2021年12月09日 (木)
【ライヴレポート】<MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER>2021年12月3日(金)新木場USEN STUDIO COAST◆──「全員で行くぞ。その先の未来へ!」
NEWS - 16:27:06しぶとい、という言葉が良い意味で使われることはそう多くないのかもしれない。
だが、このたび逹瑯・ミヤ・YUKKEの3人体制となった新生MUCCが12月3日に行った新木場USEN STUDIO COASTでの[TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER]東京凱旋公演において、我々へと向け提示してくていれたのは、とにかくMUCCというバンドがその逞しき“しぶとさ”をもって発揮する高い熱量と威圧的なほどの存在感だったのである。
11月4日のツアー初日から、その約1ヶ月後となったこの日。1ヶ月前と全く同じ場所に還ってきて、1ヶ月前と同じように「JUSTICE-惡-」から演奏を始めた彼らの表情は、それでいて1ヶ月前とはかなり違うものになっていたように見えたのだ。
MUCCにとって現段階での最新アルバムである『惡』が発売となって以降、ここまでに行われてきたワンマンライヴについてはおおよそ主骨格を同じくした流れで展開されてきたところがあるものの、その時々にあわせたリアルタイムなバンドの状況をセトリの端々に反映させていく手法はこの夜も健在であり、たとえば〈泣いたって 限界だって ENDER ENDER〉という歌詞がやけに刺さってきた「ENDER ENDER」や、はたまた〈ここで さぁ 始めよう〉という率直過ぎるくらいのメッセージが映えていた「KILLEЯ」は、いずれも1ヶ月前の新木場USEN STUDIO COASTでは演奏されていなかった曲たちだった。
また、前回のツアー初日公演で演奏されていた曲の中でも特に「アイリス」については、以前と比べてさらにアレンジもパフォーマンスも進化していたように感じられ、この場面ではサポートドラマー・Allenを迎えて現体制となったMUCCの生み出す新しいグルーヴというものが、このツアーを通して錬成されてきたことを何より彼らの発する音そのものによって証明していたと言える。
つまり、たった1ヶ月の間にそれだけの成長を遂げてきたMUCCは、やはり相当に手強くしぶといバンドなのではあるまいか。
「MUCCです。ツアーで久しぶりにライヴハウスを廻ってきました!今日はそのファイナルの新木場COASTへようこそ!!最後まで思いっきり行くんでよろしく!」(逹瑯)
先だって11月5日に新体制での記念すべき初シングルとしてリリースされた『GONER/WORLD』からの、深淵にして躍動感をもはらんだ「GONER」。
初期からの名曲のひとつである「我、在ルベキ場所」。
曲冒頭での楽器陣と逹瑯のブルースハープによるプチセッション的なイントロが乙だった「Friday the 13th」。
オリジナルのかたちよりもさらにカオティックかつダークサイドに寄った印象のSANDMAN」。
シングル『GONER/WORLD』のカップリング曲であり、MUCC流シティポップチューンとしての輝きを放っている「XYZ.」。
作られた時期もそれぞれなら、曲調もバラバラだというのに、それでもMUCCのライヴで演奏されると不思議なほど全ての曲から“MUCCらしさ”を感じてしまうのは何故なのだろう。
パンクバンドでもなければ、メタルバンドでもなく、ましてやメロコアバンドなどでもない、MUCCの果てしなき懐の深さ。
それは、どうやら今もって日々その領域を拡げ続けているようだ。
「12月に入り、2021年がまもなく終わろうとしていますね。残念ながら年内で閉店してしまうということで、今日はMUCCにとって最後の新木場COAST公演になってしまうんですが、それだけじゃなく今年はいろいろなものが終わりを迎える年になりました。多分、今年は自分にとってこの先もずっと忘れることのない1年になるでしょう。でも、そんな失うもの終わるものの話ばっかりじゃなく、2021年はこの歳になってまだまだ個人的に凄く強くなれた1年でもあったなと思っております。
まだこんなところは弱いなぁということにも気付けたし、ここから先には今の自分が知らない未来が待ってるのかなと思うと、それってワクワクするなぁと感じられたツアーになりました。
ありがとうございます。…うわっ、自分の言ったことで鳥肌たっちゃった(笑)。
まぁ、ひらたく言えばこれから先ずっと一緒に成長していこうじゃねーか!っていう話よ。
一緒に強くなってこうぜ。みんなひとりじゃねーからな!!」(逹瑯)
以前よりもシャープで鮮やかな音像にブラッシュアップされていた「流星」と、夜空から夜明けへと移ろいゆくグラデーションを〈僕たち〉の心象風景と重ねることが出来た「暁」の2曲を歌い終わった逹瑯が、別れと旅立ちを描いた「明星」を次に歌い出す前に述べた以上の言葉。
そこからは、彼のとても素直な気持ちとMUCCのこれからに向けた希望を感じることが出来た。
自らの弱さにまで目を向けながら、今まさに強くなっていくことを実感しているという逹瑯のメンタリティはやはり強い。
これもまた、彼の持つしぶとさを物語るエピソードとしては充分かと。
かくして、この夜のツアーファイナルではこのあとにAllenによるコンパクトなドラムソロを曲アタマにオプションした「Mr.Liar」や、逹瑯がミヤとYUKKEのふたりを一気に羽交い締めしながら微笑ましい構図で歌ってみせた「My WORLD」、喪失からの再生をドラマティックに描いた「TONIGHT」、あらためて〈過去と今を映した星が2つ輝いている〉という一節が、より感慨深く響いた「スピカ」が相次いで演奏されることに。
また、アンコールではYUKKEがこの日のために懸命に練習したというエレアコを弾き、ミヤがエレアコを奏で、いわゆるアンプラグド的なスタイルで「COBALT」が披露された一幕があったほか、その後には今後に向けた告知事項の発表が!!
なんでも、来年6月9日=MUCCの日に新体制でのニューアルバム(タイトル未定)がリリースとなり、その2日後の6月11日からは全国ツアー[MUCC TOUR 2022「 」~Beginning of the 25th Anniversary~]が行われることになったそうだ。
「まだ「GONER」と「WORLD」以外の新曲、1曲も出来てないのにな。発表しちゃったよ(苦笑)」(逹瑯)
「これから新曲、出さなきゃー」(YUKKE)
「6月までに何時もよりは少しじっくり時間をかけてアルバムを作って、ツアーをやって、そこから25周年が始まります!」(ミヤ)
この吉報を受けてからの「優しい歌」と「ハイデ」が何時も以上に晴れやかなものとして聴こえたのは、きっと筆者だけではなかったはず。そのうえ、MUCCのライヴといえばまず欠かすことの出来ない「蘭鋳」では、新木場COAST名物の巨大照明トラスが観客らの頭上近くまで降下&CO2の大量噴出で、あたりが濃い煙幕に席巻される事態が勃発したのだが、終演後にアップされたミヤのtweetによると、なんとあのCO2は“MUCCからの奢り”であったらしい。ハコの特性を最大に活かした爆音の嵐と粋な演出により、あのとき夢烏らが声こそ出せなくとも狂喜乱舞していたのは言うまでもない。
「全員で行くぞ。その先の未来へ!」(逹瑯)
当夜の最後に歌われた〈world. the beginning of the world 壊れた世界を超えて〉という「WORLD」の歌詞を噛みしめながら、筆者がひしひしと感じていたこと。それも結局は、MUCCがいかに見事なほどしぶといバンドであるのか、ということだった。
強い意思と気高き矜持にしっかりと裏打ちされた、MUCCのこの逆境を凌ぐ逞しきしぶとさは、
必ずや次なる新展開にて鮮やかに花開いていくことだろう。MUCCのしぶとさに栄光あれ!
写真◎Susie
文◎杉江由紀
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『MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER』
2021年12月3日(金)USEN STUDIO COAST
SETLIST
1. 惡 -JUSTICE-
2. CRACK
3. 神風 Over Drive
4. ENDER ENDER
5. 海月
6. アイリス
7. KILLEЯ
8. GONER
9. 我、在ルベキ場所
10.Friday the 13th
11.SANDMAN
12.XYZ.
13.流星
14.暁
15.明星
16.Mr.Liar
17. My WORLD
18. TONIGHT
19. スピカ
En.1 COBALT
En.2 優しい歌
En.3 ハイデ
En.4 蘭鋳
En.5 WORLD
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≪NEW RELEASE≫
■NEW ALBUM「タイトル未定」
2022年6月9日(木)発売
<収録曲> 未定
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≪TOUR≫
■『MUCC TOUR 2022「 」〜Beginning of the 25th Anniversary〜』
2022年6月11日(土) 水戸VOICE
2022年6月12日(日) 水戸VOICE
2022年6月18日(土) 新潟LOTS
2022年6月19日(日) 金沢EIGHT HALL
2022年6月25日(土) 神戸Harbor Studio
2022年6月26日(日) 大阪 BIG CAT
2022年7月2日(土) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
2022年7月3日(日) 高松 festhalle
2022年7月10日(日) 仙台 GIGS
2022年7月16日(土) 札幌 cube garden
2022年7月17日(日) 札幌 cube garden
2022年7月23日(土) 浜松 窓枠
2022年7月24日(日) 名古屋 ダイアモンドホール
2022年7月26日(火) 京都 KBSホール
2022年7月30日(土) 福岡 BEAT STATION
2022年7月31日(日) 福岡 BEAT STATION
2022年8月19日(金) Zepp Nagoya
2022年8月21日(日) Zepp Osaka Bayside
2022年8月28日(日) Zepp DiverCity Tokyo
※チケット詳細等は、後日お知らせします
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≪RELEASE≫
■NEW SINGLE「GONER/WORLD」 発売中
【初回限定盤】(CD+DVD)MSHN-116/117 ¥2,420(税込)
【通常盤】 MSHN-118 ¥1,485(税込)
MV https://youtu.be/CN5_n93-z80
≪イベント情報≫
■DANGER CRUE 40th Anniversary JACK IN THE BOX 2021 supported by MAVERICK DC GROUP
2021年12月27日(月) 日本武道館 OPEN 14:00 / START 15:00
【チケット料金】前売 ¥8,800(全席指定・税込)
【プレイガイド3社合同プリセール】 12月8日(水)12:00~12月11日(土)23:00
JACK IN THE BOX 2021オフィシャルサイト http://www.jack-itb.com/
<Official HP> http://www.55-69.com/
<Official Twitter> https://twitter.com/muccofficial
<Official Instagram> https://www.instagram.com/mucc_official/
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2021年12月08日 (水)
【有村竜太朗】オリジナルブランド「the closet」◆冬のthe closet、第二弾 「the closet II / two FEB 2022」の新作LOOKは12月14日(火)にオフィシャルサイトにて公開!
NEWS - 20:00:42有村竜太朗(Plastic Tree / Vo.G.)の作り出してきた詩の断片を身に纏う形へと再構築したオリジナルブランド「the closet」。
「the closet II / two」は、“冬のthe closet”をテーマに10月から数ヶ月に渡り商品を展開しています。
第二弾となる 「the closet II / two FEB 2022」は、新年2022年2月中旬のバレンタインシーズンにお届け予定。
アイテムはチャイナニットカーデガン、ジップニット、レザーバッグと、冬から春先のコーディネートが完成できる商品展開となっています。
今回発表される商品のテーマとなった曲は以下の通り。
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・「クローゼットチャイルド」(1997年)
・「Hello」(2002年)
・「ロールシャッハ(右)」「ロールシャッハ(左)」(2012年)
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新作LOOKは12月14日(火)20:00にオフィシャルサイト www.the-closet.net にて公開、オンラインによるプレオーダーは12月15日(水)20:00より開始予定。
また期間中は都内ポップアップショップにて予約サンプルを手に取ってご覧頂けます。
詳細は後日、オフィシャルInstagramにて。
今回は各アイテム数量限定の予約販売となります。
出来るだけ皆様にお買い求め頂けるように数はご用意しておりますが、予定数に達し次第完売となりますのでご注意ください。
期間中の商品のご案内、または告知内容に変更が出た場合はオフィシャルInstagramにてお知らせいたしますので是非ご覧ください。
https://www.instagram.com/official_the_closet
今季アイテムの「言葉の断片」も、身に纏う全ての人に寄り添えるはず。
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【プレオーダー ONLINE STORE】
https://the-closet.stores.jp/(移転しました)
受注期間:12月15日(水)20:00~限定数に達し次第終了
商品は2022年2月中旬~下旬お届け予定
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サービス向上のためオンラインショップを移転いたしました。
アドレスが変更になりましたのでご注意ください。
今回オンラインショップの移転に伴いまして、従来のBASE登録情報が使えなくなります。
ご不便をおかけいたしますが新たにご登録、または住所の入力のご協力をお願い申し上げます。
the closet(ザ クローゼット)
produce:有村竜太朗
☆関連リンク☆
the closet オフィシャルサイト
https://www.the-closet.net
the closet オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/official_the_closet
有村竜太朗 オフィシャルサイト
http://arimuraryutaro.com
有村竜太朗 Twitter
https://twitter.com/Pla_ryutaro
有村竜太朗 Instagram
https://www.instagram.com/ryutaro_pla/
2021年12月07日 (火)
【EYENêS】初となるMusic Video「重ねた指」堂々解禁!!-1月7日会場限定リリース 2nd Single収録-
NEWS - 19:00:102021年3月、1st Single「トギレタアカシ」のお披露目Liveとの同時リリース、更には同年9月に6本目となるOriginal Lyric Video「Corpse party」の公開など始動以前からの活動の継続にも余念が無いEYENêS。
そして本日12月7日、彼らにとって初めてとなるMusic Video「重ねた指」を堂々解禁。
「トギレタアカシ」のハードサウンドを受け継ぎつつも彼らの持ち味である悲哀なメロディを存分に堪能出来る一曲に仕上がっている。
艶やかなドラマとともに心ゆくまで味わって頂きたい。
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EYENêS 「重ねた指」
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◆2022年1月7日(金) HOLIDAY SHINJUKU◆
EYENêS 2nd Single Release Party「重ねた指」
【時間】OPEN 15:30/START 16:00
【料金】前売¥3000/当日¥3500(D代別)
【出演】EYENêS / Avilis / ダミットランド / DANGER☆GANG / Vagu*Project / 薔薇の宮殿
【チケット】受付期間:2021/12/12(日)10:00~2022/1/6(木)18:00
A:e+→B:バンド予約→C:当日
https://eplus.jp/sf/detail/3532410001-P0030001
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■EYENêS Official Site■
https://www.eyenes-official.com/
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