2021年07月18日 (日)
【ハイダンシークドロシー】<インタビュー>最新シングル『百花千紅』に描き出した90年代ヴィジュアル系の香り
NEWS - 12:00:07昨年11月に発売したシングル『エルドラド』の頃から兆候はあったとはいえ、今年3月に発売したシングル『白黑有無-Xylochrome-』の中へ、ハイダンシークドロシーは明るいファンタジーな世界観を投影。
昨年リリースした1stアルバム『ヒトリランド』へ記した「少女の心の内の物語」というダークファンタジー路線とは異なる物語を描きだし、ハイダンシークドロシーの第二章が始まったことを伝えてきた。
歌詞の面でも『エルドラド』『白黑有無-Xylochrome-』ともに遊園地を舞台にした、切なくも光降り注ぐ想いを綴っていた。
その姿へ接してきたからこそ、次なる新しい物語もファンタジックな世界観を投影した楽曲になる…と予想していたところ、その期待を、新たな期待を塗り重ねる形で裏切るところがハイダンシークドロシーらしさ…。
活動の声を上げた2020年7月18日からちょうど1年後となる2021年7月18日に、ハイダンシークドロシーは最新シングル『百花千紅』を発売する。
このタイトルは、9月18日と19日に行なう1st Anniversary Special Liveに付けられた題名と同じ。
そこへ浪漫を感じてしまうのは、ハイダンシークドロシーというバンドがつねに小粋な仕掛けを施してきたからだ。
さらに8月18日には全国各地をサーキットするイベントツアーへの参加に合わせ、会場限定シングル盤として『飾られた私と棘と事切れの部屋/Aglaophotis』を販売する。
つまり、2ヶ月連続でのリリースになるわけだ。
でも、そこで話が終わらないのがハイダンシークドロシー。
彼らは9月に2ndアルバムの発売も決めた。つまり、3ヶ月連続でのリリースになる。
情次2号いわく「将棋で言う歩となる『百花千紅』で攻めの定石を定め、飛車/角となる『飾られた私と棘と事切れの部屋/Aglaophotis』で攻めに入り、2ndアルバムで一気に勝負を賭ける戦略」とのこと。
彼らが『百花千紅』と『飾られた私と棘と事切れの部屋/Aglaophotis』へ示した楽曲は、90年代ヴィジュアル系ナンバーの香りを携えた胸をくすぐるアップチューン。
歌詞にも、光を携えながらも、以前のようなダークファンタジーな世界を投影してきた。そこへどんな意味や想いが隠されているのか…。
3ヶ月連続リリースの第一弾となった配信シングル『百花千紅』について、メンバーが以下のように語ってくれた。
そこには、今後へ繋がる展開の布石となる想いが述べられていた。
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情次2号:キャリアを重ねていくと、ノスタルジーで音楽を続けたほうが良いというか、その人の培った音楽性を崩すことない曲たちを演奏し続けたほうがファンも安心感があるし、細く長く続けられるみたいな風潮も生まれていくじゃないですか。
ハイダンシークドロシーも、1stアルバムの『ヒトリランド』を作った頃は大人っぽいサウンドでいいし、ライブで盛り上がる曲を無理に作らなくてもいい。それよりも、良質な楽曲を届けることだけを考えようという気持ちで制作をしていたんですけど。
実際にライブ活動を始めてお客さんを前にやっていると、やっぱり「盛り上げたい」気持ちにもなってきたんですよね。
でも『百花千紅』や『飾られた私と棘と事切れの部屋』 が生まれた1番の理由は、8月に参加するツアー<SPEED DISK PRESENTS~森羅万象tour’21#2>を見据えてのこと。
つまりライブツアーへ参加する以上は攻めていこうよ、という想いからでした。
ジン:「森羅万象tour」へ参加するバンドさんも、そのお客さんたちも、僕らよりも若い世代。
そういう人たちの心へ響く曲を、と思った時に出てきたハイダンシークドロシーなりの攻め方が、『百花千紅』『飾られた私と棘と事切れの部屋』 『Aglaophotis』の3曲のような速い曲たちだったわけです。
靖乃:ハイダンシークドロシーとして活動を始めた当初は、「アダルトな楽曲でもいいんじゃないか」と話もしていて、ライブ先行というよりは楽曲の世界観を先行して1stアルバム『ヒトリランド』までの制作を進めてきたんですけど。
その後、お客さんも入れた形で2度のワンマン公演を行ってイベントライブにも参加していく中で4人が共通して感じたのが、「やっぱり攻めないとダメだね」ということ。
まして8月に全国各地をまわるサーキットツアーへ誘っていただいた以上、「そこは攻めないといけないでしょ」という気持ちをさらに強く持ったことが大きかったですね。
そこで生まれた曲の中でもとくに『百花千紅』は、かなり勢いのある「これぞ、古(いにしえ)のヴィジュアル系やなぁ」という楽曲でしたからね。
谷琢磨:『百花千紅』の歌詞で重きを置いたテーマが「希望の種」でした。希望という種を蒔き、それが花咲き、どんどんその花を広げていくんですけど。
どんなに希望の花を咲き誇らせても、自分自身の心の中にある希望自体はずっと黒い存在であると自分では思っていて。
そんな黒い希望が、いろんな人たちの想いや、共に歩んだ経験などが与えられることで豊かに色づいてゆく。そういうことをこの歌では伝えたかったんです。
そのうえでライブ感を重視したといいますか、勢いを殺さない言葉選びや言葉の並びを大切にしながら、物語の内容も崩壊させずに伝わることを意識して歌詞を書きました。
ハイダンシークドロシー自体が黒(『メーズ』)から始まり、白(『白黑有無-Xylochrome-』)を経て、これから(『百花千紅』を通し)色づき花咲こうとしている。
そんな未来のハイダンシークドロシーの姿も重ねあわせたように、後半部分の歌詞からは、どんどん色づいてゆく様が伝わると思います。
「虹鳴ク心ノ廻」と力強く歌いあげて強烈なインパクトを与えながら曲を幕開けたように、『百花千紅』では、ポルタメント(ある音から別の音に移る際に、滑らかに徐々に音程を変えながら移る技法)などいろんな歌い方を取り入れながら、いわゆる“エモい歌声”をお届けしています。
『百花千紅』は、テクニックだけではなく勢いも大事になる楽曲ですからね。
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楽曲が始まったとたん、谷琢磨の熱情した歌声に胸をグッと掴まれ、華やかに、色づくように楽曲はドラマチックに展開してゆく。
哀愁浪漫を胸に疾走し続ける『百花千紅』という、これまでとは異なる色の花を咲かせてきたハイダンシークドロシー。
配信音源はもちろん、ライブを通してこの高揚を直接味わいたい。
TEXT:長澤智典
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<リリース情報>
★4th digital single
「百花千紅」
2021年7月18日(日)
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デラックスエディションパック先行販売22:00~
アットワークスストアDL販売のみ ¥500
https://at-works-project.stores.jp
2021年7月25日(日)~
各種主要DLサイト・ストリーミングサービスにて順次配信開始
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★Single
「飾られた私と棘と事切れの部屋」
2021年8月18日(水)発売
会場限定CD ¥1,000 (tax in)
Track
1.飾られた私と棘と事切れの部屋
2.Aglaophotis
3.飾られた私と棘と事切れの部屋(off vocal)
4.Aglaophotis(off vocal)
通販開始 2021年9月5日(木)~ ¥1,200
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★2nd Full Album
2021年9月18日(土)発売
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<LIVE情報>
●-イベント–
08/01(日)高田馬場CLUB PHASE(2マン)
08/11(水)EDGE Ikebukuro
8月18日(水)福岡DRUM Be-1
8月19日(木)福岡DRUM Be-1
8月21日(土)大阪RUIDO
8月22日(日)名古屋E.L.L
8月28日(土)札幌SPiCE
8月29日(日)札幌SPiCE
9月4日(土)高田馬場AREA
●-ワンマン–
■1st Anniversary Special Live「百花千紅」
09/18(土)南青山MANDALA
09/19(日)Music Lab.濱書房(ONLINE LIVE)
詳細は以下へ
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★ハイダンシークドロシー Web★https://hsd.tokyo/
★ハイダンシークドロシー twitter★https://twitter.com/HSDorothy2020
★ハイダンシーク ツイキャス★https://twitcasting.tv/hsdorothy2020/
★ハイダンシークドロシー Instagram★https://www.instagram.com/hide_and_seek_dorothy/?hl=ja
2021年07月17日 (土)
【MIMIZUQ】森 翼(Vo)加入 第二弾Digital Singleリリース&初ONLINE LIVE決定!
NEWS - 12:00:15先日、森 翼(Vo)の加入を発表したMIMIZUQが、第二弾Digital Singleのリリースをアナウンスした。
また、初ONLINE LIVEも開催されるとのこと。
新生MIMIZUQをお聞き逃しなく♪
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★MIMIZUQ New Digital Single「MONSTER GIRL」
2021/08/01
配信サイト一覧
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「MONSTER GIRL」STAFF
Rec&Mixing Studio:STUDIO CUBIC
Rec Engineer:木村信章
Mixing Engineer:鈴木Daichi秀行
Movie Director:Soumatou
Photographer:小松陽祐
Jacket Illustration & Design:ワシキタチナツ
Hair&Make Up:佐藤実希
Styling&Costume:小林なぎさ
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■MIMIZUQ ONLINE LIVE「The little nest」
2021/08/21 20:00~
https://eplus.jp/mimizuq0821st/
配信時間 30分間(予定)
配信開始 ~2021/8/27(金)23:59まで(アーカイブ期間含む)
Chat開始時間 配信開始日時30分前
販売チケット
視聴券3,000円(税込)
視聴券+映像データ8000円(税込)
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★MIMIZUQ HP★
2021年07月16日 (金)
【凛-Lin-】「九天攬樂-Ninth Heaven-」 MV 配信決定!
NEWS - 18:00:41中国生まれ日本育ちの V 系ギタリスト・凛-Lin-の約二年ぶりの新作「九天攬樂-Ninth Heaven-」がリリースされ、音楽誌YOUNG GUITARやBURRN!でも取り上げられるなど好評を得ているが、作品の世界観がより広がるMV予告が公開され、さらには配信リリースが決定した!
今回は特別に凛-Lin-本人より、作品の制作背景などを紹介してくれた。
今後のさらなる活躍に期待したい!
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◇プロジェクト立ち上げの経緯◇
LilithとAS二期の活動が終わり、生活拠点を東京に移したのですが、再び日本へ戻るにあたって様々なことを考えました。
バンド活動を中心に生きてきましたので、一人になった時に何が出来るのかと。
自分と向き合う時間が増え、楽曲提供などをしたり、変わらずギターを弾いていました。
とにかく音楽に触れていないと、それまでを否定していまうんじゃないかという不安がありました。
結局それを解決するのは音楽であって、前へと進むために過去を越えていく、新しい作品を生み出すことが最良の選択であるということに気づきました。
同時に過去作を越えないといけないというプレッシャーも大きく感じていたのですが、新たなスタート地点となった前作「INNOCENCE」が完成した時、その後の指針が明瞭になりました。
これは当時の自分の持ちうる全てを出し切った作品でした。
それを越える作品を創りたいというのがまずあって、模索する中でESPから7弦ギターを提供して頂いたのですが、それによって未知なる領域が開けました。
6弦ギターでのドロップチューニングにハード面で限界を感じていたので、7弦ギターを使うことによって、さらに低い音域、そして弦が増えることによってさらなる高音を出すことが出来るようになりました。
それは即ち、楽曲にさらなる広がりを与えることを意味します。
そして昨年からのコロナ禍によって目まぐるしく変わる情勢、分断されていく世界。
メディアによる偏向報道にすごく違和感を感じていて、中国の人は親日で日本の文化にもなじみ深いのに、その反面、日本の人は全然今の中国を知らないと思うことがよくあります。
中国で最初に音楽活動を始めた2012年当時、まだ発展途上な部分があって、一方で日本のロックシーンは成熟していて、音楽ビジネスを取り巻く環境も進んでいました。
そういうこともあって、当初、自分は日本風のカッコいい音楽を中国で広めたいという気持ちが強かったです。
しかし、活動していく内にだんだんと、中国人として何が出来るのかと考えるようになりました。
中国ツアーをしてからは、自分のルーツをより意識するようになり、中国から世界に発信していけるような音楽を創ることを重視するようになりました。
それがLilith後期の代表作「雪未央」や「盤龍舞鳳」といった曲が生まれたきっかけであり、自分の出せるオリジナリティとして広がった部分であったと思います。
あれから時間も経っているので、もっと進化したものを創りたいなと考えていて、昨年の夏くらいから構想を練っていました。
また、日本は自分にとっては同じく母国のような存在であって、音楽活動を始めた地でもあるので、自分の場合、人と違うのはこの特別なバックグラウンドだと思っています。
自分のアイデンティティーの証明をしたいと考えていましたし、どちらの視点にも立って物事を捉え、考えることが出来て、両方のことに対して、深く理解があることは、自分の強みだと感じています。
そんな、自分のアイデンティティーとは・・・。
それは東洋人であること。
ロックは西洋で生まれ世界中で愛されていますが、僕はもっと民族的な要素を加えて発信していきたいと思いました。
日本の音楽も中国の音楽もルーツは同じですし、使われる楽器もそんなに離れてはいないですよね。
だからどちらのリスナーが聴いても理解しやすいと思うし、そういう分かりやすいものを創ろうと思いました。
そして、日本でリリースする意味としては、中国を知ってもらうきっかけになればといいと思いますし、中国でリリースすることによってロックがより浸透するきっかけになれればと考えています。
さらに大事なのはアジア地域以外の人が聴いた時にいかに衝撃を与えられるか、そのへんはギターのプレイはもちろんのこと、古典楽器パートのアレンジには特に力を入れました。
ドラムアレンジはLilithのメンバーであるドラム担当の楽くんに手伝ってもらっています。
彼はいつの時も一緒に制作をして来た戦友でもあり、親友でもあるので、安心して任せています。
今回も一発でいいのものを返してくれました。
そして、曲中の間奏部分からギターソロのセクションは匠さん(Sukekiyo)がアレンジをしてくれました。
曲の最終構成が決まり、本チャンのレコーディングも終えていたのですが、ミックス前に聴き直すと、もう少し変化が欲しいと感じて、急遽、匠さんに相談したのですが、快く引き受けてくれました。
実は、Lilithの日本公演を見に来てくれていて、その時から親交がありました。
音楽家として尊敬している大先輩です。
最終的に二曲の構成となり、曲数は多くはありませんが、構想から約半年の時間が経って、やっとリリース出来る形となりました。
いろいろなところで聴いてもらえればいいなと思います。
ソロなのですが、MVの制作も含めいろいろな方の協力の下、素晴らしい作品が出来たと自負しています。
感謝の気持ちを持って、今後も頑張っていきたいと思います。
↓動画リンク↓
「九天攬樂-Ninth Heaven-」MV FULL by 凛-Lin-
凛-Lin- New MV
「九天攬樂-Ninth Heaven-」 MV Full
[発売日] 2021年7月21日
[配信先] iTunes 他
凛-Lin- New EP
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「九天攬樂-Ninth Heaven-」
[発売日] 2021年6月23日
[收录曲]
1.-夢境– (Daydream)
2.九天攬樂 (Ninth Heaven)
[発売元] Grows Independent Music
※デジタル音源
[配信先] iTunes 他
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[PROFILE]
凛-Lin-
中国生まれ日本育ちの V 系ギタリスト。
関西を中心に音楽活動を行った後、2012 年より上海へと渡り、Lilith(リリス)を結成。破竹の勢いで中国のロックシーンにその名を刻み、バンドの代表曲である「Arcadia」は 2016 年にアニメ「一人之下 the outcast」のオープニングテーマ曲に選ばれた。
バンド活動終了後はコンポーザーとしても多岐に渡って活動を展開。
2017 年にアニメ「THE KING OF FIGHTERS DESTINY 拳皇命运」に挿入曲を提供。
2019 年には「陰陽師・平安物語」第二期主題歌「真夏絵巻」を作詞・作曲した。
日本の楽器メーカーESP のオフィシャルエンドーサーであり、デモンストレーションムービーに度々登場している。
–代表作–
・2016年
アニメ「一人之下 the out cast」第一期OP曲「Arcadia」、ED曲「In the Dawn」
・2017年
アニメ「THE KING OF FIGHTERS DESTINY-拳皇命运–」挿入曲集「Music for KOF-拳皇命运–」
・2019年
アニメ「陰陽師・平安物語」第二期主題歌「真夏絵巻」
ギターインストゥルメンタル作品「INNOCENCE」
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