BugLug びじゅなび特別インタビュー

SHUGO

10月9日(土)なかのZEROホールにてワンマンライブ<SECRETS OF A LIFE CIRCUS>を開催するBugLug。
かねてより“ライブバンド”としてその魅力をステージで存分に見せつけ、魅了してきた彼らだが、コロナ禍によりその機会は激減。
メンバーもファンも歯がゆい想いを抱えた長い長い時間を経て、今夏に行われたツアーや主催イベント──いよいよBugLugがエンジンをかけ始めている。
そして今回、開催を控えるホールワンマン。
力強く感情をえぐり、揺さぶり、奮い立たせるその5人の姿に再び触れる事が出来る日まで、あと少しだ。

  • 1_ISSEI
  • 2_KAZUKI
  • 3_YOU
  • 4_TSUBAME
  • 5_YOUSUKE

左→右:一聖(Vo)、一樹(Gt)、優(Gt)、燕(Ba)、悠介(Dr)

──先日開催された主催フェス『バグサミ』での手応え、また、公演を終えてどんな感情を得たのか、改めて教えていただけますか?

一聖(Vo):「これだよ、これ!」って感じでしたね。

一樹(G):2年ぶりのバグサミを無事開催して、成功させることができて安心しました。
いつも通りではなかったんですが、バンドも、来てくれた皆さんも、とても楽しんでいるように見えましたね。
今回参加できなかったバンドやメンバーとは、いつか一緒にライブをやるのが今後の目標の一つです。
これからも刺激的な対バンイベントが僕らには必要だ、と感じた一日でした。

──バンドとしても仲間達から良い刺激を受けられたんですね。
悠介さんはBugLugとして初体験のバグサミとなりましたが、いかがでしたか。

悠介(Dr):そうですね、僕にとっては初めてのバグサミで。とても楽しみにしていたので、まずは無事に開催出来た嬉しさが大きいです。
ワンマンツアーが終わってすぐにバグサミ、と続いたのもあって、ツアーで得た熱をそのままぶつけられたのも良かったです。
バグサミが終わって、一気に夏が…お祭りが終わった後の寂しい気持ちにもなりましたけど、そのぶん来年が、これからが、より楽しみにもなりました。

優(G):いつもとは異なるレギュレーションの中で、どうすればいつものバグサミに近づけられるかという葛藤がありました。
なので、手応えや感情がどんなものかと聞かれたら「無事に終わってホッとした」っていうのが素直なところですね。

燕(B):今回出演できなかったバンドやメンバーが居たのは残念でしたが、この日に向かって沢山の事を準備してきたので、1人でも多くの人が楽しかったと思ってもらえてたら嬉しいです。

1_ISSEI_LIVE

──コロナがまだ無かった過去と現在のコロナ禍、大きく変わった所はどんな所ですか?

一聖:テレビやネットを見ると毎日毎日コロナの情報、外に出るとマスクをしてる人々、何もかも規制がかかってる。
コロナによって変わった事は数え切れないけど、一番変わったのは「生活リズム」ですね。

優:「娯楽」というものの在り方、それぞれの接し方みたいなものが変わったんだろうなと感じていますね。
娯楽は所詮嗜好品だっていう、今までオブラートで隠されていた部分が露呈したなって思っています。
ただ俺は音楽をやっている以上、そこには抗ってはいかないといけないって思ってます。

一樹:状況がめまぐるしく変化するので、スケジュール通りには動けないことは辛いし大変ですが、それに怯えて何も行動しなくなることが一番の敵だと思います。

燕:コロナが無かった過去だったら、特になにも考えずいつも通りマイペースにやってたと思うのですが…コロナになってからバンドの事は勿論、考える事が沢山増えました。
改めて、こんな状況の中でも応援してくれているファンのみんなへの感謝の気持ちも大きくなりました。

悠介:人との関わり方、距離感が変わったと思います。
日々の生活の中での人付き合いは勿論、ライブでのバンドとファンの関わり方、距離感も、マスクの着用や声が出せないなどの制限もどうしても出てくるので、以前とはライブの形も変わっていると感じますね。

──コロナ禍においてのライブ開催についてBugLugは様々な安全対策を試行錯誤して、しっかりとライブを実現してきたと思います。
この中でわかったこと、また、今後の活動に対してこれからこうしていきたい、という考えなどはありますか?

優:うーん。難しいな。
有難いことに俺たちのツアーやライブで感染者が出たって報告は受けていないですけど、だからってそれが偉いとは思わないし。
でもこれからも手洗いうがい、こまめな消毒、帰ったら除菌しすぐ風呂!っていうのを徹底するしかないのかなって思ってます。

燕:対策はしっかりする事は当たり前なので、そういった色々な対策をした上で、どんな事をしたらファンのみんながマスクをしたり、声出しがなかったりしても楽しんでもらえるか、という事をいつも考えてます。

悠介:現状はどうしても制限を設けないといけないし、勿論以前と同様にとはいかないけれど…それでもライブの楽しさは死んで無いぞ、というのは感じました。
逆に今だからこそ、ライブを見て感じることも前とは違うんじゃないか、と感じます。
これからがどうなるかは誰にもわからないので、少しずつでも前進していくしか無いと思います。

一樹:状況が一瞬で変わるので、ライブがいつできなくなるか正直わからないのが現状です。
やれるうちに一本でも多くライブを行うために、積極的に動いていきたいです。

一聖:ライブに参加したいというみんなの想い故に、安全対策に協力してくれて新しい協調性が生まれたと思う。
今後となると、ここから生まれたチームワークをライブで爆発させたいですね。

2_KAZUKI_LIVE

──「ライブが出来ないと心の底から笑顔になれない」という一聖さんの言葉もありますが、BugLugにとっての“ライブ”とは正に活動の根幹で、そして何よりも大切な物である、と感じます。
この“ライブ”に対する思いを、改めてぜひ教えて下さい。

一樹:ライブは全てを解放できる場所で、自分らしくいることが出来て、ステージで出す大きな音も、テンションがあがって生まれる感情も、日常にはありません。
そんな非日常な時間を過ごす夢のような場所だと思ってます。

一聖:難しいですね…趣味や特技でも無いし、仕事と思ったことも無い。
単純に「一番自分らしく居れる場所」なのかな。

悠介:生き甲斐で、遊び場で、自分を遠慮なく出せる場で…色々なことをその場にいる皆で共有して体験して経験出来る、そんな特別な場所だと思っています。
ライブをする側にとっても見る側にとっても、人生を彩って豊かにしてくれるものだと思うし、BugLugのライブも皆にとってそうであって欲しいです。

燕:バンドにとっても自分にとっても、活動をしていく中で1番大切な場所です。

優:一言で表すにはちょっと難しいから、こういう事も考えてるよっていうのをひとつ!
それは、俺はファンのみんなと一緒にライブを作るのが楽しい、っていう感覚なんだよね。
自分もファンの一人!一緒に楽しもう!みたいな。
だからノリが悪いと「楽しいの俺達だけかよ!つまんな!」って思う事もある(笑)。

3_YOU_LIVE

──あのBugLugライブの凄まじい一体感、ステージと客席に隔たりが無い理由がわかった気がしました。
ではそんな中、声が出せない、以前のような盛り上がり方ができない、それでもちゃんと感染防止対策をして会場へ足を運んで来てくれるファンの方々へはどんなことを思っていますか?
また、会場へ行きたいけど行くことができない、そして「ライブへ行くこと」に対して葛藤している方、躊躇している方も多くいらっしゃると思います。
そんな方達へのメッセージも頂けますでしょうか。

一聖:感謝してますよ!
来れない人に関しても「また行きたい」という思いがあるならば、BugLugの存在価値が消えないよう、自分らなりに頑張って歩んでいきます。

一樹:大変な思いをして各会場や遠くの地まで足を運んでくれているファンのみんなには、感謝の気持ちでいっぱいだし、愛しいなと思っています。
ライブに来られない方や迷っている方にもそれぞれの考えや状況があるので、ライブに絶対来いとは言えません。
でも、今の生活に潤いがないなと感じているのなら、楽しいことが最近ないなと思うのならば、選択肢にライブへ行く、というのがあってもいいのかなと。
仕事と家の往復だけの僕ですら、大変に感じることは少なからずあるし、街で普通に飲んで騒いでる人たちをみてイラッとしますから(笑)。

優:これ、俺ずっと考えてるんですけど、「ライブに来れるファン」と「ライブに来れないファン」をなんで分けて話さないといけないのかなって思うんですよね。
俺達にとってはファンはみんな大切に決まってるじゃないですか。
だから来る人は来る、来れない人は来ない、その事実だけで良くないですか?
そりゃ俺達はライブに来て欲しいって思うけど、色んな事情がある中でファンの人がそれぞれ考えて、悩んで、答えを出してくれればいいって思います。

悠介:僕らがライブをするという選択をしても、来てくれる人がいなければライブは出来ません。
行かないという選択をしても仕方がない状況の中でも来てくれるファンの方々がいるのは本当に嬉しいし、そんな皆さんのおかげでライブが出来ていると思っています。ありがとうございます。
行きたくても行けないという方も、いつでも大歓迎なので、来れるようになった時、一緒にライブを楽しめたら嬉しいです。

燕:マスクをしなければならなかったり、声出しが出来なかったとしても、常にどんな状況でも、いかに会場のみんなと楽しめるか…どんな形であれ、「BugLugらしいライブをする」という事を考えてます。
ライブへ行きたくても来れない人へは、なるべく配信などを取り入れたりして、そういう形でも楽しんでもらえたらと思ってます。
来れるようなったらまたいつでも来てね!って感じです!

4_TSUBAME_LIVE

──10月9日のなかのZEROホールワンマンには『SECRETS OF A LIFE CIRCUS』というタイトルが付けられていますが、これにはどういった意味があるのでしょうか。

一聖:サーカスにはありえないことや想像できない事がたくさん起きる。
「何が待ってるんだろう」と恐る恐る来場してくれる観客。
辛そう、苦しそうと見える事も、それを行う為に演者は日々努力を重ねている。
観客にだってそんなことは世の中の条理だと思う。
幕を閉じた時に逆転劇が待っていることを願って「SECRETS OF A LIFE CIRCUS」と名付けました。

──なかのZEROホールワンマンで、作り上げたい景色とはどんなものでしょう?
どんなBugLugを見る事が出来るのでしょうか?または、どんなBugLugを見せたいと思いますか?

優:久しぶりのホールという事で、演出の部分でもライブハウスでは出来ない部分を見せたいなって思います。
あまり張り切りすぎずにいきたいっていうのは根本にあるんだけど、このご時世だからこそ敢えてそこにこだわりすぎなくてもいいのかなって思ってます。

一樹:いつもと変わらないBugLugを見せたいです。
飾らなくて音楽を心から楽しんで、みんなと逢えたことを歓びの歌に乗せて届ける、それがBugLugのあるべき姿だと思います。
幸せな時間をみんなで共有したいです。

悠介:BugLugに加入して一年経って、バンドとしてもどんどん良くなっていると感じています。
だからこそ今のBugLugを見て欲しいし、最高を更新出来るようなライブを見せれるんじゃないかと思っています。

燕:BugLugはライブハウスモードとホールモードのライブの雰囲気を両方作れるバンドだと思っているので、ホールならではのライブの楽しみ方ができたらなと思ってます!期待しててください!

一聖:想像と現実ってライブにおいては全く違うのよね。
だからわからない、それが楽しい。

5_YOUSUKE_LIVE

──マスクをしていても、声を出せなくても、きっとその下では笑顔を見せてくれるであろうファンの皆さんへ、当日はどんな事を感じると思いますか?

一聖:これに関しても当日にならないとわからんです。

優:感じる事は人それぞれでいいかなって思うけど、終わった瞬間に「単純に楽しかった!」って思って欲しいなって思います。

悠介:マスクをしていても、皆が楽しんでくれている姿はちゃんとわかるし見えるんですよ。
だからこそこの日は一緒に今までで1番最高に楽しんで、日々の生活の糧にして貰いたいし、BugLugのこれからがもっと楽しみに感じて貰えるようなライブにしたいです。

一樹:嬉しい気持ちでいっぱいになると思います。その思いを音に乗せてステージから届けます!

燕:足を運んでくれてありがとう、一緒に楽しめて嬉しい、という事と、来てくれたからには俺は全力で最高のライブを作りたいと思います!

──このコロナ禍、皆が不安や迷い、いろいろな思いを抱えていると思うのですが、BugLugのみなさんからびじゅなびをご覧のみなさんへメッセージをお願い致します。

優:不安や迷いといった感情があるのは俺達も含めて皆同じなんでしょうね。
だけど俺達自身も、BugLugのメッセージが背中を押してくれる瞬間が間違いなくあるわけで。
俺達も不安ではあるけど、それでも俺達が皆の背中を5人で押してあげたいなって思ってます。

一樹:これからも状況はきっと大変なままだと思います。
耐えるばかりの毎日ではなく、自分へのご褒美だったりストレス発散を行いながら、心身共に大切にして欲しい。
時にライブに行かない選択は必要だと思います。
心から楽しめるようになった時に、再びみなさんに逢える日を楽しみにしています。

悠介:不安な気持ちは皆があると思うけれど、悲観ばかりせずに今を乗り超えた先に楽しみが沢山待ってるって明るい気持ちを持って、皆で前進出来たら良いなと僕は思ってます。
楽しいことが全て死んだわけじゃないってライブで感じて貰えたら嬉しい。
10月9日はそんなライブにします、是非来て下さい!

燕:今はこんなご時世で、ライブがやりにくい俺たちだけではなく、みんなも楽しみにくい時代になっていますが…やるからにはそこでしかない、その日にしかできないライブを全力で作れたらと思ってますので、来れる方は是非ご来場ください!

一聖:俺もめちゃくちゃ迷いが多くて黄昏れる日々です。
何も変わらない世の中に飲み込まれて…でも自分が変わらないと何も始まらないんだ!ってふと思う。
それが俺の場合はライブなんだよね。
自分らしく、一所懸命立ち向かって行きます。

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【ワンマンライブ】
BugLug
「SECRETS OF A LIFE CIRCUS」
10/9(土) なかのZEROホール

Concept Movie
https://youtu.be/M1j7xBIUBdQ

開場 16:45 / 開演 17:30
<席種(全席指定・税込)>
・レギュラー席¥6,900
★チケット:
◆一般先行 イープラス
受付期間:8/28(土)10:00~9/12(日)23:59
https://eplus.jp/buglug/
◆一般発売 イープラス 
10/2(土)10:00~
[問い合わせ先] NEXTROAD 03-5114-7444 (平日14:00~18:00)

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