彼等には驚かされる事があるかも知れないので、これからもチェックしていこう!

 

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★Sick. オフィシャルHP★

http://sick-official.com/


2018年09月09日 (日)

【未散(MASK)】集中治療室で3日間昏睡状態、死地からの”生還” ──。「何がなんでもステージに立って、生きる!」2019年3月3日(日)TSUTAYA O-EAST<MASK 15th ANNIVERSARY YEAR LIVE 「生還祭-2019-」>

NEWS - 21:00:46

あなたはMASKというバンドをご存じだろうか。

誕生してから、今年で15年になる。

第一期MASKのヴォーカルとして暴れていたのが、葵(-168-)

第二期MASKのヴォーカルとして華やいでいたのが尽(HERO)だった。

バンドは200651 Zepp Tokyoにて卒業(解散)

その10年後にあたる201651 Zepp Tokyoに第一期/第二期MASKともに復活。

その後、年に一度集まっては同窓会的にライブ活動を続けてきた。

 

先にも触れたように、今年は第一期MASKの誕生から数えて15年目にあたる年。

本当ならMASK15周年を華々しく祝おうと彼らは動き出そうとしていた。

ところが、リーダーの未散を襲った突然のアクシデントにより、今年の活動は休止となった。

いや、それどころか一歩間違えばもう二度とMASKの姿を観ることは出来なかったかもしれない。

 

MASK解散以降、V系アーティストのプロデューサーとして活躍し続けてきた未散だが、今年3月に彼は突然の病に倒れ、意識を失くしたまま3日間生死の境目を彷徨っていた。

当時のことを彼は、以下のように語ってくれた。

インタヴュー形式でお届けしたい。

 

── 一時は生死を彷徨うほどの大病を患いながらも、今は社会に復帰。

未散さんが病床に伏したのは、いつ頃だったのでしょうか?

 

未散:35日に自分の誕生日を迎え、その一週間後に僕が関わっているアーティストの大阪公演へ帯同したときのことなんですけど。

夜中にホテルで、突然、背中がバキッと音を立てました。そのときは、身体を変にねじってしまったことからかな?

と思っていたんですけど。

その痛みが引かず、東京へ戻ってから医者へ治療のために足を運んだのですが、どこの病院へ行っても病気の理由がわからないと。でも、症状はどんどん悪化してゆく。

このままではらちがあかないことから、病気の発症から一週間後に身体をしっかり見てもらおうと総合病院へ行きました。

そこで見てもらう、となったとたんに身体中へ激痛が走り、動けなくなり、その場にうずくまってしまいました。僕はそこで完全に意識を失ってしまったのですが。

お医者さんから後で聞いたところ、「症状を調べたら、心臓が血の海になっていたように、生死を彷徨う状態だった。」

 

──そんなにも大変な状態だったとは。

 

未散: 僕の病気はなかなか見つかりにくい病魔であり、治療難度の高いもの。

僕が倒れた時点で、すでに生きるか死ぬかの瀬戸際状態だったと。

手術は成功したとしても、目覚めることがなければずっとこのままの状態になる場合も・・・。

でも意識の中では、生きる!!ともがいてましたね。

 

──未散さん自身、そのときはまったく意識もない状態?

 

未散:真っ暗闇の中を、ずーっと降りれない列車に乗り続けていましたね。その車両にはMASKHEROやアンティック珈琲店のメンバー、親密なスタッフなどが乗ってくるんですよ。

でも僕は、彼らに触れることも、しゃべることも出来ない。そんな風に暗闇を彷徨ってた臨死体験が続いてたんですよね。

そして目覚めたときの僕は、口には酸素マスクをしているし、身体中に管を這わせて心電図を横に置いている状態。

まったくしゃべれないし動けない。だって、集中治療室にいたわけですからね。

 

──その入院期間中に、改めて自分の人生を考え直す機会を持ったのでしょうか?

 

未散:僕自身がライブが出来ないどころか、日常生活さえままならない身体へ陥ってしまった。

集中治療室を出て間もなくしてから面会が可能になりましたが、嬉しかったのが、それを待っていたかのようにMASKのメンバーたちがお見舞いに来てくれたこと。

その姿を見たときに、そんなに活動期間も長くないバンドだったにも関わらず、こうやって自分のために集まってくれたことへ凄い絆を感じました。

尽君なんか、僕が生死を彷徨っている頃「未散さん、電話してもまったく出てくれないよ」と泣きながら騒いでたなんて話まで後で聞きましたからね。

そんな彼らの想いに心を打たれ、もう一度MASKとしてステージに立ちたいという野望と目標が生まれました。

もしかしたら死んでたはずなのに、こうやって生かされたということは「ここから第二の人生を歩め!」ということかなと自分でも思ってて。

 

 

入院中は、未散が関わったミュージシャンや仲間たちが病院へ足を運び、彼の回復を願っていた。

「これからも音楽を軸として生きていく」と強く決意を抱いたのも、MASKのメンバーたちとの病床での再会が大きかった。

彼は、当時の様子や心境について、こんな風に語ってくれた。

 

 

未散:3ヶ月の間、病院、その後にはリハビリ病院へ入院。

まずは、日常に復帰するための治療を病院内で施していました。あの時期は、本当につらかったですね。

でもそれを支えたのが、ステージに復帰しようという気持ち。

リハビリの病院へ移ってからは、病室にギターを持ち込んでずっと演奏をしていました。

幸い指は思ってた以上に動くし、マヒが残ることもなかったので、そこはひと安心でした。

身体も病気でリセットされて20kg痩せたので、バンド活動を始めた頃の体型に戻って身体も精神もすっかり研ぎ澄まされた気分です。

ただ一気に体力が落ちたので、今は少しずつ体力を回復させている状態です。

といっても、すでに仕事にも復帰していますし、日常生活を送るには差し支えないのですが…さすがにステージへ上がって演奏するまでの体力は、今はまだ足りてない状態です。

それよりも、改めて今回の経験をきっかけに仲間の大切さを感じました。

 

──だからこそ、MASKとしてステージに復帰したかったし、そのために生還する日を決めたわけだ。

 

未散:そうなんです。メンバーも、僕の誕生日に近い日が良いんじゃないかと言ってくれて、201933日にTSUTAYA O-EASTを押さえて、その日にもう一度MASKとして舞台へ立とうと決めました。この日のタイトルが「生還祭-2019-」。

これは尽君が付けてくれたんです。まさに、MASKの未散がステージに生還する日。

本当に生きるか死ぬかの、3割しか助かる人がいないと言われている病気からの生還

もしかしたら今、ここにはいなかったかも知れないわけですからね。

今は社会に復帰して、日常生活へ支障はないくらいまでに体調が戻ったとはいえ、体力は今でもだいぶ落ちています。

201933日に、第一期MASKと第二期MASKの2ステージを行う予定なので、本当に身体が持つのかが心配なんですよ。

 

自ら生死を彷徨ったからこそ「生きる!!」ことに喜びを覚え、「再びミュージシャンとして舞台へ立つために。何より、自分を頼ってくれる仲間たちのために力を注ぐ使命感を持って自分は生かされたんだ!」という決意と意志を、未散は心に抱いている。

正直、今も治療を続けており、何時また身体が病魔に侵されるかはわからない。

しかし、未散には「生きる理由」がある。

だからこそ必死で「生きる!!」ことへ食らいつきながら、少し先へ掲げた実現すべき夢であり目標へ向かい、日々努力を重ねている。

再び、未散の言葉をお届けしたい。

 

──今回の経験は、未散さんの考え方にいろんな影響を与えたんですね。

 

未散:生きる大切さを知ったというのかな。これから何度ステージに立てるか、何時最後が訪れるかは正直自分でもわからない。

だったら、伝える機会を持てる以上は生きてるうちに伝えていきたいなと思ってるし、MASKのメンバーとの絆を失くしたくはないです。

MASKのライブを行えること自体、決して当たり前のことじゃないぞ!と自分でも感じているし、本当に一回一回のライブを大切にしていこうと思っています。

 

──33日の「生還祭-2019-」もどうなるかわからないこと。ただ、未散さん自身の生きる目標が明確に見え方たことは大きいですよね。

 

未散:そうですね。生きている重みは、これからの活動を通してしっかり伝えていこうと思ってるし、生きてる凄さ、生きる大切さ。それをみんなにも感じ取って欲しい。

その気持ちは余計に強くなりましたよね。

 

──最後に、メッセージをお願いできますか?

 

未散:本当に命の大切さを伝えたいんです。なぜなら、生きていなかったら追悼ライブになっていましたからね。今の僕には、一回一回が本当に生きるためのライブ。

これはまだ計画中のことですが、過去の音源のリテイクをしようかという話も出ています。当日の公演に足を運んでくれるファンの人たちが喜んでくれることも何かしら行いたいですね。

その辺りを考慮したことをやっていこうと思っています。

 

「生きる!!」ことの答えをつかんだ未散。

一度失くしかけた命だからこそ、自らそれを放棄することもなければ、安易に弱さへ寄り添おうともしていない。

誰のために、何のために生きるのか、それを未散は証明しようとしている。

201933日、TSUTAYA O-EASTの舞台上に、未散がどんな想いを胸に立っているのか。

その答えは、彼がギターの音を通して、そしてMASKという彼自身の人生を投影したバンドを通して示してくれるはずだ。

 

 

TEXT:長澤智典

 

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<LIVE情報>

 

■MASK

15th ANNIVERSARY YEAR LIVE「生還祭-2019-

 

201933()TSUTAYA O-EAST

 

[出演]

MASK(JIN+SANA+MICHIRU+KAZUTAKE+MINA

MI)

MASK(AOI+SANA+MICHIRU+KAZUTAKE+NANA

)

★情報は、10/10()22:00解禁予定!!

 

()チッタワークス/TEL:044-276-8841(平日12:0019:00)

 

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★MASK  twitter★

https://twitter.com/mask20160501