藍-AI-
2018/07/03 (Tue)「藍-AI- コラム「FREAKOLOGY」vol.9」
「DARXNESS」楽曲解説 Part 1
1st ALBUM「DARXNESS」を発売するにあたって、発売して聴いてもらう前に
ほんのりワクワクしてもらえたらいいなーと思い、一曲ずつ解説してみようと思います。
ここでしか言えないマニアックな聞きどころや歌詞、その歌詞の中のキラーワードや逆にラフなポイントなど、
ずるむけに赤裸々にしてみます。
きっと解説しだすと長くなるので、2回に分けて書いていきまふ。
それではスタート!
M-1.「GARBAGE FREAK」
仮タイトルは「DARRELL NEW SE」。
これはライブに来てくれてる人にはお馴染みだと思いますが、ライブの登場SEで使われている曲です。
アルバムで始めてDARRELLを知ってくれる方も多いと思うので、アルバムに収めました。
映画の始まりのような妖しげなものではなく、どしょっぱなから激しくキター!となるような
ストレートでDARRELLの始まりを思わせる曲が良いなと思い作りました。
いつもライブで聴いているみんなにも、これからライブに来るまだ見ぬ猫さん達も、
アルバムもライブもこの曲から始まりテンションマックスになることうけあいであろうぞ。
タイトルは「GARBAGE FREAK」=「混合麻薬中毒者」という意味で、
DARRELLの激しい部分だけじゃない色んな楽曲や音楽性が混ざりあった世界観に
どっぷりハマって抜け出せないぜー!的な意味合いを持たせたのですが、
単純明快、要するに狂った奴らがワイワイしてる様を表したくてこのタイトルにしました。
狂ってるって素敵じゃない?的な。
的なベイベー。
M-2.「RENDEZVOUS」
デモの段階ではイントロの部分が変拍子だったので、仮タイトルは「変拍子のやつ」。
マニアックで中毒性のあるイントロだったんですがなんとなくイキきれない感じだったので、
イントロをシンプルでストレートなフレーズにゴッソリ変えて、より楽曲が輝くようにしました。
この曲はアレンジもメロディもリズムもシンプルで、全パートが歌っていて、
疾走感があり美しく力強い、自分らしさを極限まで表した楽曲になったと思います。
ランデブー。集合するとか待ち合わせとか会う約束とかそんな意味です。
何度でもみんなに会いたいし「また会う約束」をずっとしていきたいという想いを歌詞に詰め込みました。
何があってもどんな事があっても一緒に頑張って生きていこう、
人生を共にしてずっと消えることのない絆を感じあいたい、そんな大切な楽曲です。
この曲に関してはキラーワードは無く、歌詞の全部が素晴らしくて大好きです。
そして最後の展開はレコーディングの少し前に急遽思い付き、それによって想いが更に力強く
吹き込めたと思います。
歌っているとほんと泣けてきます。
泣いたら代わりに歌ってチョンマゲね。
M-3.「DARKNESS」
仮タイトルも「DARKNESS」
この曲は最初からダークネスという曲を作ろうと思い制作しました。
ダークネスなリフにダークネスなリズムやメロディにと、ダークネスダークネスと呪文のように唱えながら
作っていく中で、無理矢理感が半端ねぇ!ってなって一度二度三度とお蔵入りしそうになったんですが、
ダークネスだからってダークネスダークネスしてなくても、楽曲が行きたい方向に素直に行けば良いんだと思い直し、
その結果スラッシュでアルバムの中でも一番DARRELLらしい曲に仕上がりました。
特にサビの部分。サビは三回あって三回目は二回しですが、全部で四回のサビの頭のメロディが違うという構成で、
これを思いついた時に誰もやっていない(多分)斬新で神の領域!って思いました。
これぞDARRELLって思いアルバムのリード曲としてMVもこの曲にしたんですが、
なんとなく、本当になんとなくなんか自分の中でまだちょっとパッとしてなくて、本当にこの曲が
これぞDARRELLなのか?と悩んでいたんですが、先日ライブで初披露して確信に変わりました。
この曲とてつもなくライブ映えする。パワーが半端ねぇ!
やっぱりこれぞDARRELLの真骨頂です。
パッとしないって思ってたのは、アルバム全体の楽曲が良すぎて困っていたからだと思います。
曲の最後にブレイクダウンがあって、そこが特にダークネスです。
「お前が望むのなら 光も闇も見せてやろう」という歌詞の部分がキラーワードなんですが、
輝く光も真っ暗闇も、簡単に言えばDARRELLの良い部分も悪い部分も全部を曝け出したうえで、
全部を丸ごとぶつけて一生をかけて愛し合いたいという想いを歌ってます。
それが全てであり、それが俺の世界です。
M-4.「DESPAIR」
仮タイトルは「是空」。
「是空」というと皆さんがパッと思いつくのはどうでしょうね?ムックですかね?
では無く、名古屋の先輩「Lamiel」の「是空」という曲からインスピレーションを受けました。
「Lamiel」とは、かつて藍ソロのときにサポートでギターを弾いてくれた依織さんというクソ先輩(誉め言葉です)が、
ほんのり所属していた素敵なバンドです。(補足)
イントロのリフもフレーズもキーが違うというのはありますが、オマージュという便利な言葉を使える可愛いモノでは無く、
ゴッソリそのまま丸パクリしてます(笑)。許可済みです。カッコいいんだから仕様がない。
この曲は藍ソロ3枚目のシングルでしたが、その辺りからバンドに移行しようと思っていて、
バンドサウンドを意識して制作しました。
最初に聴いた方はDEATHGAZEみたいって思ったかもです。俺は思った。
よくDEATHGAZEとソロとDARRELLの違いはなんですか?って聞かれることがあるのですが、
特に違いはなく、自分が好きで作った曲を演奏する人が違うとかソロだと少し脱線して遊べるとかそんなぐらいです。
それを理解してもらえれば、自分の音楽性は極めて明快に伝わるんじゃないかなーと思います。
歌詞の「正義に溺れるがいい 悪魔の口を塞いで 群衆が喉を裂くように」という部分がお気に入りで、
これは「多数決」や「民意」「総意」を意味してます。
例えば悪いニュースなんかがあったりして、直接自分には害がないからと、みんなが悪いと言うからと、
当事者の叫びには聞く耳を持たず、真実を知ろうとも興味を持とうともせず、野次馬の如く、軽いノリで、なんとなく便乗して、
自分の存在を見せることなく、八つ当たりにも似た鬱憤を晴らす、救いようのない正に絶望的な人達の事を言ってます。
そういう奴らは自分が当事者になったら嘆き喚くんですよね。
そんな感じの事って常日頃あり過ぎてもうどうしようもないし、永遠に止められないけど、
誰もがなんとかならないかなーなんて、これまたしょうもない腐ったような願いだけど、
敢えて受け止めて、心真っ黒に染まって、それでも夢に進もうという感じの人間の本質的な曲です。
ふぅ、疲れた。
M-5.「GOT NOTHING BUT LOVE FOR YOU」
仮タイトルは「パックンチョ」。
いつかのツイートであったのはこの曲。
それなりにBPM(テンポ)は速いのですが、DARRELLの中ではミディアムテンポに感じる曲で、
ロックテイストでリフがゴリゴリです。
「ただひたすらあなたを愛してる」という意味で、歌詞もそのままストレートにラブソングですが、
どちらかというと狂気じみてます。
Aメロ、サビのシンプルな構成ですが、サビの真ん中で転調?というかなんというのかわかりませんが、
張りつめていた糸を切ったように広がるというか、水面に浮遊するというか、そんな感じのフワッとホワッと
する所がとても気に入ってて、歌も「I LOVE YOU」を何度も垂れ流すことで、深い愛の怖さも醸し出されて、
狂ったの愛のカタチを楽曲に表現出来て、僕ちゃん天才だな。
曲の終わり方もビシッと締めることなく、浮遊したまま流れる感じもこれまたバラスイシ。
よく聴くと(よく聴かなくても)わかると思いますが、左側の方から所々でたらめなギターが炸裂してます。
これも愛に狂う感じをアドリブ一発で表現しました。故に二度と同じには弾けまてん。
M-6.「JOKER IS FUCKER A GO GO」
仮タイトルは「I’M SLASHER」。
この曲は完全にパンクでスラッシュな感じを狙って制作しました。
ベースをフューチャーして音もえげつなく歪ませて、全員でワーワー楽しく騒げる曲です。
そんな感じで作っていく中で、それならいっそのこと我らが愛しのJOKERをフューチャーした曲にしてしまった方が、
面白いと思い、勝手にJOKERの心を読んで歌詞に想いを込めたつもりです。
一節に「社会が悪い」とか「食べ尽くしちゃおう」とかあって、個人的に歌詞が面白く上手く表現出来たと思ってます。
直訳すると「JOKERは馬鹿だ」になりますが、これはJOKERを最大限誉めつくす俺なりの賞賛したタイトルです。
みんなで「ウォー」と叫ぶ部分やタイトル通り「JOKER IS FUCKER A GO GO」と絶叫する箇所もあるので、
みんな大好きJOKERの想いをぶつけてやって欲しいです。
曲解説前半は以上です。
後半の曲解説は、次回割と早めに更新するつもりです。
取り敢えずワクワクしといて下さい。

