LIPHLICH 進藤渉
2016/02/07 (Sun)「「私です。」vol.3」
皆様。LIPHLICHの進藤渉です。
立春も過ぎ、暦上は春到来です。
まだまだ寒いですが、もう少しの辛抱でしょう。
さて、前回は私のマストアイテムが『馬油』(※ここではソンバーユを指す)であることをお話させて頂きましたね。
馬油に限った訳ではありませんが、今回はスキンケアの方法をお話しして参ります。
私の経験上、スキンケアで過ちが多いのが以下の2点。
・洗顔
・保湿
つまり全てですね。
あと良く「高級品を使ってそう」と言われますが…
そんな事はありません。
私が使うのはソンバーユとAvene(アベンヌ)とNIVEAの青缶だけです。
過去に色々試しましたが、一度肌に合わず炎症して以来チャレンジするのを止めました。
前回書きましたが、人には最適なバランスがあります。
美容に良いから、健康に良いからと与え過ぎるのもダメ。
テカリが気になるからとあぶら取り紙等々を使って奪うのもダメ。
人間本来の調整作用により本来であれば正しいバランスに収まるはずですが、以上の行動により自らバランスを壊している方が散見されます。
まず、私が思うに1日何回も洗顔する人は即刻止めた方が良いでしょう。
「黒ずみをとりたい」
「脂性だから根こそぎ綺麗にしたい」
「毛穴を小さくしたい」
洗顔過多になりがちな方々の思いは分かります。
5分以上洗顔するなんて方もいらっしゃるでしょうね。
洗顔後に適正なケアが出来ていればまだ良いと思いますが…
よく男性にありがちな”放置”だけは絶対にNGですね。
「化粧水だけ」なんて人もダメです。
脂性の方はクリームを毛嫌いする人も多いですね。
「何故テカりが気になっているのにクリームを塗らなければならないの?」
ずばり脂性の原因は「乾燥」です。
そしてその行き着く先が脂性乾燥肌です。
当たり前ですが、洗顔後の皮膚はそれはもう綺麗です。
この状態が続けば良いのにと思うほど綺麗です。
ですが、本来肌を保護する油膜も無くなっています。
そして水分は蒸発します。
肌に浸透するとお考えかもしれませんが、外気に触れる部分は蒸発します。
洗顔後は最も水分が蒸発する状態です。油膜が無い分、本来肌に含まれていた水分も蒸発し易い状態です。
結果、時間が経てば経つほど洗顔後の方が乾燥した状態になります。
そこで人間の調整作用が働きます。
〜洗顔後〜
肌「SOS! SOS!」
脳「どうした!?」
肌「油膜が奪われ無防備です。蓋(油膜)が開けられ水分の蒸発を食い止められません!いま外敵に攻めこまれると危険です!」
脳「直ちに脂腺に通達!バルブを全開!油分放出!」
脂腺「ラジャー!油膜放出します!」
肌「増援物資(脂腺からの脂)が来た!油膜を形成し即時水分の蒸発を阻止せよ!」
という状態です。
折角洗っても元通りです。
さらにあぶら取り紙の使用、洗顔の回数を増やして行くと戦況はさらに悪化します。
〜外敵襲来(あぶら取り紙)〜
肌「SOS! SOS!」
脳「どうした!?」
肌「何度補給してもダメです!根こそぎ油膜を奪われます!乾燥が止まりません!」
脳「脂腺の肥大化、及び脂質生産量を2倍にしろ!」
脂腺「ラジャー!人員を追加投入、脂腺からの油量を2倍にします!」
肌「今迄以上の増援物資が来たぁ!!」
となる訳です。
体は一定の水分を安定させようと働きます。
脂を取り過ぎると結果的に脂腺を活発にする事になり、毛穴は常に全開状態。
結果的に分泌量が増えて脂性になります。しかも脂腺に残った脂が酸化し黒ずみになります。
「自分は脂性だから…」とお悩みの方は、むしろご自身で脂腺の機能強化に努めている可能性が高いと思われます。
ではどうすれば良いのか?
つまり、脳に肌が乾燥していると思わせなければ良いのです。
極力洗顔の回数は減らして下さい。またあぶら取り紙等も多用は避けて下さい。
そして洗顔は入浴の最後、浴槽を出る直前に洗います。
その間はむしろ水飛沫さえ当てない様に気をつけてます。
洗顔後のスキンケアは1分1秒を争うほどシビアです。
ちょっとでも脳に信号が伝達されてしまえば脂腺が解放されてしまいますからね。
『洗顔してから入浴』ではもう入浴中に外気に触れ蒸発が始まります。
そうではなく、出る直前に洗顔→化粧水→クリームです。
私の場合、洗顔からスキンケア開始までの時間は10秒以内です。
そうするとこうなります。
肌「油膜取られた!…けど、どういう訳かすぐに新しい油膜(馬油、及びクリーム)が塗られたし…潤ってるから現状維持!」
脳「最近肌からのSOSがこないね。とりあえず脂腺は指示ある時まで閉じておいて。」
脂腺「最近暇過ぎる…全く使われない…退化してしまう…」
こうなれば「脂性」ではなくなります。
そして脂腺は使われなくなると段々小さく閉じてきます。
所謂イチゴ鼻と呼ばれる脂腺の黒ずみですが、あれは外からのクリーム等々の詰まりというより、内側から生産された脂が詰まったものが大半です。
内側からの脂が生産されなくなれば、自ずと解消されていきます。
洗顔は最もスキンケアの肝となるでしょう。
唯一、無防備な状態になる瞬間です。
『何を使うか』よりも、その手順、方法にご注意下さい。
自分の体は自分で守り、そして自分の本来の力を信じましょう。
この時期はまだまだ乾燥しますからね、是非とも試してみて下さい。