XANVALA × Ashmaze. 2MAN<ASHLA TOUR> ★対談 Vol.1:Dr.知哉(XANVALA) × Dr.S1TK(Ashmaze.)★

 

──4月14日から2マンツアー[ASHLA TOUR]が決定している中、今日はXANVALA、Ashmaze.からドラマーチームの知哉さん、S1TKさんにいろいろと語っていただきたいと思いますが…おふたりの関係性はいかがでしょうか?

 

S1TK:…………………それが、今初めて喋るんですよね。

 

──えーーー!(笑)

 

S1TK:他のメンバー同士は仲良いと思うんですけど、僕たちはドラマーチームは今日の対談で初めて喋ります(笑)

 

知哉:(無言で頷く)

 

──なるほど…。では、お互いの第一印象は?…あります?

 

S1TK:身長デカいなぁ。

 

知哉:…見た目イカついなと。コスチュームも。…イカついですね、はい。

 

──薄っ!

 

二人:アハハハハ!(笑)

 

──そんなおふたりですがプレイスタイルはかなり異なるように思います。

 

S1TK:本当にそうですね。知哉さんは激しいんですけど、それだけじゃないというか。ただ激しいだけじゃなくて、力強いけど丁寧。そんな印象があります。

 

知哉:S1TKさんはとにかく巧い。テクニカル。あの…キャノン

 

S1TK:はい。

 

知哉:筒みたいな細いタムがあるんですけど、僕の中であれを使ってる人は巧いっていうのがあります。

 

S1TK:ありがとうございます。ストロボバチバチの照明の会場だとあれ叩くの小さくて大変なんですよ(笑)

 

知哉:ですよね、プレイが正確じゃないと叩けないと思います。

 

──物静かな雰囲気のおふたりですが、ロックに目覚めたきかっけは一体何だったのでしょうか?

 

知哉:学生の頃からもともとハードロックを聴いてましたね。これは親の影響なんですけど、聴くのは洋楽が多かったと思います。ヴィジュアル系だと…きっかけは…そうですね、学生の時に友人からthe GazettEを勧められてそれがきっかけだと思います。

 

──作品で言うとどのあたりでしょうか?

 

知哉:『NIL』ですね。

 

──初武道館ワンマン成功のきっかけになった当時のエポックメイキング的な1枚ですね。キャッチ―の中にダークな世界観もあって。

 

知哉:そうです。その当時はヴィジュアル系っていう言葉とかもあまりピンときていなくて、純粋なかっこいいロックとして聴いていたと思います。

 

S1TK:僕はL’Arc〜en〜Cielですね。小学生の時からずっと聴いていました。ただ、僕、野球もやっていて。ある程度の年齢になった時に野球を辞めることになって、じゃあ何やろっか?って考えた時にL’Arc〜en〜Cielが好きだったので音楽の道に進みました。メカメカしいセットが憧れでもう最初からドラム!という感じでした。僕もそこからですね、友達に色んなヴィジュアル系バンドの曲を教えてもらって、それでこそ知哉さんと一緒でthe GazettEとか。そうやって好きな音楽を追っていくうちに気がつけばヴィジュアル系になってました(笑)

 

──ヴィジュアル系と呼ばれるジャンルの条件としてメイクがあると思いますすが、人生で最初にメイクを施した時のことは覚えてますか?

 

知哉:あぁ…鏡を見て違う自分に出会ったと思いました。僕は人前に出るのが得意でないのですが、だからこそ新しい自分を見つけられた、そうですねぇスイッチが入った感覚を覚えています。

 

S1TK:僕も覚えてますけど割と普通ですよ。今でこそどんどんハードなヴィジュアルになってきましたけど、そもそもクセを出したいなって思って進化させていったのがきっかけです。もともとを辿るともっと普通というか、正統派になりたい…そういう考えもあったのかなと今は思います。オリジナリティを追求した結果の今がありますね。

 

 

──S1TKさんは一層奇抜でありながらその変化の振り幅も大きいですよね。そんな時期を経ておふたりは現在もヴィジュアル系で在り続けているわけですが、おふたりが考えるヴィジュアル系の定義ってありますか?

 

S1TK:カッコいい自分を突き詰める…ですね。オンステージだけじゃダメですよね。オフステージでもヴィジュアル系バンドマンである自覚を持つこと。

 

──オフステージでの自覚はどのあたりで特に意識しますか?

 

S1TK:それは髪の色や服装もですし、常に人の目があることを意識して気を抜かない生活を送ることだと思います。

 

知哉:僕にとってのヴィジュアル系は、非日常ですね。僕たちを観に来てくれるお客さんは他のジャンル以上に非日常の空間を楽しみにしてくれていると思うんですよ。そんな中、音楽はもちろん期待以上の非日常であり続けることかなと思いますし、何より僕たちメンバーもその非日常が好きです。

 

 

──昨今では様々な魅力を持ったアーティストがいますが、おふたりにとってはある種謎めいた、素を見せすぎないことが美学なことが判ってきたところで、ズバリ!お互いのバンドのことをどう思いますか?

 

二人:……(俯く。)

 

──…言いにくいですかね?(笑)わかりました。平和に指名制にしましょう。はい、S1TKさんどうぞ。

 

S1TK:うわぁ僕ですか(笑)…そうですね、XANVALAはバンドとして非常にまとまりがあるのがかっこいいと思います。それってバンドの理想的でめっちゃうらやましくて、僕らAshmaze.はまとまりがないので(笑)

 

知哉:(笑)

 

──まとまりがないというのはAshmaze.の特徴でもある各パートが音でぶつかり合って喧嘩しているようなステージのことですよね?

 

S1TK:あぁそれですそれです(笑)仲が悪いとかじゃなくて。仲悪くないです(笑)

 

知哉:そういうところで言うと僕からみたAshmaze.は、クリエイティブ集団です。ステージも華がありますし、それだけじゃなくてアートワークに至るところまでクオリティが高くぬかりがないのがヴィジュアル系だと思います。メンバー全員がクリエイティブですし…あとは……イケメン。

 

S1TK:(即答で)そんなことないっすね。

 

──謙虚すぎますよ(笑)弦楽器隊の皆さんは割とオラオラ強気な発言してますけど…

 

二人:いやぁ…

 

 

──わかりました(笑)ところで今回の「ASHLA TOUR」では名古屋・大阪・新潟・仙台・東京の5か所を廻ることになりますね。


 

知哉:楽しみですね。地方とかで何かしたりします?

 

S1TK:しますよ!僕、観光とかするの好きなんで楽しみです。前に松山でライブをした時に朝早くに現地に着いてテンション上がって松山城に行ったのが良い思い出です。カメラ持って写真撮ったりして。まぁメンバー誘ったら誰も付き合ってくれなかったんですけど。

 

──ファンのみなさん、S1TKさんに各地の名所案内を。そしてXANVALAのメンバーさん、S1TKに付き合ってあげて下さい(笑)

 

S1TK:お願いします(笑)

 

──さて、そしてXANVALAとAshmaze.はこの「ASHLA TOUR」を経てそれぞれ8月には恵比寿リキッドルームでのワンマンライブが決定しております。知哉さんは意気込みいかがですか?

 

知哉:それがですね。実は僕行ったこともなければ外観も見たことないんです。

 

S1TK:ええっ?

 

知哉:なので特別な意識っていうのは正直まだないです。とにかく一歩一歩やることをやって繋げていく、今の自分たちがどこまで通用するのか試せる力試しの場所という認識ですね。その時にXANVALAがどのぐらい通用するのかが楽しみです。

 

──冷静ですね。

 

知哉:そうですか?

 

──人によっては夢のステージで浮足立ってもおかしくない会場だと思いますが、地に足がついていると思います。そしてリキッドルームで良い力試しをするために「ASHLA TOUR」然り、日々のライブが大切になってくるということですね。

 

知哉:そうです。いずれ実感が湧いてくるとは思いますけど。

 

──S1TKさんは?

 

S1TK:せっかく2マンツアーをやるAshmaze.とXANVALAがそれぞれ同じ時期にリキッドルームワンマンをやるっていうことの意味を考えて、僕はどっちか片方が成功するとか嫌で、お互いに成功させたいんですよ。お互いに上に登っていきたい。だから今回の対談企画も実は僕発信で考えたんです。一緒に盛り上げていくために。その中でお世話になっているDEZERTのSORAさんに山内さんを紹介してもらって今日があるという。

 

知哉:そうなんですね。

 

──はい。Visual Rockに愛と信念があり後輩想いの素敵な先輩ですよね、SORAくん。面倒見が良いというか。

 

S1TK:はい、色々アドバイスいただいてます。…でもそうやってお世話になっているからこそゆくゆくは、DEZERTであったり、キズみたいに先を走ってるバンドと僕らで4マンとかやりたいです!

 

──おぉ!

 

知哉:(頷く)

 

S1TK:だからAshmaze.もXANVALAもお互いに上がっていきたい。両方観てほしい。そのためにも、そういう気持ちがあるからこそ「ASHLA TOUR」はバチバチの関係でいきますよ!ヴィジュアル系界隈を盛り上げます!

 

──ますます「ASHLA TOUR」が楽しみになりますね。この場で初めて会話したおふたりがツアーを終える頃に一緒にお城観光にお出かけするぐらい仲良くなっているのかも楽しみなところです。最後に全国五か所で待ってくれているファンの方にメッセージお願いします。

 

知哉:2マンはこれからもやっていくと思うんですけど、今この2バンドがツアーを廻ったらお互いにどんな化学反応を起こすのかということを楽しんでほしいですね。そして、僕たち自身もその化学反応を楽しみにしています。

 

S1TK:はい。これは始まりであり通過点なので。

 

 

 

──言葉数が決して多くないドラマー同士がお互いを知らない状態から始まったこのインタビュー。寡黙かつ丁寧に言葉を選びながら語るのが、アツいドラミングでステージ後方から客席を支配する知哉。ステージではクールな佇まいながら言葉の端々に秘めたる炎を感じさせるS1TK。結成時期も近く共通点も多いXANVALAとAshmaze.の関係性の中ではある意味で異端なふたりなのかも知れない。

 

次回はベーシスト対談をお届け予定。お楽しみに。

 

 

インタビュアー:山内秀一

Photo S1TK

 

 

 

 


 

 

 

<TOUR INFORMATION>

 

■XANVALA × Ashmaze. 2MAN 「ASHLA TOUR」

 

4月14日(金) 名古屋ell.FITS ALL

4月15日(土) 心斎橋soma

4月29日(土) 新潟CLUB RIVERST

4月30日(日) 仙台MACANA

5月7日(日) 下北沢シャングリラ

 

OPEN 17:00 / START 17:30

[チケット]

前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000

※D代別

チケット一般発売中
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