XANVALA × Ashmaze. 2MAN<ASHLA TOUR> ★対談 Vol.3:Gt.宗馬(XANVALA) × Gt.詩結(Ashmaze.)★

 

──今回は[ASHLA TOUR]414日の名古屋から4月15日大阪、429日新潟、430日仙台そして57日東京まで全国五か所を共に廻るXANVALAから宗馬さん、Ashmaze.から詩結さんにお話しを伺っていきます。まずおふたりの第一印象を聞かせて下さい。

 

宗馬:去年の4月に詩結さんから話かけていただいたのを覚えています。

 

詩結:福岡ですよね。Be-1で。バンド数がいる中でツアー廻るのが久々で、待機時間でスタミナが尽きそうな時に、「やることないっすよね~」みたいな感じで話かけたのを覚えています。

 

宗馬:あ、でも違う!最初はもっと前です。どこかの楽屋で目が合ったんですけど、目が合っても普通それで終わりじゃないですか。でも詩結さんは「今、目合いましたね!」って。

 

──王子様じゃないですか!

 

宗馬:はい。本当にキラキラっってエフェクトかかった音が頭の中で鳴りました。この人は裏表なくこういうキラキラした方なんだなって思いました。

 

詩結:()

 

──そんなお二人は立ち位置が下手のギタリストという共通項がありますが、それぞれどのような影響を受けて今に至るのでしょうか?具体的なバンドはいますか?

 

宗馬:僕は摩天楼オペラです。

 

詩結:僕はLUNA SEAです。でも音源じゃないんですよね。ライブ映像で。2007年とか

 

──「One Night Dejavu」ですね。20071224日東京ドームの。

 

詩結:そうですね。僕は終幕前を通っていないので、あのライブがLUNA SEAのド真ん中って感覚です。映像に衝撃受けました。1曲目で照明がガーッと上がっていって歓声が湧いていてすごいなと。

 

──SEの「月光」が鳴りやんで「LOVELESS」のイントロが響く伝説の瞬間ですね。REBOOT以降も影響を与え続けているのがLUNA SEAの凄さですね。興味深いお話ですね。その時はもうギターに目覚めていたんですか?

 

詩結:その時はまだギターはやっていませんでした。

 

 

──ルーツを聞いたところで、お互いの理想とするギタリスト像をお聞かせください。ヴィジュアル系ギタリストの立ち位置的に比較的ドッシリ構えて大人しい方が下手に立つことが多いような印象があるのですが、おふたりは存在感が非常に強い印象ですが。

 

宗馬:僕は顔を見なくてもシルエットだけでわかるギタリスト。音の部分もそうですし、シルエットだけでも宗馬だなってわかってもらえるようになりたいです。ファンの方が、このフレーズは宗馬っぽいよね!って言ってくれるのも嬉しいです。

 

詩結:人間として生き方に説得力があることですね。もちろん音楽が好きでギターが好きでバンドをやってるので技術的なことやフレーズにもこだわりがあるんですけど、そういうのは聴いてもらえばわかるとことだと思うんですね。そういうことだけじゃなくて。どういう姿勢でどういう道を歩んできたか?みたいなものを見られていると思うし、ファンの人はそれを見てくれて支持してくれてるんじゃないですかね。

 

──生き様が音に出ると。

 

詩結:はい。そして、そこに観てくれてる人たち聴いてくれてる人たちの思い入れが入って初めて完成するんじゃないかなって。その想いがなければもうただの音。ただの音ですね。

 

──ギタリストとしてはお互いをどのように見てますか?

 

宗馬:詩結さんは透き通る綺麗なギターが印象に残っていて、フレーズの組み方も綺麗。

 

──特にどんなところで思いますか?

 

宗馬:このイントロにこのフレーズ来い!って僕が思うところにちゃんとやってくる。それも100じゃなくて120の力で。想像を毎回超えてきます。

 

──宗馬捕手の構えたところにくる最高のピッチャーだと。さて、詩結さんはいかがでしょうか?

 

詩結:んー、結構ワイルドそうに見えて実は繊細というか。アグレッシブに見えてそれだけではない武器がありますよね。そういう意味では両バンドともギタリストの役割分担っていうのは似ているのかも知れないですね。

 

宗馬:そうですね。小難しいことをやるのは下手ギターの担当!みたいな()僕はサビの裏とかでみんながそんなに聴かないだろうってところに細かいフレーズを入れたりしてます。詩結さんもそういうタイプだと思います。

 

詩結:(頷く)

 

 

──神は細部に宿る、と。歌のバックを見ているとおふたりとも細かいフレーズを入れ込んでいる印象があります。両バンドの楽器隊に共通する特徴的な武器だと思いますが、では、XANVALAAshmaze.両バンドの印象はどうですか?

 

詩結:XANVALAはフィジカルモンスター。

 

──フィジカルモンスター()

 

宗馬:よく言われます()

 

詩結:スケジュールとかもそうですけど、Ashmaze.XANVALAも始動してすぐにコロナにぶつかってしまった中でも動き続けたから今があるんです。ですけど、そんな中進んでいくのって体力もメンタルもないとダメだし。バンドに一番大事なのは体力とメンタルなので。XANVALAはスタミナが凄いと思います。

 

──詩結さんも体力には自信が

 

詩結:いや、僕はないですね()

 

──なるほど()では、宗馬さんにとってAshmaze.はライバル?あるいは戦友?

 

宗馬:常に一歩先を行く存在です。今回XANVALA8月にリキッドルーム進出が決まってようやく僕たちが一歩先を行けるかな?と思ったらAshmaze.もリキッドルームが決まって。僕らを絶対に調子に乗らせてくれない存在です。

 

──Ashmaze.のリキッドルームを聞いた時はどう思いましたか。

 

宗馬:あーー!やっぱりかー!!!!!

 

詩結:()

 

宗馬:まぁそりゃやるだろうなって。でも嬉しいんですよ。闘える仲間がいるって幸せで。やっている音楽自体は厳密にいうと違うと思うんですけど、芯の部分というか魂は似てるというか。これからも一緒に上りつめていきたい存在ですね。

 

──ファンの方にもそういうストーリーを楽しんでもらいたいですよね。これまでの歴史の中でも好敵手がいるバンド同士にはアツい関係があって、そこに思い入れが絡み合って盛り上がっていくことがありましたよね。ではここで共通の質問になります。おふたりにとってのVisual Rockとはどんなものでしょうか?

 

詩結:やるしかねえものって感じです。ヴィジュアル系の世界に最初に足を踏み入れた時点からそんな固い決意があったわけじゃないんですけど、ずっと活動していく中で、あぁあのバンド頑張ってるなとかどんどんシーンに愛着が湧いてきたんですよ。で、なんて言ったらいいんだろうこうブームだからとか、手っ取り早く人気者になれるからヴィジュアル系をやろう!っていう浅はかな人たちって多分もう消えたはずなんですね。そんな中でAshmaze.XANVALAも意志を持って生き残っている誰かがなんとかしてくれてそれに乗っかれればいいやっていう人たちとは違うんで。じゃあ俺たちどうするの?ってなった時に。やるしかねえと。このヴィジュアル系のシーンの中で。

 

──宗馬さんはいかがでしょう。

 

宗馬:一番自由なジャンルじゃないかな。

 

──その心は

 

宗馬:そうですね例えば対バンによってはデスコアみたいなバンドとも一緒になったり、一方でファンタジックな衣装でキラキラ系のバンドも一緒に出ていたりとか。とにかく何でもあり。それがヴィジュアル系だと思います。

 

── 一見入りづらい固いジャンルと思われがちだけれどむしろ何でもありで自由っていうのがヴィジュアル系の大きな魅力のひとつですよね。そもそも音楽のジャンルの呼称ではないですし。

 

宗馬:そうです。一番自由な場所だと思ってます。その自由さを楽しんでるお客さんもあっての場所ですね。楽しいですよヴィジュアル系。

 

──そんなヴィジュアル系であることに誇りを持っている両バンドが2マンで廻る[ASHLA TOUR]がスタートしますね!

 

詩結:新潟のオススメのお店を教えてほしくて。XANVALA結構新潟に行ってるイメージがあるから。

 

宗馬:新潟行ってるんですけど、当時コロナの影響であんまりお店とか楽しめなかったので今回こそは楽しめたらと思います!………すいません詳しくなくて()

 

──ファンの方是非、おふたりに美味しいお店情報を一報ください!()

 

宗馬:あんまり僕が食にあまり興味ないんですよねぇ。

 

詩結:あ、でもあれだよね。僕たち二人は食べ物の話はするよね。

 

宗馬:あぁそうだ。僕と詩結さんの共通点があって……肺呼吸とかそういうことじゃないですよ?

 

──小ボケをありがとうございます()

 

宗馬;僕たち「すた丼」が好きなんですよ。

 

──意外!

 

宗馬:詩結さんが「すた丼」食ってるとこ想像できないじゃないですか?僕もバンド内で食いしん坊キャラつけようとしてるの?ってイジられたりして。

 

──華やかなヴィジュアル系バンドマンのイメージとはちょっと合わないかも知れません。特に詩結さん()でも美味しいですよね。

 

詩結:美味しいよね。

 

 

──ここにきて、バンドに大切なのはスタミナという話に戻るとは。ファンの方は全国各地のすた丼も要チェック()です。

最後になりますが、[ASHLA TOUR]は一体どんなツアーになるでしょうか?

 

宗馬:このAshmaze.XANVALAはここからお互い両バンドどんどん強くなって上がっていくことは間違いないので、全国5箇所、お客さんにはそのぶつかり合いの中心にいてほしいです。

 

詩結:全く同感です。

 

──いずれ伝説になるであろうツアー、黙って観に来い!そんな心持ちでしょうか。

 

宗馬:はい。Ashmaze.XANVALAをこの規模感で観られるのは多分今だけだと思うので。

 

 

──互いに強い己の美学を有した二人が思うヴィジュアル系の定義や経緯が異なる事象自体がこのジャンルの魅力を再定義していて実に興味深いものとなった。他ジャンルへの抗いではなく、世界規模のパンデミックの中を闘い、本質を睨み続けた者が見ている景色を今、是非共に目にしてほしい。

 

 

インタビュー企画も残すところあと2回。次回は上手ギターチームの対談を掲載。お楽しみに!

 

 

 

インタビュアー:山内秀一

Photo S1TK

 

★対談 Vol.1:Dr.知哉(XANVALA) × Dr.S1TK(Ashmaze.)はこちらから★

★対談 Vol.2:Ba.70.(XANVALA) × Ba.Яyu(Ashmaze.)はこちらから★

 

 

 


 

 

 

<TOUR INFORMATION>

 

■XANVALA × Ashmaze. 2MAN 「ASHLA TOUR」

 

4月14日(金) 名古屋ell.FITS ALL

4月15日(土) 心斎橋soma

4月29日(土) 新潟CLUB RIVERST

4月30日(日) 仙台MACANA

5月7日(日) 下北沢シャングリラ

 

OPEN 17:00 / START 17:30

[チケット]

前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000

※D代別

チケット一般発売中
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