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2023年08月05日 (土)

★ゲスト情報解禁!★【ニコニコ生放送】V-ROCKシーンを♪ワチャワチャ♪とかき回す番組☆KSPチャンネル「WACHA★WACHA(ワチャワチャ)」8月10日(木)20:00〜生放送!メリー(テツ&ネロ)、KOHTA、THE MICRO HEAD 4N’S×defspiral、えんそくが登場!

NEWS - 13:00:04

V-ROCKシーンをワチャワチャとかき回すニコ生番組、KSPチャンネル「WACHAWACHA(ワチャワチャ)」。

MCを担当するのはノボタンこと山本昇!

2023年8月10日(木)20:00〜生放送!!

ゲスト情報が解禁されました!

 

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★ゲストをお迎えするメインコーナー
WACHA★SPOT!
主催イベント「魑魅魍魎2」を開催中のメリー(テツ&ネロ)と、
8月13日 Heaven’s Rockさいたま新都心で行う「魑魅魍魎2」に出演する
KOHTAがスタジオコラボ生出演!

 

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★アツアツの情報をお届けするコーナー
WACHA★DELI は
カップリングツアー【9BALL GAMES】を回っている
THE MICRO HEAD 4N’S×defspiral と、
えんそくのコメント動画をデリバリー!

 

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ぜひわちゃわちゃとご覧下さい♪

 

★チャンネル会員限定プレミアムゾーン
前回のゲストGOTCHAROCKA からのミッションに
メリー&KOHTAがこたえる 【WACHA★WACHA Chain Reaction】や
会員向けプレゼントを手作りするスペシャル企画、
直筆メッセージ入りカードのプレゼントもありますので要Check♪

番組URL  https://ch.nicovideo.jp/ksp-e

番組twitter https://twitter.com/WACHA_KSP


2023年08月04日 (金)

★ロングインタビュー★【ベル】現体制初のフルアルバム『哀愁ロマンチカ』リリース。9年の歴史に幕を下ろす、その瞬間まで。熱量高く一丸となって“過去最高”を更新し続ける彼らの姿を、どうか見届けて欲しい。

NEWS - 20:00:54

20231029日・渋谷WWW X単独公演を以て解散することを発表したベルが、現体制初のフルアルバム『哀愁ロマンチカ』をリリースした。

バンドにとって5年ぶりのフルアルバムとなる今作は、結成時より貫き通したコンセプトである歌謡を軸に、5人で創り上げた現在のベルの魅力を余すところなく堪能できる作品となった。

 

全国16ヶ所18公演に及ぶLAST ONEMAN TOUR『残鐘のエピローグ』に加え、メンバープロデュースワンマンや所縁のあるバンド達との数多くの2MAN公演など、バンドは残りの3ヶ月を怒涛の勢いで駆け抜けていく。

9年の歴史に幕を下ろす、その瞬間まで。熱量高く一丸となって過去最高を更新し続ける彼らの姿を、どうか見届けて欲しい。

 

 

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最後の瞬間まで強気に、より高みを目指していく。

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――解散発表から約3ヶ月、様々な声が届いたことと思います。ライヴを拝見するとバンドは更なる成長を目指して進んでいると感じますが、今現在はどのような想いで過ごされていますか?

 

ハロ:今は、しんみりする時間が無いくらい忙しく過ごしています。ありがたいことに、 色々な関係者の方達が「(解散は)もったいない!」とか「最後に2MANをしませんか?」と言ってくださって、誰一人としてネガティブな言葉を投げかけてくる人は居なかったんですよね。それはベルにとってある種の自信になったし、メンバー全員が最後の瞬間まで上を目指し続けるバンドで居たいという意志を共有している。その気持ちが、ライヴにも表れているのではないかと思います。だから、1人で居る時のほうがしんみりするかもしれない。バンドで居る時は気持ち的にも前向きなんですけど、夜1人で散歩をしている時は結構しんみりしますね(苦笑)

 

明弥:残された時間は僅かなので、ここ最近は特にメンバーも11本のライヴを心から楽しんでやっているなと感じます。ライヴバンドとして沢山の公演をやりたかったし、僕らはメンバー間の仲が悪くなっての解散ではないので、可能な限り最後の瞬間まで5人で過ごせる時間を作ろうとライヴの本数を増やしたんですね。だから、自分達自身もライヴの日 が本当に待ち遠しいんですよ。ライヴ以外のスケジュールも含め、メンバーとは毎日のよ うに会っているので、今は僕達の夏休みというか・・・5人で集まって仕事をしているから、休みではないんだけど()

 

ハロ:青春の延長戦みたいな感覚はあるよね。

 

明弥:そうそう。解散が決まっている中でも戦い続けたい気持ちがあるから、ライヴの展開を練ったり、楽しみながらもバンドをより良くしていくことを常に考えつつ。今回のアルバムの新曲達をライヴのセットリストに組み込むことで、また新しいベルの魅力を見せていけたらと思っていますね。

 

ルミナ:解散かぁ・・・。と落ち込むことは、今はあまり無いですね。ライヴのスケジュールも詰まっているし、それ以外でもバンドが活発に動いている状態なので、解散すると言っておきながら実感が湧かないんです。今、メンバーもファンのみんなも凄く楽しんでライヴができていますしね。ただ、解散が決まったからにはもう少しできたな。とは極力思いたくないから、とにかくひとつひとつに後悔が無いようにしたいと思っています。

 

タイゾ:先日『ラストノート』という曲のMVが公開されて、自分自身もファンの人達と同時にプレミア公開を観ていたんですが、その時に解散を実感しましたね。歌詞の内容的にも、過去のライヴ映像が織り込まれている映像の演出なども含めて、ちょっと俯瞰で見ている部分もあるしあぁ・・・遂にか。と。ライヴに関しては常に死ぬ気でやっていますし、解散が決まったからと言って何かが変わるようなことは自分の場合は無いですが、やっぱりハロくんがボーカルとしてセンターで凄く引っ張っていってくれていると感じます。「もっとやっちまえよ!」とオーディエンスを先導してくれて、それによって火が点いてフロアが一層盛り上がる瞬間も増えているし、最近は特にライヴがとてもやりやすいです。なので、ライヴの面ではまだしんみりとすることは無いですけど、MV公開と共に徐々に実感している感じです。

 

正人:とにかくライヴの本数が多いので、自分自身ではあとどれくらいで解散なのかが見えていなかったんですけど、ファンの方から「あと〇本ですね。」とDMを頂いたんです。 僕はそれまで残り何本なのかを数えていなかったので、現時点では発表されていない公演 も含めて改めて数え直してみて、あぁ、あと〇本なんだな・・・。と終わりを実感してきました。残りの3ヶ月ライヴが詰まっていますが、今メンバーとファンの人達が見ている方向が合致している感覚が強いですし、9年間やってきた中で一番カッコいい形で終われるだろうなという自信があります。

 

 

――解散発表後にバンドが益々カッコよくなっていく、本当に凄いことだなと感じます。

 

ハロ:解散のようにネガティブな発表をすると、中には「諦めるんだ。」と感じる人も居ると思うんです。でも、僕ら自身は何ひとつ諦めたとは思っていないですし、解散を決めたことがカッコいいライヴをしたいとかもっと上を目指したいという気持ちを失う理由にはならないんですよね。最後の瞬間まで強気に、よりカッコいいバンドを目指していく。その姿勢をステージで見せられていることが、今の熱量に繋がっているのではないかと思います。最後の瞬間まで、1人でも多くの人達から「ベルもったいない!」の言葉を引き出したいたいですね。

 

 

――最も理想的な解散の形だと思います。先日発表されたアーティスト写真も、1stシングル『フィクション』の時と同じ場所で撮影されたことも含めて、バンドが9年間貫いた姿勢 や想いが伝わる作品でした。

 

ハロ:活動期間が長くなるにつれて最初に掲げていたコンセプトが徐々に薄まっていくバ ンドも多いけれど、ベルは9年間ずっと歌謡バンドであるという自負を持って活動してきたので、初志貫徹という意味も含めて始まりと同じ場所で撮りたいと提案しました。衣装に関しても、メンバーと「当時をオマージュしつつ、よりスタイリッシュにしよう。」と話し合って。良いものが撮れたと思います。

 

 

――これぞベル!と同時に最新のベルも感じられる、最後にふさわしい作品でした。

 

一同:ありがとうございます。

 

 

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フルアルバムにしようと満場一致で決まったことで、みんな同じ気持ちでいるんだと再確認できた。

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――ラストフルアルバム『哀愁ロマンチカ』、完成おめでとうございます。当初は、新曲を含めたベストアルバムの制作を考えていらしたそうですね。

 

ハロ:はい。当初はその予定でした。フルアルバムを出したい気持ちはあるけれど、残された時間の中で多くの新曲達をファンと共有するのは難しいのではないか?という想いもあって。ベストアルバムとなるとベルの歴史的にタイちゃんとルミナが演奏していない楽曲も入ることになるけれど、2人とも「全く問題ないよ。」と言ってくれていたので、その想定で選曲会を行なって、その中から新曲を23曲くらい選ぼうと。でも、曲出しをしてみたら思いのほか多くの曲が持ち寄られて。正直な話、あんなに沢山の曲が出揃うとは 思っていなかった。・・・こういう言い方は良くないかもしれないけれど、良い曲ができたのであれば、各自の次のキャリアのために残しておくことも可能じゃないですか。でも、それがなかったんですよね。

 

タイゾ:沢山の曲を持って行けば、フルアルバムになるんじゃないかって、俺は狙っていたんだよ。

 

ハロ:そうだったんだ!?

 

タイゾ:正直、個人的にはベストアルバムにあまり乗り気ではなかったんです。結局、ベストっていうのはほとんどが聴いたことのある曲になるじゃないですか?それよりも、俺は5人で作った新しいものを聴かせてあげたかった。だから、曲を多めに持って行けばフルアルバムになるでしょ!きっとみんなも多めに持ってくるでしょ!()

 

ハロ:新体制になった当初から「シングルを3枚出したらフルアルバムを制作したいね。」 という話をしていたけれど、コロナ禍によってリリースのスケジュールが一旦白紙になってしまった経緯もあって、僕もそうでしたけどみんな心のどこかではベストよりもフルアルバムのほうがより良いな・・・と感じていたんだと思います。持ち寄られた全ての曲から今のベルを感じることができたし、選曲会が終わった後、僕から「ベストではなく、フルアルバムにしませんか?」と提案させてもらいました。

 

 

――結果、満場一致でフルアルバムに。バンドが最後まで進化し続けようとしているだけに、現在進行形の作品が生まれたことがとても嬉しかったです。

 

ハロ:僕も、みんなが同じ気持ちだったことが嬉しかったですね。フルアルバムで新曲が増えればライヴで馴染ませていくことが必要になるし、セットリストにも変化を加えなくてはいけなくなるから、ライヴの構成的には難しくなるんですよ。慣れている曲ばかりを演奏したほうが、クオリティー的には安定するだろうし。

 

 

――ラストツアーでも進化と成長を求められますね。

 

ハロ:うん、ラストツアーで新曲が7曲ですからね()

 

一同:()

 

ハロ:メンバー全員が本当に前を向いていないと挑戦できないし、乗り越えられないことだと思います。そういう意味でも、フルアルバムにしようと満場一致で決まったことでメンバー全員が同じ気持ちでいるということを再確認できたし、最後まで攻めの姿勢でやり遂げられるという自信になったのは大きかったですね。

 

 

――『哀愁ロマンチカ』というタイトルとジャケットのデザインについても伺えますか?

 

 

 

 

ハロ:タイトルについては、考えていた色々な案の中から幾つかの候補をメンバーに投げて、みんなが気に入ったものにできればと。僕自身はいつも語感の良さを大切に考えていて、例えば3人でまわったツアーのタイトル『維新開花の夜明け前』や、現体制でリリース してきたシングルの『乙女劣等行進曲』『拡声決起ストライキ』『さよならムービースター』などもそうですが、一息で言い切れて、覚えやすくて、印象的であること。そのこだわりは変えずに、今回は『哀愁ロマンチカ』に決まりました。ジャケットは、結構悩みましたね。昔の歌謡曲だけをやっていたベルであれば、おそらく歌謡レトロというひとつのコンセプトで一枚絵のデザインにしたと思うんです。でも、今のベルは様々な要素が 何層にも重なっているのが魅力だと思うので、それをジャケットにも落とし込みたいなと考えて。紙を1枚破って剥がしてみたら、もっと沢山の魅力に触れられるよ。という意味を込めてデザインしました。時間は掛かりましたけど、納得がいくものにできて良かったです。

 

 

 

 

▲Vocal.ハロ

 

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このイントロが流れた瞬間の安心感を、僕自身が感じたようにファンの人達にも感じて欲しかった。

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――1曲ずつ伺っていきます。オープニングを飾る『わるいゆめ』、ラストアルバムを聴くにあたってどうしても身構えてしまっていた部分があったのですが、ベルらしさに溢れた 楽曲に優しくアルバムの世界へ迎え入れてもらえた気がしました。

 

明弥:タイトルが『わるいゆめ』だから余計に身構えさせてしまったところがあるかと思うんですが、ベルでやってきた王道的なサウンドの曲にしたいなというところから4つ打ち のリズムでいこうと決めて作り始めました。プレイ的にもわりとみんな得意だし、メロは やや高めではあるけれど、何度か作り直して自分の中でこれかなと感じられたものを持って行きました。自分自身でもこの曲がMVになってもいいくらいの気持ちで作りましたし、実際にMVをどの曲で制作するかの会議でも『ラストノート』と『わるいゆめ』が候補に挙がったので、またひとつベルの名刺にできるような曲ができたのではないかと思います。

 

 

――確かに、映像が浮かぶ楽曲ですよね。

 

正人:実際、僕は最後までこの曲をMVにしようと言っていました。それくらいTHEベルな曲だし、誰が聴いても「あ、ベルの曲だ!」と思ってもらえるんじゃないかな。さわやか且つ少し切ない哀愁もあって、個人的にもとても好きですね。

 

ルミナ:デモの段階から、めちゃくちゃ良い曲だなと思っていました。ライヴのアンコールで演奏したら、笑いながら泣けそうな曲。

 

ハロ:わかる!

 

 

――演奏している時の、照明でキラキラした光景が目に浮かびました。

 

ハロ:そう、光の感じがね!

 

ルミナ:銀テープを飛ばしたり。

 

タイゾ:俺はイントロに少し中華っぽさを感じましたね。自分のギターフレーズでは、イントロとAメロにはクリーンギターのフレーズが入っているんですが、そこでちょっと浮遊 感を出してからサビに向かうことを意識しました。そういう役割は俺かな、と思うので。

 

 

――色付け的な部分ですね。

 

タイゾ:はい。THEベルな楽曲のギターフレーズを作るのは凄く楽しいんです。レコーディングも、とにかく楽しかったです。

 

ハロ:僕は歌詞を書くので、おそらくデモを聴いた回数はメンバー内でも一番多いと思うけれど、良かった、ベルだ。とファンの方にも感じてもらえるようなアルバムの導入にぴったりな楽曲ですね。この曲のイントロが少し長いのは、さっき言って下さったようにその間に聴き手側も気持ちの整理や心の準備ができる仕掛けなのかなとデモを聴きながら思っていました。哀愁と疾走感があって凄くベルらしくて、多くの人達が「安定のベルだ!」と感じるでしょうけど、僕らは9年間もの間に安定を生み出して、変わらなかったことを誇りだと思っていますし、そういう想いをこの曲からも強く感じました。

 

明弥:こういう4つ打ちのTHEベルな楽曲の歌詞は恋愛とか物語っぽいものが多かったんですけど、今回は心のままの感情を書いた今までのベルにはあまり無かったテイストのもので、それがとてもハマっていて良いなと思いましたね。タイトルで不安にさせるかもしれ ないですけど()

 

ハロ:たしかに、僕のその時の心情が表れてますね()

 

 

――でも、ひらがなで『わるいゆめ』なのが良いなと思いました。漢字だったら全く印象が違ってしまうので。

 

ハロ:ひらがなのほうがポップですよね。ラストアルバムですし、おそらくファンの人達も少し身構えて再生すると思うんですよ。だからこそ、このイントロが流れた瞬間の安心感を、僕自身が感じたようにファンの人達にも感じて欲しかった。なので、この曲を1曲目にする前提で作詞を始めました。そして、歌の入りの「誰もが傷を抱えてる」とか世の中 そんな歌 ばっかだから この歌はせめて 君だけのものにしてよというフレーズは、このアルバムを通してのメッセージにしたかったんです。

 

 

――1行目から核心を突いてくるなと感じました。

 

ハロ:うん、アルバムの最初に強いメッセージを残したかった。時期的にも、解散発表があったり・・・ファンの人達もそうだったと思うけれど、自分自身も葛藤というか、受け入れ難い事実に直面したり、でもライヴをしたら凄く楽しかったり。一人になると全部悪い夢だったらよかったのになって思ったり。最初はもっといつものベルらしい歌詞を書こうかと考えていたんですけどね。気付いたらとんだメッセージソングになっていました。夢を追うのはとても素敵なことだけれど、人生には避けようが無い挫折も存在するし、誰だって時間に限りがある、でもそれが生きていくということなんだな。と、自分自身が答えを出すに至るまでの揺れ動く心の過程を言葉にしました。

 

 

――素直な歌詞という印象を受けました。

 

ハロ:自分でも、心のままに書いちゃったなと思いました。楽曲に対する歌詞のイメージがこれまでとは違うから、作曲者である明弥はどう感じるかなと思ったんですけど、「こういう歌詞もハマるんだな。」と言ってもらえて良かったです。きっと、このタイミングだからこそ生まれた言葉達です。

 

 

――咲き誇った花がこの世で一番綺麗ならばきっと この世で一番に綺麗に咲く花は造花 咲いて散るからこそ 命だというフレーズが、美しい解散へと向かっているベルの在り方や姿勢に重なって感じて。

 

ハロ:うん、でもそれって本質的なものだと思うんでうよね。寂しいけれど、命は終わりがあるからこそ美しいということはずっと思ってます。

 

 

――続いて、『乙女劣等行進曲』。既にシングルとしてリリースされている曲達については、今だから話せるエピソードや想い出などを伺っていこうかと。

 

ハロ:この曲からタイちゃんがベルに参加したんですが、実は選曲会の時点では他にもMV候補の曲があって。

 

ルミナ:ありましたね!

 

ハロ:でも、僕とルミナが「絶対に『乙女劣等行進曲』だ!」と言って譲らなかったんです。

 

正人:もう1曲って何だっけ?

 

明弥:『天』じゃなかったかな?

 

正人:そうだ!

 

ハロ:直感で『乙女劣等行進曲』でしたね。何が良いと思ったかって、ギターの掛け合いから始まるじゃないですか?ツインギターになって、これから5人でやっていくぞ!という勢いを感じられるし、MVの映像も凄く浮かんできた。この曲のMVは、その前にリリースしたミニアルバム『解体新書』で制作した『愛と免罪符』のMVと繋がっているんですよ。『愛と免罪符』のラストに幾つかのパスワードを打ち込むシーンがあるんですが、最初のふたつでは開くことができなくて、3つ目に“MARTH”と打ち込んでENTERを押して画面が砂嵐になったところで終わるんですね。そこから、『乙女劣等行進曲』のMVの冒頭に繋がって、新しいベルの扉が開いたという演出になっているんです。“MARTH”というのはメンバーの頭文字をアナグラムで並べ替えたもので、新しい型みたいな意味を持つ言葉なので運命的だなと・・・(明弥を見て)何か言いたそうな顔をしてるね?()

 

明弥:いや、それが決まった時から今までずっと、メンバーのLINEグループ名が“MARTH” のままだなって()

 

一同:(大爆笑)

 

ハロ:確かに、大体の場合はLINEグループ名=バンド名だもんね()。でも“MARTH”であることに誰も違和感を覚えなかったのか、変えようという話すら出なかったな。で、アイコンの画像も大体はバンドロゴとかだろうに、うちはずっとねむた(※タイゾさんの愛猫)だし。

 

タイゾ:どうしてねむたから変えないんだろうなと思っていた()

 

明弥:よくよく考えたらそうなんだけど、誰も気にしていなかったね()

 

タイゾ:でも、俺が設定したわけじゃないよ?

 

ハロ:僕ですね。

 

 

――飼い主ではないのに、どうしてねむたくんの画像に?

 

ハロ:何か可愛いなと思って設定したんだと思う。

 

タイゾ:そんな理由!?()

 

ルミナ:バンドのスケジュールカレンダーの背景も、勝手にラーメンの画像に変えています よね()

 

ハロ:変えました()。でもみんなラーメンが大好きだし、おそらく何とも思っていない。

 

 

――5人しか知り得ないマニアックな新事実が発覚しました()

 

ハロ:確かに()。あと、この時のルミナの衣装には物凄く大きな九尾の狐のしっぽがついていたんですけど、あれを今後どうするのかなと思って。

 

正人:今、ルミナの家にあるの?

 

ルミナ:俺の家にあります。もう手触りがガッサガサになっていますけど()

 

ハロ:家に置いておくのは大変じゃない?実際、ライヴでも扱いが難しそうだったんですよ。

 

ルミナ:楽屋の通路が狭いとメイクをしている対バンのメンバーさん達にガシガシ当たってしまったりして、「すいません、すいません!」って(苦笑)

 

 

――華やかでお似合いでしたよね。

 

ハロ:うん、あれはルミナにしか似合わないですね。

 

 

――そうなると何とかして保管して頂きたく・・・衣類用の圧縮袋などで圧縮してみるのはいかがです?

 

ルミナ:あぁ~()

 

ハロ:それしかないと思うけど、彼はやらないような気もします()。エピソードの話に戻ると、MVでメンバー発表をしたのはかなり斬新だったんじゃないかな。最近だとWEBとか、ライヴでの発表とかだと思うので。

 

 

――“MARTH”というキーワードから5人のMVに繋がるって、とても美しい流れです。

 

ハロ:僕もそう思っていました。ただ、タイミング的にコロナ禍だった為に無観客配信にせざるを得なくて、ファンの人達の前で発表できなかったのは悔しかったですね。仕方がないことだったとはいえ、何よりもタイちゃんが気の毒だった。

 

タイゾ:まぁ、ファンの人達が俺の加入に対してどういう反応をしてどう感じているのか はよくわからなかったですよね(苦笑)

 

 

――本当に、あの時期のメンバー加入やバンド始動は大変でした。

 

ハロ:うん。それも含めて、この曲には想い出が沢山あります。

 

 

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王道でありつつ今のベルの魅力が凝縮された『四面想歌』と、ベルを軸にしながらその先を提示してみせた『グリムドアンダーランド』。

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――金管楽器の音色特有の華やかさが際立つ、『四面想歌』。

 

明弥:これもベルの王道的な曲を作ろうと、今作の自分の曲の中では最後に書きました。『わるいゆめ』が4つ打ちのライヴ曲だとしたら、これは大正~昭和初期を意識して作り始めて、イメージ的には『午前3時の環状線』と『ルフラン』を足した感じの曲にしたいなと。『午前3時の環状線』にも管楽器を使っていますが、ホーン系のソフトをより良い新しいものにアップデートして、バンドサウンドでありつつ派手な感じにしていきました。イントロのダッダカダンダッタカダンみたいなフレーズは、入れるかどうか結構悩んで。『わるいゆめ』や『乙女劣等行進曲』然り、僕は本イントロに入る前にちょっとしたイントロを入れたがる癖があるんですよ()。最終的に、最後だし自分らしくやろうと思って入れました。あと、サビの疾走感はちょっとアニソン的な雰囲気を取り入れたいなと思いつつ作り上げた曲ですね。

 

ルミナ:個人的には、一番ベルっぽい曲じゃないかと感じました。加入前に聴いていた、俺の好きなベルの要素がひとつになったような曲。イントロのブラスやピアノの少しマイナーっぽい音階やサビの疾走感が凄く好きですし、ベルの良いところ取りみたいな曲だと思いますね。初めて言いましたけど()

 

明弥:ありがとうございます()

 

正人:さっき明弥が言っていた最初のフレーズも含めて、気付けば結構細かいドラムになっていましたね。ホーンなどにバッチリ合わせようと思った結果、デモに入ってたドラムからかなり変化したんですけど、なかなかカッコよく仕上がったかなと。でも、難しいです()。 ハロ:僕は2A“TVのリモコンのように~の部分)のドラムロールが凄く好き。

 

 

――そのあたりのバックのサウンド、感情が乗っているのが伝わってきてとても素敵でした。

 

一同:ありがとうございます。

 

タイゾ:最初に聴いた時、俺はドラムソロから始まる曲だと思ったんですよ。これは斬新だ!と思っていたら違いました()。ギターの色付け的には、あえてちょっと怪しいフレーズや音階を選んで入れたので、聴いてみてもらえたら。

 

ハロ:ライヴなら(ドラムソロ始まりも)カッコいいかもよ?

 

正人:アクセントが独特だからなぁ。

 

ハロ:キメが重要だよね。バンドでしっかりとキメを合わさないと、あのカッコよさは表現できない。2サビ前に全員がブレイクして無音になる瞬間があって、そこが決まると凄く気持ちが良いしテンションが上がります。

 

明弥:確かに!

 

ハロ:今のベルのカッコよさが凝縮された曲です。

 

 

――歌詞は、錯綜している印象を受けました。

 

ハロ:その通りですね。デモを聴いている時点でこの曲に綺麗な歌詞は似合わないと感じて、カッコいい曲だからこそ抽象的な言葉を多く使おうと。強いメッセージにしてしまうと何を聴かせたいのかがブレる気がしたので、楽曲が持っているグルーヴを言葉で邪魔し ないように言葉のリズムを優先して、この曲にハマる歌詞を書こうと。

 

 

――それでも居場所なんて名前のついた 死に場所を探してるみたいな名フレーズが出てくるんですよね。

 

ハロ:導入はそうですね、最初の歌詞は楽曲の入り口ですから。僕にとってのバンドって、そういうものだったなって。バンド名ってただの屋号ではなくて、その名の元にメンバーやファンが集まる居場所みたいなものだから、ここを死に場所にするんだ。という気概で書きました。

 

 

――『グリムドアンダーランド』は、ヴィジュアル系ならではの怪しさのあるライヴ映えしそうな楽曲です。

 

タイゾ:最後の音源を作るにあたって、自分がベルのタイゾとしてこういう曲を作りたいという構想がずっと頭の中にあったんです。ハロくんがゲストボーカルとして歌っているライヴを観にいった時、いかにもヴィジュアル系という曲を歌っている時の彼はめちゃくちゃ生き生きしているなと感じて()。その姿を観たことがきっかけとなって、次の音源では絶対にそういう曲を作ろうと決めたんです。その上で、ベルの軸である和をイメージするようなフレーズや、シンセサイザーで琴の音色を入れたりもしています。ベルを軸にした、その先みたいな楽曲を提示するなら自分の役割じゃないかと思って作ったので、今回のアルバムの中ではわりと異色な曲かもしれません。

 

 

 

 

 

▲Guitar.タイゾ

 

 

ハロ:Rapも入っているしね。

 

タイゾ:自分が歌った一応のRapを入れたデモをハロくんに送って、「ここはRapのセクションでお願いします。俺のサンプルは気にせず、好きにやってもらえたら。」と言ったら、思っていたより本格的なRapが入ってきて()

 

一同:()

 

タイゾ:レコーディング当日に初めて聴いて、ちょっとビックリしたんですよ。「軽く歌ってみます。」と歌い出してみたら「Hey,yo・・・」とか言うからおぉ!!!と思った。そういう驚きや刺激は絶対に必要なものだと感じたので、即採用でしたね。もうちょっと軽い、よくあるRapを入れてくるかなと思っていたんですけど、ゴールドのネックレスとサングラスを身に着けた人が出てきそうなRapに仕上がりました()。これもまたバンドにとって新しい風だと感じたし、とても良いなと思います。

 

明弥:凄くライヴ映えしそうだなという印象を持ちました。ベースも、このアルバムの中で一番ゴリゴリな音にして。さすがにやり過ぎかなと思って、タイちゃんに確認したんですけど・・・。

 

タイゾ:俺は、みんなに好きにやって欲しかったです。

 

明弥:そう言ってくれたので、ピックでゴリゴリな感じに仕上がっています()。ただ、ライヴ映えはするけれど運指的に意外と難しいので、フレーズを見失わないようにしなくて はと思っています。

 

正人:イントロなどはわりと得意なパワー系のドラムなのでやりやすかったけれど、サビは倍速になるので速っ!!!と思いました。Rapの部分は僕もわりとアッパーなものがくることを想定してドラムを入れていたんですが、聴いてみたらこんなにダウナーで本気のRapなんだ!()。それが良い感じのグラデーションになっていてカッコいいですね。個人的にこの曲の一番の想い出は、ミックス作業中にタイゾさんが「ハモリの音量を大きくして、ジューシーな感じに聴かせたいんだよね。」と言ったことです。ハモリの音量に対してジューシーって表現を使うのが凄く良いなと思いました()

 

 

――ニュアンスを掴めそうで掴めない、新しい表現ですね・・・!

 

タイゾ:俺は、ハモリも主メロと同じくらいこだわっているんです。音感のある人は、歌の主旋律に合わせたハモリを一瞬でつけられるじゃないですか?でも、俺の曲はそういう形ではハモリをつけていなくて、主メロとは異なるもうひとつの歌メロを作っているような感覚なんですよ。この曲は上と下の両方にサビが入っているので、三重奏みたいなイメージなんです。

 

 

――三重奏のように重なり合った層の厚みをジューシーと表現されたんですね。

 

タイゾ:そうです、TE ALEEみたいな感じです。

 

一同:()

 

 

――ルミナさんはいかがですか?

 

ルミナ:ヴィジュアル系が好きな人には必ず刺さる曲だと思います。リズムをかっちり合わせるところが少し難しく感じますが、フレーズ的には今作の中で一番簡単かもしれない。その分、ライヴでのステージングの自由度が高くなると思いますし、こういう感じの曲は久々なので演奏するのが楽しみです。

 

 

 

 

▲Guitar.ルミナ

 

 

 

――音源を聴いただけでも自然と身体が動く方が多いでしょうし、ライヴでメンバーの熱量と混ざり合うのが楽しみですね。

 

タイゾ:本当に、フロアのファンの人達の動きまでが込みで完成することを想定して作っ た曲なのでね。

 

ハロ:デモの段階でタイちゃんはあえてヴィジュアル系のいにしえ感を想起させるようなギターを入れていて、僕の大好物すぎてグサグサ刺さりました()

 

ルミナ:(ハロは)この曲をスタジオで歌う時、凄いんですよ()

 

一同:(爆笑)

 

 

――ハロさんのテンションが高いです?()

 

ルミナ:隣で(世界観に)入ってる、入ってる!と思いながら演奏しています()

 

ハロ:ライヴ本番をイメージしながら歌わないと、リハの意味が無いですから!()デモが送られてきた時点で、歌詞の方向性はすぐに決まりましたね。

 

タイゾ:俺からも「この曲の歌詞はおとぎ話風というか、現実味の薄いこの世界観は何だろう?と感じるような作品にして欲しい。」と言いました。

 

 

――不思議な世界の情景が目に浮かぶ歌詞です。

 

ハロ:そうですね。こういう物語系の歌詞は得意なのでよし来た、任せな!と思ったし、フィクションの物語を自由に作っていくのがとても楽しかったです。楽曲の怪しい雰囲気にハマる歌詞にしたくて、その世界観を構築するにあたってインスピレーションを刺激するためにエドワード・ゴーリー展に行ったり。

 

 

――だからうろんギャシュリークラムといった言葉が出てくるんですね。

 

ハロ:そうなんです。特にRap部分の歌詞は、彼の世界観に影響を受けたものです。こっ ちのほうがハマるかな?”“いや、こっちのほうが良いかな?と、良い意味で楽しい書き直しを何回もして書き上げました。僕はあまりサビの使いまわし(※1サビと2サビを同じ歌 詞にすること)をしたくないタイプなんですが、この曲の世界観はあえてひとつのサビで 統一したほうがいい、同じサビでも1サビと2サビでは聴こえ方も変わると感じたので、ベルでは割と珍しいサビ歌詞が1種類のみになっています。さっきも話したように、間には飛び道具のようなRapが入っているし、ギターソロの裏で僕とタイちゃんがシャウトの掛け合いをしているんですが、あれは事前の打ち合わせはせずに、ボーカルレコーディング当日にその場で交互に録って、「そうくるか、なら・・・」みたいな駆け引きが凄く楽しかった。それから、タイちゃんが音源でシャウトを入れるのは初ですね。

 

タイゾ:そうだね。

 

ハロ:ディストーションなどをかけて歪ませていないシャウトなので生感があるし、綺麗 に整えられ過ぎていない勢いが一層ライヴ映えしそうで楽しみです。

 

タイゾ:そうですね。ただ、その掛け合いのところはライヴでの俺はギターソロを弾いていて忙しいので、ハロくんの独壇場で好きなようにやってもらえたら()

 

ハロ:ライヴではもう完全に入り込んでいますからね()。実際、今日のスタジオで合わせた時もちょっと入り込み過ぎてしまって。この曲にはボーカルが歌っていないと楽器隊がリズムを取れないセクションがあるんですけど・・・。

 

 

――もしかして、歌わなかったのでしょうか?

 

ハロ:歌わなかったです。そして、本当に演奏が止まりました()

 

一同:(大爆笑)

 

 

――スタジオで良かったですね()

 

ルミナ:いきなり本番でやっていたら、そこで曲が終わるところでした()

 

ハロ:それくらい、僕が生き生きする曲です()

 

 

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ライヴに足を運ぶ理由のひとつとなるような、ライヴでしか聴けない曲を作りたいなと。

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――『拡声決起ストライキ』、今改めて聴いても熱量や爆発力が凄まじいカッコいい曲だなと感じました。

 

ハロ:そうですね。この曲からインタビューを担当して頂くようになりましたけど、コロナ禍で鬱屈した世間に対するメッセージというコンセプトで制作したので、ベル9年間の歴 史の中でもわりと異色な曲でした。逆に考えると、沢山の資料を読み漁ったり世界観の作り込みに時間を費やせたのは、コロナ禍だったからこそかもしれませんね。楽しかったで す。

 

タイゾ:この曲のMV撮影は、楽しいと同時に大変でもありました。泡みたいなものが飛んできてビシャビシャになってしまって、弾いていたアコースティックギターも濡れて、楽器が傷むから、ここまで濡れるなら最初から言っておいてよ!とイライラしてみたり (苦笑)

 

ハロ:わりと最初のほうで濡れるシーンを撮ったから、メイクさんも直すのに苦労して。

 

明弥:世界観に合ったMVに仕上がりましたけど、撮影は大変でしたね。

 

タイゾ:学校の塀の上みたいな場所からチラシをばら撒くシーンは、結構高さがあったから怖くて。でも「もっと派手に撒いてー!」って言われるから頑張ってばら撒いたんですよ、でもそのシーンはちょっとしか使われてなかった・・・。

 

 

――勢いがついて落ちたら危険!

 

タイゾ:そうなんです()

 

正人:あと「旗を振り回して。」と言われてめちゃくちゃ振り回したのに、それも使われなかったという()

 

一同:そうだ!()

 

正人:結構な時間を割いて、「もっともっと!」と言われて振り回したんだけど()

 

明弥:ほぼ使われなかったね。MV撮影あるあるです()

 

ハロ:この時の小道具は、プラカードなどはみんなで作って、特大パネルやヘルメットは僕が作ったんですね。なので、撮影当日はその特大パネルを抱えて電車で移動しました。周りから見たら、完全に目を合わせたらいけない人でした。

 

タイゾ:よく捕まらなかったよねぇ()

 

 

――職務質問は確実っぽいですよね(苦笑)

 

明弥:周りからは、そういう思想の人だと思われただろうね()

 

 

――キネマ倶楽部ワンマンのMCでも、ルミナさんが「ハロさんが朝から大きなパネルを持って電車で入りをしてきて驚いた。」と仰っていたような・・・。

 

ルミナ:あ、それと同じパネルですね!遠くから巨大なパネルを抱えて歩いてくるハロさんが見えて面白かった()

 

ハロ:ここまで作り込んだライヴをするツアーは初めてだったんですけど、僕の中でそれ がとてもしっくりきたことが、その後の指針にもなったと思います。翌年に開催したツアー『シネマティックシアター』もそうですが、ベルは世界観を作り込んだライヴが似合うんだなと知ることができた、ひとつ大きなターニングポイントとなった作品です。つい先日もライヴで演奏したんですけど、コロナ禍では聞こえなかったファンの人達の声がフロアから聞こえて、かなりグッときましたね。明弥もそう言っていたよね。

 

明弥:そうですね。テーマ的にも、コロナ禍が無かったら生まれていなかったかもしれない曲ですから。

 

 

――確かに。『キミシニタモウコトナカレ』は、これまで音源化されずにライヴでしか聴くことができない曲でした。

 

ハロ:コロナ禍でバンドの動きが制限されて、ファンの人達にも様々な制限が生まれてしまった中で、ライヴに足を運ぶ理由のひとつとなるようなライヴでしか聴けない曲を作 りたいなと。

 

タイゾ:昔自分が好きだったバンドにもライヴでは演奏されるけれど、音源には収録され ない曲があったので、個人的にはそういう曲にしておきたくて。でも解散が決まってしまったので、迷った末に選曲会に持って行くことにしました。

 

 

――これっきり聴けなくなってしまうのは悲しいですから。

 

タイゾ:うん。曲を作品として残しておきたい気持ちはあったので、今回収録することにしました。ただ、歌メロのアレンジはライヴでやっていたものとは少し変えています。楽器隊は、ライヴと全く同じですね。

 

ハロ:ライヴでやるにあたって、デモの時点のメロディーから少し変えて歌っていたんですよね。なので、今回はライヴで歌っていたものと元々のデモのメロディーをミックスさせたものになっています。

 

タイゾ:ハロくんが考えたメロと俺が元々考えていたメロが合体して音源になりました。

 

 

――イントロから本当にオシャレなフレーズだなと思います。

 

タイゾ:この曲はあまりシンセなどには頼らず、バンドサウンドだけで表現したかった。楽器隊がスタジオでセッションしている延長線上で曲が始まって、ハロくんが何となく歌い出して・・・みたいなイメージです。

 

 

――ベースソロからギターソロへ繋がる感じなどにも、ジャムセッション感がありますよね。リズム隊も聴いていてとても気持ちが良いです。

 

明弥:いつもはドラムとベースを別々に録るけれど、この曲はライヴでやっていたこともあって一緒にスタジオで録ったんです。以前の作品の『見世物小屋は鳴り止まない』もそうですが、リズム隊がせーの!で録ったことでよりグルーヴが生まれたのかなと思います。

 

正人:そうですね。あと、ライヴではずっとクリック無しで演奏していたので、その日の僕のテンション感によってテンポが20くらい違うことがあったんじゃないかと()。今回からはコーラスが入ってくるので、テンポが固定されて気が楽になるなと思っています。この曲は、ドラムのフィルから入るので・・・。

 

 

――曲の頭でその日のテンポが決まってしまうんですね。

 

正人:そうなんですよ()

 

ハロ:まぁ(曲のイメージが)ジャムセッションだからね()

 

ルミナ:俺もこの曲は弾きなれているので、レコーディングもあまり悩むことなく楽しかったですね。

 

ハロ:歌詞は、与謝野晶子が弟を想って書いた『君死にたまふこと勿れ』という反戦詩をモチーフにしました。結婚したばかりの新妻を置いて戦地へ赴いた弟に向けて姉目線で書かれた反戦詩なので、僕は新妻目線となり彼女の気持ちになって書いてみようと。女性目線だからこその柔らかさや悲痛さが伝わるかなと思います。音源化されていない=歌詞カードも無かったので、おそらくファンの人達はライヴで歌詞を聴き取れたとしてもどんな漢字が使われているのかはわからなかったと思うんですね。例えばひがんという響きの言葉が何度か出てきますが、実は悲しい願いと書く悲願と、お彼岸の彼岸2種類があることで時間の経過を表現していたりします。これまでもライヴで聴いていた曲ではあるけれど、さっきも話した通りメロディーも変わっているし、色々な発見を楽しんで欲しいですね。あと『拡声決起ストライキ』と『キミシニタモウコトナカレ』は、楽曲の持つイメージと反戦歌的な部分で外に向いているエネルギーみたいなものが自分の中のテーマとして共通していたので、2曲を並べて収録しました。

 

 

…………………………………………

メンバー全員で『残鐘のエピローグ』ツアーに乗り込むぞ!というテンション感が伝わる曲にしたかった。

…………………………………………

 

 

――『さよならムービースター』を聴くと、昨年の『シネマティックシアター』ツアーが蘇ります。

 

ハロ:そうですね。これも『拡声決起ストライキ』と同様に楽曲解説的なインタビューは既にして頂いているので、そちらを読んで頂くとして。ただ、リリース時のインタビューはツアーをまわる前に行ったものなので、ツアーの想い出が加わったことで、曲を聴くだけであんなツアーだったな、こうだったなと浮かんでくるものが増えました。改めてアルバムで聴き直すと、僕らもファンの人達もまた当時とは少し聴こえ方が変わっているのかなと思います。

 

明弥:細かい話になりますが、『さよならムービースター』のシングル盤はライヴ会場と専門店だけの限定販売で一般流通をしていないんですね。自分達で納品書を書いたりしてCDショップに委託をするのはとても久々で、個人的には懐かしい気持ちになりました()

 

 

――初心に帰ったような。

 

明弥:うん。色々な手段があるけれど、そうやって真心を込めたものが聴いてくれる人達の手元に渡っていくのを改めて実感できたことは良かったと思います。そして、そんな曲が今回のアルバムで流通されてサブスクなどでも聴けるようになるのも凄く嬉しい。ツアーでは、ハロがバルーンアートをやっていたなとか・・・。

 

ハロ:もっと違うことを思い出して!ルミナが頑張ってくれたポスターとか、僕が毎ライヴ後にエンドロールのような動画を制作していたこととか色々あるのに、よりによって何でバルーンアートなの!()

 

一同:(爆笑)

 

ルミナ:一度、テーブルクロス引きもやっていませんでしたっけ?()

 

ハロ:グラスが落ちて割れそうになった時に危ないのでやめようと思いました(苦笑)。プラスチック製の割れないグラスは軽いから、クロス引きには使えなくて。本当は福岡でリベンジしたかったんだけど、色々な問題があって難しくなってしまって。それまではバルーンアートの動画を観て家でも練習をして、趣向を凝らした犬や熊のバルーンを作っていたのに、それもネタ切れで。どうしようと思って、誰にでも一瞬でできるような赤いバルーンをひとねじりしてまとめただけのものをパッケージに入れて「明太子!」と言ったら、沢山練習を重ねたアートよりもウケたんです・・・。

 

一同:(大爆笑)

 

タイゾ:あれは良かったよ()

 

ハロ:最も時間を費やさなかったものが一番ウケて、人生ってこういうものなんだな、努力と評価が比例するものじゃないんだな。と痛感しました(苦笑)

 

 

――続いて、アダルティーな歌謡要素満載の『惰性を喰む』。

 

タイゾ:ベルの軸である歌謡を意識しました。歌を立たせたかったので、楽器隊のリズムがあまりコロコロ変わらない曲を作ろうと。『グリムドアンダーランド』がわりと目まぐるしい印象だったので、『惰性を喰む』は一定のリズムで進む中での歌を堪能して欲しいです。実はアコーディオンやちょっとレトロなロックオルガンの音なども入っていたりするので、そのあたりも楽しんでもらえたら良いですね。

 

ハロ:哀愁歌謡全開で、タイちゃんはベルに9年居たのではないかと思うくらいベルな曲だと思います。

 

明弥:デモの時点でめちゃくちゃカッコいいと思いました。最初はアコーディオンとかは入っていなかったんですけど、途中からそういう要素が加わってよりカッコ良くなって。 淡々としているようで速いし、かなり難しい曲ですね。デモを聴いてベースは結構動く感じかなと思ったので、自分もそういうイメージでフレーズを付けていったんですが、最後に転調があったりもして。今日のスタジオでも、この曲を一番練習したと思います。難易度が高過ぎて、自分でフレーズを考えておきながらふざけんなよ!どうしてこんなに難しくしたんだ、俺!って気持ちになりました()

 

 

――このベースラインはウッドベースで弾いても似合いそうだなと思いました。ライヴが楽しみであり、大変であり()

 

明弥:そうなんです()。だいぶ手に馴染んで感覚も掴めてきたし、大丈夫だとは思うんですけど。ルミナのギターも一緒にレコーディングをして・・・。

 

ルミナ:難しかった!!!

 

明弥:「何ですか、この速さは!」と言っていたよね()

 

ルミナ:リズムがもう・・・難航しました(苦笑)

 

 

――ベースも大変、ギターも大変・・・。

 

正人:逆に、ドラムは簡単でした()。Bメロでずっとチンチン鳴っている・・・

 

明弥:ライドシンバルね。

 

正人:そう、そのチンチンを立たせることが一番大事。

 

一同:おおおい!!!その言い方はダメだろう!!!(爆笑)

 

明弥:(正人は)一番下ネタが好きなんですよ()

 

正人:下ネタじゃないよ、音楽用語だよ!

 

ハロ:ライドシンバルのチンチンという音の粒を立たせることが一番大事、ということですね()

 

 

――補足して頂きました()

 

正人:はい、チンチンに注目して欲しいです。

 

一同:(大爆笑)

 

 

――大丈夫ですか、この流れ()

 

ハロ:全て原稿に使ってもらって大丈夫です。

 

 

――わかりました()。歌詞については?

 

ハロ:これまでのベルでも沢山書いてきた男女が出てくる物語、安定のベル全開な歌詞です。他の曲で色々と今の新しいベルの歌詞を書いてきたので、この曲に関してはもう全力 でベルの王道の世界観にしようと。自分らしい言葉遊びとして、1B点と点を繋ぎ合うというフレーズは、あえて手と手を繋ぎ合うと聴こえるように歌っています。夜明けの静寂に触れたかったのは相手の心。だけど、そこに本当に欲しかった温度は通っていないのだろうという思考から、あえてではなく無機質なにしました。

 

 

――深くて切ない。

 

ハロ:男女の相手に対する想いのすれ違いを歌詞に落とし込んだので、楽曲然り歌詞然り、今までのベルを好きでいてくれた人達には気に入ってもらえるのではないかと思います。あとは、この9年間で大人になったので、大人の色気を込めて歌いました。

 

タイゾ:歌録りでは、俺からも結構色々な注文をして。Aメロのしゃくりだったり、ハロくんのちょっと低めなセクシーな歌声をハロギャの皆さんにはぜひイヤホンで聴いてもら いたいです。

 

 

――『残鐘』は、ベルでは初となるハロさんと明弥さんの共同作曲作品ですね。

 

ハロ:作曲欄に2人の名前が載るのはバンド史の中で初めてです。

 

 

――最後にそういう曲が生まれたのがまた運命的というか・・・。

 

ハロ:エモいですよねぇ。

 

明弥:サビがハロで、そこから僕が拡げた感じです。作曲期間中にハロから「昔送ったデモのデータを持っていないかな?」と訊かれて。以前の作品の曲出しの時に、ハロがピアノを打ち込んでサビだけを送ってきたものがあったんですよ。結構細かいメロディーなので、その時は難しいんじゃないかと思っていたんですけど、今回それを使いたいということだったので、そのサビに合わせてイントロからまるっと作ってみようと。最初の形ではリズムがもう少し普通の8ビートだったけど、このほうが合いそうだなと思って変えました。頭のギターはメインとハモリのオブリガードで2人のツインギターを思い浮かべつつ、中盤に各メンバーのソロが欲しいというハロからのリクエストがあったので、ベース→ドラム→タイちゃん→ルミナとソロを入れるようにして。あとはCメロを長めにしたいということで延ばして・・・だから、この曲は5分あるんです。

 

 

 

 

 

 

▲Bass. 明弥

 

 

 

 

ハロ:今回のアルバムの中で、一番長いんじゃないですかね。全員のソロセクションは、ライヴのイメージをしていく中で入れたいなと思いました。それぞれがソロを弾くごとに、ステージ上でひとつひとつスポットが照らし出す場所が増えていく。俺のカッコいいメンバー達を見てくれ!という気持ちが伝わる曲にしたいと、明弥とディスカッションしながら作って行きました。細かい譜割りのサビで畳み掛けるバンドのパワーをどうしても形にしたかったんです。

 

 

――何故かわからないんですが、この曲のサビを聴くと涙が出てしまうんですよね。バン ドが全力で走っている最中という今の状況と曲のシンクロ具合が響きますし。

 

ハロ:前向きだからこそ、泣けてしまうのかもしれないですね。ライヴのラストで演奏したら、楽しい・・・けど、とグッとくるんだろうなと思います。ラストツアーのタイトルが『残鐘のエピローグ』で、エピローグは物語のあとがき。あとがきに行く前には、必ずクライマックスがくるものじゃないですか?歌詞も含めて、この曲はそのクライマックスをイメージして構築していきました。疾走感があって明るいのに泣けるような不思議な曲ですけど、これこそ哀愁じゃないですか?

 

 

――確かに。誰かが言う励ましでは 救われない誰かの為というフレーズは『わるいゆめ』の1行目に込めた想いに通じるものがあって、一貫しているなと感じました。

 

ハロ:うん、そうですね。この歌詞は、フロントマンとしての悩みや苦しみを言葉にしつつ、とにかく赤裸々に何も取り繕わずに書きました。結末に向けてさらにベルを拡げていきたいという想いと、この先もずっとベルの楽曲が聴き続けられますようにという願いを、この曲の歌詞と歌に込めました。

 

 

――伝わりました。曲の終わり方がフェードアウトなのがまた『残鐘』だなと思います。

 

ハロ:うん、まさにその通りですね。

 

正人:デモを聴いた時、ハロに「性癖が出ているね!」と言ったくらい、この曲調は好きなんだろうなと伝わってきましたね。個人的には、ドラムソロにめちゃくちゃ悩んで何回か作り直しました。僕はよくライヴ中にファンの人達と「正人さんはいつでもー!」「かっこいいなぁ!」というコール&レスポンスをするんですけど、デモ段階ではそのリズムに合わせたドラムを叩いてみたり。

 

明弥:このテンポだと物凄い速くない!?()

 

正人:うん。やってみた結果、ハマらないな、これ!となって()。色々なパターンを試した末に、今の形に落ち着きました。

 

 

 

 

 

▲Drums.正人

 

 

 

タイゾ:この曲は勉強になりましたね。リハの時にハロくんが「次は『残鐘(ざんしょう)』をやろう!」と言ったのを聞いて、『ざんしょう』って読むんだ!って・・・。

 

ハロ:そこ!?()

 

タイゾ:読めなかったんです()。あと、さっき仰っていたように曲がフェードアウトで終わるじゃないですか?そういう場合、大体の人はCDで音が消えるあたりで演奏を終わらせるんですけど、俺はその先まで長くギターソロを弾いて、そこで良いフレーズを弾いているんですよ。

 

 

――リスナーが聴けない部分で?

 

タイゾ:ええ。あえて、そこを消す美学。

 

一同:()

 

ハロ:本当に、フェードアウトしていくあたりから物凄くエモ散らかしたフレーズを弾い ていましたね()。ライヴの時は、アウトロを倍尺にしようとは思っているんですけど・・・。

 

タイゾ:倍尺にしても、CDでもギリギリ聴ける部分までなので。

 

 

――エモ散らかした果ての部分は、誰も聴けないんですね・・・()

 

タイゾ:ええ。俺も、もう弾けないですけど()

 

ハロ:あと3ヶ月。もっともっとカッコ良い未来を見たいけれど、その先は見せないよ。ということを、タイちゃんは暗喩したのかもしれないですね・・・。

 

タイゾ:そうかもしれない()

 

ルミナ:既存曲も含め、イントロでギターがハモるような曲って、やっぱりライヴでテンションが上がるんですよ。

 

 

――観ていてもテンションが上がります。

 

ハロ:ですよね。今のベルのカッコよさが惜しみなく詰め込んだ曲になったと思います。

 

 

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9年間の集大成となる作品の、一番最後に伝えよう、残そうと思った言葉が、たった5文字の、一番シンプルな言葉でした。

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――最後を締めくくる『ラストノート』。この曲はどう言葉にしていこうか悩ましいのですが、まずは明弥さんから作曲するにあたってのお話を伺えますか?

 

明弥:今回のデモの中では、最初に作った曲になります。解散が決まった話し合いの後、メンバー全員で焼肉に行ったんですよ。そんなことをするバンドも珍しいとは思うんですけど()。それでめちゃくちゃ酒を飲んで、ハロが泥酔して、酔いながら泣いていて(苦笑)

 

ハロ:やめろ、やめろ!(苦笑)

 

明弥:最後に音源を出すことは既に決まっていたので、酔っ払ったハロに「最後に絶対に良い曲を書いてくれよ!」と泣きながら言われたことがずっと心に残っていて、これは絶対に良い曲を書いてやろう・・・!と思っていたんです()。自分自身もまだ先のことは全く決まっていませんが、もしかしたらバンドで曲を書くということ自体が最後になってしまうのかなとか、色々なことを考えて。いつもはシャワーを浴びている時に何となく浮かんだメロから作曲したりするんですけど、この曲を書く前はグッと姿勢を正して機材と向き合うような、「頑張ります!」みたいな気持ちで取り掛かりました()。これまでの活動に対する想いや、メンバーに対しての感謝・・・何も伝えなくてもきっとそういう歌詞になるだろうと思ったし、僕も何となくこういう言葉がくるかな。とイメージしながら作りましたね。それで、最後にハロにした注文は「またね。」という言葉を入れたいということ。デモのタイトルも『またね』でした。別れの曲ではあるけれど、メンバーもファンの子達も、きっとこの先もう一生会わないというわけではないじゃないですか。だから、どこかで「またね。」と言えるような曲にしたいなと思って作りました。

 

 

――歌詞は勿論、ひとつひとつの楽器のフレーズからも伝わってくるものが大きすぎて、 とにかく聴いて欲しいとしか言いようがないです。

 

タイゾ:自分はギタリストだから言葉では伝えられないので、ギターソロにメンバーとファンに対する感謝の気持ちというか、自分なりに「ありがとね。」という想いを込めて弾きました。ソロは5テイクくらい録って、聴き比べて一番気持ちを込められたと自分で感じたテイクを選びました。

 

正人:今使っているスネアはベルの楽曲の8割くらいのレコーディングで叩いてきたものなんですけど、9年間の活動の中で、この曲のレコーディングの時が一番良い音で鳴ってくれたんです。

 

 

――想いが伝わった・・・!

 

正人:本当にそう。レコーディングの段階では『ラストノート』と『わるいゆめ』のどちらがMVになるのかまだ決まっていなかったけれど、この曲で録った音を聴いた時に「そうか、お前(←スネア)はこの曲をMVにしたいんだな。」と、思わず語り掛けたくなるくらいスネアの気持ちが伝わってきて()。本当に、それくらい最高の音で鳴ってくれました。

 

ルミナ:インタビューの冒頭で「解散の実感が湧かない。」と言いましたけど、確かにこの曲を聴くと自分のバンド人生の全てを想い出すような感覚になるんです。それを弾きながら「ありがとう。」と伝えたいです。・・・良いことを言いました(小声)。

 

ハロ:今の小声で言ったところまで載せてください()

 

一同:()

 

 

――演奏しながら色々な場面が頭を巡りそうですよね。『ラストノート』というタイトルは?

 

ハロ:僕はいつか使いたいタイトルを何十曲分もメモしていて、その中のひとつに昔から あったものです。『ラストノート』という言葉には、香水の最後に残る香りであると同時に、書き置きという意味もあるので、今回書きたいものにピッタリだった。この曲は、苦楽を共にしたメンバーと、ファンに宛てた手紙です。そして、降り積もる言葉の一つ一つをテーブルに並べてるというフレーズは、実際に歌詞を書いている僕の姿そのものです。この歌詞にどういう言葉を当てはめていこうかと、机に色々なワードを散らばらせていって、でも考えれば考えるほど取り繕った自分になっていく感じがした。だから、身構えずに、書き置きくらいの気持ちで書こう。それくらいの気持ちでお別れをしたい。と思ったんです。だって、仰々しい手紙にしてしまったら、本当にもう一生会えないお別れみたいになってしまうじゃないですか。そうではなくて「行ってくるね。」というニュアンスにしたかった。まぁ、この歌詞についてあまり深く掘り下げるのは野暮なので、これ以上は語ることは無いです。聴いてくれた人それぞれが自分なりの受け止め方をしてくれたらと思います。

 

 

――MVにも歌詞が字幕で入っていますしね。

 

ハロ:そうですね。今回MVの脚本と演出を担当させてもらったので、僕が歌詞を書きながら過ごしていた時の姿をそのまま映像にしました。メンバーに対する手紙というテーマで書いた歌詞なので、メンバーそれぞれに「ノートに手紙を書いてくれ。」と言って。手紙を書き留めるためのノートも作ったんですよ。

 

 

――テーブルの上のノートの表紙に“LAST NOTE”と書いてあって、細かいところまでこだ わっているなと思いました。

 

ハロ:さらに細かい話をすると、実は僕が身に着けている腕時計の日付が29日(解散公演は1029日)になっているんです。

 

 

――日付には気付けなかったです!時計を外して置くシーンはとても印象的でしたし、秒針の音が止まる=バンドの時が止まるというイメージは持てたのですが。

 

ハロ:ありがとうございます。曲中に秒針の音が入っているのはMVだけなんですが、あの秒針は僕らがベルとして過ごしてきた時間であり足音だということを暗喩したシーンで す。

 

 

――そして、部屋の外へと踏み出していく。

 

ハロ:部屋=バンドなんですよね。そこでメンバーそれぞれが書き置きをして、部屋から出ていくストーリーです。過去の映像を繋いで入れた部分は、わざとらしさや泣かせにいっている感は出したくなかったので、当日撮影してくれる方やルミナとも色々と話をしつつ。でも、あれはあれで凄く良い感じにハマったと思います。

 

ルミナ:うん、良かったです!

 

ハロ:あと、僕が花瓶を落として割るシーンがありますが、あの花瓶の花の花言葉にも意味が込められています。アルストロメリアという花なので、そこに込めたメッセージを知りたい人は調べてみてください。あとはあれですね、この曲がアルバムのラストになることはデモが出揃った時点から何となくイメージしていました。あのアウトロに重なる歌のフレーズはデモ段階では無かったんですがどうしても入れたくて、明弥に相談したら賛成してくれたので入れました。9年間の集大成となる作品の、一番最後に伝えよう、残そうと思った言葉が、たった5文字の、一番シンプルな言葉でした。

 

 

――聴き終わってからしばらく、余韻から抜け出せませんでした。この9年間の想い出が詰まったアルバムを静かに閉じたような余韻が残る、本当に美しい作品でした。

 

一同:ありがとうございます!

 

 

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無理に笑って欲しいとも、悲しんで欲しいとも思わない。ただありのままぶつ かってきてもらえたら、僕はそれが一番嬉しいです。

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――ラストワンマンツアー『残鐘のエピローグ』、そして最終公演となる1029日渋谷 WWW Xに向けて、応援してくれているファンの方達とこのインタビューを読んでくださった方達へのメッセージをお願いします。

 

タイゾ:現段階ではラストツアーが始まる感はまだあまり無いですけど、俺自身は最後のツアーだから” “最後の音源だからという考え方が凄く嫌いなんですね。最後だけ頑張るなら、普段はどうなんだ?と思ってしまうので。だから、ライヴや制作に関しては今まで通り死ぬ気でやるだけなので、それについてきてくださいとしか言えないです。同時にラストツアーであることは事実なので、ファンの人達には悔いだけは残して欲しくないと思っています。ライヴでもっとはしゃげば良かった。とか、そういう想いだけはしないで欲しい。そこはもうハロ総長がライヴを引っ張っていってくれるので、思いのままに楽しんでもらいたいです。各地の公演に足を運んでくれる人も居れば、参加できる1本に全てを注ぐ人も居るだろうし、もしかしたら最終公演に行きたいけれど行けないという人だって居るかもしれない。だからこそ、それぞれにベストな形でライヴを楽しんで欲しいし、一緒にライヴを作って欲しいです。最近ようやく声出しが解禁されて強く思うんですけど、オーディエンスの声が発生して完成する曲が沢山あるので。中には大人しく観たい人も居るだろうし、それはそれで構わないんですけど、やっぱり作曲をしている身としては一緒にベルのライヴを作って良い形で終わりたい気持ちがあります。ベタですけど、ひとつになれるようなツアーにしたいです。

 

ルミナ:周年ツアーは毎回、自分もバンドも一番カッコよくなれるツアーなんです。ファイナルのステージに立った時、自分のバンドのことを改めて凄くカッコいいなと思えたり、自分自身も成長できたなと感じられるんですよね。今回も、自分自身のレベルアップを楽しみながら頑張りたいです。ラストツアーであっても、たぶんツアー中は悲しい気持ちにはならないんじゃないかという気もしています。ファイナルに関しては、どういう気持ちになるのか本当にまだわからないですが・・・きっと、ツアーが進んで行く中で感じていくことが多いんだろうなと思います。タイゾさんも言っていましたが、やっぱり俺自身もファンの子達も後悔が無いようにということを第一に考えて。ファイナルが終わって打ち上げをした時にあれをしておけば良かった!とは絶対に思いたくないし、全部やり切った!と思えるようにしたい。とにかく楽しみたいし、最後まで成長していきたいです。

 

正人:毎年、周年が終わった後は一旦燃え尽きて抜け殻のようになってしまうんですよ。 今回はどうなっちゃうんだろうな・・・燃えカスになってしまうかもしれない()。でも、ラストツアーはそれくらい全てのエネルギーを使ってまわりたいですね。この5人と観てくれるファンの人達、今後その全てが同じ空間に揃うことは非常に難しいのではないかと思うし、僕も後悔は無いようにしたいです。自分自身も悲しい気持ちでは終わりたくないし、ファンの人達にも悲しい気持ちで終わって欲しくないので、ルミナが言っていたように笑いながら泣けたら一番良い終わり方なんじゃないかなと思います。今の時点では、終わった瞬間の自分がどういう気持ちになるのかも会場がどういう空気になるのかも想像がつかないので、それも含めて最後まで楽しみたいです。

 

明弥:バンドには、色々な選択肢があるじゃないですか。活動休止や、少し棘のある言い方になるけれど、ただ存続させていくだけのバンドにする道だってある。その中で、自分達にとって一番の選択だと感じたから、解散という最後を選んだわけです。そうは言っても、まだそこまで実感が持てていないですし、自分の人生にはこの9年間当たり前のようにベルが存在していたので、それが無くなることでどうなってしまうんだろうという気持ちもあります。でも、5人で決めた解散をしっかりと綺麗に全うすることが、最後にバンドに与えられた使命なんだろうなと。バンドを始めるのも大変なことですけど、終わらせることのほうがもっと難しいなと思うんですよ。この9年で自分達も大人になったからこそ、そう感じるのかもしれないですけど。解散に向かう中で、このフルアルバムのリリースや沢山のライヴができる環境を作り出せたこと、まずはそれ自体が凄く幸せなことだと思っています。勿論、解散が決まっていなかったらまた状況も違ったかもしれないし、考え始めると本当に難しいですけどね。スケジュールもぎっちりだし、メンバーとはこの先も沢山の時間を共に過ごすから、ツアー先で飲みに行ったり最後まで交流を深めていきたいです。バンドで一番大切なのは人の繋がりだと実感しているので、そういう部分も含めて残りの時間を悔いなく楽しみたいと思います。

 

ハロ:正直、僕自身は今日このインタビューを受けながら改めて解散を実感しましたね。メンバーと日常を過ごす中で解散という言葉を発する機会って、実はあまり無いんです。別に意図的に言わないようにしているわけではないんですけどね。インタビューの冒頭でも「『もったいない!』と言われたい。」と言いましたが、きっと自分自身が一番もったいない!と思いたいんですよ。色々な考え方があるから、最後は笑って終わりたいファンの人も居れば、悔いを残して欲しくないと思うメンバーも居ますけど、僕自身は自分自身でもったいないと思うこと悔いを残すということなのかなとも感じていて。ファンの方に対して、無理に笑って欲しいとも、悲しんで欲しいとも思わない。ただありのままぶつかってきてもらえたら、僕はそれが一番嬉しいです。まだライヴの本数はあるけれど、そのひとつひとつにこのライヴハウスに出演するのは最後だな。とかこのバンドと対バンするのは最後だな。とか、最後を意識する瞬間は沢山あるので。その都度、自分の気持ちに呑み込まれたり負けたりしないようにしたいです。僕個人は別にスッキリして終わることを目指そうとは思っていないので、ライヴでバンドの最大瞬間風速・最大瞬間火力を更新し続けながら、余計なことは何も考える余裕が無いくらい無心でツアーをまわりたい。そして、全てが終わったらメンバー5人で酒を飲みたいですね。

 

明弥:また凄い夜になりそうだな・・・()

 

ハロ:またメンバーに担がれて・・・()

 

正人:マンガ喫茶に運ばれる・・・()

 

一同:(大爆笑)

 

ハロ:ライヴやインストアで一緒に過ごせる時間は限られていますからね。僕はフロントマンなので、どんな言葉だろうがどんな表情だろうが、ファンの人達の想いや目線を誰よりも直視していきます。そこから逃げてしまうのは不義理ですからね。最後の瞬間を迎えた時に自分が何を感じているかはまだ全然想像つかないけれど、1人でも多くの人に惜しまれて、そして結局、最後の最後に一番の大声で「もったいなかった!」と言うのが外の誰でもなくメンバー達であったら嬉しいなと思います。そんなバンド人生を過ごしたい。あとは、このアルバムの曲達がライヴでどう育って行くのか本当に楽しみなんです。メンバープロデュースのワンマンや戦友達との2MANなど、まだまだ面白いことが沢山あるので、11本を楽しみながら、1人でも多く、1曲でも多くベルの音楽とメンバーの姿を焼き付けてくれたら本望。きっと、多分それが、今の僕達の一番の願いです。

 

 

 

 

取材・文:富岡 美都(Squeeze Spirits)

 

 

 

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<リリース>

 

 

 

 

★ベル 全国流通3rdフルアルバム

『哀愁ロマンチカ』

2023年07月31日(月)発売!

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(品番)S.D,R-372 / ¥3,600(税別)

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【収録曲】

01.わるいゆめ

02.乙女劣等行進曲

03.四面想歌

04.グリムドアンダーランド

05.拡声決起ストライキ

06.キミシニタモウコトナカレ

07.さよならムービースター

08.情性を喰む

09.残鐘

10ラストノート

 

 

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<ライヴ>

■ベル LAST ONEMAN TOUR
『残鐘のエピローグ』

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8月11日(金祝)福岡DRUM SON
8月13日(日)岡山CRAZYMAMA 2nd ROOM
8月19日(土)金沢VANVAN V4
8月20日(日)岐阜柳ヶ瀬 ANTS
8月26日(土)神戸 太陽と虎
8月27日(日)大阪RUIDO
9月2日(土)静岡Sunash
9月3日(日)名古屋ell.FITS ALL
9月9日(土)沖縄OUTPUT
9月10日(日)沖縄OUTPUT
9月16日(土)町田プレイハウス
9月17日(日)西川口Hearts
9月23日(土祝)高円寺二万電圧 「鐘の音がよく聞こえると雨になる」
9月28日(木)仙台enn2nd
9月30日(土)札幌CRAZYMONKEY
10月1日(日)札幌CRAZYMONKEY
10月18日(水)池袋EDGE★9th YEAR BIRTHDAY ONEMAN 「鐘が鳴ったら事件が起きる」

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– TOUR FINAL –
10月29日(日)渋谷WWW X

 

 

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■メンバープロデュースワンマン5DAYS

 

 

 

■ベル主催2マンライブ
『あの頃の僕たちは』

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✔︎ 2023.9.25 高田馬場CLUB PHASE
vs FEST VAINQUEUR

 

 

 

✔︎ 2023.10.10 池袋EDGE
vs Develop One’s Faculties

 

 

 

✔︎ 2023.10.15 西永福JAM
vs レイヴ

 

 

 

✔︎ 2023.10.21 池袋EDGE
vs Chanty

 

 

 

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★ベル OFFICIAL SITE★

http://belle-web.info/

★ベル OFFICIAL Twitter★

https://twitter.com/belle__official

 


2023年08月04日 (金)

【仙台貨物】今年も酷暑な日本の夏に、仙台貨物からのクール便到着!10月リリースのニューシングル「Ē janai ka(ええじゃないか)」収録曲の中から「秘密基地」の先行配信が決定!

NEWS - 20:00:06

これまでも凝りに凝った演出で日本中を笑いと元気に溢れさせてきた オンリーワンバンド、仙台貨物。
昨年はアロハシャツを身にまとい、彼らだからこそ生み出せるアツい夏曲を届けた仙台貨物から、今年の夏の元気な贈り物。
10月発売ニューシングルの謎めいたアーティスト写真は順次公開される予定だ。

 

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★コメント動画!★

 

 

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<リリース>

 

★2023/10/4リリース

NewSingle

「仙台貨物 / Ē janai ka」

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【TYPE-A】

(CD+DL カード) LHMH-1058 / ¥2,200(tax in)

1. Ē janai ka
2. 儀露珍
3. プロフェッショナル
DLカード : 「Ē janai ka」Music Video

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【TYPE-B】

(CD only) LHMH-1059 / ¥2,200(tax in)

1. Ē janai ka
2. 儀露珍
3. プロフェッショナル
Bonus track.秘密基地

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【TYPE-C】

(CD only) LHMH-1060 / ¥1,100(tax in)

1.Ē janai ka
2. Ē janai ka(instrumental)
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2023/8/11(金曜日)

配信リリース

NewSingle 「仙台貨物 / 秘密基地」

【配信リンク】 https://nex- tone.link/A00120934

 

 

 

 

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<ライヴ>

 

■仙台貨物トゥアー2023 秘密基地でxxしたってĒ janai ka

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2023年10月 6日(金) 千葉・柏PALOOZA

OPEN 18:00 / START 18:30

ディスクガレージ:https://info.diskgarage.com/

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2023年10月10日(火) 愛知・名古屋Electric Lady Land

OPEN 18:00 / START 18:30

サンデーフォークプロモーション:052-320-9100

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2023年10月11日(水) 大阪・BIG CAT OPEN

18:00 / START 18:30

キョードーインフォメーション:0570-200-888

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2023年10月15日(日) 宮城・仙台PIT

OPEN 16:30 / START 17:00

EDWARD LIVE:022-266-7555

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2023年10月17日(火) 東京・Spotify O-EAST

OPEN 18:15 / START 19:00

ディスクガレージ:https://info.diskgarage.com/

 

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★仙台貨物★

 

 

 

2001年に宮城県仙台市で結成、昨年結成20 周年を迎えた、宮城県が産んだ謎の運送屋集団!

メタルからカントリー、しっとりしたバラードから演歌まで、オールジャンルを暖かい宮城弁であなたのハートへお届けいたします!

赤字の為 2009年の日本武道館をもって倒産(活動休止)したが、仙台復興の為2011年に再稼動。

2021年、5年ぶりに帰ってきた仙台貨物は七福神に扮し”すしざんまい木村社長”とのコラボで話題沸騰に。

2022年は夏前回モー ド!

アロハに身を包みドンキホーテとコラボしながら全国行脚。

氣志團万博への出演も果たし、ツアーファイナルを日比谷野音で締めくくった。