XANVALA × Ashmaze. 2MAN<ASHLA TOUR> ★対談 Vol.2:Ba.70.(XANVALA) × Ba.Яyu(Ashmaze.)★

 

──今ノリにのっている XANVALA、Ashmaze.が2マンツアー[ASHLA TOUR]で全国五か所を廻る ということで、かなり期待が高まっているのではないかと思いますが、今回はそんな両バンドから 、 Bass のおふたりにきていただきました。シーンの台風の目になっている両バンドということでお互い に意識することもあるかと思うのですが、出会ってからは結構長いんでしょうか?

 

70.:そうですね。もう前のバンドからなので5年とかになると思います。

 

──長いですね。第一印象は覚えてます?

 

Яyu:怖い先輩!(笑)

 

70.:あははははは(笑)

 

Яyu:とにかく怖い先輩!そう聞いてたんで。色々噂が…

 

──さっそく“ピー”を入れなくてはならなさそうな…

 

70.:そんなことないから(笑)

 

Яyu:でも真面目な話になっちゃうんですけど、スラップがとにかく巧い。そういう印象でした。

 

──かたや70.さんはいかがでしょうか?

 

70.:Яyuくんは話する前から存在を知っていたし、前のバンドの時からベースは巧いわこんなイケメンだわですごいなって思ってました。それでご飯とかも行くようになって。

 

──結果怖い先輩じゃなかったという。

 

Яyu:ちょこちょこ交流あったよね。コロナ禍になって一緒にご飯とかはいけなくなっちゃったけど。

 

70.:そうそう。あとバンド界ではそれぞれ「●●会」っていうパートごとの集まりがあるんですけど「ベース会」でも Яyuくんとはよく話しますね。

 

Яyu:なんか「ベース会」って実はあんまり音楽の話しないんですよ。他の会はエフェクターの情報交換とかで盛り上がるって聞くんですけど。ね?

 

70.:なんかね(笑)

 

Яyu:でも僕らはベース会の中でも結構音楽の話ばっかりしてます。特に楽器のことでここまで共感できる人も珍しいなっていうぐらい共感できることが多いです。初めてじゃないかな。

 

 

──初めてと思うくらいシンパシーを感じたのはどういうところだったんでしょうか。

 

70.:音作り。

 

Яyu:うん。

 

70.:お互いに歪みが大好きなんですよ。ただ歪みのタイプは違って、楽器や足元のシステムが影響してると思うんですけどなんか…ね?

 

Яyu:あっ良いっ!って思う。違うけど良い。欲しいサウンドがあるんだけど譲れない部分があるから同じにはならない。まぁお互い爆音だけどね(笑)

 

70.:それは共通してるよね(笑)ただ、対バンで一緒になったりするとЯyuくんこの曲のここどうやってんの!?っていう新鮮さもあります。

 

──歪んだベースという共通項がおふたりから見えてきたところで、影響を受けてきた存在についても知りたいんですけれど、特定のヴィジュアル系バンドから影響って受けてきました?

 

Яyu:それこそDIR EN GREYですね。90年代が好きです。サビでとにかく動き回るベースラインっていう部分に当時のヴィジュアル系のベーシストの像っていうのを感じます。

 

70.:「Cage」とか

 

──「Cage」のベースなんて今考えてもとんでもないことやってますもんね!

 

Яyu:そう!最近はルートだけだったりとかが多いのかなと思うんですけど、動き回るベースラインみたいなそういった像を受け継いでる自負はあります。僕たちの曲ってサビでめっちゃ動き回ってますからね。

 

70.:そう!聴いてるといつも思う。メロディに寄り添うセンスがありながら果てしなく動き続けてるんですよね。

 

Яyu:ヴォーカルを立たせるだけのベーシストって感じじゃないですね。

 

70.:でも、ヴォーカルを邪魔はしない。…絶妙なラインなんですけどね。たまに動きすぎてウザいベースっているじゃないですか。おい!動きすぎだよって!(笑)

 

Яyu:いる(笑)

 

70.:それこそ僕もDIR EN GREYをずっと聴いていてコピーとかもしましたし、LUNA SEAも聴いてたんですけど、ボトムをしっかり支えることは大前提でありながらそれだけではないぞ。っていうところにはToshiyaさんやJさんから影響を受けてます。原点です。

 

 

──おふたりとも動きまくるベースラインが強烈すぎる個性だと思いますが、その源流を聞いて納得しました。今なお影響を与え続けるカリスマの名前が出たところで、さらに踏み込んでみようと思います。 ズバリ理想とするベーシストの像ってありますか?

 

70.:確立。

 

──確立?

 

70.:そうですね。音を聴いただけでこの人のベースだって伝わること。それが確立するってことだと思います。Яyuくんのベースにはそれがあると思います。音源でもライブでもボトム支えつつも歪みは前に出てくるサウンドプロダクトは Яyuくんだなって思いますし、彼は研究熱心ですよ。僕もそんな彼の波形を見たりしてます。マニアです(笑)

 

──波形まで(笑)70.さんもまた研究熱心という。

 

Яyu:サウンドがないと確立できないですからね。テンションも上がらないし。

 

70.:そして自分の音に酔う(笑)テンションも上がるし。

 

──ライブをしていてどんな時にテンション上がります?

 

Яyu:新品の弦!

 

70.:あははははは(笑)パキっとした音だしね。…なんですかね。音源とは違うカチッとハマる瞬間をバンドで感じることがあって。そういう時に俺かっこいいなって思いますし、このバンドかっこいいなと思えます。そういう時って打ち合わせとかしてないし、メンバー全員同じ景色を見てるんだなって。

 

Яyu:あぁあるよね。わかる。

 

──なるほど。それはサウンド面だけではなくってことですよね?

 

70.:はい。サウンドだけじゃなくステージングもですね。やっぱり僕らはヴィジュアル系バンドなので音も大事なんですけど、自分を表現するっていうことには重きを置いてます。

 

Яyu:あくまでヴォーカルとかギターのメロディを支えつつだけど…

 

70.:そう、立てつつも…

 

Яyu:自分を出すときは出す。

 

70.:そう!目立ちたがり屋なんですよ僕ら。

 

Яyu:そうそう!でも目立ちたくないこともあるんですけどね。

 

70:それもわかる。明確に主役がいるときはしっかり引くっていうね。

 

──駆け引きが大事なわけですね。お笑い芸人さんのひな壇トークも誰かがボケそうな雰囲気の時はあえて邪魔をしないとか高度な空気の読みあいが必要と言われますが、そういったバランス感覚が大事だと。さて、ここでおふたりからみたそれぞれのバンドという話も聞かせて下さい。

 

Яyu:じゃあ僕から。XANVALA はフェスティバルです。

 

──フェスティバルは直訳すると「お祭り」ですね?

 

Яyu:激しい曲がありつつもしっかりと良いメロディがあってそれでいて歌詞は切ない。一筋縄ではいかない振り幅を感じます。でもね、なんだろう…最近割と聴きやすくなったと思うんですよね。

 

70.:あ、本当に?

 

Яyu:うん。自分たちのやりたい音楽もあるんだろけど、ちゃんと「あ、これ盛り上がるな~」って曲もある。ウチと違って。

 

70.:いやいやいやいや(笑)

 

──ちなみにどの曲でそう感じました。

 

Яyu:一番新しいやつ。

 

70.:「NIX」。

 

Яyu:アニソンっぽい良さもあるなって。「NIX」は前までの動きまくるベースラインから一変しててそこまでは動かなくなってたり。初期の「CREEPER」なんて主張が激しすぎるけど「NIX」では引き算ができているからまた全然違うよね。XANVALAもAshmaze.もお互い結成から3年とかでバンドとして確立してきて、そろそろこのバンドは何が伝えたいのかが明確にならないといけないなかでそれをしっかり体現してると思うな。

 

70.:…聴いてるなぁ(笑)

 

 

──「NIX」のアンセム感はXANVALAの大きな武器になっていると感じます。しかし、Яyuさんもま たマニアだったいう(笑)お互いに良い意味で意識し合っている故だと思います。一方 70.さんからみたAshmaze.はいかがですか?

 

70.:Ashmaze.は喧嘩ですね。みんなで喧嘩してますよ。あ、めっちゃ誉め言葉です。音で喧嘩できるバンドってなかなかいないし、それがライブになると実力も演奏力もあるからその喧嘩が一体感を生む…それを真ん中にいる双真くんが束ねてるのが良くて、俺の思うヴィジュアル系の理想ですね。

 

Яyu:引っ込んでるバンドは面白くないしね。もちろん全員の音が歪んでてもしょうがないからクリー ンだったりオーバードライブだったりバランスは大事だけど。

 

70.:でも俺を聴け!俺を聴け!って主張してくるバンドが本当好きなんですよ。その主張が音だけじゃなくてアー写とかからも伝わってくるからAshmaze.は。ほんとヴィジュアル系してるなって思い ますね。

 

──音の存在感でぶつかりあってはいるけれど、決して潰し合って共倒れになることのない緻密さを感 じます。さて、そんな両バンドは4月14日の名古屋から2マンで[ASHLA TOUR]を廻ります。各地のオススメ・観光地などあれば教えて下さい。

 

70.:オススメ…僕らがファンの方にってことですよね。

 

Яyu:ちょっと音の話ばっかりしちゃったからね(笑)

 

70.:あ、でも仙台MACANAの音はゴリゴリですよ!

 

──また音の話(笑)新潟はどうですか?

 

70.:RIVERSTも音がゴリゴリですよ(笑)

 

Яyu:RIVERSTは(音を)出せるよね。

 

──…了解しました。名物食べてる暇あったら音を浴びやがれ!と。

 

Яyu:胃もたれさせるぐらい音出しますよ。ファンの方も楽しみにしていてください。 

 

──そしてXANVALAとAshmaze.は恵比寿リキッドルームでのワンマンライブも決定しました。それも同じ8月に。

 

70.:始動したタイミングが近いバンド同士が同じタイミングでリキッドに立てるってのが嬉しいですね。Ashmaze.のリキッドも絶対観に行きたい。僕まだ立ったことないんですよリキッド。

 

Яyu:俺も。だから楽しみ!…え、何が?

 

70.:音が!

 

一同:爆笑

 

Яyu:比較的天井も低いし鳴るよね。

 

70.:ずっと音の話しかしてないっすね(笑)でもなかなかいないんですよね。こういう音楽の話ができるベーシストって Яyuくん以外に。

 

──信頼が厚いですね。

 

70.:このコロナ禍で他のバンドさんが下を向いていた時も、そんなに一緒に対バンはしなかったけどAshmaze.は上を向いて活動してるバンドだなってずっと意識してたし、自分たちもそうやって闘ってきた自負があるので、この2組の[ASHLA TOUR]にはとにかく期待してほしいです。今のヴィジュアル 系を引っ張っていけるのはこの2バンドなんじゃないかって自信もあるし。

 

Яyu:本当に思うように活動ができない期間、対バンとかで一緒になるのも結構キャリアが上のバンドとばっかりで。この時期に始動したバンドっていないからXANVALAにはより共感できるし、ついに100パーセントの状態で喧嘩ができるなって楽しみです。やっと証明できます。

 

70.:ヴィジュアル系のこれからの時代を作っていけるのは俺たちなので。

 

 

──インタビューを終えた後に “音の話ばっかりしちゃったけど大丈夫でした? ”と笑顔で気遣いまで見せてくれたナイスガイな二人。ライバルであることは大前提でありながらもそれ以上に理解者としての関係性が垣間見れた。

サウンドを言語化してくれた二人のベーシストに感謝したい。そしてライブを一目見ればこの二人が語った言葉の意味がすぐに解るだろう。もちろんアタマではなくてカラダで。

 

次回は下手ギターチームの対談を掲載!お楽しみに。

 

 

インタビュアー:山内秀一

Photo S1TK

 

★対談 Vol.1:Dr.知哉(XANVALA) × Dr.S1TK(Ashmaze.)はこちらから★

 

 

 


 

 

 

<TOUR INFORMATION>

 

■XANVALA × Ashmaze. 2MAN 「ASHLA TOUR」

 

4月14日(金) 名古屋ell.FITS ALL

4月15日(土) 心斎橋soma

4月29日(土) 新潟CLUB RIVERST

4月30日(日) 仙台MACANA

5月7日(日) 下北沢シャングリラ

 

OPEN 17:00 / START 17:30

[チケット]

前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000

※D代別

チケット一般発売中
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